AbletonのAlign Delayはそれなりに便利 | 無理ない暮らし
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AbletonのAlign Delayはそれなりに便利

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Ableton
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古いテクニックを調べていて、AlignDelayを使うと普通のDelayを使うより楽にできることがあったので忘れないようにメモしておきます。

ほとんどの人にとってはどうでもいいことなので、マジで自分へのメモやな…

今はプラグインで、プレート・リバーブやスプリング・リバーブでもプリディレイが設定出来るものが多いですよね。

AbletonだとHybrid RevrbなんかはConvolution Reverbでプレート・リバーブもスプリング・リバーブも選ぶことが出来て、Predelayも変更できます。

プリディレイとは残響が始まるまでの時間です。

でも、プレート・リバーブやスプリングリバーブの実機は普通、プリディレイは調節出来ません。スプリングリバーブやプレートリバーブは現実のリバーブではないので、初期反射が存在しないからですね。

Hybrid Reverbでは、IRにもPredelayが設定できる。

プリディレイがないわけだから、当然実音にまとわりつくようなリバーブになっちゃうわけですね。

古いサウンドを作るのならそれで全然問題ないですけど、リバーブと実音をそれぞれはっきり聞かせたいならプリディレイがほしい。多分、昔もそういう需要があったんだと思います。

今でも、AbletonのExternal Audio Effect Rackを使ってスプリング・リバーブの実機を使ったりしたい場合やモデリングでそもそもプリディレイがない、SoftubeのSpring Reverbなどを使いたい場合は困るわけです。

そういうときに、Align Delayをプリディレイがないリバーブなどの前に置くと簡単にプリディレイとして使えます。まあ、Wet100%にして書き出して処理することもできますけど、面倒ですから…

SoftubeのSpring Reverbで実験。ラックにして片方のチェーンにAlign Delayを入れてPredelay代わりに使用。Align Delayはいろいろ計算機代わりにも使える。ラックはトラック内でセンドリターンを作るのと同じこと。こういうのさっとできるのはAbletonのいいところ。

80年代だとデジタルディレイが安価になってきて、プリディレイをつけるためにディレイをかましたというのが調べたら出てきました。

もしかしたらもっと前からあるテクニックかもしれないですけどね。

BBD使ったアナログディレイは70年代にあったので。69年にBBDが開発されて、どれくらい普及していたかはちょっとわからないんで、なんとも言えないんですけど…

古い音源を聴いていると、どう考えても、これスプリング・リバーブやプレート・リバーブの音だけどプリディレイあるように聞こえるものがあったんですね。

そして、ある時期から増えるように感じてます。そんなトラック数に余裕があった時代ではないから、オーバーダブまでしてやる余裕があったんだろうかと思ってました。

いったいどうなってるんやと調べていたらこういう工夫をしていたみたいですね。

Delayでも出来るんですが、ちょっと煩雑です。Align Delayはsuiteしかないので、全エディションでできる方法を書いておきます。まあ、普通にpredelayがあるプレートやスプリングのプラグイン使えば済むんですけど…

  • センド・リターンかグループ化したものにディレイとリバーブを立ち上げる。ディレイは前
  • SyncではなくTimeに変更して、Predelayにしたいタイムにディレイタイムを設定
  • Feedbackは0
  • Dry/Wetは100%
  • Filterはオフ

Feedbackが0%じゃなかったら、繰り返されるわけだからプリディレイとしては余分な働きですよね。

プリディレイとして使いたいわけだから、遅れた音がそのままリバーブに行ってほしい。だから、Dry/wetは当然100%になります。Rackは1トラックの中にセンド・リターンを作ってるのと同じようなことだから考え方は同じですね。

原音が変化してほしくないから、当然Feedbackは0です。

実験してみたらなかなか面白かったです。やっぱり、あれは、スプリングリバーブの音だったんじゃないかなと思ってます。謎が一つ解けたかな…でも、これではそのままのサウンドにはならない。

当時と同じ機材で出来るわけではないんだから、いろいろ調べないと駄目ですね。

本当は当時のアナログディレイの回路や、デジタルディレイのAD/DAを通ってるんだから、そこでも結構音質は変わってるはずですよねえ…もしかしたら、この辺りがポイントなのかもしれない。

12bitのディレイなんかは80年代はありましたしね。ビット落とし系のプラグインを使ってもそんな感じにはなかなかならないです。とはいえ、こういう実験が簡単にできるのはAbletonのいいところですね…

実機使えば多分秒で解決するんでしょうけど…沼ですね…

ハードを使わずに古いサウンドにどこまで近づけるかという遊びはライフワークなので、コツコツやっていきます…

面白かったです。ベアズヴィルのコンソールについての話が読めるとは思わなかったです。NeveやSSL以前のコンソールとなると、プラグインもなかなか出ないですもんね。アトランティックもマッスルショールズもMCIだったわけで、MCIのプラグイン出ないかなあ。

でも、Fameもリバーブ出たんだから、IKかUADがやってくれないか期待ですね…

MCIのチャンネルストリップは昔E-bayで見つけたものの、もたもたしている間に売れてしまったことを思い出しました。80年代のやつは結構出るんですけどね…

べアズヴィルのサウンドに興味がある人は、こちらも面白く読めると思います。この辺りもブログに書いておきたいですね。

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