続PUSH3日記 2023/07/03 MPEの設定とTouchéとの比較 | 無理ない暮らし
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続PUSH3日記 2023/07/03 MPEの設定とTouchéとの比較

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PUSH
この記事は約6分で読めます。

前回はスタンドアローン単体ではMIDIラーン出来ないですが、PCを使ってMIDIラーンしておいたライブセットををスタンドアローンに移行して設定すれば動かせることを確認しました。

今回は、MPEが簡単に使えるかどうか検証してみます。

純正のAnalog,Drift,Wavetable,SamplerなどはMPEの設定も難しくない。

特にWavetableはマトリクスで設定はわかりやすいと思います。

AbletonのシンセといえばOperatorという時代が長く続いたわけですけど、大分変わってきましたね。

PUSH3でのMPEの設定も容易でした。設定→「Expression」と浅い階層にあるのでパッドの設定に戸惑うことは無いのでは。

Note PBになってほしくない時には、Note Pitch Bendをオフにする必要があるので、さっと調整できるのは素晴らしいですね。

次は、MPE非対応のシンセをNotePBなどを使ってコントロールする方法です。慣れたらそんなに難しくないですが、PUSHの仕組みを知っておく必要があります。

PUSHはピッチベンド、モジュレーションをタッチストリップでコントロールします。1つしかコントロール出来ないんですね。

Selectキーを押しながら、タッチストリップに触れて切り替えるので、普通のMIDI鍵盤のようなプレイをするのは難しかった。というか、無理でした。

そのため、パッドでシンベ的なプレイをしたいといった場合は、Touchéを使用するくらいしか選択肢がありませんでした。

Touchéは設定すれば、ピッチベンドやモジュレーションとして使えるので。

ですが、PUSH3はパッド上でピッチベンドも使えるわけですし、slide,pressureという情報をモジュレーションに変換できる。うまく行けば、タッチストリップを使わなくていい可能性があるわけです。

縦軸でモジュレーションを掛けるのは、ピッチベンドとの両立が難しいですからね。どうしてもピッチが揺れてしまうので。パッドサウンドなんかなら良いでしょうけど、他だとちょっと問題がある。

MPE対応の200パッドのMIDIコントローラーであるLinnstrumentで2年ほど実験して、アフタータッチ(pressure)でコントロールするほうがやりやすいという結論は出ていました。

今のところこれがやりやすかったので、参考になるかどうかわからないですけど設定を書いておきますね。

公式のMPE Controlの動画は11.3対応ではないのと、MPE非対応のプラグインを演奏する観点では作られてないので。

まず、Pressの設定からです。

縦軸の方向でモジュレーションを掛けると、ピッチがどうしても揺れてしまうので、Press情報をスライドに置き換えます。Swap to Slideにチェックを入れます。

押し込んだらモジュレーション掛かるようにするということですね。

自然にプレイするには、はじめはかかりすぎないように感度を調整しておくと演奏しやすかったですね。

次はSlide(縦軸)の設定です。

Slide(縦軸の動き)をSlide to Modにします。

スライドの動きをモジュレーションに置き換えます。先程プレッシャー情報をスライドに置き換えたので、押す動きでモジュレーションが掛かることになります。

ビブラートなんか実際の弦楽器などはすぐに掛けられないので、反応を初めは鈍くなるようにしています。まあ、好みですね…

この図ではDefaultが0になっていませんが、0にして運用してます。

次はNote PBの設定です。

ピッチベンドはNote PBをPBにします。一般的なピッチベンドにするということです。Pitch Rangeは各々のプラグインに合わせて調整ですね。

プラグインによって設定できる範囲は違います。ここはちょっと面倒なところですね。

例えばOmnisphereだと24stですし、SoftubeのModel72だと12stまでですね。

Omnisphereでやってみました。バックトラックは同じ。

ピッチベンドもモジュレーションも掛けられます。同じ音源でTouchéを使った例です。

まあ、エフェクト掛けてますし、ラインもアドリブなので全然違いますけど、Touchéを使ったほうが遥かに精密なコントロールがやりやすいのはわかるんじゃないでしょうか。

自分はTouchéを使い続けますね。

MPE対応でないものはそっちのほうが早いし、表現力がある。

Touchéのほうが、鍵盤のピッチベンド、モジュレーションホイールよりもはや得意になりました…

MPEに対応していないシンセのPBのレンジを調整しなければならないのは正直面倒くさいです。

何も設定しなくて使えるTouchéのメリットは圧倒的です。プリセット変更するたびにピッチベンドのパラメーター調整なんかやってられない。おっさんはだるいんですよ…

ですから、気に入ったものはRackにして保存しておくと良いと思います。その手間を惜しまないなら楽しく使えるはず。

切り替えが一瞬できるLinnstrumentや設定してしまえば使えるTouchéに比べると、さっと使いたい場合にはPUSH3だと不利だと言えます。

MPEに対応していないシンセで使いたい場合はということですけれど。

ただ、Ableton純正デバイスをPUSH3でMPE使うなら面倒なことは無いんですよね…

快適に使えます。MPEの敷居をすごく下げたと思います。Linnstrument、めちゃくちゃ面白いんですけど、輸入しないと手に入らないですし、トラブルあっても自力でかなり解決出来ないといけないですからね…

MPEで遊び倒すなら、WavetableやDrift,Samplerなどで設定を詰めるほうが、外部プラグイン使うより遥かに楽だと思います。プリセットは何も考えずに使えますしね。

個人的におすすめなのはこういうやり方ですね。

MPE対応のシンセでNote PBやSlide,Pressureは基本的なパラメータにアサインして、「デフォルトプリセット」として保存しておく。

そうすれば、音作りだけで楽しく遊べると思います。

ただ、MPEは初めははすごく使われると思うんですけど、パッドサウンドとか最終的には使われるところが決まってくるんじゃないかなと勝手なことを思ってます。

音楽的に使うのは設定までしっかりしないといけないので。

そこまでやっていくといろいろ面白いところ見えて来ますね。ペダルスチール・リックなんかシンセで弾いても面白いですね。カントリー好きな人がPUSH3を使わない気もしますけど…

MPE、可能性ありますね!

追記:2023/08/06

スタンドアローンモードで、MIDIコントローラーとして使用できることを確認しました。

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