新コーナー。「叩いて覚える」シリーズに引き続いて、「押して覚えるコードとスケール」シリーズや。
押して覚えるコードとスケールシリーズは、Ableton PUSHとMaschine Jamを対象にしてやってく。配列はどっちでもつかえるようになってるからね。
自分はAbleton PUSH2ユーザーなんで、PUSH2の手形で説明する。Maschine Jam買ったらええんかもしれんけど、これ以上パッド増やすのもな・・・。
まあ、Expansions選べるみたいやから無駄にはならんのやけどね…
自分はPUSHの4度配列になっているクロマチックモードが最高に使いやすいと思っとる。クロマチックのメリットについてはこの記事でも書いてある。
参考音源をこの記事ではつけたけど、クロマチックだとベースと同じ4度音程で弾ける。おんなじ運指で弾けるからね。極めて楽なんよ。
最終的にはクロマチックで説明していくけれど、初めは、簡単な手形で弾けたほうがええよな。
ダイアトニックコードは指の形一つ覚えただけでAbleton PUSHやMaschine Jamは弾ける。
もし、ダイアトニックがどんなものか、ちょっとわからんなと思ったら、こっちの記事も見てくれ。
今回はAbleton PUSHでのダイアトニックコードの弾き方をやっていこう。
まずは設定からな。公式では、4度音程での動画では三角形の形で弾けるようになっとるな。
これ、確かに便利なんやけど、もっと楽な方法あるよ。
Ableton PUSHの使い方で一番始めに覚えたほうが良いのは、Drumrackとスケールやと自分は思うけどね。
Push本体のScaleキーを押してこの画面にしてくれ。
初期画面がこうなってるね。これをこう設定してみてくれるかな。
デフォルトではVertになっとると思うけど、違ったら上のツマミで変更してな。
自分が使ってるのはAbleton PUSH2だから、PUSHやMaschine Jamを使っとるフレンズは、マニュアルみてやってくれ。
この意味は、垂直方向に3度で並べるという意味や。
このレイアウトを採用した理由は、ダイアトニックコードは、ダイアトニックスケールの音を3度ずつ重ねていくと、ダイアトニック・コードが弾ける。縦に弾くだけで出来るということや。
なので、Ableton PUSHを使っとる人も、Maschine Jamを使っとる人も、縦の手形だけで弾けるから利便性が高いよな。
4つおさえたらセブンスコードやし、5つ抑えたら9thや。
Maschine mk3に比べるとアホみたいに簡単やろ。
Maschineは理屈がバッチリわかっとらんと弾けやんけど、Ableton PUSHやMaschine Jamなら弾けるってことやね。
別にHorizontalでもコードだけ弾くなら問題ない。ただ、メロディをひこうとした時に縦の動きはちょっと難しい。
横の動きも出来るけれど、指がその場合二本だけしか使えない可能性が高いと思う。パッドフレンズも弾いてみてくれ。
まず、今回は初稿やから、自分が弾きやすいと思ったもので書いてみて、パッドフレンズがHorizontalがええと言ったら、そっちでも記事作るわ。
いろんな考えあったほうが、楽器としての可能性は広がるしな。
Twitterで気軽に言ってくれると喜ぶで。いつでも気になったら言ってな。
これ、ルートの位置。AbletonPUSHが優れているのは、視覚化が徹底してるところやな。赤は同じルート。白はオクターブ上や。
いろんなところに同音がある。え、効率悪いって初めは思うかもしれん。でもいろんなポジションで弾けるからこそ便利なんよ。
Key=C
Cメジャーでダイアトニック・コード3和音で確認するで。
C(Ⅰ)
Dm (Ⅱ)
Em(Ⅲ)
F (Ⅳ)実際に演奏する時はコードがキーの主音この場合はC(Ableton PUSH2の場合、色は水色になる)の右斜め上が4度とおぼえたい。
これは理由があって、メロディ弾く時やコード弾く時に最小限の動きにしたいな。
たいへんやからさ。
そうすると水平方向に効率よく弾けるのは横一列に3つなんや。一番ポジション移動が少ないからね。
もちろん、2個ずつで動くのもありよ。2度にいったら、次左斜め上にいって3度を弾くのも出来る。
このコードの手形をみてパッドフレンズが演奏しやすいものを探してくれ。
別にコード弾くだけなら完全に水平移動で弾いてもええんやからね。
次はG (Ⅴ)
次はAm(Ⅵ)
どのコードもルートからの位置関係で覚えると良いよ。ルートから右に一つ、上に2つと考えてもいいし、水平に右5つ、(Rから6つ目)、水平に左2つ(Rから3つ目)と考えてもええ。
視覚イメージを持つことで、演奏は格段に楽になる。
最後がBm(b5)
まあ、先にコード弾きたいパッドフレンズが多いと思ったから書いたけど改めて、度数表示してポジション考えてみよう。
ルートの位置関係で理解して、覚えような。あわてんでええよ。
どれも共通やから覚えてしまおう。
オクターブ上は
- 右に3つ、上に2つ。
- 右に1つ、上に3つ。
- 左に1つ、上に4つ。
同音は
- 右に2つ、下に1つ。
- 左に2つ、上に1つ。
いろんなところで演奏できるよね。こうやって、オクターブや同音覚えれば、だんだんさっと弾けるようになるからさ。
じゃあ、SUS4考えてみよう。
メジャーでもマイナーでもないコードやったね。普通のメジャーに戻ることも多いコード。これも簡単に弾けるね。
もう一つは6。メジャーならC6とかマイナーならDm6とかになるね。マイナー6はボサノバでは結構使うかな。メジャー6だとちょっと懐かしい感じに聞こえる。
また、理論的な解説は後でするからね。
ダイアトニックのなかでは、ここを覚えておいてくれたら良いかな。
メジャー系統 | I6,Ⅳ6,Ⅴ6 |
マイナー系統 | Ⅱm6,Ⅵm6 |
それ以外の3度からのものは実質Ⅰmaj7だし、7度からのはV7なのね。エンハーモニックと言うやつで、めんどいから。またやるけどね。ホーンアレンジとかギターだとトップノート整理したりするときに知っとると便利かも。いずれやるから、おさえかただけ覚えてな。
じゃあ、トライアドの転回形。5度をボトムに持っていくパターン。
コードとしては同じ機能やけど、展開系を使うと、コードとコードがスムーズにつなげたり、メロディーと上手くハマるようにもできる。
このあたりになるとアレンジになるので、踏み込むかどうかわからんけど、コード、しっくりこないと思ったら、展開形を使ってみて。できるだけ、メロディと半音の度数にならんようにするのは覚えておくとええかもしれんね。
展開形についてはまた項をあらためるな。ボイシングの時にこまかくやるから。堪忍してな。
ああ、構成音をオクターブずらずものなんかなくらいでええで。
パッドフレンズに強調するけど、大事なのは耳やからな。
フレンズの耳に機能するのはなにか考えるとええとおもうで。それが、こういう音って覚えたらええんやで。
あーこういう考え方があるんだってわかったら技増えるしな。じゃあ、もう一つ。
おつかれさん。
Maschineやと、ボイシングの可能性が限られるけど、Ableton PUSHやMaschine Jamは物凄い可能性があるからね。わかったんちゃうやろうか。
ちょっと遊んでみてくれ。押して覚えるシリーズは、Maschineでボイシング出来ないテンションコードに入った時点で再開する予定。
あ、小ネタやけど、ダイアトニックのボイシング覚えたかったら、MIDIキーボードつなげて弾くとええな。点灯するからね。覚えやすいと思う。PUSHでバリバリ演奏したいパッドフレンズはそれもおすすめやよ。
簡単にコード弾けると楽しいな!
追記:別にこれ、マイナースケール選んでも同じやからね。ジャズのマイナー2-5-1とか弾きたかったら、とりあえず、ハーモニックマイナーにしてみてな。マイナーは叩いて覚えるで解説する予定やけどね。
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