頭が悪いタイトルですね…
結構前に出たIK MultimediaのHammond B-3Xを愛用しています。たまらんのよ…
オルガン好きな人には本当に楽しめるプラグインと言えましょう。
Lonnie Smith大先生が素晴らしいというならノータイムで買うしかないですね。仕方ない…僕は悪くない…
購入してからずっと愛用しています。
セールじゃない時に買ったけれど後悔はしていない。本当ですよ…
IKと言えば異常にマニアックな音源であるMODOシリーズもありますけど、このB-3Xも異常にマニアックな音源です。
私と趣味が近い人なら後悔はしないはず。オルガン、本当に凄い楽器なんですよ。オルガンの魅力がたっぷり味わえるHammond B-3Xは超オススメです。
追記:2024/09/13
Dr.Lonnie Smithはオルガン界のレジェンド。オルガン奏者でファンキーではない人は存在しませんが、その中でも指折りのファンキーさを誇る人です。オルガンのパラディドル奏法の第一人者とも言えましょう。試験に出ますよ。覚えておきましょうね。
Dr.Lonnie Smithは進取の精神にあふれているので、シンセもバリバリに使います。ニコニコしながらいろんな機材を使っているのをみて、こうありたいなと思いますね。
PCベースのものも使用しており、Mainstage使っていたりするのも分かる動画もあります。Handsonicやよくわからないシンセを使ったりもしてます。かっこいいのよ…
Lonnie Smith先生の機材についてはこちら。ステッキ演奏してる動画もみたことあります…
Hammond B3-Xのいいところ
圧倒的なハモンド感と言うんですかね。たまらんわ…
ハモンド公認ということもあるんでしょうけど初めてIKのデモ見た時には変な声が出ましたね…
開発エピソードが面白いので載せておきます。勉強になりますね。
トータルのハモンド体験という言葉に偽りはなく狂気の作り込みです。マジで…
フルモデリングにせずに、トーンホイールはサンプリングにしたのは愛だなと思いました。
Syntronikと同じですね。それ以外は全部モデリングです。
演奏することを考えている
演奏性を考えた作りであることは嬉しいですね。これだけ素晴らしい音色だと演奏したくなります。
ドローバーがない鍵盤でちょっとオルガンを弾きたいという時に素早くコントロールできるようなレイアウトにも切り替えられるのはキーボーディストには嬉しいのでは…
足鍵盤まで映る画面では、プリセット切り替えを押すとちゃんと押し込んだ状態にグラフィックも変更されるという…実機と同じ様になってます。愛を感じますね。
ドローバーなどのMIDIマッピングが出来ることやスプリットが簡単に設定できるのはジャズ・オルガン奏法をしたい人には嬉しいんじゃないでしょうか。
さすがに公認やなと驚いたのが、右下のHAMMOND PROFILEでSKシリーズやXKシリーズを選ぶとB-3Xをコントロールできることです。
実機のハモンドをMIDIコンとして使えるようになるということです。
打ち込みしたい時に実機で録音というのは大変ですからね。
オルガン弾きたい人が実機に近い感覚でコントロールできるのは嬉しいのでは。
IKのB3-X、それはそれは楽しいですよ。
— うりなみ (@urinami) September 10, 2024
エクスプレッションペダルも絞ってもちゃんと音が出るし、足鍵盤で左手ベースのアタックつけるようなことも出来る。
欠点は、細かく出来すぎて実機が欲しくなることです…
いっぱいオートメーション書いたけどフルドローバーまではだるくてできんかった… pic.twitter.com/6i86PphOs5
PUSHで打ち込み。1トラックごと演奏していきました。
エクスプレッションペダルやペダル、レスリーなど演奏してからいろいろオートメーション描いたんですけど、リアルにやろうと思ったら相当追い込めますね。楽しいなあ。
ロングトーンになってる時フルドローバーにだんだんしていくものとかやりたかったんですけど、オートメーション全部書いてたら頭おかしくなりそうなのでやめました。
まあ、ジャズ・オルガン奏法を打ち込みでやろうというのがそもそも阿呆なんですけど。
楽しかったのでドラムも打ち込んでしまったよ…
演奏したくなるプラグインってそんなにないと思うんですけどB-3Xはまさにそうです。
トータルで音作りが出来る
冒頭の動画でもトータルのハモンド体験と説明していたけれど、これは大きいと思います。レスリーやエフェクトあってのオルガンサウンドですからね。一つ一つ揃えていたら大変な手間ですけれど、B-3X単体でなんとかなる。
普通にキャビネットやアンプを選べるところもぶっ飛んでますね。やり過ぎ感に溢れています。
開発にそりゃ数年掛かるわけですね…
マイキングもコントロール出来ます。音量、パンなど。D.Iで出せるところも凄いですね。凝った音作りをしたい人にも嬉しいのでは。
ロックでオルガンを弾きたい人にもマーシャルとハイワットというクソうるさいアンプが選べるところもすんばらしい…
Amplitubeを自社であるのは大きいですね。
実機で揃えたり、キーボーディストが追加でプラグイン買うようなコストを押さえられるのも嬉しいところです。
オルガン奏者たちがよく使ったペダル系エフェクトもあります。もちろんマッピングも出来る。
気が利いてるなと思うのは、ワウがエンベロープフィルターとして使えることですかね。
ジャズ・ファンクやりたい人にはたまらないんじゃないでしょうか。
そして、スプリング・リバーブがあるのもいいですね。わかっていますね。
ロックな方はスプリングリバーブがあるというのは嬉しいですよねえ。
残念ながらPCを揺らしても衝突音は出せませんけど。ここまでやってくれるなら、C-3も作って欲しいですねえ。ブリティッシュ・ロックお好きな方ならC-3使いたいですもんね。
そして、コンプ、EQ、リバーブなどのラック機材もある。T-Racksクオリティですから、音源に載せているのは反則すぎます。
トータルのハモンド体験というのなら録音するときの環境までじゃないとというIKの愛を感じます。
大分重い愛だけど大歓迎よ…
1176ちゃんと全押しもできます。
コンプの歪みのオルガンサウンドもB-3Xだけで作れるという。ラーメンの全部載せみたいな仕様ですね。Neveの1081のEQのモデリングもあります。
リバーブはちょっとなにかわからないですけど…
これでもかという特盛仕様となってますね。おじさん、もうたくさんラーメンは食べられないですけどこういうのならおかわりできちゃうな…
狂気のパラメーター調整
え、何回狂気って言葉を使うのと思われるかもしれないけど、こんなの狂ってるとしか言いようがないですね。
最高やという点を紹介しましょう…
サンプリングしたトーンホイールを切り替えられたり、個体差をシミュレートできます。普通に頭がおかしいですね…
一生遊べそう。
プリセットが充実している
ハモンド・オルガン、ドローバーやら、コーラス、パーカッションなど馴染みがない人には、音色が好きであっても何が何やらという感じですよね。つまみやらスイッチやらバーやら。
そして、オルガンサウンドはもちろんこれだけで成り立つわけではないですね。アウトボード類の設定まで含めてのものです。
大丈夫です。プリセットが充実しているので楽しく遊べます。安心ですね…
素晴らしいのはエフェクトの設定までしてあるので、パラメーターがわからなくてもプリセット使うだけでも楽しめます。
Funk Swingというプリセットはオートワウにしてありますよ。ジャズ・ファンクが好きな、あなた、嬉しいですね。
ジャズ・ソウルファンの人も安心してください…
Jimmy SmithセッティングやBooker Tのセッティングもありますし。ロックがお好きな人はJRーDPというものはJon Lordの設定なので、ああ、あれねとなるかもしれません。
TBは多分ですけど、KANSASのTom Brislinではないかと思います。
あのオルガンサウンド欲しいんだけど、オルガンの音作りは難しくて絶望…そういう人にも楽しめます。
弾いていて楽しい
これが一番かな。今のプラグイン、凄い音源たくさんありますよね。
でも、弾いて楽しいと感じる音源はそんなにない。私がおっさんでオールド・スクールなものが好みということが一番大きいとは思うんですけどね。
「ああ、リアルタイムでコントロールしたいなあ。効率がいい打ち込みをするには、ドローバー付きのコントローラー買えばいいのかな。お、そういえばB-3Xはハモンドならマッピングできるじゃん!最高!」と錯乱してしまいました。
危なかった…
実機も欲しくなるようなプラグインというのは、IKの並々ならぬオルガンに対する愛を感じましたね。
コンスタントストラクチャーで下がっていくやつ。
— うりなみ (@urinami) September 10, 2024
Jimmy Smithのファンク期でおなじみのボイシングですね。
F7(#9)からクロマチックで下がってDb7(9,13)でCmaj7(9)で解決する。ルートレスで弾いてます。
鍵盤だと難しいけど、パッドなら5分練習したら弾けるのでは… pic.twitter.com/VlkKgcZaRE
やっぱり、好きな音だと、自分が聞いてきたりやってきたオルガンのフレーズを思い出したり、触発されるんですよね。こういうのがさっと出てくる。多分、コピーしたの10代の頃だと思うんですけどね。
これは凄いことだと思いました。やっぱり演奏したいですね。
デメリット
まあ、トータルのハモンド体験と言っているだけにちょっと重いですかね…
これはまあ仕方ないことですね。この重たさはオルガンへの愛を試されていると思ったら全然軽い。
実機をバンドで運んでいたことから考えるとPC上の重さなどなんてことないです。フフフ…
まとめ
長い間オルガン・トリオやっていたので、オルガンに対して一方ならぬ愛があります。でも、とても奥深くて難しい楽器ということも知っている。
オルガンのやつ見ていると、お前はどうなってるんだと思いますからね…
タオルで汗を拭きながら演奏するというジミー・スミス芸とかもやりながら足でベース弾いたりしますからね。
専門性が高すぎてとても手が出ないけれど、オルガンは大好き。
オルガン買うにも高価ですけど、これなら手軽に楽しめますよ。
B-3X、たまらんですよ!
追記:2024/09/13
興奮していて書くのを忘れていましたが、当然のことながら音は超リアルです。一番に推すポイントですね…
ソウル・ジャズ的なものでオルガンが主役なものやりたい時なんかたまらん。レスリーの回転が上がっていくところとなんかオルガンの気持ちいいところよく捉えてるなと思います。
Abletonで複数MIDIトラックをつかって、B-3Xを鳴らす方法
Abletonは他のDAWと仕様が違うので、Abletonでジャズ・ファンクをやりたいというフレンズが絶望しないように書いておきます。
楽しい音源なので、Abletonフレンズも楽しんでもらいたいですね。
B-3XのMIDIチャンネルはデフォルトとして話を進めます。
- B3-Xを立ち上げたMIDIトラックを作ります
- MIDI FromはNo inputにします。そうでないとMIDIからの入力で音がなってしまったりするので、No INPUTにしましょう。
- 空のMIDIトラックを作ります。 空のMIDIトラックでないとMIDI TOがでてきません。ここはハマるかもしれません。
- 自分が接続しているMIDI機器を選んでください。
- MIDI ToでOrganを設定、Track inはPedalの場合のTrack3を指定。
- 以下繰り返しです。それぞれTrack inで1,2など設定していけばいいですね。よく使うのであれば、グループ化してユーザーライブラリに保存しておくといいと思います。
注意点としては、オートメーションを掛けるときは、B-3Xを立ち上げているトラックで処理することですかね。グループ化するとアームボタンがでてこなくて、もう駄目だ…と思うかもしれませんが、ちゃんと記録されます。
CC Controlなんか使うのも便利ではないでしょうか。
1つの音源を複数のMIDIトラックで使う知識はB-3Xではいるかも。他のデバイス全く立ち上げたらいけないというのは、わかりにくいか…
— うりなみ (@urinami) September 11, 2024
オートメーション、CC Control使うと楽が出来ます。 pic.twitter.com/02Xo76Dg4R
こういう感じ出来ますね。CC Controlを使うとアレンジメントでの視認性はかなり良くなります。
パラメーターなど
マニュアルに詳細な説明が載っていますが、英語で読むのもだるいという方もいらっしゃると思いますので、演奏に関わるところなどをまとめていきたいと思います。
鈴木楽器製作所にドローバーの基本的な設定が書いてあるので、併せてご覧になると楽しめると思います…
オルガンには3つの鍵盤があります。
- 上の鍵盤 UPPERと書かれているドローバーでコントロールできます。Manual Swellとも呼ばれます。
- 下の鍵盤 LOWERと書かれているドローバーでコントロールできます。Manual Greatとも呼ばれます。
- 足鍵盤 PEDALと書かれているドローバーコントロールできます。
呼び名を覚えておくと、このあと捗ります。
VibaratoとChorus
VIBRATO SWELLは先ほど取り上げたように、上段鍵盤にビブラートやコーラスを掛けるかというボタンですね。
VIBRATO GREATは下段鍵盤にビブラートやコーラスを掛けるかというボタンです。
右のダイアルは、Vがビブラート、Cがコーラスです。数字が大きいほど寄りかかるということですね。
ドローバー
音色を作るものです。UPPERが上段、PEDALはPEDALに、LOWERが下段の音作りに関わります。ペダルはベースということもあって音作りの幅が少ない。倍音多くしたら中音域ぶつかるからということなんですかね。設計思想も面白いですねえ。
ドローバーまず、最初に覚えるべきは、左から低い音、右につれて高い音が出るようになっているということです。ドローバーを引き出すことで、音が重なっていくわけですね。
白は基音のオクターブ
1が基音ですね。全部ドローバーを戻して、C3の音を出しながら、1のドローバーを引き出しましょう。ユニゾンでなることがわかると思います。
一番左の白いドローバーが基音を重ねるもの、2が基音の1オクターブ上、3が基音の2オクターブ上、4が基音の3オクターブ上ということになります。
1、2、3、4のバーの正式名称はこうなります。
8′ (Neutral/ニュートラル): 基音、ピアノでのメインのオクターブに相当。
4′ (Octave/オクターブ): 基音より1オクターブ上の音。
2′ (Block Flute/ブロックフルート): 基音より2オクターブ上の音。
1′ (Sifflute/シフルート): 基音より3オクターブ上の音。
こういう数字はパイプオルガンから来ています。長ければ長いだけ音は低くなりますよね。ベースやギターを思い浮かべていただければわかりやすいかもしれませんね。
B-3Xでは見えませんけど、実機にはドローバーに何フィートか記されています。同じ色のものは倍音関係にあると覚えていたら難しくないですね。
茶色は注意
1は基音の1オクターブ下です。だから基本的には低音を司るものと理解しておけばいいですね。
これはわかりやすいんですけど2番目が曲者です… 音としては五度ですね。
こちらご覧いただくとお分かりいただけると思うんですが、実は基音より高いんです…
茶色がこう配置されている理由は、1のドローバーの第3倍音になってるからですね。色でまとめられているからこうなっているわけです。
第一倍音はユニゾン、第二倍音はオクターブ上。第3倍音はオクターブ+五度だから、白のドローバーより音が高いということになります。
一応正式名称は
16′ (Bass/ベース): 基音の1オクターブ下の音(サブハーモニック)。
5 1/3′ (Quint/クイント): サブハーモニックより1オクターブと5度上の音。
となります。
そして、五度は自然倍音列上にあるので、問題なく加えることができる。左からドローバー3本引き出すものが基本セッティングになってるのは、オクターブ下とユニゾン、それと五度だからですね。
ベースをファットにするのにシンセでも五度を加えたりしますよね?あれと同じです。
ハモンドオルガンがシンセと言われるのは、倍音を加えていく形だからですね。フィルターで削っていく減算式ではなくて、加算式シンセと言われるのはそういうわけです。
黒は五度と三度
1が五度、2が長三度、3が五度です。三度があるのでちょっと注意する必要がありますね。白はオクターブで協和してますけど、黒は扱い注意ということですね。多くのセッティング白よりドローバーが引き出されないのはそれが理由ですね。
え、三度と思われるかもしれませんが、第5倍音は2オクターブと長三度だからですね。
プリセット
エフェクトを含めたプリセットの変更は画面上部で行う。
黒と白の反転しているところは、ドローバーのプリセットの切り替えです。鍵盤ではありません…
ドローバーなどの設定を保存してあるわけです。演奏中に音色を素早く切り替えたりするのに使います。
打ち込みの際は、これらがキースイッチとして使えることも覚えておくと捗るんではないでしょうか…
パーカッション
右上にあるこの4つがパーカッションです。
え、パーカッションでリズムマシンでもついてるのかと思うかもしれませんが、違います。アタックがつくんですね…
オルガンはベロシティが存在しない楽器です。なので、エクスプレッションペダルでボリュームを調整したり、このパーカッションでアタックをつけるわけですね。
ノンレガートのみアクセントがつくので、このあたりはピアノとも全く違う。ですので、ピアノからオルガンに転向する人は大変とのこと。
「ガットギターとエレクトリック・ギターくらい違う」とバンドのオルガンに言われて納得した記憶があります。どうでもいいですね…
Percがパーカションをオンにするスイッチです。ちなみに上の鍵盤(Swell)にしかパーカッションはかかりません。
なので、リードやメロディでいろいろなサウンドにしたい場合はSwellを使うのが基本ということですね。
なので、オルガン奏者だとアタックをつけたいときはSwell(Upper,上鍵盤)で弾いて、そうでないときは下鍵盤で弾きわけたりしてます。マジでオルガン奏者とエレクトーン奏者はどうなってるんやと思います…
Perc Volumeはパーカッションの音量を大きくする、小さくするというコントロールができます。
NORMALはパーカションの音量があがって、ドローバーの音量が下がります。NORMALの時に音がドローバーの音量が下がらないようにすることもできます。
そう設定する人が多いようです。後述してありますのでご安心を…
PERC DECAYはパーカッションの音量の減衰のスピードをコントロールが可能。FASTはカリンバのように早く、SLOWはベルみたいにゆっくり減衰します。
PERC HARM SELECT Thirdが基音の3倍音(オクターブ上と五度)、Second(オクターブ上)が出ますね。Thirdの方がアタックが目立ちます。まあ、倍音があれば目立つわけですから、シンプルですね。
注意点としては1′ のドローバーはパーカッションがオンの場合には機能しません。実機と同じ。
多分これにパーカッションがついたらうるさいからなんでしょうね。興味がある方は試すと理解できると思います。
ADAVANCEDの画面になるのですが、VOLUME COMPENSATIONをONにすると、パーカッションのボリュームをノーマルにしてもドローバーの音量が下がりません。こちらをオンにしている方が多いのではないかとのことです。
この辺りはお好みで…
エクスプレッションペダル
先ほど述べたように、オルガンはピアノのように減衰したり、強く弾いたから大きい音が出るわけではない。シンセ風にいうとベロシティがないわけです。
なので、エクスプレッションペダルでボリュームをコントロールします。実機と同じく絞り切っても音は出ます。
このあたりは打ち込みする方は知っておくと便利かも。
レスリースピーカー
SLOWがレスリースピーカーをゆっくり回転。FASTが速くなります。BRAKEはブレーキですね。回転を止めます。
速度などの調整したい場合はCABの画面からSETUPに行ってください。それはもうめちゃくちゃ細かく設定できます…
追記:2024/09/16
C7(9)-F7(9,13)のVamp
— うりなみ (@urinami) September 15, 2024
後半はC7のE,Bbと、F7のトライトーンEb,AにDから4度堆積のDGCと積んでます。
半音トライトーンを動かせばⅠ7-Ⅳ7が弾けます。
トップノートをEb,Dbm,Cmとトライアドの第2転回でハモってます。ブルースでもよくあるパターン。 pic.twitter.com/JhTsNypI3A
PUSHでオルガンごっこをしたい方には、モジュレーションがレスリーの速度にアサインされていることを知っているとより楽しめるのではないでしょうか…
よく使われるセッティング
ジャズ・オルガン
ジミー・スミスなんかの基本セッティングと言われるのが下3本ですね。88 8000 000と表記されたりします。ドローバーの表記で覚えておくと捗りますよ…
オクターブ下、五度、ユニゾン。B-3Xはプリセットがよくできてるので、それみたら理屈はわかりやすいのでは。
Swellは明るくするから3本ともドローバーを8まで引いてあるけど、Greatの方は5 1/3′ フィートの方は3までしか引いてない。五度を弱めてるということですね。理屈がわかるとドローバー、コーラス、パーカッションの組み合わせで音作りがわかってくると思います。
追記:2024/09/12
オルガンによく使うから書いておけと言われたので書いておきます…
88 8000 008も結構使うとのこと。パーカッションスイッチをオンにすると一番右のドローバーが出力されないことを利用するテクニックだそうです。オルガン奏者はこういう物を駆使してるんですねえ。
一番右のドローバーは適宜調整するらしいです。オルガン奏者しか知らないテクニックが多すぎますね…
フルドローバー
盛り上がってきたりするときによく使うやつです。88 8888 888です。まあ、番号書かなくてもわかりますね。
ドローバーを全部引きます。倍音全部加えるわけですから当然派手です。あ、当然ですがめっちゃ音がデカくなります。エクスプレッションペダルをオルガン奏者は動かしまくってます。
ゴスペル的な感じがしますね。ロックでもそうか。スウェルはフルドローバーですけど、グレートはそうではないところなんか面白いですね。
盛り上がってきたらレスリーをスローから速くしたりするのはおなじみのサウンドですね。
Booker T
オルガンのやつがBooker Tと読んでるだけで、一般的ではないのかも。88 8800 000。下4本ともオルガンは言ってました。オルガン奏者にしか通じない言葉とかありそうですね…Green Onionsで使われている設定です。
ロックなんかでも定番だと思います。オクターブ下、五度、ユニゾン、オクターブ上という形になりますね。
パーカッシブ
80 8000 88というセッティング。バンドのオルガンのやつがよく使うセッティングで教えてもらったので書いておきます…
オクターブ下とユニゾン、長三度とオクターブ。茶色は一本だけ。黒の長三度、明るさが加わるので、その辺りも調整しても楽しいかもしれないですね。
1番右端のドローバーは1′ (Sifflute/シフルート): 基音より3オクターブ上の音でした。
パーカッションがある場合は1番右端のドローバーは無効になりますが、パーカッシブな音です。フレーズや音域によって、パーカッションスイッチ入れたり切ったりするそうです。君、結構エンベロープフィルター使ったりするもんね…
ピアノ
バンドのオルガンなのにピアノサウンドとはこれいかにという感じですけど、Walter Wanderleyがやりそうなサウンドです。
ドローバーのセッティングは驚きの00 0000 000です。つまり基音しか出していない。肝はパーカッションの設定です。もちろんSwellの設定ですからね。GreatやPedalは適宜設定してください。
パーカッションがオン。PERC VOLUMEがNORMAL,DECAYがSLOW,PERC HARMONICSがSECONDということです。
考え方としては基音しか出さない。エレピっぽいというか、シンセピアノっぽいですね。考えたらそれも当然ですよね。オルガン、サイン波出してるわけですから。なるほどなあと思いました。
プリセットに入ってると思ったんですけど、オルガンのやつが、「お前がプリセットに入ってると言ってたけど入ってなかった。こういう雑なところがいかん。だからお前はバツ2なんだ!」と鬼LINEが送られてきたので追加しておきます。
悪かったよ…
ものすごい量の資料が送られてきたんですけど、このままではオルガンブログになってしまうからなあ。まあ、自分と友達のメモですからね。ちょこちょこ更新していきます。
自分のメイン楽器じゃないものだと知らないことだらけですね。多列接点を生かしたゴースト・ノートとか当時の機能の限界がハモンドという楽器の特性になってるんですね。
当時はマイナスとされたものをプレイヤーの創意工夫で表現の地平を広げた。こういうところ、音楽の面白いところですね。まだまだ知りたいことがたくさんある。
ハモンドいう楽器を限界まで使って、オルガン奏者は演奏してるんだというのがよくわかりました。
いろいろセッティング書いてきましたが、状況に応じていろいろ微調整して楽しんでください…
これらからバリエーションを作る形でもいろいろ楽しめるのではないかと思います。
プリセットがとにかく勉強になるので、ドローバーで倍音構成を確認すると理解が進むのでは。オルガンの音作り、ドローバーの組み合わせだけじゃなくて、エクスプレッションペダルの使い方やエフェクトの使い方でも全然違います。
個性たくさんあって楽しいんですよ。オルガンの世界は深く、楽しいですねえ…
同時代のオルガン・ジャズであってもみんないろいろなボイスを持っている。オルガン奏者は、複数のボイスを持っているのでそのあたり聴き比べるのも楽しいですね。
実際、オルガンのやつ見てると、箱によって低い方のドローバー戻したり、ロングトーンで引き出したりとにかく絶え間なく動いてますもんね。オルガン、まるで生き物みたいだなと思います。
調べればいろいろ出てくるので、ドローバーのセッティングなどを考えるのもオルガンの楽しみですね!
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