高円寺 広州市場 大ぶりのプリプリ海老ワンタンに大満足
高円寺に散歩に来た。阿佐ヶ谷駅から高架下を通っていけば雨が降っていても歩けるのである。日差しが強いときの散歩にもちょうどいい。
前から気になっていたこちらのお店にお邪魔することにする。高円寺の高架下だから、雨が降っていても大丈夫。
ワンタン麺専門である。ラーメンの世界は恐ろしく細分化しているのだなと思う。
煮干し、味噌、塩、醤油、豚骨などの区分もあれば、つけ麺、担々麺、まぜそば、油そばなどもある。
二郎系と呼ばれるものもあれば、家系というものもある。地方のラーメンというのもあるし、どれだけジャンルがあるのだとめまいがする。
麺も平麺、細麺、太麺、中太麺もある。
博多ラーメン系統だと、茹で方もハリガネ、粉落とし、様々な茹で方もあって、ラーメンを食べるようになるまでこんなに色々種類があるとは思わなかった。
ラーメンを好きな人が色々教えてくれて、面白くなった。そんなにいろんなジャンルがあるのかと。
その中で、ワンタン麺はマイナーではないか。
レンゲに色々な調味料を加えて楽しめる。
三種盛り雲呑麺を注文。
これは区分としては、塩ラーメンの一種ということになるのだろうか。
鶏ガラを8時間弱火で炊いたとあるが、優しい味。麺は喉越しが良くツルツル食べられる。平打ち麺。スープの淡白さを生かすうまい取り合わせだ。清湯スープ。
ワンタン、ほうれん草、ネギ、めんま、卵。
ワンタンを楽しむためなのか、調和を重視しているように感じる。
このままでもあっさりして美味いのだが、ワンタン用のタレをかけると印象はガラッと変わる。
海老のワンタンはプリプリしていて、海老を食っていると実感がある。海老の食感と柔らかなワンタンの皮。その対比も楽しい。
ワンタン用のタレでは、ニンニク、ラー油が気に入った。
肉のワンタンは思った以上に食べ応えがあった。ワンタンはかなり大きい。
タレをかけると一気にパンチがある感じになり、合わせてラーメンを食べると違った味を楽しめる。
ワンタンが主役だから、他を抑えめにしたのだろうか。
すごい事だと思う。ラーメンなのに主役がワンタン。ラーメンの世界は深すぎる…
お腹いっぱい。
ジャンルがこれだけあるというのは成熟している証拠。
昔は全然ラーメンも食べなかったので、違いというものを理解していなかった。
あるジャンルが発達すると、その中で細分化されていく。音楽でもそうだ。
はじめはこういうジャンルが好きだくらいのぼんやりとした区分しかないのだけれど、知っていくうちに、わかるようになっていく。
そして、そのジャンルの中でも、違いがわかるようになる。
知ることは面白い。自分の中ではワンタン麺の評価基準がないことに気づいた。
知らないものは判断できない。音楽でもラーメンでもそうだろう。
本当、身近に深い世界があるのは面白い事だ。
ラーメンなのにワンタンが主役というのは、音楽で言ったら、シンガーよりバックのミュージシャンの演奏がメインみたいなものと思えばいいのか。
たしかに、それも楽しみ方の一つだよな。
食べることも面白い。知ることは楽しむことでもある。
ごちそうさまでした。また、来ます。
広州市場 高円寺店 (中華麺(その他) / 高円寺駅、新高円寺駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.3
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