Ableton PUSH2は楽しい
Ableton PUSH2を使ってかなり時間が経った。
初代PUSHもかなり使いやすいと感動したけれど、PUSH2になってもっと使いやすくなった。
PCの画面を見る時間が減って、思った以上にワークフローが洗練された。自分にとっては音楽そのものに集中できる時間が増やせたのは嬉しいことだった。
自分が買ってよかったメリットを書いていく。
自分にとっては良い買い物だったけれど、人によってはMASCHINEの方が良いとなるかもしれない。
ネット上でもいろいろ意見があると思うが、購入を考えている人の一助になれば良いと思う。私みたいにあまりDAWに詳しくない人の意見もあったほうが意味があると思ったからだ。
自分はPUSH2とMIDIキーボード、MIDIパッドコントローラーという組み合わせに落ち着いた。ミニマルとは言えないかもしれないが、DTMをやっている人の標準的な環境だと思う。
Ableton PUSH2の日本語のレビューは少ない。多くの情報が英語なので、日本語でレビューを書く意味はあると思ってます。
この記事は何度もアップデートしていますが、今後もアップデートします。LIVE10になれば、当然この記事も追記していきます。
実際、使ってすぐのレビューはAbleton PUSH2に関してはいい情報ではないなと思いました。多機能だし、楽器としての可能性はかなり使わないと見えてこない。特に、クロマチックモードはすごく可能性あります。
デメリットもしっかり書きます。Ableton PUSH2は本当に面白いことができるんですが、その人の使い方にあってなかったらやっぱり面白く使えない。ああ、こういうことが出来るんだと思って使ってくれる人が増えたらもっと面白くなると思うんです。
- メリット1 ドラムの打ち込みが高速になる
- メリット2 サンプルの処理が簡単
- メリット3 ノートモード
- メリット4 セッションビューが簡単
- メリット5 オートメーションが簡単
- メリット6 目が疲れない
- メリット7 ミックスが楽
- メリット8 直感的に操作できる
- メリット9 パラメーターのコントロールが超簡単
- メリット10 だいたいのことがPUSHで出来る。
- メリット11 普段の環境がもちだせる 追記:2018/10/15
- デメリット1 パッドの間隔が狭い メリット12 パッドが小さい
- メリット13 音楽を学ぶのが簡単になる
- デメリット1 使い方を調べるのが大変
- デメリット2 価格
- メリット14 アレンジメントビューでも使える。 追記:2018/12/12
- デメリット3 大きさ
- デメリット4 ホコリが付きやすいのと、タップテンポのノブが外れやすい
- まとめ
メリット1 ドラムの打ち込みが高速になる
これは多くの人にメリットがあると思う。PUSHでもPUSH2でも共通しているけれど、ドラムのシーケンサーが笑ってしまうほどに使いやすい。
もちろん、マウスで一つ一つ入力したり、ステップ入力でもAbleton Liveは高速にできる。が、フィジカルコントローラであるPUSH2はもっと早い。視覚的に把握できる。
あと細かくドラムをプログラミングする人なら、ベロシティを細かく調整すると思うのだが、PUSHはこれも簡単。ベロシティを変えたいノートを選択して調整するだけ。バージョンアップでベロシティももっと早く打ち込めるようになった。
フルベロシティで入力するのは、どのMIDIパッドでもあると思うのですが、PUSHの場合は16ベロシティを選択できます。ベロシティの変化も簡単につけられます。
ナッジも便利。ドラムをレイドバックさせたいと思った時に、スネアをためるのも簡単。同じくノートを選択するだけ。
PUSHを使う際に覚えておくと便利なのはシフトボタンを押すこと。
小数点以下のBPMの調整や、細かいことは大体シフトボタンだと覚えておくと便利だと思う。PCでいう右クリック的なものだと思えばよろしいかと。
PUSHには、いろいろな機能があるのだけれど、Abletonのマニュアルだけではとても把握できない。
Beatdropの動画は参考になった。Twitterでも調べた。
購入を考える人はいろいろ見てみたらどうでしょうか。というか、見ないと使いこなせないと思います。
追記:2018/05/27
PUSHで外部プラグインを使ってやるやり方です。
追記:2018/06/12
ドラム音源ならなんでもDrumrack化できるのはAbleton PUSH2のメリット。最近ではBatteryもDrumrack化した。Maschineのinstrumentに比べると操作体系がシンプル。
64パッドでも本体側で高速に読み込みができるので、フィンガードラミングにも役に立つ。これは64パッドについての説明だが、通常の16パッドでも役に立つ。
追記:2019/04/12
フィンガードラムしない人なら、こういう方法を使うと外部ドラム音源もマップせずにDrumrackシーケンサーを使えて快適だと思います…
メリット2 サンプルの処理が簡単
サンプルベースで曲を作る人にとっては、PUSHではなくてPUSH2を勧めます。
PUSH2だとPCの画面を見ずともチョップして配列する手間がかからない。あとはパッドを叩くだけでトラック作成に集中できる。
また、自分で演奏している範囲を選択するのもPUSH2で簡単にできる。PUSH2だと画面上に波形が表示されるので極めて簡単。
楽器を演奏していろいろ修正していく人には便利です。これは他のMIDIコントローラーではできないところですね。私は随分時間短縮になりました。
追記:Live10でPUSH2からオーディオをMIDIにする機能が付きました。使いようによってはすごく可能性があると思います。
追記:2018/09/23 ギターで演奏してからPUSHで変換してます。細かい編集はPCでしてますが、ベロシティやナッジなどはPUSHでやったほうが高速でしょうね。
追記:2019/01/29
サンプリングに関しては、さまざまな手法があるので、手法を理解しないと使うのは難しい。
サンプリングやったことがない人に向けて、どうやって考えてサンプリングしていくのか記事を作りました。
記事が増えたのでカテゴリーにしました。Ableton Liveでサンプリングは楽しいというコーナーです。PUSHでのやり方が詳細に説明してあるサイトや動画がなかったので、PUSHの写真多めです。
メリット3 ノートモード
鍵盤が苦手な人には、スケールを設定してすればアウトしないのは魅力だ。理論がわからない人には向いている。
鍵盤と違って、フィンガリングが半音ずれたら変わるということはないから、視覚的に覚えやすい。サンプルベースでやってる人だと、コードを平行移動させるようなのはよくやるだろうから、メリットはあるはず。自分でコードを覚えて作ろうというときには、鍵盤より応用できると思います。
個人的にはインキーでは使わない。圧倒的におもしろかったのはクロマチックモードにしてインターバルを4度にすること。
ギタリスト、ベーシストにとってはコードは把握しやすい。
ただ、ギターやベースなら同一弦上で2音は弾けない。が、PUSHならクローズドボイシングが作りやすい。
違った発想ができて面白い。私にとってはこれがすごく良かったです。
ギター以外はPUSHで演奏してます。詳しいことはあとの記事を読んでいただければ、ギタリストやベーシストに便利だとわかっていただけるのではないでしょうか。
追記:2023/10/20
Twitterにあげてあるものは、ほぼPUSHで作っています。鍵盤使わずに作れます。
今様R&B的なギターのレイヤーの実験。鍵盤と思ってたのボイシング考えるとギターの逆回転だな。あれ。
— うりなみ (@urinami) August 28, 2023
忘れないようにメモ。
Abletonでやっているとインタビューでは言ってたからEnvelope FollowerでダッキングとEQ、フィルターもアサインしてるんじゃないか…… pic.twitter.com/JlwSoBa1OK
ネオソウルのボイシングみたいに1オクターブの中にテンションを大量に入れるようなボイシングは、ギタリストは苦手だと思うが、PUSHなら簡単にできる。
ギタリストはボイシングを垂直に組み立てて行く傾向があり、ルートレスボイシングが苦手だと思う。もちろんコードワークを学んでいくうちにできるようになるわけだが。
キーボーディストはトライアドの組み合わせがギタリストに比べると得意だ。
ギタリストならテンションだらけの表記をするところが、D/Cとか書くじゃないですか。自分は鍵盤を覚えてキーボーディストの考え方を勉強したけれど、PUSHなら自然と覚えられる。
ギタリストは7thコードはぱっと弾けても、ルート抜いたらなんのコードになるといったらすぐ答えられない人が多い。PUSHならオクターブ上が表示されるので、容易に学習できる。
あとは、鍵盤苦手だけれど、テンションコードがあるような音楽を作りたいと言う人(いるのかどうかは知りません)にはめちゃくちゃ便利だと思う。
キーボーディストは、多分、C7(13)って弾いてくれっていわれたら、左でR+7th 3度から四度で重ねていくように考えてコードを作ったりすることもあると思う。これPUSHだったらメチャクチャ簡単ですからね。
全キーで練習するのは楽器奏者としては当たり前だと思うが、鍵盤が苦手だったり、作曲中心の人だとそれより制作に集中したいだろうから、最小限の時間でボイシングはマスターできるにこしたことはないと思います。
運指上の問題が解決されたら、短時間で作れる人は多いんではないでしょうか。
USTが視覚的に見えるのは、ある程度ギターを勉強してきたひとだと、おおっとなります。ボイスリーディングなんか、鍵盤やギターより絶対学びやすい。目から鱗が落ちる経験でした。
私は頭がギター脳なので、弦楽器奏者のアプローチで考えてしまうけれど、PUSHを楽器として始める人がいたら、ものすごく面白いハーモニーを思いつきそう。
全然鍵盤もギターもわからない人でも、TAB譜みて何曲か弾いたら、コードを覚えると思います。
もちろん、ギターの場合は3弦と2弦が四度音程じゃないけれど、半音ずらすだけですからね。
ギターのメリットと鍵盤のメリットが両方あります。
私にとっては、ネットで見る上記2つのメリットより、ノートモードの配列とオクターブ表示がメリットかな。今、機材がそんなに置けない環境で生活しているのですが、PUSHだけは持ってきました。
鍵盤なしでボイシングを考えるのは面白いです。結局キーボードも買ったのですが、PUSHならではの発想ができるのは楽しかったですね。
追記 2018/01/03
とらさぶさんのレビュー。参考になります。
追記:2022/04/12
現在閲覧できないようです。
私はクロマチックモードが面白いと言っていますが、これはPUSHを演奏する楽器ととらえているからです。
おっしゃるようにジャズ的なインプロビゼーションは出来るんですが、練習は必要ですね。
ハードウェアと同じ感覚で使えるメリットはあります。
私は全然強調してなかったですが、そうなんですよ!他の人のレビューは参考になりますね。
インプロビゼーションは他の楽器より全然簡単だと思います。鍵盤より、ギターより遥かに簡単だと私は考えています。バップ的なアプローチはむしろ得意じゃないかな。
ジョニー・スミスのアプローチや、ソロの時のジョー・パスみたいな指板の見え方が出来たら、ギターより楽かもと思っています。
ホリゾンタルなものもフィンガリングが分かったらかなりいけそうです。オクターブが見えるのがこんなに楽とは思いませんでした。
他にもAbleton Liveの情報もまとめてくださっていて、勉強になります。
2018/01/01 追記
これがPUSHの大きな面白さだと思っています。
追記:2018/06/12
クロマチックモードではなくて、スケールを設定しても弾くことが出来ます。クロマチックの4度が一番応用範囲も広くて面白いですが、3度配列だとコードを覚えずとも弾けるメリットあります。
追記:2018/06/12 私のヘボいプレイより、PUSH2の達人のJNTHN STEINさんのプレイを見てもらったほうが可能性がわかるかも。
ギターや鍵盤だけではない可能性がわかってもらえるかも。
追記:2018/08/25 コードの弾き方を知りたいという方が多かったので、作りました。
こっちは4度のモードですね。押して覚えるシリーズは演奏法などについての記事もいろいろあります。
こちらの記事でも取り上げています。
日本だと瀬戸さん(@eguri89)がクロマチックモードでテクニカルなプレイをされています。ちょっとTwitterでやり取りさせていただいたときに、ギターの5ポジションで可能性に気づいたとおっしゃっていらっしゃって、シャープだなと思いました。クロマチックな動き、パラディドル奏法的なプレイと楽器としてのPUSHの可能性がよく分かると思います。
追記:2018/09/23 色んな演奏動画をとってます。
キースイッチ用の鍵盤以外はもう鍵盤使わないですね。
追記:2019/04/12
4度のクロマチックでコードやスケールを学べるような当ブログで力を入れていますが人気がないです…
追記:2023/10/20
パッドでベースラインを入れる時はジャズギターのウォーキング・ベース的な手法が役に立ちますね。
— うりなみ (@urinami) October 16, 2023
クロマチックアプローチできるように左手の動きは練習しておくと応用がきいて楽しいです…
解説はYouTubeにあります。また記事を書きます…https://t.co/CUCc574IwI pic.twitter.com/t8eew27fNa
メリット4 セッションビューが簡単
これは、PUSHのメリットというより、Ableton Liveのメリットとも言えるが、オンザフライで録音するのが簡単。
別にルーパー使わなくても取る小節数決めておいて弾けば録音のオン・オフは簡単にできる。
これ、凄い便利だと思うんだけれど。Liveを使っている人は打ち込みが多いからか、あまり言及されていないのかもしれない。フットスイッチは買うと色々便利です。
追記:2018/06/06 Ableton Liveはそもそもノンストップでどんどん録音できますし、編集できます。PUSHだとセッションビューからノートモードに切り替えるのも簡単なので、更に便利です。
追記:2018/03/11 フットスイッチについても書いてます。
例えば、スタンダード練習するとするじゃないですか、はじめにコード進行録音します。それでインプロヴァイズの練習をするとか、ベース弾くとか接続してさえあれば簡単にできます。バンドの人にも向いてると思います。
もちろん、クリップの再生も簡単です。
地味に便利だと思うのが、Fixed lengthです。4小節のフレーズを作ろうとか、いろいろ長さを決めてやることができるのは便利。
シンセのリフ、ホーンのフレーズとか繰り返しが多い音楽を作っている場合は重宝すると思います。
追記:2018/08/25
セッションビューで録りっぱなしにて、FixedLengthで4小節切り取るようなやり方も出来ます。
細かい解説は、Youtubeに書いてあります。大体、毎日お昼ごろに、twitterで#AbletonPush小ネタでいろいろつぶやいてます。
Youtubeに小ネタシリーズと、演奏シリーズの再生リストが作ってあります。ツイッターとは困った状況から調べられるコント風味。Youtubeは真面目に説明してます。
ループの長さについて変更したい場合は、Maike Watsonさんの動画が参考になります。Maikeさんについてはこちらの記事で取り上げています。
メリット5 オートメーションが簡単
私の脳のメモリはガラケーくらいしかないので、簡単なのは重要です。
オートメーションを書くのも簡単。
専用ボタンがあるので、操作子をいじるだけ。ループレコーディングしてどんどんエンコーダーをいじっていくと複雑なものも簡単に出来ます。
別に他のMIDIコントローラーでも出来ますけど、PUSH一台で確認できるのはストレスがないです。
トランスポートもまとまっているので楽ですよ。
テンポの設定やUNDOがボタン一つでできるだけで、こんなに楽になると思ってませんでした。私の処理能力がガラケーくらいしかないからかもしれませんが。
でも、ギタリストなのでワウはペダルでそのまま録音したい。
そのためだけに、Amplitube3をまだ使ってます。
Amplitube3ならStealhペダルでワウが簡単に使えるから。できるだけリアルタイムで使いたいのは元ギタリストだから仕方ないです。PUSHと全然関係ないですね。
追記:2018/08/17 iRig STOMP I/Oを買ったのでこちらでワウを踏んでます。
オートメーションの削除も簡単です。Delete押しながらノブにふれるだけです。
追記:動画を足して置きました。Youtubeに小ネタがまとめてあるので、ご覧いただけるとオートメーションが強力なのが理解していただけるのではないでしょうか。
追記:2018/02/12 オートメーションについてもMaikeさんがわかりやすい動画を提供してくださってます。
追記:2019/04/12
これ、凄いメリットだと最近感じるようになりました。
マウス使わなくていいのと耳だけで出来る。メリット8のミックスが楽になるというのと重複しますが、とにかくオートメーションが楽。シーケンサーを使うとエンベロープをピンポイントで描くのも簡単。
メリット6 目が疲れない
これは私には大きいです。みんなそうだと思うんですが、仕事でPCにへばりついている人、多いと思うんです。
いくら大画面にしても、DAWの画面を見ていたら疲れます。PUSHは情報量が限定されているのもあるけれど、疲れないです。
PCを見なくなるメリットとしては、より音に集中できることですね。
DAWみていると細かいパラメーターばっかり見てるんです。それは随分なくなった。
音楽作ってるんじゃなくて、DAWを使うための音楽みたいになってしまう。そういう意味でもPUSHは良かったです。
追記 2018/01/01
PUSH2の画面は高精細です。
必要十分な情報があると思います。
LIVE10ではシーケンサーのモードが変わるので、かなりPCを使わなくて良くなりそうです。
こちらに、もう少し詳しく書きました。
追記:2018/01/25 Live10では、Ableton PUSH2で、エフェクターなどの画面が映されるようになりました。PCに比べると、情報量が限定されている分、見やすいですね。Echoも視覚化されていて、見やすいです。
追記:2018/02/12 Ableton PUSH2ではSetupで輝度が調節できます。
メリット7 ミックスが楽
これ、PUSHでできると楽です。マウスでやっているよりずっと早い。
初めはフェーダーじゃないときついなと思っていましたが、慣れました。
情報量が限定されているだけ、耳で判断できます。私はテンプレートで大体プラグインは全部トラックに立ち上げてある状態にしてあります。
初めは面倒だなと思いましたが、慣れるとすごく楽です。画面を見ないことのメリットは感動的です。
ここまではメリットです。LIVEと統合されているので、使いやすいのはある意味当たり前なんですよね。
ただ、汎用性が高すぎて、どう使うかイメージできないところもあると思います。
Drumrackで例えばスネアにだけリバーブ掛けたりするのも簡単です。
私みたいに楽器演奏がメインの人でも楽しく遊べると思います。
追記:2018/10/15
Touchable PROを組み合わせるともっと強力な環境になります。
メリット8 直感的に操作できる
Maschineを使い始めて、思った以上に苦しみました。それは操作が類推できないからなんですよね。
Ableton PUSH2は単純にキーが多いのもあるんですけど、ある操作とある操作の概念レベルが揃えられている。だから、この操作ができるなら、他の操作はこれでできるんじゃないかなと思って触ると、できることが多いんです。
触っていくうちにわかることはかなりありますね。
Live10で大きくシーケンサーも変わりました。ステップシーケンサーが超高速打ち込めるようになったのですが、この仕組はDrumrackとほぼ同じなんです。習得コストが低い。
メリット9 パラメーターのコントロールが超簡単
追記:2018/07/02
当たり前過ぎて忘れていました…
もともとAbleton LiveはMIDIラーン機能が超強力なので、いろいろアサインできることはご存知かと思いますが、純正のInstrument以外でも、PUSHだと自動的にノブにパラメータがアサインされます。
KORG Gadgetをこれ読み込んだものですけど、自動的にアサインされているので快適ですよ。Massiveもマクロコントロールの部分読み込まれるので、PUSHでコントロールできます。
これ、Korg GadgetのSaltzburg読み込んだ画像です。読み込んだら、自動的に立ち上がりますよ。
実は、Massiveも、プリセットだったらマクロコントロールの設定があるから、Komplete Kontrolと同じ様に動かせちゃうんですよ…
追記:2019/01/01 メリットなんですが、意外に記事がないと思ったのでいろいろ足しました。
完全ではないですが、Komplete Kotrolもコントロールできてしまいます…
メリット10 だいたいのことがPUSHで出来る。
追記:2018/09/23
どんどん歳をとるにつれて、可処分時間が少なくなりますよね。いちいちPCを見るのも疲れる。PUSHだけでだいたいのことが出来るのは楽です。
仕事で疲れた後で、ちょっと音楽やってみようと思っても、作るのに時間がかかったらいやになってしまう。
適当なサンプルをセッションビューに投げ込んで、今日はドラムだけ作ってもいいし、場合によってはシンセの音色を作り込んでもよい。Rackで自分のエフェクター作ってもいいし、ドラムのキット作ってもいい。
前まで作りかけでやめたものをセッションビューで再生しながら新たな組み合わせを考えてもいい。
ミックスだけやってもいい。私は指ドラマーでAbleton PUSH2のプレイヤーだと思っているので練習をしてもいい。
Ableton PUSH2でハーモニーの練習してもいいし、指ドラムの練習してもいい。たまにギター弾きたくなったら、Amplitubeがデフォルト設定してあるので、PUSHのつまみをいじったらアンプの音作りも出来る。
すごく楽なんです。自分の使える時間を考えたら、Ableton PUSH2とAbleton Liveを覚えたことで少ない時間でも音楽ができると思えた。慣れていくうちにどんどん早くなりますしね。
メリット11 普段の環境がもちだせる 追記:2018/10/15
2018/10/14、Ableton User Group Tokyoのイベントにお邪魔したんですが、普段の環境を持ち出せるメリットは大きいです。
皆さんが洗練されたシンプルなシステムの中、一人だけPUSH2を持っていくという重装備で場違い感が凄かったのですが、昔に比べると格段に楽でした。
これは、私がプレイヤーということも大きいと思うんですが、普段録音している環境でそのままライブやセッションができたら良くないですか?
制作と演奏ではシステムが全く別の方は多いと思うんです。特に鍵盤弾く方だと、普段は小さいもので入力されていても、ライブのときは鍵盤は大きなものを持っていく必要があったりするでしょうし。
普段から、作るのも演奏するのもPUSHですからね。持ち出せるシステムなので、気楽です。MacBookPro,音源用のSSD,PUSHだけでとりあえず出来る。反省としてはオーディオインターフェイスは持っていけばよかった。
まあでも、Abletonのカバンひとつに入リますからね。凄いことです。
デメリット1 パッドの間隔が狭い メリット12 パッドが小さい
これは仕方ないんですよね。この筐体に64パッドだから狭いんですよ。フィンガードラミングでも動作が大きい人はPUSHではきついと思います。私はXpressPadsでフィンガードラミングの叩き方を変えたんですが、PUSHだときついですね。
XpressPads式のフィンガードラミングはMelodicsとかと違って、手順がオルタイネイトなのが特徴なんです。
じゃ、休符が入ったときはどうするかというと、deadpadといって、パッド以外の部分を叩くんです。パッドの間隔がないと出来ない。私はプレイヤーなので生演奏したいので、PUSHだと辛いです。
打鍵感は好みにもよると思いますが、私は悪くないと思います。動きが大きくない人やXpresspads以外のメソッドでやっている人ならありだと思います。
ちなみに、Xpresspadsでは最上級のレッスンだと、パッド二枚つかうので、私はPUSH2とAKAIのMPD218を二つ使うというわけのわからないことになってます。
XpressPadでは、64キーに対応した配列のファイルも配布しているんですが、私には使いにくかったですね。本当は一台でやりたいんですが。
フィンガードラミングに重点を置く人なら、MASCHINEのほうが良いかもしれませんね。
追記 2018/01/01
私はMPD218を使っています。Ableton PUSH2と他のMIDIコントローラを組み合わせる方法もあります。PUSH単体でなくても解決できる方法はあります。
あとは、スペース上仕方ないんですが、コードを弾いているとタッチストリップにぶつかることが多いです。これはコードを演奏することをそれほど想定していなんだと思います。対策としてはスタンドを買うことや、傾斜をつけることで誤操作を減らせると思います。
私は128キーのPUSHがほしいですね。これだけあったら、ワイドスプレッドなボイシングもやりやすい。ピアノみたいに弾けると思います。まあ、それなら鍵盤買って弾いた方が良いんでしょうが、楽器としての可能性はかなりあると感じてます。
追記 :2018/01/25 手の使い方を工夫したら、デッドパッドテクニックはつかえるようになってきました。フィンガードラミングについての記事はこちらです。
ちょっと苦しいですが、慣れたら出来るかもしれないと思い始めました。メトロノームを使う前に、このパッドの大きさに慣れることが必要ですね…
追記:2018/06/06 今はAbleton PUSH2でも問題なくできるようになりました。フィンガードラミングのレッスンを受けて習ったことも大きいと思います。
追記:2018/11/21 普通にできます。むしろデメリットではなくて、メリットということがわかってきました。スペカンさんの動画を見たらよく分かるんじゃないでしょうか。
追記:2018/03/11
Maschine Mk3買いました。PUSH2とも比較してあります。
追記:Maschine Jamも買いました。
追記:2018/06/06 Maschine mk3とPUSHは別物ですけど、併用するメリットもありますよ。
追記:2018/09/23 もはやこの大きさがデメリットではないですね。ほぼ、フィンガードラムもAbleton PUSH2だけで出来るようになってきました。
手の回復は大きい。
Maschineは質問来た時に動作確認に使っているのと、Ableton LiveでMaschineをホストしてるときくらいしか使ってないですね… オーディオインターフェースとしての使用が一番になってます…
追記:2018/10/15
セッションでフィンガードラミングで演奏してCaptureしたんですけど、もうMaschineじゃなくても叩けます。
追記:2018/11/21
むしろ64パッドをフルに叩こうとしたら、この大きさのほうがいい。まあ、これはスペカンメソッドで練習している人にとってかもしれません。大きなメリットは、手の移動が少なくなることなんですよ。一般的にフィンガードラムする場合でも、クラッシュとキックは同時叩くことが多い。その時に16パッドだと遠いんです。
Ableton PUSH2だと距離が短い分、移動が楽になる。
メリット13 音楽を学ぶのが簡単になる
これは前にもちょっと述べてますけれど、PUSHはとにかく「音が見える」んですよ。
ギタリストがアッパーストラクチャートライアドを弾くのは大変です。でもPUSHだと両手で弾けますからね。
特に、ホーンやピアノに比べるとハーモニーの理解がギタリストは弱くなりがちだと思うんですが、PUSHは学びやすい。ドミナントでのアッパーストラクチャートライアドの使用はよく使うから覚えていても、他のコードだと弱かったりしますよね。
でも、PUSHなら試すの簡単です。
あと、シーケンサーでNote Lengthを簡単に変えられるので、音価を学ぶのにもいいと思います。PUSH勉強会という集まりをやっているんですけど、譜面が苦手であってもこれなら覚えていけるなと思います。
キーの設定部分も、Cycle of fifthになっているので、譜面との関連性もわかりやすいです。
でも、Ableton PUSH2にデメリットはないかというとありますよ。やっぱり。
追記:2019/05/01
押して覚えるシリーズでは再三強調していますが、コードやスケールを学ぶのにも便利です。12キー移調して練習する必要がある鍵盤に比べると楽ですね。視覚的に把握できるのは大きいと思います。
コンプやEQ8はPUSH上で波形が見えるので、ミックスの際にも便利です。
デメリット1 使い方を調べるのが大変
これは、私がガラケーなみの情報収集能力しかないからでしょうが、公式サイト、マニュアルを見ただけだとわかりにくいです。
ドラムシーケンサーはめちゃくちゃわかりやすいですが、ステップシーケンサーは全くもってわかりにくいです。
メリットでもあげたサンプルのチョップなどはいろんなところで動画も上がっていますが、地味な操作はわからないことが結構ありました。
今でもPUSHの機能の全部を使いこなしているわけではないです。今はDAWが高機能化しているので、全部覚えようとしたら社会人だと操作を覚えるだけで時間が足りなくなるのは、みなさん同じじゃないですかね。
サンレコみると、うわー達人は変態さんばっかりだと感心することしきりですものね。
LIVE10だと、abletonの公式サイトの動画をみるとステップシーケンサーはかなり改良されて、良くなったみたいです。ピアノロールと近い形ならやりやすいと思います。10が楽しみですね。
追記:2018/08/25 これはAbleton Live10のアップデートでも大きかったと思います。ものすごく使いやすくなりました。
公式サイト、Beatdrop,twitterで調べるのは必須です。また、PUSHの動画や使い方はまとめたいと思います。私の備忘録にもなりますし。面白い使い方あったら教えてください。
追記 2017/12/28
また、独立したページを作ることにしました。ただのまとめではなくて、私なりにどういうところが参考になったか、加えていきます。ただいま整理しています。
追記 2018/01/01
作りました。この記事もまたまとめ直します。
追記 2018/01/07
フェイスブックも役に立ちます。私はフェイスブックほとんど使わないので、手落ちでした。Ableton PUSH2は使い方の疑問に応答がありますね。トラブルシューティングには役立ちそう。英語ですが、ここにしかない情報もあってよかったです。追加しておきます。
追記:2018/08/25
なので、Twitterで#AbletonPush小ネタでつぶやき始めました。Youtubeにも再生リスト作ってあります。
Youtubeチャンネルはこちら
再生リストにAbleton PUSH2にはこういう操作ができるよという小ネタ編と、PUSHは楽器だよという演奏編があります。
デメリット2 価格
これ、私は安いと思うんです。ディスプレイは見やすいし、PC見なくても操作できるのは大きい。
できることの多さは圧倒的。そしてAbletonPUSH2を使いこなせるとら節約できる時間を、社会人なら時給に換算したら凄いコスパだと思います。
使える時間が本当に増えます。
使ったら、ああ、これは未来の楽器だなと感じると思うんです。私は本当に広がりました。
でも、高校生だったらこの値段は厳しいですよね。LIVEだってそれなりのお値段ですしね。
PUSHだけでMIDIインターフェースが完結するかというと、やはりそうではないです。早いパッセージを弾いたりするのは鍵盤の方がやっぱり早い。
頭が柔らかい高校生くらいだったら、とんでもないプレイヤーが現れても不思議じゃないと思います。
PUSHの動画を仕事の合間や寝る前に見るんですが、セッションビューでループの抜き差しや、フィンガードラミングとループが中心で、ノートモードで演奏はあんまり見ないんですよね。
あっても、そんなに面白くない。→面白い人達たくさんいました。自分のアンテナに掛かってなかっただけです…
でも高校生くらいがPUSHで音楽始めたら、凄いと思うんですよね。Abletonで良いなと思ったのは、PUSHの下取りプログラムです。教育機関に回すのは素晴らしいと思います。
ハーモニーの理解は今までの理論で勉強してきた人たちよりずっと早く高いレベルに行けると思います。視覚と聴覚がつながるのが早い。
自分が知らないだけで、次世代のプレイヤーが育っているんでしょうね。
メリット14 アレンジメントビューでも使える。 追記:2018/12/12
アレンジメントビューでも使えます。以前の書き方だと全く使えないように思えますね。
そんなことはないです。ただ、セッションビューがAbleton PUSH2の本来の能力を発揮できるものであることは間違いないです。
以下が以前書いた文です
これは、アレンジメントビュー中心で使う人は向いてないかもしれない。
言っておくのを忘れたので追記しておきます。
サンプルで切り貼りしている人は、アレンジメントビューで細かくナッジしたりオートメーションを書いたりしていると思います。
こういう場合はPUSHでも出来ますが、面倒くさいと思います。サンプルを切り貼りして作るのには向いていない。
PUSHでも一音だけリバーブ掛けたりも出来ますが、逆回転だったり、バスドラをレイヤーさせたり細かいことする人に不向きかと。それは、アレンジメントビューでやるほうが早いと思います。
追記:2018/06/06 Drumrackでレイヤーもできるから、込み入ったことでなければかなり出来ます。ただ、これは全部のノートに関してですから、細かく一音一音ずつ編集したい人には向いてないですね。
セッションビューで使うことが基本だと思います。でも、もしかしたら自分が知らないだけで活用している人がいても不思議じゃないと思います。
オンザフライでどんどん録音するようなワークフローの人にはおすすめです。
追記:2018/12/12
当たり前ですが、MIDIコントローラーとしての有能さは変わりません。パラメーターは自動でアサインできるし、アレンジメントビュー上でクリップを選択して、PUSHでClipキーを押せば普通に編集できます。
ISOMORPHICモード(In keyモード)で入力できる、編集機能が使えることを考えると、NIのKomplete Kontrolみたいなもんですね。
ちょっとコツはありますが、アレンジメントビューで操作できないということでは全く無いです。
こちらに記事を書きました。ただ、オートメーションを細かく描くのであれば、セッションビューで描いて、クリップをアレンジメントビューに移動したほうが簡単に出来ます。
ぜんぶPUSHでやることにこだわらなかったら、充分アレンジメントビューでも使えますよ。
ご存知かもしれませんが、ハイレゾスタイルさんの記事も購入を考えていらっしゃる方はご覧になると良いと思います。
PUSHについてのレビューですが、私と違う視点なので参考になります。
PUSHもまだまで現役で、人によってはPUSHで充分な場合もあると思います。
私はサンプルの切り出しがやりたかったので(画面で波形を見たかった)乗り換えましたが、MIDI中心につかうならPUSHでも良いと思います。ドラムの打ち込みは快適ですしね。
Ableton Pushのレビュー!Live9でPushを2か月使ってみた感想やLaunchpadやAPC20との比較などなど【前編】
Ableton Pushのレビュー!Live9でPushを2か月使ってみた感想やLaunchpadやAPC20との比較などなど【後編】
他のコントローラーとの比較もされていますね。PUSHと、他のお手持ちのコントローラーを併用するのが使いやすいかもしれませんね。
また、私の使い方も書きます。最近のリアル系の音源だと、奏法切り替えを頻繁に使いますがで、PUSHで演奏する場合、MIDIキーボードかPADがないとリアルタイムの演奏は苦しいですね。まあ、私はリアルタイム命なので、そうでなかったらオーバダブでキースイッチ使えばいいだけなんですけどね…
追記:アレンジメントビューならマウスにショートカットを記憶させて使えば効率いいです。
追記:2018/08/17 PUSHとPUSH2の違いについて検索されている方もいらっしゃるので記事を書きました。
デメリット3 大きさ
これ、気になる人多いですよね。結構大きいです。デスクが狭い人はきついかも。
参考になるようにアイキャッチ画像でヘッドフォンと一緒に映るようにしておきましたが、省スペースという機材ではないです。まあ、PUSH2を買うことを検討している人は、寸法も調べているでしょうけれど。
ただ、個人的にはスタジオに持っていく時に、Ableton純正のバッグにMacとオーディオインターフェースいれて運ぶのは苦にならないですね。ギターを運び慣れているので、そこは勘案していただけると幸いです。
追記:2018/09/23 私は逆にPUSHが全ての入力、編集関係になってしまったので、デスクは超シンプルになりました。鍵盤使わなくなったのでむしろ広くなりました。
机が狭い人にはおすすめです。
角度だけつけばいい人は、こっちのほうが安くでおすすめです。角度変更できるし、ケーブル下に入れられるのは便利です。
デメリット4 ホコリが付きやすいのと、タップテンポのノブが外れやすい
追記:2018/06/12
Ableton PUSH2を持ち出したりしていくうちに気になったのはタップテンポの上のノブが外れやすいこと。
それと、ホコリは付きやすいです。DECKSAVERあったほうがきれいに使えます。
あと、ノブがなくなったら本当に洒落にならないのと、曲がるのが怖かったら、ハードケースを買ったらいいと思います。
が、もう、公式サイトでも売ってないんですよね…満員電車で運んだりするとケースのありがたさを感じます。持ち出しが多い人は買っても良いのではないでしょうか。
追記:2018/11/21
これは便利です。
ホコリは付きやすい。これ、普段手が届かない所掃除したりするのにも使えて重宝してます。機材たくさんある人には特におすすめです。
追記:2022/04/12
追記:2018/08/25 ケースについては情報が入ったので、こちらの記事をアップデートしてあります。
追記:2019/05/01
今はこれを使っています。
追記:2019/11/01
ノブは購入できることがわかりました。サポートがめちゃ早かった。これはまたメリットとして書いておきたいですね。
まとめ
PUSH2、楽しいです。
曲作りも楽しいんですけど、演奏するだけでも楽しいですよ。PUSH2台でlinkなしにセッションとか面白かったです。Abletonが想定しない使い方ですね。
Linkありで、PUSHだけで演奏も面白そう。事前のループ仕込みは無し。こういう縛りでやったら、PUSHも楽器としての面白さが伝わるかなと思います。
また、面白い動画やサイトがあったら教えてください。
追記:2018/12/12 リンクを使ったイベントに参加して来ました。いろいろ可能性あります。
JNTJN STEINさんは達人ですね。
Gonna start doing longer vids of all the things I love most. Happy Tuesday ❤ pic.twitter.com/RoHCecH9vS
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— JNTHN STEIN (@JNTHNSTEIN) 2017年12月5日
追記:2019/01/30
AKAI FORCEが出て、PUSHにあるといいなと思うものについて記事を書きました。
2023/01/24
現在の私の使い方と感想です。
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