コードを分解して覚える重要性 ドミナント7thのテンションを全音下の4和音の組み合わせで作る
勉強会やってきて、ちょっとコードワークの整理もしておいたほうが良いと思ったので書いておく。
インプロの基礎にもなるところだし、さっとテンションコードを弾けるようにしておくと、作曲の時のツールボックスもふえるはずやしね。
今回の記事は、前回の記事の内容が元になっている。こういう考えがあるんだなと、理解しておくと64パッドでハーモニーを勉強するのは楽になるんちゃうかな。
今回は全てⅡm7(9)-V7-Imaj7の流れで動画は弾いてある。よく使われるコード進行で、ドミナント7thだけが変化していくという形。流れの中で理解すると簡単だからね。
ピアノロールとAbleton PUSHの手形を載せておくよ。キーはCでクロマチックに設定してある。
追記:2019/06/17
この記事で書いてあること覚えたら、これくらいは簡単にできるようになると思います。手の分担がちょっとむずかしいかもしれないですけど…
Ⅱm7-V7(9,13)-Imaj7
まず、最初のDm7(9)はルートのDを弾いてから、短3度上のmaj7を弾いている。
R+短3度上のメジャー7th=マイナー7(9)ということ。
構成音は、D,F,A,C,E
R,m3 ,5,m7,9というストレートな弾き方だね。
Cmaj7はC+Emトライアド。
R+短3度上から始まるマイナー=maj7
この場合は、左手でルートをオクターブで弾いている。
これが基本形。そして、これの第一転回形を弾いてる。
全音下のコードを弾くことで7thのテンションを作る
で、G7(9,13)は全音下の、Fmaj7(#11)を弾いてる。
つまりR+全音下のmaj7(#11)=7th(9,13)ということだね。
ドミナント7thコードを作るの必要なのはトライトーン。G7で言ったら、3度と7thのBとFになる。
これは、つまり、コードの全音下に、b5(#11)が入っているコードを弾けば7thコードになるということ。当然転回系もすべて使える。
全音下ってことは、Fになるね。そして、減5度ってことはBになる。
動画では、ルートの全音下の4和音を弾いてテンションコードを作り出すパターンについて話している。だらだら話していてなんやけど、勘弁してくれ…
あと、トライトーンサブスティテュートについても話した。勉強会では結構くどいくらい繰り返しているけど、コードのボキャブラリー増やすのにいい方法だから、ちょっとずつ覚えると良いと思うよ。
G7=Db7だから、ベースを減5度にしてもなりたつ
ドミナント7thが成り立つのは、トライトーンである、3度と7度の音があればいい。G7でいうと、FとBだよね。
Db7って、Fが3度でBが7度になる。だから、交換可能なんや。
じゃあ、さっきのコード進行Dm7(9)-G7(9,13)-Cmaj7(9)のコード進行のG7(9,13)のベースをDbに変えてみるよ。
ピアノロールだとこうなるね。
はい、2番めのコードを見てくれるかな。ベースがDbになっているね。ピアノロールだからC#と表記されているけれど。
これ、コードで言うとDb7(#9,b13)というオルタードテンションになる。
ルートが減5度上移動したので、全ての構成音が減5度変わったということになる
どういうことか
この場合、上が、F,A,B,Eという構成音で、Gからみたら、7,9,3,6だったということだね。
それが、Dbがルートになったらどうなるか。3,b13,7,#9になる。
まあ、一音一音確かめてもらってええけど、こういうフォームがこういうコードネームになるんだと理解したほうが実用的やろうね。
追記:2019/03/28
つまり、長3度上にディミニッシュの音程があるものを弾いたら、ドミナント7thコードを作れる。どれも共通してるね。
Gがルートなら構成音はG,B,Eb,F,Bb
度数でいうと、R,3,b13,7,#9
つまり、R+長3度からのmaj7(#11)は7(#9,b13)というコードになるということだね。
これは、全音下と、長3度上に、トライトーンを持っているコードを置くとドミナント7thのテンション入ったコードが作れる。全音下と長3度って、つまりトライトーンて覚えておくとええかな。
そして、これはツーファイブで練習したらええよ。
そうするとⅡm7-Ⅴ7-Ⅰmaj7がⅡm7-bⅡ7-Ⅰmaj7となる。リハーモナイズの基本的な手法だし、実践的だからね。動画作ってあるから、余裕があると見てくれたら嬉しいな。
コードのダイアグラム
Dm7(9)
度数でいうと、R,m3,5,7,9
G7(9,13)
度数でいうとR,7,9,3,6
Cmaj7
度数でいうと、R,オクターブ上のR,5,M7,3
Db7(#9,b13)
ベースをGからDbにすると、Db7(#9,b13)
度数でいうとR,3,b13,7,#9
ゆっくり弾いてある。ベース音を変えるだけでも、ずいぶん雰囲気が変わって楽しいよね。無理がなく弾けるような指使いにしてある。
PUSH勉強会では、もっと細かいことやってるから、動画もあと3つくらい作らないとこのシリーズは終わらないな…
余裕があったら転回形でも練習すると、いろいろわかるところあるんちゃうかな。9月までに情報全部書いてしまいたいので書けたら書くね。仕事しなきゃ楽勝で終わるけど、なかなかね…
ハーモニー、わかると楽しいな!
追記:2024/01/22
いずれもKindle Unlimitedで読めます。
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