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Ableton Analogで音作りして遊ぼう グローバルパラメーター

Abelton Analogで遊ぼう
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Ableton Analogで音作りして遊ぼう グローバルパラメーター

さ、今回でAnalogの基本的な構造は終わり。

グローバルパラメータは意外にお世話になるところだと思うよ。

え、でもGlobalって地球。ただでさえシンセは宇宙語なのに、またよくわからない用語が出てきたって思うよね。

我慢して!

マニュアルより引用

Globalって、全体って意味があるよね。これもちょっとシンセを使わない人にはわかりにくいと思うけど、シンセ全体の挙動を決めたりするものが集まってる。

ピッチベンド(音程を変える)の幅、モジュレーションホイールのかかり方(大抵の場合はビブラートがデフォルトやね)なんかがある。

特に大事なものとしては、同時発音数、グライドというものを調節するパラメータもここにあるよ。

演奏したり、MIDIデータに影響を与えるもの全部ってことやね。

シンセがちょっと面倒くさいのが、グライドなんかはピッチの項目にあったりするんやよ…operatorはそうだね。Massiveだとオシレーターのパラメーターにあったりする。

生楽器と違って統一したデザインがあるわけじゃないからね。

理屈考えたら、オシレーターって音程を決めるところだから確かにそうなんだよね。パラメーターがどこの何をいじってるか理解していくと楽になるというはこういうところなんやよ。初心者にきついよね…

しんどいけど覚えていくと楽しくなるからね。ちょっと我慢してね。

グローバルシェル

真ん中のディスプレイ以外をAnalogではシェルというんやよ。それぞれのシェルを選択すると、真ん中のディスプレイに詳細をコントロールできる画面が出てくるよ。

  • ボリューム
  • Vib
  • Uni
  • Gli

この4つのパラメータがある。注意点としては、ビブラート、ユニゾン、グライドを有効にするにはボタンを押さないと駄目だからね。選択されているとこのように黄色になるよ。

Volume

ボリュームはわかりやすいね。Analog全体のボリューム調節。

Vib

Vibはビブラート。音程を揺らすものだね。

LFOのときにオシレーターを揺らせばビブラートの効果がえられるんだったね。LFOで設定してもいいんだけど、ここでもできるよってこと。

シェルに配置されているのはすばやく音作りするために必要なものが配置されてるね。

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横の%はブラートの幅を決めるもの。正式名称はビブラートアマウントって言うらしいね。

アマウントは量って意味だけど、エフェクターやシンセの場合、ある種の強さやかかり具合って思っておいてもいいかもね。

RateはLFOのスピード。LFOの周波数を上げるってことは、波のスピードが早くなるって理解すればいい。

じゃあ、ディスプレイのとこを見てみよう。これ、シェルのビブラートのところ押してないといじれないからね。…

4つの項目がある。

Delay

Delayはビブラートがかかり始めるまでの時間だね。実際の楽器だったりすると、ビブラートがかかり始めるまでに時間が掛かるやんか。そういう効果が得られる。パッドなんかで使っても面白いよね。

しばらくしてから鳴るのがわかるよね。

Attack

Attackはビブラートが最大になるまでの時間。え、なんでこんなのあるのって思うかもしれないけど、実際の楽器だと初めはビブラートをそんなに掛けなくて、ビブラートをだんだん強く掛けるということをやったりする。

こういう効果を得たい場合、DelayよりAttackを遅くする。このあたりは確かに楽器やってない人や初心者にはきついね…

だんだん、ビブラートが強く掛かるのがわかるんちゃうかな。

Error

Errorはランダム要素を付け加えるもの。アナログシンセは立ち上げてしばらくはピッチが安定しなかったりする。そういうのをAbleton Analogはシミュレートしてるんやね。

Amt/MW

Amt/MWはモジュレーションホイールでビブラートをコントロールするときの強さを決める。

例えば、打ち込みじゃなくて、Ableton LiveにキーボードつなげてAnalogを演奏するとするよ。

その時、モジュレーションホイールでビブラートは自分でコントロールしたいとする。モジュレーションホイールでのビブラートがどれくらい掛かるかって調節できないと不便やからね。

Uni

ユニゾンだね。Analogはオシレーターが2つ、ノイズオシレータが1つという構造なんだけど、ユニゾン専用のオシレーターがあるんだね。

ユニゾンはなっている音に対して音を重ねるということ。その音程が微妙にずれると厚みがでるんやね。デチューン効果とか言われたりするね。ある種のゆらぎが出るよね。

コーラスと近いけど、コーラスとの違いは、コーラスはLFOを使ってディレイタイムを動かすんだけど、その周期性がないこと。

このあたりはまた説明できたらするね。効果理解したら自分で好きな音を作れると思うから。

Detuneは音をずらすという意味。tuneは調和という意味があったりするね。

オシレーター2つ使ってもできるけど、ここで簡単にユニゾンの調整ができたら楽だよね。

ユニゾンのボタンを押すとこうなる。

どれだけの音をユニゾンするか。

Delayは、ユニゾンするタイミングをどれだけ遅れさせるか。少しずらすと厚みも出てくる。このあたりはケース・バイ・ケースだよね。

DelayTimeを最大の100msにしたら、遅れがわかるんじゃないかな。

ギターのストロークなんか構造上同時に音が出せないやんか。そういうの使ったりもできるよね。

あと、これは、後で説明するけど、最大同時発音数を超えるものになると音は出ないからね…

Gli

GliはGlideのこと。Glideは滑るって意味。グライダーのグライドだね。これは、音程が違う音をなめらかにつなげる。ポルタメントと言われたりもするね。統一してほしいよね…

time

次の音程に行くまでの時間。

Legato

これは音を重ねて弾いた時にグライドの効果が掛かるもの。

ここ、多分シンセ初心者にはわかりにくいと思うんだよね。シンセベースや、なめらかなサイン波のリードみたいなものを作りたいときには、モノフォニックにしてレガートにしてやるね。

こういう感じ。R&Bとかではよくあるサイン波のリードだね。

AKAIのSシリーズにサイン波があったから自分らくらいのおっさんには馴染みがあるサウンドやね。

ディレイやリバーブ掛けたりするとらしくなるね。

注意点は、音が重なるようにすること。

グライドに関しては、モノフォニックで使うほうが多いから、シンセによってはモノフォニックでしか使えないものもあるね。

グライドのモードに関しては、2つ。

ConstとPropがある。

Constはconstantやろうね。音程差がどれだけあっても音程の変化のスピードは一定。Proportionalなら距離に比例するね。音程が離れていればいるほど、狭いときよりゆっくりになる。

MassiveなんかだとConstがEqual,PropがRateになってるね。

Quick Routing

これは、オシレーター、フィルター、アンプをどう接続するか選ぶものだね。

Keyboard

 

 

Octaveはオクターブの調整、Semiは半音単位の調整、Detuneはセント単位で調整する。このあたりはオシレーターと同じだけど、全体に関してる掛かるところが違うね。

Voicesは同時発音数。

ここはさっき言ったように、モノラルでグライド(ポルタメント)を掛けたいときにはMonoにする必要があるところに注意だね。

PB Range

ピッチベンドの範囲

これもちょっと盲点かも。ハードのシンセだったりすると、ベンドアップ(音程を上げる)ベンドダウン(音程を下げる)ものが別々に設定できたりするけど、Analogはそうじゃない。そしてこれは半音単位の設定だからね。2なら全音コントロールできるということになる。

Strech

ストレッチチューニング。ピアノ音源とかではついてるよね。

Error

ランダムでピッチが変わったりする。アナログシンセをモデリングしてるからこういうパラメーターがあるんやね。

Priority

同時発音数を超えた場合何を優先するってパラメーター

Highは高音、Lowは低音、Lateだと直近。

マシンパワーがあったらそんなに気にしないかもしれないね。

これで、Analogのざっとした解説は終了。オシレーターやフィルターの解説を少しずつ書きつつ、音作りをやってみようと思う。Analogも使えるようになると楽しいな!

追記:2019/05/22

Analogでアフタータッチでビブラートを掛けるにはどうすればいいか、検索してくださったかたがいらっしゃるようなので追記しておきます。

AnalogはOperatorと違い、デフォルトでは、アフタータッチの項目はありません。アフタータッチとは、鍵盤を押してから更に押し込むと、効果が得られるものです。ビブラートなんかが掛けられるものが多いと思います。

そういう場合は、Max For LiveのMax MIDI EffectにあるExpression Controlを立ち上げてください。

この場合、AnalogのビブラートをExpression ControlのAfterTouchの横にあるMapボタンを押してからコントロールしたいパラメーターをクリックしてください。

最小値、最大値も決められるで便利です。RiseとFallはADSRでいう、AttackとReleaseです。掛かるまでの時間と鍵盤手を話してから効果が切れるまでの時間ですね。

更に詳しく知りたい場合は、こちらの動画が参考になると思います。

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歴史もそうなんだけど、フィルターの詳細な説明やシンセの歴史も説明してあっていい。基本的なところで仕組みも書いててくれてあって勉強になります。本当、シンセも知識が偏ってるのを痛感してます…

MIDI CCなんか、ハードをいじったことがない人にはわかりにくいと思うんですが、丁寧に解説してあるので、バランスよく学べると思います。

 

 

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