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Abletonのコンピングは色々遊べて楽しい

Ableton
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Abletonで長らく望まれていた機能の筆頭といえばコンピングではないでしょうか。

ちなみに主要なDAWにはほほ全て実装されているので、他のDAWを使っている方からしたらマジで、そんなことも出来なかったのと思われるかもしれませんね…

でも、普通のことは得意じゃないけど、普通じゃないことは得意なんや!と強弁しておきます。

この機能がないために、Abletonを使うのをやめたり、その時だけ他のDAWを使っていた方にはまさに待望の機能追加ではないでしょうか。コンピングがないために使うのやめた人何人も知ってます…

テイクレーンに他のオーディオを投げ込めるところが、普通のことは得意じゃないけど、普通じゃないことはできるDAWとしてのAbletonの面目躍如かもしれません。

コンピングとは

複数テイクのトラックのいい部分を繋ぎ合わせて、ベストテイクを作ったりする機能です。

オルガンの友人にAbletonは11でコンピングができるようになったというと「え、Abletonって伴奏してくれるの?マジすごいな、AI凄い。仕事がなくなったのは電気が悪い。現代のラッダイト運動でも起こすか…」などとボケ倒してましたが、伴奏のコンピングではありません…

コンピングって、複数のトラックのいい部分をつなぎ合わせるということですよね。それなら、トラック複数録音して、そこから切り貼りすればええんちゃうと考えますよね。

別に今までなくても良かったんじゃないと思われる方もいらっしゃるかもしれない。

でも、それだと前に録音したトラックをいちいちミュートしたり録音する度に戻ったりしなければならない。だるすぎますね。

今、DAWでコンピングというと、ループレコーディングで、複数テイクを1トラックに録音してそこからベストテイクを編集することを指すことが多いんではないでしょうか。

どういう場面で使うことが多いかというとこんな感じですかね…

  • ボーカルのレコーディング
  • フレーズなどのアイデア出し
  • 技術的に難しいところを何度も録音

ボーカルのレコーディングなんかは一番使うんじゃないでしょうか。個人的にはフレーズなどのアイデア出しなんかは即興性を失わずに楽しくできて好きですね。

AbletonにはCaptureという超便利機能があって、MIDIなら録音状態でなくてもいいのが出来たらそれを本テイクにすることができます。他のDAWと違うのはBPMを設定してくれることです。

ゼロから作るのが便利なのがCaptureだとすれば、出来ているトラックに色々試したりバリエーションをつけていくのに便利なのがコンピングでね。

Captureだと基本的に直前に弾いていたフレーズを本テイクにする機能ですしね。

そして、CaptureはMIDIでしか使えないので、ギターやベース、サックスなど生楽器でループしながらアイデアを出すとなるならコンピングが便利です。

技術的に難しいところを何度も録音というのはボーカルなんかと同じですね。今まで、Abletonでオーディオをループで録音するときは、良いテイクができたと思ったら録音ストップというとなかなか前時代的なやり方してました…

やり方

  • ループ範囲を設定(cmd+L LoopのLと覚えると便利です…)
  • レコーディングする
  • 該当トラックで右クリックして、テイクレーンを表示(cmd+option+U)

編集に関するコマンド

  • そのテイクだけ聞きたい場合はTを押すか、スピーカーのマークを押す
  • 選択してEnterを押すと本テイクに変わる
  • ドローモード(Bキーがショートカット)の場合は選択したらすぐに本テイクに反映される。

ちょっと便利な方法としては、テイクレーン(ループして取ったテイク)を畳んだままでも範囲選択してcmd+上下でテイクが切り替えられます。

え、不便じゃないのと思われるかもしれませんが、全体像を把握しながら素早く切り替えられるのは便利ですね。

技術的に難しいフレーズなんかからベストテイクを作ろうとすると、ものすごいテイク数になることがあります。1拍だけ修正したいけど、たくさんのテイクを取った時だと全部展開すると元のテイクが見えなくなっちゃいますからね。

便利な使い方

ループ以外でも使えます。

よく見ると、テイクレーン挿入という謎コマンドがありますね。これ、実はアレンジメントビューとセッションビューを併用してやっていたことができます。みてもらった方が早いですかね…

これ、ドラムはEzdrummerを使っているんですが、アレンジメント上にいいと思うフィルを片っ端から貼り付けておけば、簡単に切り替えらますね。

EZdrummer上で色々オーディションするより、良さそうなものを片っ端から貼っておけば切り替えるだけなので時短になりますね。そのままのパターンを使いたい場合なんかに良いんではないでしょうか…

複製すると残念ながらテイクレーンのものは消えてしまいますが、テイクレーンに入れてあるものを複製したところにコピーしたらフィルなんかも簡単にバリエーション付けられますね。

やろうと思ったら、基本パターンをスクラブさせて、スリップビートを作るとか無茶苦茶できます。

コード進行やメロディがあるものだとテイクレーンにとりあえず入れておいてつなげるというのはうまくいかないかもしれないですけど、ドラムやパーカッションのループなんかは成立するので色々遊べますね。

コンピング、色々遊べて楽しいですね!

追記:2023/09/16

S市のHさんから、テイクレーンが出てこなくて絶望ですという質問がありました。オートメーションがオンになっているときはテイクレーンが出てきません。

Aキーを押して、オートメーションレーンをオフにすると表示出来ます。安心ですね…

マニュアルに書いてもあるんですが、はじめは言葉もわからないでしょうし、お手上げの場合は気兼ねなくご質問ください。ブログは私のメモであり、友達のメモでありますので。

Abletonフレンズの役に立つので人助けですからね…

コメント

  1. 初めまして。いつもブログを楽しく読ませてもらっています。
    自分は趣味でフィンガードラムをやっている者なのですが、音楽理論を学んでみようかなという気になりました。
    そこで、全くの初心者が学び始める場合どう始めるのが良いと思われますか?
    このブログを読んでいると
    ①鍵盤
    ②push2
    ③chromatone
    のどれかなのかなと…
    お時間あるときにお答えいただけるとありがたいです。

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