PUSH3日記 4日目 文化の違い | 無理ない暮らし
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PUSH3日記 4日目 文化の違い

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PUSH
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4日目です。4日目は熱に対するテストをしてから録音しようと思いましたが、気力がなかったです。申し訳ないです…

スタンドアローンとコントローラーについて改めて考えていました。それぞれ求めるものは違うよなあと。

PCだと各機器との相性問題や、安定性の問題があるけれど、スタンドアローンだと安定していると思って購入するわけですね。MPCを購入される方の多くはそうではないかと思います。堅牢ですしね。

また、ライブパフォーマンスを考えている方は、少しでも機材を少なくして、シンプルにしたいという方も多いと思います。機材が多ければ多いだけ、ルーティングも複雑になるし、設置、撤収も手間がかかる。そういう人はスタンドアローンに魅力を感じるわけですよね。

レビューなどで、スタンドアローンはかなり熱を持つというのは報告されていました。

ライブパフォーマンスされる方は、ブースやステージ上で安定動作するかは大事ですよね。熱がある環境で安定して動くかは知っておきたい。制作であっても機材の電源を長時間つけてる方は多いのでは無いでしょうか。

特に、PUSH3はAbletonが打ち出しているようなセットアップの中心にあるように使うのであれば、長時間電源はつけっぱなしの状況は多いはず。

ですので、実験してみました。

前日から電源を入れたままにしておいて、更に作業をすることを想定した使い方です。

自分の場合は普段DAWも立ち上げっぱなしですし、コントローラー類、機材も家を長期あけるような時以外は電源はつけっぱなしです。

すぐ作業できるようにしておきたいですしね。

作業再開して音色を選んでいる間にフリーズしました。15分くらいでしょうか…

前日の1ループでは6トラックほどのシンプルな構成です。ギターはエフェクト7つくらい。ベースは4つくらい。リターントラックにディレイとリバーブが入っている。MPE対応のシンセなど負荷が特に高くなるようなものは使っていません。

ギター2つにはインサートでリバーブ入れていますが、introはリターンが2トラックという制限がありますし、音色を使い分けたかった。インサートで使うほうが今っぽい使い方でもあるでしょうし。

動作はキビキビしていましたが、読み込もうとするとフリーズ。再生は続いていました。

パッドの表面が温かいくらいというのは結構な温度だなと思いました。排熱のためのヒートシンクはかなり熱いです。

録音機材なので、ファンを付けられないのは当然ですけど、安定して動かなかったら仕方ないので、なにか出来る対策はあったほうがいいかもしれない。

Intel Macほどの熱さはないですけど、PUSH3、まあまあ熱いです…

CPUの温度が高くなると、PCは普通処理速度を落とすわけですから、PUSH3はどうなるのか。熱暴走の可能性もあるわけですし。

USBファンなど用意したら改善するかなあ。

安全マージンがどれくらいか知らないと、パフォーマンスでスタンドアローンは現状使うのは怖いと主ました。そして、電源アダプタありとなしではかなり排熱は違うように感じました。これはもうちょっと試してみますね。

30分ほど放置しても、読み込まれなかったので再起動。Abletonのリカバー機能は優秀ですけど、音色を選んでる時などは当然保存はされない。

がっくり来てしまいました。一旦流れに乗った状態が切れるともう一度その状態に戻るのは難しいですからね…

サンプリングの検証すると言っていて、楽しみにしてくださった方もいらっしゃると思うんですが、一気に気力の限界が来てしまって、検証はやめにしました。申し訳ないです…

疲れたので、PUSH3の動画を見ていました。2つの動画がなかなか面白かったです。文化についてつらつら考えたので書きなぐっておきます…

ハードからMPCソフトウェアと発達していったMPCと、そもそもPCのDAWとして発達してきたAbletonではスタンドアローンとソフトと両方があったとしても考え方は全然違う。

AbletonでのワークフローはあくまでPCでやることが中心で、PUSHやPUSH2はそれを補完するものだった。

制作を完結することが出来るハードとしてのMPCとAbletonのコントローラーとしての出自を持つPUSHは全然違う。MPCにとっては、MPCソフトウェアは補完という方も多いでしょうしね。

前者の動画ではPUSH3単体でどれだけビートを作ってるのかと言うことが言われてるんですけど、Abletonのワークフローに知悉している人ほど、スタンドアローンは窮屈に感じるよなあと。

フェードやオートメーションを掛けるのに「あ、スタンドアローンではアレンジメントが使えないんだった…」とストレスが溜まる。わざわざ、PCに持っていくと思うと、面倒だなと思ってしまう。

スタンドアローンで出来ることを考えて作業するのがこれだけしんどいとは思わなかったです…もちろんintroということもあるんでしょうけどね。

Abletonの持ち味がスタンドアローンでは発揮できないところがある。だから、PUSH3単体で作ったビートの数が少ないの当然だと思います。普段と違うワークフローになるわけですから。

MPCの場合、ハードに慣れてしまったら本当にDAWなしで作れるから、MPCソフトウェアがハードの補完なんですよね。だからはじめの学習コストは高いけど、一回覚えたらずっと使える。スタンドアローンの文化なんですよね。

MPC2000、久しぶりに触っても普通に使えましたからね。

Abletonで作るのはPCとコントローラーを併用したほうが早い。コントローラーとPCを組み合わせたときの拡張性はスタンドアローンと比べて圧倒的です。PUSHに限らず、いろいろな選択肢がありますしね。

私は、そこに魅力を感じてPUSH,PUSH2と使ってきたわけですね。アレンジメントに行って、セッションビューに戻って、無茶な加工も出来る。Abletonのエフェクトもほかでは無いような飛び道具たくさんありますしね。

後者の動画ではグルーブボックス系の文化とDAWの世界をつなぐものだと言ってるんですけど、自分は全くそう思わなかったですね。

グルーブボックスはすぐ音が出るのと、インターフェースがそれぞれ違うことの面白さがある。音色の違いはもちろんとしてですけど。インターフェースが違うことでプレイも変わることは、グルーブボックスが好きな方は納得していただけるのではないでしょうか。

PUSHのドラムシーケンサーはめちゃくちゃ強力ですが、単体のドラムマシンで遊んでるのとは別の感覚なんですよね。自分にとっては。

なんだろう。やっぱりピアノロールが表示されている感じと近いといえば良いのかな。めちゃくちゃ機能的なんですけど。抽象的なドラムマシンといえばいいのかな。PUSHにはそういうところがある。

でも、ハードのリズムマシンは違う。ハードでUIが違うからこそ生まれるプレイや曲ってあるよなあと。マシンライブって、やっぱり見てても聞いても面白いですもんね。楽器として使ってると思うプレイヤーがたくさんいる。人馬一体みたいに思いますもん。

ハードのリズムマシン持つ余裕があるなら何台あってもいいと思いますしね。

昔みたいにハードまみれにはならないと思ってこうしているものの、スタンドアローンのPUSH3を触ったら、ハードのリズムマシンが触りたくなりましたね。本末転倒や…

作ったり即興するという観点ではインターフェースが同じ方が楽にはコントロールできるんですけど。

今、PUSH3のスタンドアローンに違和感を感じているのは、PCとコントローラーという今までのAbletonの世界観という全く違うものが出てきて変化に戸惑っているのかもしれないですね。

ただ、はっきりしたのはやっぱり私はスタンドアローンをメインに据えては使わない

シンプルにパフォーマンスしたい時でも私はPCとコントローラーとしてのPUSHがあったほうが使いやすい。スタンドアローンとDAWという環境を移動なんかしたくないんだなと。

私にとってはPCとコントローラー含めて一つのハードみたいな感じなんですよね。自分にとって、PCとコントローラーで一つの楽器と感じられたのはPUSH2が初めてだった。

演奏能力の多くを失った自分にとってはPCやPUSH、他のコントローラーを加えることで自由を得た感覚があるから、スタンドアローンが窮屈に感じるんでしょうね。

言語化するとこうなるのかな。

3.9キロのスタンドアローンだけ持っていってセッションするなら、PC加えて自由があった方がいい。他の外部MIDIコンの設定も変えたりするならPCがあったほうが楽だからです。

ただ、これはあくまで現段階の話。

多くのPUSHユーザーはアレンジメントを扱える能力があることを期待していた。PUSHユーザーはAbletonユーザーということで、PCを使う文化なんですよね。

だから、今後スタンドアローンが発達すると、今までと全然違う考えが生まれてくるかもしれない。そいう意味では出自がDAWであるものがスタンドアローンとしても使えるという意味ではゲームチェンジャーなのもしれませんね。

まだ、発売したばっかり。伸びしろしかない。ここからどう変わっていくかが楽しみですね!

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