今回はターンアラウンドについて紹介します。 ターンアラウンドとは曲の頭に戻るときに用いられる慣用的なコード進行ですね。使うとグッとらしくなって楽しめるのではないでしょうか…
今回は2つのターンアラウンドをマスター出来るコード進行を取り上げます。
1625のターンアラウンドと1415のターンアラウンドです。
ソウル、ゴスペル、ブルース、ジャズなどでも多用されます。
8小節のブルース、ゴスペルでよく使われる4度から#4度のディミニッシュ7thを経由してそこからターンアラウンドが開始するパターンになっています。
覚えると、いろいろ遊べるはずです…
動画です。演奏と解説ありです。
キーCでサブドミナントから始まる例です。コード進行は以下の通り。
F7|F#dim7|C7 A7|D7 G7|C7 F7|C7 G7|
で、2拍ずつコードが動く3、4小節や5、6小節がターンアラウンドです。
注意点としては1度でも4度でもドミナント7thを使うことです。
普通の音楽理論を勉強した方は奇妙に思うかもしれません。
ジャズ、ファンク、ブルース、ソウルなどのブラックミュージックはトニックでもサブドミナントでも7thを使います。これがブラックミュージックらしさかもしれませんね。
知らないとコピーしにくいかもしれません。
今回は8小節のブルースの3小節目からを想定したプレイです。
動画ではF#7と言っていますが、F#dim7です。
すみません…
これはパッシングコードでもあります。
Gospel Liftとか呼ばれたりすることがあるやつですね。いい感じになりますね。
1625の部分は、全音下からクロマチックアプローチしてます。
今回から、ベースラインとコードが分離したパターンになります。このスタイルの延長線上にピアノ的な奏法があるので、時間を掛けて取り組む価値があると思います。
リズム的に慣れないとベースは少し難しいかもしれませんね。
このアプローチのある無しで全く感じが出るかどうか変わります。演奏に慣れていない方はゆっくりマスターしてください。
覚えるとファンクなどにも応用が可能です…
押さえ方
1625は173ボイシングで基本的ですが、左手でベースラインを弾く関係上、左手薬指からスタートして人差し指でベース音を押さえるのが楽だと思います。
パッドの場合は、形を覚えるだけではなく、指使いを覚えることが重要です。
と言ってもギターやピアノよりは遥かに簡単ですから、よく出てくるパターンを覚えることを強く推奨します…
慣れてきたら反射的に正しい指使いで弾けるようになります。
C7
F7 第2転回型です。スムーズなボイスリーディングになるように、ベース音が共通しています。7thコードの転回形の構成音にクロマチックアプローチすることもよくあります。親指でb5から5度にアプローチできるフォームです。左手は押さえやすいフォームで構いません。
G7
練習方法
- コードネームを声に出す
- 度数を声に出す
- 視覚的にパッドで展開する
- 弾く
コードを覚えてから、コードを繋げていくようにして、スムーズに繋げられるようにしましょう。
初めはクリックを使わないこと。
覚えてからです。
ゆっくり、正確に弾くことを心がければ、いずれスピードはついてきます。完全に進行を覚えて、指使いが入ってからクリックを使ってください。間違えて学習したものを再学習するのは大変時間がかかります。
クリックに合わせるのは別の技術なので…
今回、リズム的に難しいので、歌えるようにしてから練習したほうがマスターしやすいかもしれませんね。シャッフルは特にブルースで使われるリズムですね。
3連符系統、シャッフル、スイングなどのハネモノはブラックミュージックでは非常に使われるリズムなので、ぜひ慣れたいですね。
パッドで演奏するのは楽しいですね!
4和音のボイシングなどが知りたい場合はこちらをどうぞ
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