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SoftubeのModel72はファットなベースでファンクが捗る

Softube
この記事は約18分で読めます。

頭が悪いタイトルですね…

なんでこういうタイトルを付けているかと言うと、自分が感じた内容を忘れないようにしているためです…

どうせ記事を書いても自動翻訳でセール情報書いているサイトに内容を適当にパクられて終わりですしね。AIの進化が間違った方向に行っていると思わざるを得ない。

自分のメモと考えないとモチベーションが保てんのや…

せめて自分が楽しめるようにはしたい。

ちょうどセールをやっているのでいい機会なので感想をまとめておきます。70年代ファンクを代表するシンセでもあるので、そのあたりの調べたことなどもまとめていきます。

需要ゼロやな…いいの。楽しいからね。

私のようにオールド・スクールなファンクが好きな人なら購入したらハッピーになれることは間違いないです…

Softube Model 72 Synthesizer System
created by Rinker

Model72とは

MoogのMinimoog Modle Dのモデリングですね。ファンクにおける最重要シンセといっていいと思います。

モノフォニックのシンセなので、当然和音を弾いたりは出来ません。リードにもベースにも使うことが出来ますが、シンセベースのイメージが強いですね。

Bernie Worrellのこのベースラインは、ファンクというジャンルだけではなくてシンセベースの中で最も有名なものかもしれないですね。

Bernieの天才性はピアノにあるんじゃないかと個人的には思ってます。これはMinimoogを使ってプレイ。諸説あるが、多分近いセッティングはわかるので追記します。

Stevie Wonderももちろん使っています。

Stevieの音楽をファンクというだけに限定するのは無理がありますが、ファンクでシンセが使われるようになったのはStevieの影響は大きかったはずです。あんまり有名ではないですが、実はTONTOはThe Isley Brothersも使用しています。

TONTOはMoog,ARP,Oberheimなどを組み合わせたモジュラーです。

以下の動画はMoogだけに限りませんが、 ファンクの歴史としてもシンセの歴史としてもStevieは重要人物なので楽しめると思います。

Steiveの黄金期と言われる1972年から76年のサウンドを追った動画。面白かったです。

Herbie先生といえば、ARPのイメージが強いのですがもちろんMoogも使ってます。しかし、Herbie先生はいつも通りやりたい放題ですね…

Heribie先生の歌モノでもお前歌えるから僕は好きにやるねという姿勢は真似たいところですね…普通これだけやったらその場で首だと思います…
Herbie先生のシンベといえばARP Odysseyが一番印象的ですね。Mwandisi時代でもかなりRhodesの使い方などは固まってますね。今聞き直すと。

あと、皆さんがSUN RAが好きかどうかわからないですけれど、SUN RAのこれもMoogですね。

SUN RAの伝記も面白かったので、いずれ紹介したい。

The Isley Brothersも3+3からHarvest For The WorldまでがTONTOを使っています。Chris Jasperも過小評価されてると思いますね。興味があるかたはこちらのインタビューもご覧になると楽しめるかと…

Earnieの手数が極端に多いギターと手数が極端に少ないドラムは痺れますね。ドラムのパンも結構変わってますね。しかしかなりハイハットが前乗りですね。小学生でも叩けそうだけどこういう感じでやろうとすると無茶苦茶難しいですね…他の曲ではここまで前乗りではないので、意識的に叩いてますね。クレジットには、ARP,MOOGとありますね。Chris Jasperはアンサンブルの組み方が知的です。Clavinetの名手でもあります。
アコギを使うファンクの人は珍しい。12弦となるとなおさらですね。Chirs Jasperのボイシングも美しいですね。エレピもモジュレーション掛かってるように聞こえますし、全然平均的なファンクアルバムの音作りじゃないですね。かなりオーバダブして作られたアルバムでもあります。4:35秒過ぎからベースからシンベに移り変わるところは何回聞いても凄いですね… ライブのアウトテイクなどを聞くと、Chirs Jasperが音楽監督だったんでしょうね。がっちりゲネプロやってたのわかってちゃんと練習しないという気持ちになれます…

あとは、Earth Wind,and FireのLarry Dunnもそうですね。

Larry Dunnは日本では全然知名度は高くないが、グレイトなキーボーディスト。Earthの音楽監督と言ったらどういうレベルかわかるのでは…
Earthには18歳の時に加入。21歳の時にShinin’ Starを書いている。OhioのJunie Morrison,(P-Funkでもありますが),Chris Jasper,時代は下りますけど、Bernard Wrightはマジで天才だと思います。グレイトなキーボーディストはたくさんいるんですけど評価されていない一人です。ピアノのタッチ一発でわかるのに、シンセも弾ける。天才すぎて意味がわかりません。日本語情報がないので、元気ならいろいろまとめたいです…
Mini Moogを使用しています。インタビューで確認しました。3つ目のオシレーターが1オクターブ低いんじゃないかとの分析もあった。スネアのピッチがかなり高いので、ピッコロなのか。クラップはステレオに聞こえる。かなり凝った録音。タムはオーバーダブだろう。ボリュームが大きい。リバーブはデジタルリバーブっぽい。AMSじゃないかという意見あり。イタリアのマニアと4時間のZoom通話をしたときに教えてもらいました。ライザーが入ってるんだけど、30年は時代が早いですね。
天才Junie Morrisonが17〜19のときのプレイ(色々な資料に当たりましたが、ブレがありました)どっちにしろめちゃくちゃ若いですね。本当にJunieは楽器が上手いです。Donny HathawayやStevie Wonderと並ぶくらいのマルチプレイヤー。
ARP Odysseyのプレイと言われてます。70年代ファンクはARPかMinimoogが圧倒的に多いですね。この2つがファンク重要シンセといえるのは聞いたらよくわかりますね。G-Funkに影響を一番与えたのはもしかしたらBernieではなくて、Junieかもしれない。ハーモニックマイナーを使ったプレイなど後年への影響は大きいと思います。
Ohioのドキュメンタリー。Sugarfootが晩年ギターを弾かなかったの脳卒中だったからとわかって切なかった。ファンクバンド史上でも有数のテクニシャンが集まるバンドだけれど、評価はそれに見合ってないように思える。IRSは邪悪だとの思いを強くしました。税金、払いたくないですよね。わかりみです…
Leroy Hutsonは80年代の方がシンセは器用に使っているのだけれど、これもArpやMoogを使ったと言われてます。まあ、時代的にそうでしょうね。派手にピッチベンドを使ったプレイとしてはこのジャンルでは初期でしょうね。途中でオシレーターで上を出したりしてますね。
レーベルメートであるDonny hatahwayもシンセはアルバムでクレジットはあるんだけれど、エレピの印象が強いですね。
最大のアイドル、Johnny Guitar Watsonもこの曲ではMoogを弾いてます。レコーディングではドラムを除いて自分で全部やってしまうことも多い人。鍵盤でギターのモノマネさせたら世界一うまい人でもあります。ドラマーのEMRY THOMASの映像がハッキリ見られる貴重な映像。
しかし、ギター、エクスプローラーなんですよね。SGも弾くし、なかなか選択も面白い。Zappaとの共演などええっというような人とつながりあります。George Dukeのところではギター弾いてる音源もありますね。もともとはピアノが本職で、ハード・バップ的なプレイも楽勝でこなす人でもあります。
Ray Charlesバンド出身はマイルス・バンド出身みたいなもんでR&B界のエリート人材を多数輩出してます。Billyも実はそう。Bobby Womackも実はRay Charles Band出身です。Billyも紛れも無い天才ですね。
このアルバムは、マルコム・セシルとロバート・マーゴレフが参加していてTONTOを使用しています。しかし鍵盤は天才ばっかりやな…ビートルズとの共演のイメージが強いですが、この時期はローリング・ストーンズともやってますね。そして、このアルバム、ベースはKeni Burkeです。ギターもTony Maidenで名盤と言えましょう。

リストを上げていくとキリがないのでこれくらい?にしておきますが、太いベースサウンドが特徴的だと言うことがよく分かるのではないでしょうか。

オールド・スクールなファンクだとMoog,Arp,Oberhiemの人気が突出していて、その中でもMini Moogは圧倒的な人気がありました。というか、今でもありますね…

MinimoogのプラグインはそれこそCubaseがVSTになった頃からアホみたいに出ていたわけですし、本家Moogもプラグインを出しています。

さっと思いつく限りでも、Cherry AudioにNIにIK multimediaUADにArturiaとありますね。ある意味、シンセを象徴する機種と言ってもいい。

私も例にもれずMinimoogは大好き。実機で以前はもっていましたし、プラグインは大体買っている。猫にチュール状態です…

まあ、ファンクやるんならないと始まらないようなものですからね。これは仕方ない。僕は悪くない…

と、いろいろ試してきたんですが、このSoftubeのModel72が自分の一番の好みでした。ファンク系でシンベが必要な場合は90%くらいこれでやってますね。あとはARP Odesseyのモデリングですね。ディスコやるときは違いますけど…

かつてはシンセ沼にはまり込んでいて、Minimoogも所有していた。モジュラーやアウトボードだらけの生活を送ってきた。一度モジュラーが崩れてきてモジュラーが壊れて大変でした…命の危険を感じてITBに移行した過去があります…
人気がないこのコーナー。Isleyも登場しています。だって好きだから…
Isleyのカバーは最高ですね。いやらしさは大人の色気といえば良いんだとおっさんになって覚えました…

Model72の良いところ

まあ、音ですよね。一番は。プレイはこちらをご覧頂くとベースに強力なのはよく分かるんではないでしょうか。

ベースがいかに強力であるかはこれを見たらよくわかるのでは… 音作りは難しくないです。というか、これが減算式シンセの基本なので。すべてのシンセの基本ですね。プリセットも充実してます。エフェクトがないので、自分で音作りするにはやりやすいです。

その次は、モデリングであることです。サンプル音源ではない。

いろいろ頭がおかしいんですが、SlopパラメータをいじるとA=440が安定しないという狂気の作り込みです…

え、プラグインなのに?

そうです。ピッチの揺らぎそのものがアナログシンセの魅力であって、サンプル音源だとリアルであっても質感はやっぱり違うなとなってしまうわけですね。

Minimoogのプラグインの中にはモノフォニックじゃなくなしたりするものもありますけど、あくまでMinimoogのモデリングであるということにこだわりたかったんでしょうね。

あとね。演奏しやすい工夫があります。

後着優先があったり、リトリガーだったり、Modulation MIXがあるから3番めのオシレータもオシレータとして使えます。まあ、なくても太いベースサウンドは作れるので全然問題ないんですけどね。

アナログサウンドだけれど、操作性を犠牲にしないというSoftubeの方針は貫かれてますね。

後着優先などがある。SLOPはオシレーターの不安定さや、ベロシティでフィルターの開閉ができるようになっている。Doubling,Spreadなどコーラス的な効果を加えるものもある。この2つはかなり強力。

これだけ強力なフィルターがあったら、他でも使いたくなりますよね。スイープしていくときに一番気持ちいいのがこれだった。

Model72はエフェクトとしても使えますし、SoftubeのAmp Roomをお持ちならエンベロープフィルターとしても使えます。Moogのフィルターのプラグインもありますけど、そちらと比較してもなかなかに強力ですね。

シンセをエフェクターとして使うのは昔から結構ある技法なわけですけど、そう使うことも出来る。

ベースにかけても当然だが気持ちいい。

ベースにも良いんですが、もちろんリードにも使えます。なめらかなポルタメントはファンク系だけではなくて、R&Bのバラードでも使えそうですね。

もちろんリードにも使えます。NotePBを変換してPUSH3のスライドをピッチベンドに、アフタータッチをモジュレーションに組み込んでます。
上の動画は、PUSHでNotePBを変換して弾いていますが、Toucheを使ったほうが細かい操作は絶対にやりやすいです。LinnstrumentでもPUSH3でも試しましたが、こっちのほうがより表情付け出来ます。
横着して弾いたのでレイテンシーがあってかなり演奏が厳しかった。ピッチのコントロールやモジュレーションをワイルドに掛けたい場合はToucheは本当に便利だと思います。鍵盤持っててもあったら表現力あがって楽しめます…

追記:2023/12/12

シングルノートの方をEnvelope Filterとして使ってます。タッチにいい感じに追従してくれてますね…楽しい。

Model72のデメリット

忠実なモデリングなので、それなりに重いところでしょうか。低スペックなマシンだとキツイかも。

M1 proで使ってますが、困ることはないですね。

私自身はデメリットと感じてないですが、一切エフェクトなど付属していません。

シンセだけで音作りしたい人には不向きかもしれませんね。プリセットから好みのエフェクトで音作りしていくほうが楽しいと思っているので。Softubeで揃えて、アナログごっこを楽しんでます…

あと、これはSoftubeの問題なのか、Abletonの問題なのかはわかりませんが、NotePBを変換してPUSH3で弾こうとすると固まることがあります。

自分にとっては、これは誤算でしたね…

私のPUSH3はかなりトラブルが多いので、ソフトではなくてハードの問題かもしれませんが…

NotePBが変換できたら鍵盤を超える速度で弾けるし、よりアーティキュレーションをコントロールできると思っていたので。まあ、Touchéがあればいいので、Note PBはAbleton純正のものだけ使うことにしました。

まとめ

ハードから脱却して、もう10年ちょっとですか…

時々発作のようにシンセが欲しくなっていたのですが、ああ、これでいいなと思えるものがついに出た感じですね。

実機と同じかというというと、自分が所有していたものとは違うなという印象はあるんですけど、正直、録音したら、どっちもありだろうというレベルです。アナログシンセ、そもそも個体差がありますしね。昔の自分の音源聞き返していて思いました。

ソフトシンセって、なんというかなじまない感じがあったんですけど、そうではないですね。もうそういう違和感を感じないレベルになった。

いい時代になりましたね。そう思います。

昔は古いサウンドを作るために古い機材を買い集めてきました。となると買ってもそのまま使えなかったりするわけですね。コンデンサーが腐食したり、いろいろ大変でしたね…

図面見ながら色々作ったり、パーツを取るためにジャンク品を買ったりしていました。寿司を作るのに、魚を海に釣りに行くところから始まるような感じですね…

費用も正直かなり掛かってました。リコールが簡単に出来ないですし、さっと録音するなんてことはとても無理だった。

Minimoogもチューニングが安定するまでに時間がかかって、大変だった。楽しかったんですけどね…

お陰で知識もいろいろ付きましたし。

でも、どんどん歳をとって、やっぱり自分がやりたいのは演奏して作ることだということに落ち着きました。Softubeが好きなのは、自分が好きなオールド・スクールな音色を作れる一方で、操作性を犠牲にしないというところです。

音楽を作ることが再び仕事の一部になったとはいえ、生活の中で、純粋に自分の好きな音楽だけに振り向けられる時間は少ない。そんなときでも気軽に自分が本当に愛している音楽を出来るのは嬉しいことです。

Model72、お気に入りです!

ライブ映像などをみると、Minimoogをギター・アンプにつなげている例もある。またスプリング・リバーブをつないで録音しただろうというレコードも結構ある。お気に入り。
え、Spring Reverbと見た目が同じやんと思って手を出さなかったのですが、史上最高に歪むDelayです…誤字ではないです。歪むんです…Model72と一緒に使っても楽しいです。Model72の歪みはよく出来てます。Minimoog、実機は結構歪むので、それを使って録音した例は70年代のロックなどで見られます。
キーボーディストでも古いエレピのサウンドがほしいときにはオススメです。
Rhodesなどはギター・アンプと繋げて使っていたことが多いので、そういう遊びをしたいときには時代的に銀パネのTwin Reverbがあるこれが最高のごっこ遊びが出来ます…
いろいろ資料あり。古いサウンドにして遊びたいならTAPEはやっぱりあると楽しいです。ソウル関係の録音で調べたことなどいろいろ書いてあります。
ITBでアナログごっこをしたい場合、あるとはかどります。UAD持っている人はもっと楽しめるかと。
そんなに歪みものばっかりあって、どうするの?と言われますが、サチュレーションの数だけ幸せがあると言っておきます。このフレーズ、使っていいですよ…
DTCがこんなに便利だとは思いませんでした。ベースに最強だと思ってますが、リバーブ歪ませたり、シンベにパラレルで掛けたりしても質感出てていいですね。これとTAPEはアナログサウンドが好きな人は買うと後悔しないと思います。

記事は書いてないけれど、Paul Wolffが作ったこの2つはあると捗ると思います。テープのフランジを模していて、テープスピードを変えるモードがあるというあたおかプラグインです。原理勉強するにも楽しかったです。

これも記事は書いてないんですけど、この時代のシンセやエレピのサウンドが好きなら、あったら楽しめるのでは…緩やかにも掛けられますし、きつく掛けてもいい。Tube DelayやSpring Reverbを深めに使うと艶めかしい感じになってファンクがはかどります…

created by Rinker
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絶版なのだが、黄金期のスティービーに関しての音楽面からの資料がある。キー・オブ・ライフで使われていたのはGX-1でクレジットではGX-10と書かれていた誤植であるとか、微に入り細を穿つ書籍ですね。最高です…

ミュージシャンが書いているスティービーの本はあまりないので貴重な資料。絶版なので、ファンは買うと良いです…

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