Loupedeck CTは効率上げられて楽しい Abletonで使ってみた感想 | 無理ない暮らし
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Loupedeck CTは効率上げられて楽しい Abletonで使ってみた感想

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機材・ソフト
この記事は約14分で読めます。

Loupedeck CTという左手デバイスを友人に借りられることになりました。

Streamdeckなども左手デバイスですね。

左手デバイスってなんやと思われる方もいらっしゃいますよね。左手デバイスはマウスやキーボードなどの機能を補助するものです。

ショートカットキーなどを登録できたり、マクロを組んだり、効率を上げるための方法が用意されています。

Loupedeck CTが他の左手デバイスとの大きな違いはエンコーダーが付いているということ。

それと、公式にAbletonに対応していることで、かなり高機能なMIDIコントローラーとして使えることが他の左手デバイスと大きな違いがありますね。

高機能なMIDIコントローラーとして使えるということは、純正のAbleton PUSH2やLaunch ControlXL,ATOM SQと言ったものと競合する製品でもあるということです。

主に動画編集で使われることが多いようで、Abletonの使用感を日本語で書いている記事はなかったので、感想や気づいた点を書いていきます。面白いのよ。これ。

自分は導入しようと思います。

でも、MIDIコンとしての価値だけで選ぶわけではないんですね…

これは正直人や環境を選ぶデバイスだと思います。これをただ1つのMIDIコンとして使えるのは、こういう人なんでは…

  • Abletonの知識がある程度ある
  • MIDIの知識がある
  • 自分のワークフローを確立している
  • 鍵盤など他に入力デバイスを持っている
  • 快適な環境構築のためなら調べること、時間を使うことを厭わない人
  • 効率化と省スペースのためなら今20%オフになっている純正のPUSHより高い値段を払えること(数百円ですが、Loupedeck CTの方が高いです…)

と、なかなかハードル高い感じになるんですが、他のアプリケーションでも使うとなるならこれはめちゃ便利なんですよ…

あと、DAWを複数使う人で汎用的なコントローラーが欲しい人にはいい。Studio Oneのプロファイルはネイティブ統合されてないんですが、Studio Oneそのものの賢さもあって、デフォルトのままでも使えます。

個人的にはAbletonのコントーラーとして使うだけなら買わない。

でも他のアプリケーションでダイアルやホイールを使えることはめちゃくちゃ効率を上げてくれるので、時間を買えると思いました。

また、すでにMIDIコンを持ってる人にもいいはずです。

不備を補うことができると思います。個人的にはアレンジメントで使うショートカットキーなんかを大量にアサインすると捗るのではないかと思いました。

スクラブとか楽勝ですからね。単純なMIDIコンとしても使えるので、PUSHでできないこともできます。

あとは私と同じように手に難がある人は助かるはず。

Abletonはショートカットキーが変更できないので、手が悪い人はcmd+optionを多用するような画面関係のショートカットキーやOption+shiftのスクラブなどは大変だったはずです。

いい加減これはなんとかして欲しいものですけど、まあ、変わらないからダメなんでしょうねえ…

マウスにいろいろアサインしているものの、マウスにアサインできる限界もある。それを突破できるのでかなり痛みがなく操作できます。

物を少なくしたい人にも、軽量なLoupedeck CTは嬉しいと思います。365gですし。ちなみにPUSH2は2710gあります…

人によってはこれで十分という人もいるはず。Streamdeckよりノブが必要、あるいはカーソルなどが物理キーで欲しいならLoupedeck CTがいいと思います。
ショートカットキーがジェスチャーで登録できるので、左手がきつい時に助かってます。Loupedeckと役割分担すると両手の負担がかなり軽減できます。
ATOM SQは省スペースなMIDIコントローラーとしては破格なくらいAbletonをコントロールできます。鍵盤付き、ノブ付きと考えるとモバイル系統でもっとも多機能かもしれない。Studio Oneでも使えるという無二のポジションです。
PUSHでマッピングすることができないものがマッピングできたり、縦フェーダーがあるのでPUSHの補完にもいい機材。

とまあ、なかなかMIDIコンとして考えると癖のあるLoupedeck CTですが、自分は面白いと思いました。

この手のデバイスは、普通のコントローラーと違って、カスタムしてなんぼです。専用コントローラーは機械の操作やノブの位置なんかをおぼえるだけでいい。でも、これは自分のワークフローに合わせて組み替えないと使いにくい。不愉快だと思います。

とくに、純正のプロファイルはネイティヴ統合しているので、相当に深い機能までAbletonをコントロールできます。で、全部盛りみたいになってるんですね。その結果、編集とレコーディングのページが7枚というどえらいことになってます…

上の透明なボタンはスワイプすることで切り替えられる。7枚も切り替えると、どこに何の機能があるのか把握するだけでも大変。画面遷移をできるだけしたくないので、よく使うキーやショートカットを1ページ目に配置するように実験中…オートメーションなどはアレンジメントビューとクリップが別コマンドとして別れていたりするので、汎用性が高いAキーに変更。丸ボタンはページ切り替えだが、ここは修飾キーなどにした方が使いやすいかもしれない。ホイールにもボタンを4つ配置でき、スワイプでさらに他の機能を呼び出せる。めちゃくちゃです。

ある機能は全部そのまま使ってしまおうと思うと、やってられない。ハゲます…

プロファイルは保存できるので、よく使うものだけをアサインしていけば一気に使いやすくなります。これこそが、カスタムコントローラーの魅力ですよね。

効率化や時短は自分で設定を追い込めば追い込むほど出来て来る。設定のソフトのUIはこの手のデバイスとしてはわかりやすい方です。

なんですが、オリジナルの設定を作っていくのはなかなか骨が折れます…

Toggleの設定を6つ作ろうとしたが、Dupliucateして変えていくようなことはできない。Copyがあるが、ペーストはできない…

ただ、一旦設定が終われば、めちゃくちゃ快適になります。

自分はAbletonのMacroでマッピングできないようなものを、LoupedeckのノブをMIDI CCに設定して、さっとMIDIラーンできるようにしました。

PUSHの補完ができます。トラックが変わるとマクロのコントロールが変わってしまうPUSHではできない(できるけど、工夫はいります…)ことができたりしますね。

でも、これAbletonのデフォルトのプロファイルには設定されてない。

確かに効率を上げてくれる機材ではありますけど、Abletonそのものの知識や、ある程度自分のワークフローができてないとただただ面倒臭い機材になってしまいます。

効率を上げるものなのに、初心者に向いてないという…

あまり操作を覚えてない人なら、複雑ではありますけど、Ableton PUSH2の方が便利な場面が多いかもしれないですね。

設定するに当たって、今の自分のワークフローで Lopedeck以外の方が操作が速いものは何か考えました。

そして、画面遷移は最小限、編集時のみしか使わないことにしました。1ページしかつかわないということですね。原人やな…

入力デバイスはPUSHがありますし、録音なんかのトランスポートはPUSH使えばいいですしね。

オーディオのゲインなんかは結構いじるんですけど、PUSHでClipの設定にしていれば詳細ビューを閉じていてもコントロールできるわけです。そこはLoupedeckから手が離れてもいい。あるいは、詳細ビュー開いてからホイールで調整してもいい。

自分のワークフローだとクリップのゲインをコントロールする時は、そればかりに集中するので、 Loupedeckに専用にアサインする必要はない。PUSHで事足りますね。

クオンタイズもそう。編集時にクオンタイズを掛け直すということはない。演奏してすぐならPUSHでやった方が早いですしね。じゃあ、Loupedeck CTにアサインする必要はない。

マウスにアサインしてあるショートカットと組み合わせたら、トラック名をつける時くらいしか鍵盤を使わずにいけそうです。ステム書き出したりする時は、どうせファイル名をつけるので、そういうものはアサインしない。

ページ遷移するくらいならキーボードで操作した方が早いですしね。左手がキーボードを使ってる時に離れるのは効率は落ちますから。

自分なりのワークフローが定まっている人はLoupedeckでどの機能だけを使うかだけ考えていけば豊富すぎる機能に圧倒されず、快適な環境が作れると思います。

ただ、これをいちいち設定して確認するのは時間がかかる。今も触りながら試行錯誤してるんですけど、完成に至るまでは多分数十時間はかかりそうです。

こういうのが苦にならない人にとっては楽しい時間でもありますけど。私のプロファイルなんかも完成したら置いておきましょうかね…需要はないか…

Loupedeck CTをMIDIコンとして購入を考えている方にとっては、アサインやソフトの使い心地、実際の運用など知りたいことが多いと思いますので、何回かに分けて書いていこうと思います。

MIDIコンとしてだけ使うには高額な機材ですもんね…映像編集に求めるノブと音楽でオートメーション描くのに求めるノブは違うんだなと実感しました。

時間が出来て、気が向いたらなので、すぐ書けないかもしれませんが…

実際、どういうことができるのかよくわかってから購入された方がいいと思います。出来ると思っていることで出来なかったら絶望ですしね。気軽に店頭で触ることも出来ませんし。できるだけ情報を残していきますね。

使用感はTwitterに呟いておきました。読みたい方はこちらのスレッドをご覧ください。時々追加してます。ブログ更新できなくてもTwitterならさっとできるので…

ノブの使用感とか、レイテンシーとかWebに全然記述ないんですよね。映像で使う人が多いからなんでしょうけど。ちょっとでも情報あったほうがいいですよねえ。

リアルタイムでつかうコントローラーとして買おうとするなら、やめたほうがいいと思います…レイテンシーは感じますね。

あとね。ノブも細かいけど、直接VSTをコントロールするのとマクロにマッピングした時に解像度が違うとかね。惜しいんですよ。こんなのソフトウェアでいくらでもできるはずなので、微妙に作り込みが甘いところがある。

これただ1つのコントローラーとして、ショートカットキーを覚える手間が減るから買ってみた方だと絶望するでしょうね…

ノブに関しては対処法はあるけど、Abletonの知識がある程度ないと難しい。ニッチな機材だけれど、なかなか楽しいですよ!

制作、編集で力を発揮するコントローラーです。持ち運びは軽量で楽だし、質感は高級。USB-Cで接続できるし、デスクが狭い人、ノートPCを使っている人には穴を埋めてくれる。

私は気に入りました。Loupedeck CT、設定ができてくると快適です!

LIVe10時代の動画だが、基本は変わらない。何ができるかはこの動画を見ればわかると思うが、かなり多くのAbletonの機能にアクセスできる。PUSHでできない部分も、ショートカットやDial,MIDI CCのアサインなども可能なのだが、この動画だけで全部を理解するのは無理。ソフトでいじらないとわからないところも多かった。

追記:2023/07/26

今、いろいろ環境を見直しているのですが、ホイールは激しく便利です。

音色のブラウジングなんかはマウスホイールだと、音は出せないですよね。カーソルキーでないとできない。でもLoupedeckのホイールならカーソルと同じように働くんですね。

Maschine使ってる人で、ブラウジング、コントローラーでやるのがしんどいという人や、Abletonのブラウジングなんかも試聴しながら高速に出来るので重宝するかもしれません。

ばね指っぽくなってきて、カーソル押す操作が右手でしんどいんですけど、これなら楽な指で使える。右手の中指がいま調子良くないんですけど、これなら使える手や指を活用できるのでなんとかなりそうです…

追記:2023/09/18

ワークフローの見直しで、いろいろアサインし直しました。

LoupedeckはMIDI CCなどをアサインできるので、M4LのTouch Meをアサインしました。Touch Meは最後に触れたパラメーターをノブにアサインしてくれるM4Lです。

一つのノブを触れたところをすぐオートメーションできるようにマッピング。PUSHでも概ね似たことが出来ますが、切り替えなどがいらないので段違いに速いです。

そして、他社製プラグインをさっとオートメーションなどを記録したい場合は、ジョグホイールで調整すればいいです。録音してしまえば、デバイスのConfigureに登録されるので、あとでの調整も楽勝です…

またドラッグしながら垂直に動かすなどをノブにアサインも出来るので、こういうことも出来ます。

キーマップも出来ず、ショートカットキーもない挿入マーカーなども片手でコントロールすることが可能です。DAWを複数使う人にとってはどのDAWも近い操作感でコントロールできることが大事だと思うので、そういうときには強力ですね。

アプリによって自動的にアサインしてある項目も切り替わってくれるので極めて便利です…

追記:2024/03/11

Ableton12で詳細ビューが変更されて、更に左手デバイスのメリットが増えました。

カーソルが左手側にあるのは使いやすいです。

パラメーター調整なんかもノブにドラッグボタンをアサインしておけば、微調整も爆速で出来ますしね。Abletonのアレンジメントで使うときの最強のMIDIコントローラーと言えるかもしれませんね。というか、PUSHがそうなると良いんですけどね…

追記:2024/04/02

LoupedeckフレンズのMIDIBOYさんに教えていただきました。

Loupedeck CTではフラッシュドライブ機能が使えないと公式から回答があったとのことです。

プレイヘッドの移動などをCTのデフォルトLiveプリセットにある<Left/Right Dial>にアサインされているそうです。Abletonデフォルトでは出来ないので、編集作業が多い人にとっては嬉しいと思います。

追記:2024/04/02

有償のABLETON LIVE PRO PROFILES FOR LOUPEDECK V2.0を用いると、デフォルトではショートカットキーが設定されてないCropがアサインできます。

Captureを多用する方には嬉しいはず。Ableton12でアレンジメントでのCaptureの挙動が若干変更されたのでループしながら録音する方はかなり捗ると思います。

PUSH2,PUSH3ならCropがキーに割り当てられていますが、それ以外でも出来るということで。

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