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ブルース&ソウル・レコーズ 179号 特集オルガン大熱狂時代

音楽
この記事は約14分で読めます。

最高すぎる特集が来ましたね。表紙がBooker T。

イケメンすぎますね…

誠実そう。「この水飲むと、僕みたいにファンキーになれるよ?」などと言われたら爆買いしてしまいそうです。何を言われても信じちゃうな。

一斉を風靡したオルガン・ジャズ&ソウルの歴史と名盤を知るとあるように、オルガンについての大特集。

専門誌だけあって素晴らしい。

ミュージシャンのクレジットもあるので年単位で楽しめると思います。

JBをオルガン奏者として取り上げるのはブルース&ソウル・レコーズですね。流石すぎる…

オルガンはジャズ・ファンクの花形楽器でもありますけど、インストR&Bなどでもよく用いられた楽器でもあります。こういう観点で取り上げられている書籍はなかなかない。

ジャズ系の書籍だとオルガンジャズというのは、傍流として扱われることが多い。

でも、ソウルやファンク、ブルースなどと距離が近く、もっとも踊れるブラック・ミュージックのジャンルの一つと言えましょう…

オールド・スクールなソウル、ファンク、R&Bが好きな方は失神してしまいそうですね。

こういうジャンルとなると、この2冊にお世話になった方は多いんじゃないでしょうか。

2冊ともプレミアが付いてしまってますね…

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オルガンに関心がある方にとっては主要なプレイヤーごとに代表的なアルバムが取り上げてありますし、プレミアムついてないので、求めやすいと思います。

本当に書籍は少ないのよ…

ヒップホップが好きな人は、オルガンのアルバムからかなりサンプリングされている事に気づくかもしれないですね。

オルガンが入っている音楽は、ブラック・ミュージックの美味しいところがぎゅっと詰まってるようなものですから。

コテコテ・デラックスの原田和典さんも寄稿されており、ブラック・ミュージックのオルガンに関する歴史も概観できます。オルガンベースと弦ベースについて言及してあるところなんか、本当にね。たまらんものあります。大変なのよ。

最高すぎます。こんな記事はどうでも良いから買いましょう…

私は保存用と電子書籍用と出張用に3冊買いました。皆さんと語らいたいですね…

こういうものなくなるともう買えませんからね。ホンマに…

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ソウル・ファンクのマニアとずっと交流しているのですが、みんな日本は羨ましいと言いますね。

そうでしょうそうでしょうとも。

母国語で読めるのはアメリカ以外だと、イギリスと日本くらいだよなあとイタリア人が言ってました。

マニアたちには、昔P-VINEから出たものを買って送ったり、日本に来た時アテンドしたりしたものでした。

アメリカだと再販されてないから手に入りにくいものも日本では手に入ったりしましたからね。

ずっとオルガン・トリオをやってきた人間としては盆と正月とクリスマスと中日が優勝して借金がなくなったくらいの喜びがあります。

オルガンとドラマーと久しぶりに飲みながら読書会やったんですけど、オルガンが、娘が大学卒業したらまた演奏してもいいかなとやる気になったことが何より嬉しい。

オルガン・トリオほど自由を感じるフォーマットは自分にはないので…

オルガン、楽しいですよ!

ジャズ・ファンク特集なので当然花形楽器のオルガン奏者にとっても取り上げてある。一方的な応援企画で超ボリュームになってます。こちらで手薄だったアルバムについてプレイヤー目線でいろいろ語ってます。ギター・プレイヤー以外にも楽しめます。動画、譜面などやいろいろつけてあります。
ギターとオルガン、テナーの相性はいいんですよ。オルガンのフレーズは結構コピーしましたね。電子書籍でも買えます。買いましょうね。おじさんとの約束ですよ…
Booker TとMaurice Whiteは高校が同じ。ブラック・ミュージックが好きな人だと往時の歴史的な背景も楽しめると思います。こういう本、部数が少ないので興味がある方は積ん読しておいてもいいから購入しておくといいとよいのでは…すぐ買えなくなってしまいますし、翻訳文化という観点でも売れるといいなあ…
10年単位で楽しめると思います。知識が付けばつくほど楽しめるので。

ハモンド・オルガン、レスリースピーカーについては鈴木楽器製作所のずばり!ハモンドというページが簡潔にまとめてあります。

追記:2024/09/11

オルガン楽しいよということでお気に入りのプラグインについて書きました。オルガン好きなら買っておけといいたいですね。

オルガンが目立つ好きな曲

オルガン特集で漏れていたけど、好きな曲、意外なところでオルガンが使われている曲などを取り上げてみたいと思います。

オルガンの深い世界にようこそ…

Magic Samのカバーで有名。STAX時代は全然有名ではないんですけど、かっこいいですね…

アンサンブルの一部としてクールに弾いている。こういうのもオルガンの魅力ですね。

ソウル、R&Bオルガンで主役でないけどいなたくてかっこいい。ドラムも超格好いいですね…

オルガンはホーンが使えない代わりに使われたりすることも多かったようなので、ライブ盤など調べると意外にオルガンでやってるものは多い。まあ、Jimmy McCracklinはインストでない歌ものでオルガンが結構はいっているので取り上げました。

ソウル・ファンクのライブ・アルバムではCurtisやDonnyのライブ盤に匹敵するくらいの傑作と思っているんですが、日本では今ひとつ人気が無いアルバムです。

1曲だけ選ぶなんか出来ません…

あの、Bobby Emmonsがオルガンです。

Bobbyがスタジオ時代に知り合ったんですかね。時代を考えると。

素晴らしいソウルフルなオルガンが全編に渡って聞けます。これはかなりゴスペルチックで血湧き肉躍るサウンドですね。見どころはそれだけではありませんよ…

ギターもReggie Youngですからね。Memphis Boysを連れてきてたという結構とんでもないアルバムやな…

Memphis Boysの演奏をたっぷり楽しめるという点でも貴重なアルバムです。

オルガンがガッチリとアンサンブルに組み込まれるているソウル・ファンク系だとこれを外すわけにはいかない。

ベースもMike Leech,ドラムもGene Chrismanという屈強なリズムセクションですから、大満足というか、人によってはお腹いっぱいになるかもしれません…

MG’s、ハイ・リズム、Funk Brothersに匹敵するメンツですからね。同時代の最高のハウスバンドの1つの演奏がライブで聞けるのはたまらん。

ソウル・ファンク系ギターという面でもかっこいいフレーズがいっぱいです。プレイヤーとリスナーでかなり評価が違うアルバムなのかもしれませんね。

追記:2024/09/08

ベイ・エリアファンクを代表するTOPもオルガンがかっこいい曲があります。

自分より上の世代の先輩たちだとChester Thompsonの人気は絶大でした。サンタナバンドでのプレイも有名ですけど、ファンク・ソウル系だとこの曲はオルガンの魅力がよく分かるんじゃないでしょうか。後半からたっぷりオルガンの魅力を味わえます…

こういうアルバムで専任オルガン奏者を置くのはなかなか珍しい。TOPはまあ全然平均的なアンサンブルのバンドではないですけど…

途中からジャム的になっていって、弦ベースありのプレイとそうでないプレイが楽しめます。

ベースを弾く人にはロッコのランニングのラインなんかも聞きものですね。ギター、コンガという取り合わせもオルガンが入ったジャズ・ファンクの定番でもあるので、ジャズ・ファンクが好きな人にも楽しめるはず。

オルガンベースの魅力がじっくり味わえるんじゃないでしょうか。

Chester Thompsonは左手ベースの名手でもあるので、オルガンファンにはそのあたりも聞きものですね。この人はウォーキングやランニングがとにかく強力で手数が多いドラマーとやってもびくともしない。ものすごいドライブ感です。

Chester Thompsonのオルガンベースが楽しめる曲を一曲。ソロ・アルバムから一曲紹介します。もっとアルバム出してほしかったですね。

オルガンジャズの典型的なサウンドですけど、オルガンベースとドラムが聞きもの。

ドラマーがRaymond Poundsです。

Stevieのところでやったり、Motownの仕事が有名なのかな?ファンク度数が高いドラマー。手数はファンクドラマーとしてはめちゃ多いです。こういうフォーマットと言う事もあるんでしょうけど。

こういう手数が多いドラマーに対してChester Thompsonの左手ベースがたっぷり楽しめます。リズムが絶対に流れていかないところは凄い。魔神のようです…

めちゃくちゃドラマーが仕掛けてくるけどびくともしない。いいオルガン奏者はベースと右手で人格が違うような乗り方しますけど、Chester Thompsonもまさにそうですね。

Raymond Poundsはバイオグラフィーはわからなかったんですけど、多分ジャズ・ファンクの人たちでは若いんだろうと思います。

ジャズを経由してファンクを叩くドラマーと違うアプローチだと感じますね。ジャズ・ファンクのドラマーの中ではかなり個性的なプレイ。

もうちょっと世代が上のドラマーだとライド使うようなところをハイハットのオープン・クローズでアクセント付けたりするところも聞きものですかね…

1971年リリースと考えるとドラムは相当新しい感覚に聞こえますね。

追記:2024/09/10

オルガンとブルースという組み合わせは意外にない。

ブルースだとピアノのほうが多いんじゃないかと思います。単純にクラブに設置してあったかどうかということも大きいと思うんですけどね。レスリーまで含めると運び込むのは大変ですし。マジで重いです…

そもそも運び込めないことありますからね。今のモデリングしてあるものでも、ペダルまで含めると搬入は一苦労です。

ジャズの人がブルースをやることは多くても、ブルースの人がオルガンをアンサンブルに加えているものって何があったかなと思ったので、今日はオルガン奏者の中でも開拓者の一人、Milt Bucknerを取り上げます。

Milt Bucknerが本特集では取り上げてあるところは素晴らし過ぎる…

Gatemouth Brownとの共演は、ジャズファンからは見落とされがちだと思うんですけど、ええんですよ。抜群のブルースフィーリング。ファットなサウンドでバッキングの気持ちよさは流石。

ブルースでオルガン弾くときのアプローチってMILT BUCKNERの影響は大きかったんでしょうね…

ブロックコードの名手でもあるので、ジャズ・ピアノやるひとにはそっちのほうが有名なのかもしれない。ピアノも魅力的なスタイルです。

そしてGatemouth先生、DukeやPeakock時代がブルースファンには人気があると思うんですけど、Black&Blue時代も素晴らしいですね。倍テンや畳み掛けるようなスタイルは、やっぱりいつ聞いてもかっこいいです。

そしてこのアルバムではピアノにJay McShann、テナーにArnett Cobbという豪華なメンツが参加しているのも聞きどころですね。

テキサスつながりでAlbert collins大先生も。Jimmy McGriffのカバーです。

コリンズ大先生はインタビューで本当はオルガンを弾きたかったと答えているくらいで、Imperial時代はオルガンがアンサンブルに入っているかっこいい曲が結構あります。

オルガン盗まれたからギター弾くことにしたらしいです。

コリンズ先生には気の毒だけど、ギター弾いてくれて良かったなあ。

個人的には長い間バンドのオープニングの曲にしていたので思いいれがあります。コリンズ先生が好きすぎて、フロントをハムにしたテレキャス使ってたこともありました…

コリンズ大先生は、変則チューニング、音がクソデカい。顔も怖い。そしてサウンドから想像すると「この人、無法者かな?」と思っちゃいますけど、かなりクレバーなプレイヤーです。

アリゲーター時代だとファンクにも難なく対応してますし、2音のバッキングなんかアンサンブルも考えているんだろうなと思います。チューニングもあるんでしょうけど、マイナーペンタトニック一発という人ではなく6度や9度も組み込んだプレイもします。この人しかしないフレージングも結構あるんですよね…

レギュラーチューニングだと弾くのが難しいフレーズも結構ある。

どうでもいいですけど、レコーディングがしばらく空いた時期は、ニール・ダイヤモンドのところで大工として働いていたそうです。

コリンズ先生が音楽に戻ってくれて良かった良かった。

インタビューではCanadian Sunsetなんかをバンドのレパートリーでやっていたと答えてるのを見たことがあるので、ブルースだけ聞いていた人ではないんでしょうね。

アリゲーター時代にファンク化したわけではなくて、インペリアル時代もすでにファンキーです。

ブルースマンがやらないコード進行ですね。

コリンズ先生はソウル・R&Bの要素もかなり強くて、この時代もなかなか味わい深い。

もろミーターズやMG’sというサウンドもあるのでソウルファンの人にも楽しめるはず。テキサスはジャズ的な要素が強いのもあるんでしょうね。

このインペリアル時代のアルバムは全編でオルガンサウンドが楽しめます…

Aligator時代のコリンズ先生のジャケットはすべていなたくて最高ですが、これは内容も最高です…

なんとオルガンはJimmy McGriff,ドラムがMorris Jenningsです。Morris JenningsはRamsey LewisトリオからDonny Hathawayのアルバムでも叩いているドラマー。ドラムの音は80年代的なんですけど、レイドバックしていていなたくてええですね。

そして、ギターがMel Brownです。ジャズ・ファンクギタリストというよりはファンキーなブルースギタリストという感じですけど、こういうカッティング出来る人を選んだのは大勝利。

Mel Brownは「進撃のジャズ・ファンク」の記事でも紹介しましたね。テキサス人脈ということなんですかね。

こういうジャズ・ファンク系のメンツを集めたのはコリンズ先生の趣味が大きいんでしょう。

ソウル的な曲でのJimmy Mcgriffのアプローチが楽しめます。Jimmy Mcgriffのちょっと歪んだようなトーンが好きなんですよね…

2024/09/13

今日はBilly Prestonを取り上げます。ビートルズやローリング・ストーンズのレコーディングにも参加ということでロックファンにもおなじみの超絶キーボーディストです。早熟な人で10代からアルバムを出しています。

ピアノだろうがシンセだろうがオルガンだろうが縦横無尽に引き倒す人ですけど、レスリーの魅力がわかる曲といったらこれかなと。オルガンの楽しいところがギュッと詰まってますね。出来れば原曲も聞いてもらいたい。ピアノも聞きものです。

Billyの魅力はやっぱりゴスペルが基盤にあるところですかね。

SlyやBobby Womackとのつながりもある。

実際、ソロアルバムはSlyがアレンジしているものもありますしね。

仲良しだったんでしょうねえ。Billyが多様なスタイルに対応できることもよくわかりますね。

そうなるとSlyの曲も取り上げないわけにはいかないですね。

ゴスペルチックなイントロから始まるこの曲はSly&The Family Stoneの中でも特に印象に残る。Slyの生育環境考えれば、当然、ゴスペルの影響は強い。

しかし、このSlyの超解釈力たるや…

原曲のポジティブさが微塵も感じられない。こういう感情を抱かせることが出来るスライはやっぱりグレイトなミュージシャンだと思います。

どうでもいいですけど、Slyはバンド始めてからギターから鍵盤にスイッチしたらしいです。ホンマかよ…信じられないですね。

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