PUSH勉強会をやってわかったことと今後の方針
今年度の目標、PUSH勉強会を50回やることに関しては達成したので、わかったことと今後の方針を頭の整理のために書く。
ブログの記事を書く方針もかなり方向性が変わってきた。
50回やると、どういう知識が求められてきたかわかったからだ。
Simpler,Drumrackの操作は多くの人にとって難しい。
これはDrumrackの概念そのものがイメージしにくいことと、Browseの挙動がわかりにくいため。
記事があるだろうと思って探したけれど、なかったので書いた。
ホットスワップと単純に説明するのはまったくもって不親切だからだ。
結局、Rackの概念は説明しなければならないし、サウンド、ドラム、インストゥルメントなどAbleton Live上の分類は説明する必要が多かった。
カテゴリがわからなければ、選ぶこともできない。
でも、マニュアルをみてもわかりにくいという人にはどう説明すればいいのか。
一度書いた記事もかなり書き直している。タイトルが変わった記事もある。
PUSHの便利な使い方みたいなことより、どう考えて使えばいいのかということがわからなくて困っているという意見をもらった。
馬鹿な話だが、600記事近く書いてきたけれど、ずれているところが多くあったわけだ。
動画もたくさんあるけれど、そもそも、それがどのような名前になっているかわからないから検索できない。
得たい結果から適切な語句を導き出すのことが難しい。これが問題だろうとわかってきた。
マニュアルそのままの説明は、多くの場合理解しにくい。
だから、喩えだったり、置き換えられるものを探すようになった。
勉強会に参加してくださった方は、それほどAbleton Liveに慣れていないだけでなく、DAWそのものにも慣れていない方が多かった。
特に他のDAWやハードから移行する場合は、新しい言語を学ぶのと同じくらいの苦労がある。
移行のコストは大きい。他のソフトやハードでできていたことがすぐできないことは大きなストレスになるのは当然だ。
では、できるようになるにはどうしたらいいのか。
いろいろ試行錯誤したのだが、操作を覚えたい人には一緒に1曲作るのが使えるようになるには早い。
Ableton PUSH2の機能を使いながら一通りの操作が覚えられるからだ。
他のDAWやハードを使ってきた人なら、今までやってきたことをPUSHでやるにはこうすればいいというのを学べるから、習得コストを下げられる。
対して、音楽をいままでそれほど作ってこなかった人はどうすれば楽しく遊べるようになってもらえるか。
操作だけではなくて、音価に対しての知識や、音符に関しての最低限の知識をPUSHで学べるようにすることだった。
いくらDrumrackが便利でも、リズム譜がわかなければ打ち込めない。
結局の所、音楽を作ろうとするのだから、音楽の知識を説明するのを避けるほうが不自然だ。
シンセの音色の作り方がわからない。作り方がわからなければプラグインを買い続けるのか?
使い方がわかってきたら、ああ、これはオシレータが今持っているプラグインとは傾向が違うから、購入しようとか考えられるはずだ。
そう思ってこういう記事を書いた。
基本操作がわからない。
そういった場合は勉強会で説明したほうがいい。
その上で、こういうことを知ったら自分ができるようになると分かるという記事があれば、続けるモチベーションにもなる。
当初、PUSH勉強会は、PUSHの操作が分かればいいと思って始めた。
が、それでは無理なく音楽を続ける人を増やすという自分の目的に合致していない。
なにか作ってみようとするとき、どういう知識が必要なのか。
調べ方がわかるように、網羅的に記事を作ることが求められていると言うことだろう。
Tipsは情報が充分あるので、そうじゃないもっと基礎的なものの記事を作ること。
Reverb、Delayなど基本的なエフェクターの音、どのパラメーターをいじったらどうなるかということは書いたほうがやはりいい。
そして、それはできるだけAbleton Liveのエフェクトで書く。そうすれば、実際に自分でどのようなサウンドになるか理解できる。
記事を作るのに時間は掛かるが、こういう知識は陳腐化しない。
PUSHのことだけ書いていても、結局Ableton Liveの操作も説明しないと使えるようにならないことはよくわかった。
あとは、勉強会のフォローアップの記事はしんどいけど書く。
いろんなところに行ったり、調べたけど、わからなかった。
そうおっしゃる方が参加してくださる以上、どんなにしんどくてもやりたいと思う。
仕事があるから、どうしてもすぐに書くことはできないかもしれないけど、これをやめたらわざわざ個人でやる意味がない。
自分の無理ない暮らしの実験なのだからコスト度外視を最後まで続ける。
それが無理になったら勉強会をやめればいい。
ブログの記事、追記、リライト、重複は恐れない。
検索順位を考えるなら、読まれない記事をどんどん削除したほうがいいのはわかってはいる。
けれど、自分が予想もしないところで躓いたりする人がいる以上、追記は必要だし、勉強会の記事は内容的にもかぶることが多いのだから、勉強会に参加してくださった人が復習しやすいように書く。
動画に関しては、ブログの補足が自分の使い方としては一番良さそう。
動画も、もっと勉強会に参加してくださった方に向けた解説にしてもいいかもしれない。
ハーモニーなんかは、クニチアさんに向けて作ったら、うまく活用してもらえそう。
ブログの整理については、時々カテゴリーやテーマに沿ったまとめを作ったほうが利便性は高くなるので、少しずつ整理していく。
リライトにあわせて内部リンクをかなり貼っているので、それをたどってもらえたら必要な知識はかなり手に入ると思うけれど、この分量だから考える必要あり。
過去記事をツイートするのはどうなのかなと思っていたけど、量が多いから、やってほしいと言われて、それもそうだなと思っている。
なるべく、ツイートする時に困った人が検索しやすいように文言をそえてツイートしているが、時間的にきついときは今後考えたほうがいいか。
過去の小ネタシリーズもツイートは続ける。
ツイッターで見られるように短く作ってあって、あれで操作を覚えられたという方もいらっしゃった。
もっと細分化していくつも作ってもいいかもしれない。
どこかで、情報はまとめたい。もう一つサイトを作るのは正直自分の使える時間を考えたら厳しい。
KindleやNoteで作ればいいのか?いい加減検討する時期に入ったということだろう。
ブログの音楽に関しては、PUSHについての記事も書いていくけれど、もう少しAbleton Liveによせたものを書く。
基礎知識、なぜそうなるのか、ミスが起こりやすい場所はどこか。冗長であっても書く。実際、これだけわからないとかうまくいかないというデータを個人で持っているのは自分くらいだろう。
動画なども録るので、更新ペースは今までより落ちる。
もう少し、Ableton LiveとPUSH以外の記事も書けるようにバランスも考える。
Ableton Liveの操作を知りたいといういう人にまで勉強会を拡張したほうがいいのかもしれない。
実際、PUSHだけ説明してるわけではないし。裾野を広げるのが自分ができることではある。
今もかなりのペースで勉強会をやっているけど、本当はユーザーグループを作って場所も作れるようにしたほうがいいんだろうな。
場があることは大事なのはわかっている。
ただ、それは自分には難しい。ずっとここにいるということはないし、また日本を離れるかもしれない。
ただ、使えるようになりたいという人には個別で対応しないと無理だ。
これだけやってわかってきた。
ギターを始めた人も一年で90%近くが脱落するとの記事を読んだけれど、DAWも同じくらいか、もっと高いんだろうと思う。
指ドラムもパッドもPUSHも楽しい。裾野が広がることで、それで生活する人たちも豊かになる。
裾野が広がることで、もっと凄いプレイヤーやプロデューサーも増えるだろう。
そして、音楽を続けられる人が増えるのは、自分にとっては間違いなくいい社会だ。
いずれ勉強会も続けられなくなる日が来る。だとしても、音楽を続けたい人が学びやすいようにできることはあるはずだ。
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