押して覚えるコードとスケール ダイアトニックの4和音以外のコード
今回は、メジャー、マイナーのダイアトニック以外のコードを取り上げるね。
ダイアトニック・コードはそのスケールの中だけで出来たコード。
コードというのはスケールを一音ずつ飛ばして作るものになる。
今回取り上げるのは、そのダイアトニックに入らないコード。
希望があったら、ダイアトニック・コードについてもやるよ。PUSHフレンドのSunraysさんには練習動画送ったりしてるからね…
Sus4
3度がないのが特徴。メジャーでもマイナーでもないから独特の響きだね。コンテンポラリーなものをやる時にも良く使う。
sus4、トライアドみたいな形でもよく使うね。展開させると、sus2,4度堆積のコードになる。
ハービー・ハンコックやチック・コリアなんかはよく使う。
ここは取り上げると凄く長くなるので基本のフォームだけ書いておくね。
add9th系統
メジャーadd9
マイナーadd9
マイナーadd9 9thを左手で弾く例
add9thはトライアドに9thを足したもの。m7(9)とかと言われたりするコードとの違いは、7thの音が入らないこと。
独特の爽やかさがあるので、トライアドに色を加えたときなんかにもつかってもええんちゃう。
どちらもよく使うよ。
ピアノ的なものやるなら、9thをオクターブ下げるボイシングの方が使うかもしれないね。
9thを左手で弾くフォームもAbleton PUSH2の場合はよく使うので、どっちも覚えておくとええと思うな。
6th系統
メジャー6th
マイナー6th
6thコードはボサ・ノヴァで使ったり、クリシェで使ったりする。トライアドに6thを加えたもの。
メジャー6thコードの第一転回形は、マイナー7thになるのも覚えておくとアドリブの時に役に立つ。
C6の第一転回系はAm7になる。
ジャズだと、メジャー・コードをマイナー・コードと見立てて、マイナーのスケールを弾いたりする。マイナー・コンバージョンという技法がある。
転回形覚えておくと、一気にコードやスケールの理解も深まるので、余裕があったら見ておくとええと思うよ。
6(9)系
メジャー6(9)
マイナー6(9)
リッチな響きがするコードやな。ボサ・ノヴァではよく使う。これもいくつかフォームの可能性はあるよ。5度は重たいと思ったら省略してもOK。
ボサ・ノヴァみたいにしたいなら、メジャー7thコードを6(9)系統にすると感じが出るかもね。
これから、それぞのコードの中でよく使うボイシングや、Ableton PUSH2とか64パッドで弾くのに現実的なボイシング、よく使われるコード進行の中でやってみてもいいかもしれんね。
こういうやつ。ボサ・ノヴァで良くあるパターンをよくあるボイシングで弾いてみた。
PUSHで弾きやすいように、ボイシングやフィンガリングは工夫してあるよ。
解説はとりあえずYoutubeに書いておいたけど、そのうちYoutubeは単独で成立するもの以外は全部限定公開にしようと思う。量も多いしね…
PUSH勉強会に出た人にはこういうののMIDIファイルを配布してもええかなと思ってる。いろいろやり方考え中です…
追記:2019/07/16
4度のクロマチックの関連記事のリンクです。
度数、なにそれという方はこちらから読むといいと思います。
度数を理解したら、応用できることが増えます。コードを覚える時にも、スケールを覚えるときにも丸暗記でなくなります。
練習動画ありです。トライアドは超重要で、度数とトライアドを覚えると、こういうのは簡単に弾けるようになります。
4和音です。これだけでもずいぶん色彩豊かなものが作れるようになると思います。
なぜ、4度のクロマチックを使っているかの理由です。
え、In Keyでやればラクラク弾けるんじゃないの?
でもなんか違う…
そういう場合、頭に鳴っている音は、ノン・ダイアトニック可能性が高いです。
4度のクロマチックでないと作るのは難しいんです。
コードも基本形だけではなくて、転回形までおぼえると、一気に出来ることが広がります。
正直、この記事だけでもメリットは書ききれていないので、追記する必要がありますね…
ソロをとる時、スムーズなコードの連結をする時にボイス・リーディングというものを考えなければいけないです。
転回形は、ソロにも伴奏にも役立ちます。
こういうのも転回形がわかると理解しやすいはずです。
第2転回形というのもあります。今のR&Bなんかは転回形だらけです。
コードを覚えてもなんか違うという場合はボイシングが違うことが多い。
ボイシングはいろいろありますが、まずは転回形を完璧にするとわかるところ増えて楽しいと思います。
なんかコードを弾いてもうまくいかない…そういった場合は、アボイドノートを意識すると、うまくいく場合があります。
色んなコードを覚える時に、コードを分解して考える習慣をつけると、マスターが楽になります。
以下は分解して考えると効率よく覚えられるという例です。
コードを覚えて、コード進行に彩りを加えたい場合、パッシング・コードを使っても面白いと思います。
ある種のリハモですが、慣れると即興で伴奏もどんどん変えていけるようになります。
いずれまとめますが、PUSH勉強会ではかなりジャズ的なハーモニーもやっています。
使用可能なテンション、テンションコードを作るときにUSTを使う考え方など、この記事でしか書いてないこともあります。
コメント