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Abletonで構成を把握するための工夫

Ableton
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今回の記事は、Ableton友の会の金子さんと、MIDIBOYさんの素晴らしいアイデアです。

構成表、みなさん作られてます?

尺が決まっているものなどと、動画などに音楽をつけたい場合構成がわかるものが必要になりますね。

マーカーで確認するというやり方もありますけど、なかなか面倒ですよね…

Studio OneのようなアレンジャートラックはAbletonに無いので、みなさんそれぞれ工夫されてるのではないでしょうか。

空のMIDIトラックとMIDIクリップを作る

まず、金子さんの運用法。7gさんの質問に対して丁寧に答えてくださいました。ありがとうございます…

私は表は使わないですけど、写真みたいな感じで、構成がひと目で分かるようにTime Line用のMIDIトラックを作っています。
クリップもTime Lineに準じて色分けするので、一目で構成が把握できるようになっているので構成表は要らない感じです。
セッションビューもセクション毎に同じ色分けにするので、一貫して管理できるという仕組みを目指しましたヾ(‘ω’)ノ

Time Lineのクリップを選択して再生すると頭出しが簡単なので、一回使うと戻れない快適さですYO!!!!!ヾ(‘ω’)ノ

めちゃくちゃ視認性が良いですね…

マーカーあるのに、こっちのほうが便利なの?と思われる方がいらっしゃるかもしれないですけど、便利です。

例えばPreChorusが4小節のループが2回あって、その2回目にもマーカーをうって移動するのは構成上あまり美しくないですよね。

2回目だけ編集することもあるわけですし。そういう時にクリップ選択すれば再生はそこの頭からされますよね。

金子さんのアレンジメントはマーカーとクリップの2つがあるのはそういう理由です。

そして素晴らしいのが色分けしてあることですね…

これであとでコピーする時の混乱も避けられます。一覧性が高いです。

そして更に素晴らしいのが、セッションビューも同じ色分けにされているところですね。これだと、セッションビューからアレンジメントに持っていくときにもわかりやすいですね。

Abletonを深く理解されてますね。勉強になります…

全体尺のクリップを作る

僕もそれやってます! 便利ですよね。 CMとかですと曲の全体尺のクリップを一番上に”TIME”としていつも置いてます。

バージョン管理や書き出すときに便利なんです。

MIDIBOYさんの工夫は、さらにもう一つ工夫があります。

これ、何が便利か。全体尺のクリップがあれば、そのクリップを選択してCmd+Lでループブレイスを設定してすぐ書き出せます。

タイムラインを視覚化しておくと、色々便利。金子さんは文字コンテしかないときなんて視覚化しておくと、効率は格段に上がるとおっしゃっていて、ああ、そりゃそうだと膝を打ちました。賢い…

Ableton、実は動画の読み込みは他のDAWと比べても結構速いんです。意外なイメージあるかもしれないですけれど。

でも、秒数やフレーム数がとにかく見にくい。老眼の人にとっては、見えない。絶望です…

MIDIBOYさんはそれをこう対応されてます。

タイムコードムービーを作る

タイムコードのmp4ムービーやコンテから独自に作成したビデオコンテムービーなども貼って作業しています。
ちなみにCM15秒の場合は僕はノンモンをカットした00”15f〜14”15fの14秒のムービーを貼ってます。
サウンドロゴやCIが入るとそれを考慮してタイムコードムービーを作ってます。

タイムコードムービーを作っておけば、まず失敗しないですよね。賢い…

サウンドロゴが入るタイミングもわかっていれば作るときも便利。

ノンモンカットしてある工夫も素晴らしいです。合計の尺は決まってるわけですから、初めからカットしてあると安心感違いますもんね。

ゲームの仕事やってる人はAbletonのアレンジメントは秒数やフレームが見えにくくて絶望と言っていましたが、MIDIBOYさんのような工夫があれば安心ですね。

私は仕事だと講義動画のムービー貼ってそこに効果音やら音楽つけるんですけど、CMのように時間管理が超タイトというわけではないので、こういう考えはなかったです…

雑マーカーうって処理という脳筋なことをしていました…まあ、講義も作ってるの自分だし、そういう雑な処理でもなんとかなったわけです。

ただ、最近はどんどん動画が短く作る必要が出てきて、面倒だなと思っていたのですが、これなら戸惑うことはないですね。素晴らしいテクニックです…

MIDIBOYさんに3分のおばあちゃんのタイムコードムービーを作ってもらいました。良いでしょう…1分毎に色が変わるという凝った仕様です…

まとめ

AbletonはStudio Oneのようなアレンジャートラックはありません。

譜面も読めなければ、テンポマップもMIDI出力出来ない。ですから、他のDAWのユーザーから「ちっ、だから蛮族DAWは…」などと言われて悔しい思いをしてきたと思うのですが、でもこうやって工夫して運用できることもある。

構成表的なものをテンプレートに保存しておけば、格段に作業はやりやすくなると思います。

CM仕事をされている人だけでなく、コンペなどで構成が決まっているものを作る必要があるひとにも役立ちますね。

ダンス・ミュージックなどで典型的な構成が決まってる場合なども役に立つ。

金子さん、MIDIBOYさん、ありがとうございます。多くの人が助かると思います。

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