Expressive Eのimagineは想像を超えていた | 無理ない暮らし
当ブログはアマゾンなどアフィリエイト広告を利用しています。

Expressive Eのimagineは想像を超えていた

スポンサーリンク
機材・ソフト
この記事は約9分で読めます。

Touché SEを導入してしばらくが経ちました。まだ使いこなしているわけでは全然なくて、いろいろ実験しています。非常に楽器的に使えて楽しい。

細かいオートメーションを描く代わりにTouchéでリアルタイムにコントロールすることが増えました。

開発元のExpressive Eから出てる音源もまた面白いんですね。

アナログモデリングで有名なAASと共同開発したImagineはちょっと他に似たものがないプラグインでした。

まだ使いこなしているわけではないんですが、非常に可能性を感じました。めちゃくちゃ面白いです。

追記:2021/11/02

Archéも相当面白い音源です。Touchéをコントロールしないとボーイングされないから音がでないという練習しないと全く使えない音源ですが、使いこなしたら面白いと思います。ディスコものみたいなのだったらこれで作れる気がしますね…

これもレビューしたいですね。

Imagineはどういうソフトなのか

輸入元のHookupのページが1番わかりやすいですかね。

モデリング音源です。え、じゃあ、ギターとか、サックスとかそういう物をモデリングしてるのかと思われる方もいらっしゃると思うんですけど、そうではない。

どういうふうにして音がなるかという仕組みを組み合わせて音を作っている。発音の構造そのものをモデリングしてます。

わかりにくいですね…

例えば、ビブラフォンなんか、マレットで金属の棒状のものを叩くことで音が出ますよね。ドラムなんかスティックで革を叩いたものが音が出る。そういう物を組み合わせてるんですね。

マレットを棒状のもので叩くものを左は選択している。右はマレットで棒状のものと革のものを選択している。

LIVEをお使いの方はCollisionとか、Tensionとかを組み合わせてめちゃくちゃに豊富なエンベロープを掛けられるシンセとイメージしてもらえばいいんじゃないでしょうか。余計イメージできないですかね…

Imagineではその一つ一つの音が鳴る仕組みをexcitatorとしている。その組み合わせをImagineではinstrumentとまとめているんですね。それを2つレイヤーしているのがImagineというシンセです。

公式の動画見てもらったらイメージできますかね。生っぽい音がどこかあるんだけれど聞いたことがない音というのはわかってもらえるんではないでしょうか。

音をイメージは出来ないが、使うのは難しくない

まあ、ゼロから音作りしろと言われたら途方にくれるんですが、他にないシンセだからかインターフェースは工夫されています。

はじめはもう何がなんだか途方にくれましたけどね…

プリセット名の上をクリックすると、カテゴリーがある。

プリセットのエフェクトを変えて音作りの方向性を調整するのは難しくないです。

音を作る仕組みのinstrumentの特徴を覚えたら、ある程度の方向性は見えますね。このあたりから楽しくなってきました。

EXPRは、楽器の特徴を強調するノブ。めちゃくちゃに変化するので、プリセットからいじる場合は大きな値にしないほうが無難そう

insturmentもカテゴリーから選べば、おおよそどんなものかあたりは付きます。

Meditative Gongだと、叩くのはマレット、皮があるもので、弦があるものから構成されているとわかります。これだけだとイメージできないけど、Cigarbox Harpなんか見ると、昔のブルースマンが木のタバコの箱に針金を張って演奏していたみたいなイメージかなと思えますね。

全部がわからなくても使っているうちにイメージができるようになってきます。

超強力なモジュレーション

メチャクチャな音色変化をImagineはするんですけど、モジュレーションがとんでもないんですね。

掛け方はシンプルですね。マクロにこうやって設定していくわけなんですが、エンベロープが尋常じゃないです…

高さ、長さなどすべてコントロールできる。

サイドチェイン的なものも簡単に作れますし、エンベロープのデザインの自由度は桁違いです。

ジャンルごとのモジュレーションがプリセットにある。もちろん調整可能。

はじめは、どうやって使えばいいんだと思っていたんですが、エフェクトなんかをモジュレーションでコントロールすると、かなり無茶なことが出来て面白いです。

どんな物に使えるか

公式のSoundCloudのリンクを貼っておきますね。

何でも使えると思いますけど、映画的なものや効果音なんかは作りやすいと思います。Omnisphereの楽器を工夫して作ったやつの自由度が高いような感じですかね…

個人的にはヒップホップとか今のR&Bのトランジションなんかに使っても面白いと思いました。あ、シーケンスも面白いからテクノで使っても面白いかもしれない。

生楽器の音がしながらも豊富なモジュレーションで色々遊べるので、何か目先が違った音を入れたいという人には強力な飛び道具になるんではないでしょうか。

追記:2021/11/02

シーケンサーを使った動画です。フィルターの開閉という古典的なものから、いろんな事できますね。アルペジエイターのアサインを切り替えたりすることも同時にやっているので物凄く複雑なリズムも作ろうと思ったら作れますね。

Imagine1トラックのみ。そう考えると重いのもよくわかりますね…

アルペジエイターも馬鹿みたいな数があります。コード用のアルペジエイターも充実しているので、使いでありますね。

デメリット

重いです。そりゃもう重いです…

CPUの負荷を軽くして、画面を小さくしても重いものは重い。映像再生しながらTouchéでオートメーション描いたらいい感じになるだろうと思ったけど、処理落ちして駄目でした…

Omnisiphereとかよりずっと重いです。M1なら楽に動かせるんですかね。正直、今使っているシンセの中では1番重いですが、非常に面白いので、Mac変えたくなりましたね。

Touchéがあるともっと面白い

これは動画を見てもらうのが1番簡単ですね。

練習しないと使えないプラグインってのも凄いですけど、Expressive Eで面白いのはそういうところなんですよねえ…

場面にあったオートメーションなんかもちろんDAWでもできますけど、Touchéを使ったら本当に音楽的にできる。動画はTouchéをパラディドルで叩いて変化をつけてるんですが、これ、オートメーションを描けと言われたら死にます…

映像に合わせて32小節フィルターを開いていくとか、そういうコントロールができる。

個人的にはTouchéでコントロールするのとそうでないのとでは全然印象が違うシンセだなと思いました。

モジュレーション複数に掛けられるので、Touchéを使わないなら次第に音色が変わっていくようなパッドとかにも使える。繊細で複雑なものも面白く作れる。アンビエントなんか作る人なんかは重宝すると思います。

対して、Touchéを使うと一気に複数パラメーターを人力でモジュレーションするわけですから、物凄い音色変化があります。動画見るとよく分かるのではないでしょうか。

プリセットそのまま使うとピーキーなシンセという印象があります。まあ、Lieでどれくらい掛かるかはしっかりコントロールする必要がある。これはTouché使うときの基本ではあるんですけど…

注意するべき点 

TouchéやTouché SEを持っている方は、まずスタンドアローンのLieを立ち上げてからimagineを認識させないと使えません…

DAW上でLieを立ち上げてプリセットメニューを見ると、Imagineのプリセットは読み込まれているのですが、音は出ません。クリックすると、スタンドアローンのLieを立ち上げて、認識させてねと英語でメッセージが出ます。

「Menu」→「Plug−in Manager」→「Options」と選択して、VSTプラグインがあるフォルダを指定すれば大丈夫です。

プラグインを多く持っている方だと、新しいプラグインやアップデートがあったプラグインだけ指定するとスキャン時間がかからずハッピーだと思います。

あと、スタンドアローンのLieでTouché SEを使うとき、MIDIポートでちゃんと設定していないと音が出ません。スタンドアローンで久しぶりに使ったら認識されてなくて慌てました…

Optionsから選択する必要あり

Lieを使ってimagineを立ち上げてある場合、MIDIコントローラーからMIDIラーンは出来ないことも注意です…

まとめ そのままでも強力なシンセだがTouchéがあると最高に楽しい

imagineという名前は挑戦的ですね。正直どんな音になるのかは音作りをする前は想像できない。想像力を試すようなシンセですね。

狙った音を作っていくというより、プリセットから発想をどこまでも広げていけるか問われるシンセだと思いました。

聞いたことがあるようで聞いたことがないような音なんですよね。

確かに生っぽい音がするんだけれど、それが強力なモジュレーションやエフェクトを使っていくと、どんどん変化する。似たものがない。

メチャクチャなパッドとか作れます。モジュレーションがめちゃくちゃ複雑に描けるので、ディレイ成分やリバーブ成分をダッキングリバーブしたあとで左右にパンとかやってみたら面白かったです。

FM音源やアナログ、ウェーブテーブルシンセとも全く違うシンセですね。

でも、扱いにくいかというとそうではない。UI洗練されてます。モジュレーションの掛かる量なんて、Massiveライクというかドラッグで指定できるんですね。現代のシンセだなと思いました。

それぞれのエキサイターの組み合わせで、音色が変わることを楽しむことができる。

プリセットをそのまま使っても楽しい。とにかくエンベロープを物凄く精密にコントロールできるので、効果音を作ったりする人にも嬉しいんではないでしょうか。

Touché持ってない人でも、MIDIラーンでいろいろ楽しめたりもするんですが、やっぱり、Touchéがある方が無茶苦茶できて面白いと思います。

もうちょっと設定とか演奏動画とってもいいかも知れないですね。ハマる人には超ハマる音源だと思います。これ、M1のMacBookだったらどれくらい軽くなるんですかね。欲しくなりますね…

Expressive E Imagine
created by Rinker

追記:2021/12/03

Imagine+XOで実験。コンテンポラーなR&Bを作るのにもXOとImagine使っても面白そうですね。オートメーションを描くときは、モードをSupeiorではなくてRegularにして、バッファサイズを普段より大きくすれば使えることもわかってきました。

ベースもなかなか面白いです…

コメント

タイトルとURLをコピーしました