今回はブルースクラシックのAin’t Nobody’s Businessを取り上げます。
ギターを弾く方でブルースがお好きな方だとB.B Kingのカバーで有名でしょうか。いろいろなバージョンがありますが、Charles BrownやB.B Kingなどのバージョンを参考にしつつ、パッドで弾きやすいようにアレンジしました。
ドミナント7th系コードにディミニッシュ7thの使い方もマスターできるし、ブルージーかつ美しい進行ですね。
1度でも4度でもドミナント7th使うの?と普通の音楽理論を勉強したかたは思うかもしれません。ジャズ、ファンク、ブルース、ソウルなどのブラックミュージックはトニックでもサブドミナントでも7thを使います。これがジャズらしさかもしれません。
最近だとトニック7thなんて言葉を使って説明する学校も増えたみたいです。
まあ、ブラックミュージックの場合はどんなコードもドミナント7thにすることがあると覚えておくと楽しめると思います。
また、特徴的なコードとして、ディミニッシュ7thがあります。ディミニッシュ7thはゴスペル、R&B(1950年代)、ブルースなどでもよく使われてました。最近また、R&Bでも使われるようになってますね。
ブルースでも8小節の小唄系のやつだとありますね。
ここで使われているF#dim7も本当はパッシングコードの1種なんですね。実は。サブドミナントを7thにしてトニックに戻るのは、ブルースの基本です。
F#dim7はルートにFを弾くとF7(b9)になるからと考えるとわかりやすいですかね。ブルージーなもののパッシングコードの例として覚えておくと整理しやすく、作曲にも使えて楽しいのでは…
コード進行はこうなります。
C7|E7(9)|F7(9)|F#dim7|C7B7Bb7 A7|Dm7(9)Db7(#9,b13)|C7 Eb7|D7(13) Db7(b13)
Db7はG7の裏コード。
ジャンプブルースやジャイブの人たちでも、トライトーンサブは使いまくりですね。ジャズの専売特許では全然ないです。
E7のところは、ジャズの人ならHmp5で弾いたりG#のハーフディミニッシュのアルペジオ弾きそうですが、ブルーノートスケール一発でリズム良く弾いたほうが格好いいかもしれないですね。
最後2小節は慣用的なターンアラウンドと覚えると、コピーも楽になると思います。ブルースではそんなに使われないですけど、ジャズでは結構やりますね。
1625をドミナント7thにする、ジャズで良くあるやつを裏コードにしてます。
A7の裏コードEb7、G7の裏コードDb7に変形してますね。
バップ的なラインをパッドで弾きたい人はこういう典型的な代理コードのアルペジオを覚えておくとアドリブのとっかかりになるかもしれません。
イントロに5度のオーギュメントなんかを一発ガツンと鳴らして歌から入ったりするのも、セッションなんかでは結構やりますね。いろんな人のカバーを研究するのもスタンダードの楽しみの1つです。
押さえ方
C7
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E7(9)
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F7(9)
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F#dim7
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C7
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B7
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Bb7
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A7
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Dm7(9)
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Db7(#9,b13)
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C7
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Eb7
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D7(13)
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Db7(b13)
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スケール
ブルーノートスケール一発で弾くのも格好いいと思います。
E7のところは、ジャズ的なアプローチをするなら、Eハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ(長すぎですね。呪文のようです…)で弾いてもいいですね。
機能に即した名前で言うとEフリジアン・ドミナントですね。こっちの方が好きやな。
Dm7(9)ーDb7(#9,b13)のところのDb7はDbオルタードで弾いてもいいですし、Gリディアンb7で演奏してもいいと思います。この2つは裏コードの関係になるので、同じことですし。
個人的にはこう言う曲はスケールをたらたら弾くより、コードトーンを装飾したり、ボイスリーディングを考えてアドリブした方が楽しめると思います。
パッドでブルージーな物を弾くのも楽しいですね!
4和音のボイシングなどが知りたい場合はこちらをどうぞ
実は英語圏のパッドフレンズの方がこちらのシリーズを読んでくれてるみたいなので、もしかしたらこれからはこのシリーズ英語で全部やるかもしれないです。
日本をパッド大国にする夢もありますが、そろそろ現実を見た方がいいかもしれませんね…
大儲けの予感がします…
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