パッドフレンズのKiteさんから質問を頂いていて、どうやって説明すればいいのかずっと考えていた。
結論から言うと、人によってやりかたは異なるというスッキリしない答えになる。
Kiteさん、申し訳ないです…
でも、なんでスッキリしないかを言語化することで、問題点はどこかわかることになるはず。
うりなみさんが、今だったらどうしますかというお題なので、全く的外れの可能性も大です…
DTM初心者とは
まず、DTM初心者とはどういうものか定義しないといけないのだけれど、これもなかなかに難しい。
DAWに触ったことはないけれど、音楽をずっとやっている方もいらっしゃる。
今回は議論が複雑になると思うので、DAWに関して知識がないということで考えたい。扱いが容易であるDAWを選ぶかどうかでできるようになるまでの総時間は大きく変わる。
結論からいうと、習いに行くか、使いこなしていて質問できる人が使っているDAWを選択することがもっとも習得コストを下げると考えている。
現代のDAWは高機能化していて、習得コストも莫大なものになっている。
それぞれのDAWの設計思想があり、それに則った作り方なら手間がかからないが、そうでないと莫大な時間を取られることになる。
それで苦労したのが私です。ハハハ…AbletonやMaschineは非常に自分にはわかりにくかったよ。
オーディオのルーティング、ショートカットキー、オートメーション、MIDIの編集などはわからないと音楽を作ることも難しい。
音楽以前の問題で挫折される方も多いと思う。
扱いが容易であるということは、困った時に調べられるということ。誰かに常に質問するわけにはいかないし、自分で問題解決できるようになる必要がある。
つまり、トラブル解決のための情報量が多いDAWが良いということになる。
自分はAbletonがメインのDAWではあるけどAbletonは勧めないかな…
周りに詳しい人や、教えてくれる人がいるなら勧められますけど。
世界的なシェアを考えるならAbletonはいい選択だけれど、英語に不自由しない人であっても、DAW初心者であればあるほど、操作につまづく事が多いはず。
そうなった時に、日本語の情報が少ないDAWはいい選択とは言えないだろう。頑張って情報書きましたけどね。未だにこのブログにしか書いてない情報も結構ありますからね…
ただ、弦楽器のプレイヤーならば、Abelton+PUSH+MIDIキーボードは最も早くハーモニーを理解し、入力できるようになる。あ、管の人で鍵盤が苦手な人にも勧められますね。
200回を超えたPUSH勉強会でパッドでのハーモニーの可能性は見えた。
こちらについてはいままでもいろいろ記事を書いてきたのだけれど、改めてこのシリーズで考察したい。
Maschineもハーモニーを学ぶのには厳しい。Clipが導入されてDAWに近づきつつあるけれどピアノロールの視認性の悪さや連携の問題もある。ミキサーが特殊であることも難しい。これも頑張って記事は書きましたけどね…
ProToolsを最初のDAWとして使う人は、学校で音響を勉強したりする人が多いだろうし、学べる環境にあるだろうから除外します。
となると、ユーザー数を考えると、Logic,Cubase,Studio Oneのいずれかになるか。Digital Performerは私の周りでは割とユーザーが多いけれど、シェアを考えるとこの3つですかね。
自分はStudio Oneに関しては使ってないので言及できないけど、コードトラックがあるのは便利だろう。Cubaseもそうだ。Logicもコード表記などはある。
え、こんなAbleton大好き、MASCHINE大好きみたいなサイトを作っておいてなんですけど、簡単に質問できる環境でないなら、正直勧めないですね。申し訳ない。勧めたいですけど。
あ、勉強会は縮小していく方向で考えていますけど、MaschineやAbletonの質問はお気兼ねなく。
情報を増やそうとずっとやってきましたし、これからも続けるつもりですので。
まとめ
簡単に質問できるか、情報量が多いDAWを選ぶことが、まず第一歩ではないでしょうか。
いやあ、すっきりしないですねえ。申し訳ないです…
DAWの使いやすさってハーモニー学ぶ時にも大事になるはずなんですよ。
MIDI入力のやりやすさとかね。特に重要だと思います。
FLは今回取り上げなかったけれど、あれなんかコードにインサイドしてるようなものは見やすいですよね。LIVEも10でできるようになりましたけど。
今のR&Bなんかコード進行はどんどんシンプルになっている。
ベースなんか808に担わせるようなものなら、ほとんどルートしか演奏してなかったりする。そういうのやるなら、MaschineやFL、Abletonは譜面がダメでも早いですよ。コードトーンが見えるのは楽ですよね。
まあ、FLは譜面出力できますけど、今回は入力が問題なので。
今のR&Bやトラップ的なものでいうなら、ブリッジで同じコード進行の転回型や、代理コードをつかってるくらいで、ハーモニー的な複雑さはどんどんなくなっていっている。
Summer WalkersとかH.E.Rとかシンプルですもんね。あ、でもH.E.Rは変わったボイシングしてるのあったな…
話がずれましたけど、転回型を作ったりする時や、コードからベース音を作ったりする時に、さっとオクターブ上下に移動できたら楽です
これ、Abletonはショートカットキーであるし、Maschineでもハードウェアである。LogicもCubaseもStudio OneもDAWには全部あります。
でも、これって本当にDAWを初めて触る人は、そもそも重要性に気づかないんではないでしょうか。コードなどの知識がないとそんなことができるということも考えないかもしれない。
習ったほうが結果的に早くなるというのはこういうものを作るために、実際にやってもらうのと、自分でやっている時にどうしたら早く使えるようになるか指摘してもらうことかなと。
どの機能を使えばいいかわかるのは時短に大きな影響ありますしね。初心者向けの動画やブログはたくさんあればあるだけいいんですよ。
PUSH勉強会で一曲作るまで一緒にやってみましょうとずっとやっていたのは、その人のワークフローで必要なものを覚えるのがもっとも効率がいいからです。
全部の機能覚えようなんてしてたら、音楽やっている時間はなくなってしまうので…
次回は、ハーモニーについて考えられたらと思っています。
楽器が弾ける人、譜面が読める人で全然選択は変わりますね。
今回、Abletonのこと割とボロクソに言ってますけど、楽器が全然できない人だとAbleton+PUSH+MIDIキーボードの組み合わせがジャズ・ポップスのコードを理解するのは簡単で、リアルタイム入力までできる可能性があります。
LaunchPAD+他のDAWでは出来ないことです。あと、短時間で作れます。DAW+ハードだとまた選択は変わるんですよ。次回はこれ、話したほうがいいですね。
64パッドでメロディとコードを弾くためには、鍵盤と違った方法論が必要になるんですけど、打ち込みと言うのであれば、右手と左手別に弾けばそんなに大変ではない。
パッドで全部演奏するんやという人なら、事実上Linnstrumentしか選択肢はないと思います。
代理コード考えたりするのを視覚的にできるのは、パッドの強み。譜面や鍵盤が苦手な人には本当に楽だと思います。
Chromatoneが普及してるならChromatoneが一番なんですけどね。入手難易度が現状高いのが非常に残念です。
こういうのこそ、YoutubeLIVEで話せばいいんですかねえ…
コメント