Abletonでマルチエフェクターを作って遊ぼう エフェクトの選定

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Ableton
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前回でどのようなマルチエフェクターを作ろうか考えました。Abletonのラックという機能とマクロという機能を使っていくのですが、その音色にするためには、Ableton付属のどのオーディオエフェクトを使うか考える必要があります。

いやあ、なんだかんだ言って手間がかかりますねえ…

と、その前にちょっとした注意点を。慣れてないとRack構築も結構面倒臭いですしね。

AbletonにはRackという機能がある。Instrument RackとAudio Rackがある。今回は、Audio Effect Rackを使ってマルチを構築する。Instrument Rackにエフェクトを加えることも可能。

注意点

マクロのアサインは最後にした方がいいです。一度マクロにアサインすると、その順番は変えられないからです。よく使うものであればあるほど配置は考えた方がいいと思います。

作ったものの、これは配置を考えた方がいいですね。後で直します…

思いつきでラックを作ったので、信号の流れと一致してません…まあ、自分で使う分には全然問題ないんですけど。

ラックが巨大になればなるほど、信号の流れがわかる方がいいですよね。これは個人の好みなので別にこれでも使えるんですが…

自分の場合だと、入力に近い最初にゲートをパラメータを置いた方がわかりやすいです。そして、Treble ,Middle,Bassなどの順番が実機と逆です。アンプのボリュームやゲインはなくてもいいですけど、あった方が便利でしょうね…

リバーブやトレモロなんかは、フェンダー系のものだと、アンプセクションの右側にあるのでそのほうがわかりやすい。

こういうのは一旦グループ化してしばらく使ってから、改めてマクロでアサインしていくのが簡単だと思います。

慣れてきたら、さっさと作れるんですが、自分が使いやすい配置なんかを紙に書いたりしてもいいかもしれませんね。

どこをパラレルにするか

今回はシンプルなラックを作ろうと思っているので基本的にはシリアルでルーティングは考えます。できるだけ実際のアンプの挙動に近くしたいのと、リバーブの音質をいじりたいので、リバーブのみチェーンを分けます。シンプルですね。

コンプなんかもチェーンを分けてもいいんですが、コンパクトエフェクター的に考えてシリアルで処理します。エフェクターもアンプを通ってギターサウンドになるという昔ながらの考えでいきます。まあ、そんなにコンプ使わないですし…

AbletonはコンプにMixもあるのでコンパクトエフェクター的にも使えますね。

空間系は空間系で処理されたい方はチェーンを分けると細かい音作りができていいかもしれない。

モダンなサウンドにしたいならそっちの方が便利ですかね。

必要なエフェクトと順番

Abletonのどのエフェクトが必要か考えてみます。コンプや歪みもの、色々選択肢ありますしね。

ラックを作るとき、順番は最終的に決める必要がありますが、自由にラックの中で動かせるので、作成中はそれほど順序を考える必要はないんでは。私の作ったラックも最終的はもうちょっと使いやすいように変えないと…

思いつきで作りましたからね…

今回、マルチを作るのに選んだエフェクトは以下の通りです。

  • Tuner

チューナーは最前段に置いてあります。他のエフェクトを閉じてもサッとみられると便利ですね。

  • Utility

ギターを変更したり、オーディオインターフェースが違う場合、ゲイン量が違うので、調節に使うためです。ボリューム奏法する時などはこっちでMIDI CCをアサインしようと思います。ゲイン量はコンプのGRが3~5dbになるくらいに設定することが多いですね。

  • Gate

ノイズゲートとして使います。

  • Compressor

Glue CompressorもColor Limiterもあるわけですけど一番スタンダードなCompressorで。ギターをたくさん使ってバスでまとめたりするならGlue Compでいいと思いますが、クリーントーンのコンプならクセがないものでいいので純正のコンプです。RMS ,PEAKがあったりLog,Linとコンプの特性を変えることができるので、色々できますしね。

ギターでDynacomp的にパコパコ言わせたい時は諦めてアンプシミュレータ使った方がうまくいくと思います…ハードニーにして、Linで、リリース早目という設定をしても、ああはならない。

ですが、ちょっとアタックをならすといった補正用なら純正で十分だと思います。

歪みとコンプは本当に好みが分かれますしね…ストックプラグインだと不足を感じる人も多いのは仕方ない。

ベースのマルチにする場合はレベラーとして使いたいとなるとRMSもあるし、ソフトニーにできるのでGlue CompやColor Limiterより無印のCompressorの方が使いやすいですね。

Color Limterは歪み系を作るのにはいいんですが、自分はほぼ使わないので今回は除外しました。

ベースにサチュレーション加えたりするのなら、Color Limiterもいいですし、Glue compはリミッターの代わりにもSoft clipを押すと使えるので、こちらの方が好みの方もいらっしゃると思います。ドラムやギターのバスで使うことは結構あるんですけど、ギター単体ではあんまり私は使わないですね。

  • Saturator

Dynamic TubeやPedalで歪みも足せるのですが、自分はクランチになるかならないかくらいの使い方なのでSaturatorで。ペダルの場合は、ベース、ミドル、トレブルのブーストを選べるので、より作り込みたい人はペダルを使うといいと思います。シンセやエレピ、オルガンなんかはPedal使うことも多いんですけど、ギターだと自分は使わないですね…

  • Chorus-Ensemble

フィルターが使えるので便利になりました。Warmth上げて、ハイを少し削るようにします。

  • Phaser-Flanger

フェイザー・フランジャーは二つ併用することはないので、これ1つで。Warmthを上げてます。とにかく今っぽくならないように。空間系、リバーブは上が出るのとステレオイメージが広いものだとあっという間に今風になってしまうので注意してます。モダンにしたい人は上の帯域を切らない、ステレオイメージを広く取るというのがポイントになるかと思います。

  • Auto-Filter(ワウ用)

ワウを一曲中にオン・オフすることはないので使う時だけオンにして、MIDIラーンします。Moogのラダーフィルターに設定してます。ギター用のマルチを想定して今回は作っていますが、帯域を変えたら当然ですがシンセでも使えます。

シンセの場合はフィルターセクションで歪ませることが多いので、フィルターで歪ませられるAbletonのオートフィルターは重宝しますね。70年代ファンクだと、シンベはほぼArpかMoogと言っていいくらいなのでMoog(PRD)を設定してます。

フィルターのタイプはローパスで。曲調によって、Frequencyの範囲を変えます。

  • Auto-Filter(エンベロープ・フィルター)
  • Envelope-Follower(エンベロープ・フィルターを作るため)

この2つはグループ化して保存してあります。カットオフポイントを変えてクラビネットや、ベース、エレピ、シンベでも使いまわしてます。

  • Echo(ディレイ用)

Delayを使ってもよかったんですけど、Echoはディレイよりアナログ的なサウンドが出せるので採用。リバーブは使わずディレイだけ使ってます。Delay単体だと自分にとっては綺麗すぎるので、Echoの方が好みです。とにかく古臭く、アナログ的になるようにします。

Echoのドライブは、テープエコー的なサチュレーションが加わるので、ここだけ使えたりするとギタリストとしては嬉しいんですけどね…

超長いディレイタイムのものは使わないのでEchoで十分。長いディレイタイムが欲しい方は、普通のディレイを選択すればいいと思います。

サイケなサウンドにするときにフィードバックが100%以上にできるので、Echoを選びました。Echoのリバーブは使いません。

あと、Stereoを0%にしてモノラルで処理することがほとんどですね…古い音楽をやる時にはギターはモノラルの方が多いので。

広いステレオイメージは古いギターサウンドにはいらない。必要ならミックスで足すという方針です。Utilityで処理する場合もあれば、空間系エフェクターの方でモノラルにすることもあります。初めてラックを作るなら全部ステレオでやった方が簡単かもしれません。Abletonのミキサーはデフォルトはステレオですから。

モジュレーションちょっとだけ掛けてピッチを不安定にして、アナログらしさを足してます。

  • Auto-Pan(トレモロ用)

LIVE11でAuto-Panにトレモロがあるのでそれを使います。フェンダーアンプが大好きな人ならDwellを模して、EQやフィルターを入れたらいいんじゃないでしょうか。まあ、ストックプラグインでそんなことするなら、アンプシミュレーター買った方が楽ですか。そうですか…

エレピなんかで使う場合は、LFOをゆっくりするように設定しますね。

  • Amp
  • Cabinet

AmpはBluesで。Twinの銀パネのモデリングですね。普通にアウトプットにボリュームがついているので、2ボリューム仕様になってます。歪まないようにGainを調整しているのでそこはほとんどいじらないですかね…

アンプで歪みを作る方なら、ここをマクロにアサインすると便利だと思います。

自分の場合だとトレブル、ベース、ミドルといったトーンをマクロにアサインします。

キャビネットは12インチ二発で、Twin Reverbと同じにしてます。近接効果はあんまり必要となることないんですが、オフマイクにすると、かなり部屋の感じが出てしまいます。ですので、AbletonのAmpを使う場合はオンマイクにすることが多いですかね。この辺りは実際に試していただくとかなり差を感じるのではないでしょうか。

モノラルにして使うことも多いですね。

Rhodesはsuitcase使う人よりTwin Reverbをアンプとして使っていた人も多いので、転用することも考えてこの設定にしました。キャビネットは、パラメータが少ない割に音色は激変するので、この辺りは動画撮ったほうがいいかな。

ラインでペキペキのサウンドも仕様頻度は高いんですが、今回のRackでは除外。ストックプラグインでチャンネルストリップを模すのは面倒臭いですし。

ライン直のサウンドが欲しいならSSLを模したものがあるこれで十分だと思います。
  • Limiter

最終段にクリップしないように置きます。デフォルトのまんまですね。

もう一つのチェーンはリバーブのみです。

  • Hybrid Reverb

フェンダーアンプ的な音色が欲しいので、Hybrid Reverbの中のConvolution ReverbのSpring Reverbを使います。Wet100%で。

古いギターサウンドではスプリングリバーブが音色に占める割合はかなり高いです。この辺りのリバーブはぶっちぎりでIKが良くできてます。まあ、Princeton Reverbなんかそもそも人気がなさすぎて他のメーカーではモデリングすらされて無いですから…IKはジジイ殺しですね。

ですので、リバーブは最大公約数的なサウンドを選ぶことにします。60年代サザンソウルをやるならPrincetonを使いたいけど、それはないですしね。フェンダー的なサウンドなら良しとしましょう。

リバーブ成分にローカットやハイカットは入れて、古い感じにします。Shimmer Reverbを単体で使うことはないので、必要な時はHybrid ReverbのPararellで使います。

よりリアルにするなら、キャビネットをReverbの後段に置いたりした方がいいですかね。ギタリストには当たり前の知識ですけど、キャビネットで全然音色変わるので。キャビネットそのものがエフェクターですもんね。

Twin Reverbの実機はDry信号に混ぜるような形でリバーブ信号は送っているのでパラレルにしました。パラレルにした信号を最後にキャビネットとリミッターを通る形にすれば、イメージに近くなりそうです。rackは入れ子構造にできるので、色々遊べます…

まとめ

どういうサウンドを作るか考えた上で、純正のエフェクターからそのイメージに近いものを選ぶのは面倒臭いけど、楽しい作業でもありますね。

一度ラックを作れば、そこから外部プラグインに入れ替えていってもいいと思います。

コンプも色々実験してみたんですが、パコパコ言わせるなら外部のコンプ使った方がやっぱり楽ですね…

コンプのエンベロープをリニアにして、ハードニーにしてと近づけようとはしたんですけど、あんまりうまくいきませんでした…

まあ、こういうのは素直にアンプシミュレータ使った方が楽ですね。CLA-76なんかアホみたいにリリース早いやつあるので、ああいうの入れたららしくはなりますけど。レコーディング時の環境をシミュレーションするにも一度ラックを構築すると楽しく遊べるんでは無いでしょうか。

もっと言えば、Dynacomp使うのが一番簡単ですね。言ったらあかんやつですね…

次回はパラメータの設定やグループ化などの実際の手順に入っていこうと思います。2回じゃ全然終わらなかったですね。純正プラグインの説明なんかあった方がエフェクトに慣れていない方にはいいですよね。

ちょこちょこ書いていこうと思います…

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