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SoftubeのVCA COMPRESSORはご機嫌

Softube
この記事は約11分で読めます。

コンプ、いろいろありますよねえ。

私が好むオールド・スクールなファンクやディスコ、ソウルはコンプサウンドが特徴的。テクノもそうだし、ダンスミュージック全体がコンプサウンドだからコンプは好きなんでしょうね。

ちょっと前に、Icons:Compressor Collectionとして発売された中のDBX160が信じがたいことに無料で2024 3/31まで配布されることなりました。

Softubeは大好きなので、皆さんを沼に引き込みたい一心で記事を書きます。

定価で買ったんだけど、後悔はしてない。強がりではないですよ…

160は実機で初めて買ったコンプで大変お世話になりました。コンプってこういう効果があるんだなとはっきり教えてくれたコンプでもあります。160はお世話になった人に安く譲ってもらったんでした。使い倒しましたね…

UADからも出ていますし、WAVES、あと、Studio OneのFatChannel XTでもあります。SoftubeのVCA Compressorが一番のお気に入りです…

Icons: The Compressor Collection
created by Rinker

バラでも購入できます。Softubeは公式や日本のほうが安かったり、PluginBoutiqueが安かったりいろいろなので、気になったらときどきチェックされると良いと思います。

DBX160の歴史やオペアンプなど技術的なことに興味がある方はこちらを読まれると楽しめると思います。

THDからアタックタイムまで詳細なデータがあります。

昔のマニュアルも購入できるので、ITBで当時のファンクサウンドを作りたいという中年のみなさんのドリームを叶えてくれますよ。フフフ…

VCA Compressorのいいところ

簡単で色々なソースを選べます。簡単操作でわかりやすくかかってくれる。

見た目からしてわかりやすそうですね。Softubeの場合は実機とは違うデザインですが非常にわかりやすい。

特に強いのは、ドラムのバス、キック、スネア、ベースと言われますが、ファンクだと何でも使ってますね。シンセに使ってもいいですね。一般的にはエレキよりアコギに使うほうが多いのかもしれませんが、使って良かったら何でもOKです。

Paul Jackson Jrも70年代のレコーディングでは使っていたとインタビューで答えていますし、Marcus Millerもそう。

70年代を代表するコンプレッサーです。録音で有名なのは80年代に多いかもしれませんけど…

実機のThresholdがVCA CompressorではCompression, ComperssionがRatioになっている。Thresholdを回していけばどんどんGRされる形式。Attack TimeとRelease Timeは自動調整されるので、素早く音作りできる。
Sofubeらしく使いやすい工夫がしてある。インターナルサイドチェインがあるので、ローに引っかからないようにしたりより対応力が増している。

Attack,Releaseなどがついていますが、実機ではないので、別に使わなくてもOKです…

調整出来ると便利だなというノブが加えてあるだけだと思えば気楽ではないでしょうか。

基本的には、Compresion,Ratio,Outputの3つだけで使えます。大きなGain Reducitonメーターが独立してあるので実機のように切り替えなくて良いのも良いところですね。

万能でかつ、いろんなソースに使えるのがよく分かるのではないでしょうか…

ギター、ベース、ドラムに使ってみました。

ベースなんかはかなりGRしてますけど、まとまりますよね。何と言ってもドラムはパンチがあって楽しい…

ベースはピークで6dBくらいGRしました。4:1くらいだからまあまあ圧縮してますけど引き締まった感じになりますね。

おお、ディスコ時代のファンクベースや!となってテンション爆上がりです。フラットワウンドで弾いてるんですけど、ソリッドな感じになる。

ギターは3dB位のGRにしてます。アタックもうちょっと潰しても良かったけど、昔っぽくしたかったのでこんな感じです。

ドラムはバスにしか掛けてないですけどRatioは2いかないくらいで1〜2dBくらいのGRという保守的な掛け方してます。でも十分コンプが掛かってるのはわかりますね。実機と違って、AttackやReleaseをコントロールできるのでバスにも使えますね。

1176やAPI,Distressor,SSL,それぞれ特徴ありますけどこれもまとまりつつ、パンチがありますね。味わい深い…

SSLもVCAコンプだけど、あそこまで重心が落ちない感じがしますね。主観だけど…

せっかく古いコンプなので昔からのテクニックを。別にDBX160じゃなくても出来るけど、ドラムなんかには昔から使われていたテクニックだと思います。

さっきの音源にボーカルとホーンのサンプルを加えました。ちょっと馴染みがイマイチのものをなじませ、奥行きをつけるようなやり方です。

全トラックをプリセンドしてリバーブに送ったものを10:1などレシオ高め、GRを10dB以上で完全に潰してモノにしてレンジを狭める。

奥行きと言うか影をつけるような手法ですね。

ステレオだとダブつく感じがするし、リバーブ単体だと全然感じが出ないんですけど、コンプでアタック早目、リリース早目みたいにして塊を奥に配置するみたいなイメージですかね…

歪ませるのなんかはロックドラムなんかでもある手法ですよね。

ドラム音源のアンビエンスが不自然に感じることが多いので、私はほぼ使わないですね。別でやったほうが自分の好みのものを作れることが多いので、よくやっています。

IKのFameかSunsetがお気に入りです。アナログごっこ、楽しいでしょう…?

Softubeは楽しいんですよ…この質感、たまらないですねえ… 

今回はわかりやすいように結構派手に掛けてますけど、実際はもうちょっとさり気なくやります…

VCAタイプなので、クリーンでさりげない掛け方が得意なはずなんですけど、自分は結構ガッツリ潰すのに使うことが多いかな。アコギなんかだとクリーンに使うのも良いんですけどね…

追記:2024/04/11

MODO BASSで70年代サザン・ソウル的なシミュレーション。DBX160はベースに掛けてみました。いい感じになりますね…

VCA Compressorの説明

説明も何もという感じですけど、一応書いておきます。メモ代わりに。

VCA Compressorは3つのセクションに分かれています。わかりやすい…

左側から見ていきます。

  • Compression 右に回せばよりコンプがかかっていきます。スレッショルドを下げていくのではないのがちょっと普通のコンプと違いますかね。BelowとAboveでThreshold以下であるかが示されます。わかりやすい…
  • Ratio Limiterと言われるのは一応右に回しきれば∞になるからですね。ドラムのバスに使ったりするときには2くらいまで。生楽器だと4、めっちゃ圧縮して8くらいまでしか私は使わないです…
  • ATTACK コンプのアタックタイムです。実機は自動で可変するので、初期値でやってから微調整に使ってます。Softubeの場合Option+クリックで初期値です。
  • Release コンプのリリースタイムです。実機は自動で可変するので、初期値でやってから微調整に使ってます。今回全体的なアンビエンス潰すのにアタック最速、リリースタイム最速みたいなやり方で使いました。

Attack,Releaseは初期設定から微調整でええんやろうと思ってます。それで困ったことないですしね…うまくいかないなら他のコンプ使うし。

あとは耳で判断。プリセットがよく出来ているので、GR見ながら微調整で使えちゃうと思います。

真ん中です。ここは実機にないところですね。便利。

  • 上がメーター。左がインプット、右がGRですね。見やすい。
  • HF MAKE UP これはうまいものつけたなと思います。コンプ掛けたときにちょっと上が鈍るところありますけど、そうじゃなくしてくれる。スネアのパンチやギターの質感なんかに寄与するとマニュアルにありますけど、ちょっとハイ欲しいなと言うときに便利ですね。高域のレシオ下げるとのこと。気が利いてます。
  • ステレオリンク ステレオでコンプがかかって欲しいときとかモノラルでかかって欲しいときに切り替えます。
  • PUNCH これも賢い。サイドチェインにローカットとハイブーストのイコライザーを追加するとのこと。中高域を強調することが出来ます。
  • サイドチェインフィルター 低域に引っかからないようにするためのものですね。バスに使うときに便利ですよねえ…
  • External 外部サイドチェインするときのゲインです。

右です。アウトプットセクションですね。

  • OUTPUT ゲインリダクションしたものをこっちでメイクアップする。デカいツマミが大事。わかりやすくて最高ですね。蛮族の自分でも使えます…
  • OUTPUT DRIVE サチュレーションです。ちょっと汚すのにも使えます。
  • DRY/WET 便利。パラレルコンプが楽にできます。

あと、Softubeのすべてのものに共通しているんですが、Headroomの設定や、Gainのsetがあります。Gain合わせてくれるので騙されずにすみますね。

右にsetボタンがあり、ゲインを自動調節してくれる。下にはヘッドルーム、ハイパスもある。とにかく楽に使えるのがSoftubeの特徴。ハードのようにわかりやすい。

まとめ

VCAコンプの中でも人気が高いDBX160が、Softubeクオリティで楽しめるのは嬉しい。

とにかく簡単ですし、私のようなオールド・スクールな人間がアナログごっこするのも楽しめる。本当にらしい感じになるんですよね。

だからといって操作性を失っていない。

ATTACK,Releaseなんか使わないかなと思っていたんですけど、あったらあったで微調整に使いますし、SIDE CHAINセクションで追加されたものは、手間を減らしてさっと調整して欲しい形を作ることに貢献してくれます。

私はConsole1とConsole1 Faderのユーザーなんですが、それはもう楽しいです…

Console1に組み込めますしね。画面見なくてもさっと音作りできる。なんというかね、音楽に集中できるんですよね。そして自分の好きな音に持っていくのが簡単です。ストレスがたまりません。

どんどん体力も落ちていくし、移動もそれなりにあるから機材を持ち運ぶなんてことは出来ないんですけど、プラグインなら関係ない。Console1とPCなら持っていけますしね。いい時代になりました。

Softubeでアナログごっこも楽しいですよ!

いろいろSoftubeの記事があります。

ちょっとずつ揃えて楽しんでます。色々動画やら調べたものが多いので記事は長めです…

全部記事は書きたいですね。今度はAPIにするかな…日本一のSoftubeファンブログを目指します…

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