転回形を覚えるメリット
転回形を覚えるメリットはいろいろある。といってもなかなかイメージできないよね。
なので動画を作っておいたよ。またあとでアップするね…
- Ableton PUSH2で弾くのが難しい物でも転回形を使えば演奏しやすくなったりする
- コードを分解して覚えられるようになる。
- 良いボイス・リーディングが出来るようになる。
- ソロを取ったりするときにポジション移動が少なく弾ける
この3つのメリットは大きいんだよね。
特に、ボイス・リーディングについては今までやってなかったのでちょっとだけ。
ボイス・リーディングとは
コードの構成音と構成音をスムーズにつなぐことを考えるんやと思って。できるだけ共通してる音は共通してつかう。
最近、ちょっと251とかやったから、コードとコードとの流れを考えるのはやったよね。いわゆるコードの音の並び方が垂直的だとすると、こっちは流れだから水平的に考えることになる。
で、これ、ピアノだったり、ギターだったらコピーをしていくうちに覚えるのよ。
『かっこいいコード進行108』を勧めているのは、実際のコード進行の流れの中でスムーズなボイス・リーディングがするように考えられてるから。
自分、ブラジル物が好きなんだけど、ええってコードが上手くつながるのは、ボイス・リーディングを考えているからだったりする。ブラジル物だと裏コードいっぱい使ったりするんだけど、コードの動きがギクシャクしてないってことだよね。
PUSHは同じ手形でコードを弾けるメリットがあるけど、コードとコードのつながりも意識すると美しい動きが出来るかもという話。
ストレートに基本形だけで弾いたものがこちら コード進行としては C-F-Gというやつね。
こっちは、Fは第2転回形、Gは第1転回系だよ
ずいぶん印象が違うんじゃないかな。ストレートな曲なら、逆にボイス・リーディング考えずに同じボイシングを平行移動させたらいい。そういう格好良さもある。
ロックだったり、サンプリングでコードのピッチを変えたりするヒップホップ的なものでボイス・リーディング考えたら、あんまり格好良くないかもしれない。
その一方でボイス・リーディングがスムーズじゃないうまくいかないのもあるね。
コード進行はわかったんだけど、うまくいかないなという場合、ボイス・リーディングがうまくいっていないことが多いと思うので、ちょっと意識すると良いと思うよ。
転回形を覚える練習方法
まずは、基本形から転回形を作って、形を覚えるといいと思うよ。できれば、度数を言ってから弾くと良いと思う。「513」とかね。
これは形を覚えるのが大事だよ。
コードを分解しておぼえられる
実践的なボイシング、とくにギターのボイシングなんかも理解しやすくなるよ。
これ、Dm7(b5)
度数でいうとR,7,m3,5だよね。
でも、ハーフディミッシュって、R+短3度上からのマイナートライアドで出来るものだね。ということは、これもFmトライアドがあるって考えられる。
そうすると、第2転回形が乗っているってわかるよね。
こういうふうにすると、ギターのコードも分析しやすくなる。
自分でバリエーションも作れる。まず、基本形を作ってから、どんどん転回形でバリエーションも作れるから、応用範囲も広いよね。ストリングスのラインとかホーンのラインなんか考えるときも役に立つかもしれんね。
様々なポジションを練習できる
64パッドは、ギターやベースでは出来ない同一弦上の同時発音が出来るので、いろいろなギターやベースではないポジションもある。
12キー全部弾くと、いろいろ発見あると思うよ。
コードを弾くという意味では、両手でも弾いていいんだから。
PUSHの場合は、片手で弾く場合と両手で弾く場合と両方あるからね。トライアドだって両手で弾いたほうが楽なのもたくさんある。だから、転回形、形を覚えたらいろいろ試してみて。
自分はベースラインを同時に弾くとき以外はトライアドでも両手でできるだけ弾くようにしてるね。その方が手の負担少なく弾けるから。
複数のポジションがあるから、あ、これ右手がちょっと窮屈だなというときに他のポジションを選択したりすることも出来る。
打ち込みやるだけなら、12キー練習する必要はないよ。でも、ちょっと転回形を作ってみると、意外な発見あって楽しいよ!
追記:2019/06/07
ピアノでこれどうやって弾いてるかわからんというのを聞かれたことがあって、パッシングコードをハチャメチャに使ってあるやつだったんだよね。
パッシングコードというのは、あるコードとコードを繋げるために使うコード。
これは、厳密な定義からは違うとされるだろうけれど、ジャズやゴスペル、ポップスでも超使う。
こういうの、一拍だけ次のコードの前に入ったり、ジャズ、ゴスペルだとシンコペしたりしてるから、わけがわからないかもしれないよね。
ただ、こういうのも手法としてしってたら、あれ、これじゃない?って分析できるし、コピーできるんだよ。
コピーできるってことは応用できるってことだからね。
理論っていろいろ、コピーのアシストもしてくれるんだよ。よく使われるパターンを整理してくれるわけだから。
ピアノ的なプレイ、Ableton PUSH2で簡単なものと難しいものがあって、これ、ピアノだと簡単だけどPUSHだと慣れるまで弾きにくいと思う。
ポジションのとり方が難しい。
でも、キーが変わったときの対応はPUSHの方が遥かに簡単。これはC/EでFに行くのとG/BでAmに行くように、転回形でスムーズにつなぐように考えて弾いてる。
ピアノというか、クラシックやってきた人は自然に転回形死ぬほど弾いてるから、トライアドの第一転回形を使ってコードを繋げるようなプレイは身につく。
ギターの場合は難しい。ゴスペル・ギターではよく使うけど、まあ、あんまりそんなのコピーしないよね…
あ、今のネオソウルなギターは使いまくりだよ。ただ、低音部に持っていくのはあんまりないから、鍵盤弾く人に比べたら意識は弱いと思う。
パッシングコードを使って装飾する手法はたくさんある。
これ、一番基本的な方法だから覚えておくといろいろ楽しいと思う。
コード覚えたけど、なんか今ひとつコンピングが洗練されてないなと思う時、こういうオプションがあると知っておくと楽しいと思うよ。
ピアノだったら12キー練習しないと駄目だけど、PUSHだとそんなことないからね。
ただ、このパターンは実は複数のポジション取る方法練習しないと曲の中では難しいかも。
そのあたりはまた、勉強会に参加してくださった方には説明します。記事にすると長くなりすぎるんで…
追記:2019/06/27
記事にしたほうがいいと思って書きました。これもそのうち実際に弾いた動画を加えようと思います。
追記:2019/03/29
Ableton PUSHでコードを覚えようとした時に、スタンダードを片っ端から弾いたり、ディミニッシュからいろいろコードを作ったりしてPUSHのボイシングを勉強したのね。
ボイシングについてもなんかいいものないかなと考えていたのね。マーク・レヴィンのジャズ・ピアノブックもいいんだけど、これ、アホみたいに課題があってええかなと思ったよ。まあ、64パッドでそこまでやる意味があるかどうかはわからんけど・・・
譜面難しくないし。12キーでやると、音域の問題もあるから、いろいろポジション考えるからね。
勉強会ではもっと簡単に弾けるものをやるけど、自分で抜けてるのないか確認したりするのに使おうと思う。
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