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Move日記 4日目 CONTROL LIVEモード検証 PUSH3のメリットを感じる

Ableton
この記事は約12分で読めます。

パッド大処分のために導入されたMove,今回はAbletonのコントローラーとして使える、Control Liveモードを検証することにしました。

Abletonのコントローラーとしては当然PUSHの方が高機能なわけです。Moveからするとおまけの機能と言って良いものだと思うのですが、どうだったでしょうか。

サポートされていないがPUSHと接続できる

マクロを動かしたら、PUSHのマクロのパラメータが変化する。実はPUSH2を2台繋いで実験したこともある。

うん。これは人によるでしょうが、結構便利です。予想外でした。

4度のクロマチックだと音域は3オクターブと減5度になるのですが、ピアノライクなプレイをしたい場合なんかはベースの音域が足りなくなったりします。ですけどMoveを繋げば簡単拡張出来るのは良いとことですね。

Shift+左右で音域を半音変更できます。これ、Moveスタンドアローンのモードで出来るといいんですけどね。

また、キースイッチ専用にしておけば切り替えもいちいちPUSHのオクターブを変更しなくてもいい。

PUSHをお持ちの形で、クロマチックで使う人はこれだけでも価値があるんじゃないでしょうか。私は気に入りました。

外部プラグインのマクロマッピング

これはPUSHが持っている強力な機能です。64パラメーター以下なら自動的にマッピングされます。

PUSHもノブは8つしかないですから、8以上のパラメータはバンク切り替えで対応します。

Moveは冒頭の8つまでが自動的にマッピングされます。ですがPUSHと異なりバンクの切り替えなどはありません。

ここはPUSHの方が優れていますね。

MoveはAbleton上でマクロを作ってコントロールするという方が良さそうです。

Drumrackのコントロール

使ってみてびっくりしました。Moveはバンク切り替えが出来ないので、コントロールできるところは少ないのですが、良く出来てる。それはパラメータのアサインにあります。

  • ノブ1 Transpose
  • ノブ2 Start
  • ノブ3 Attack
  • ノブ4 Decay
  • ノブ5 Release

となってます。良く使われるところをMoveは厳選してアサインしてある。サステインレベルはいじらないようにしてあるわけですね。

Drumsamplerはもっと良く出来ていました。Moveで使うことを想定して作られているんでしょうから当然なんですけれども。

  • ノブ1 Transpose
  • ノブ2 Start
  • ノブ3 Attack
  • ノブ4 Hold
  • ノブ5 Decay
  • ノブ6 Playback Effect
  • ノブ7 Playback Effectのパラメータ1
  • ノブ8 Playback Effectのパタメータ2

Drumsamplerはエンベロープの形式がより打楽器向きになっているので、AHDとなってます。6〜8がエフェクト。

さっと音作りするなら重要な8つがノブでコントロールできるならかなりいい。Moveは可搬性を重視しているでしょうから、全体的に割り切りが素晴らしいですね。

フルにコントロールしたい人はPUSHです。これはもうはっきりしています。

画面も見えますし。

Looplengthなどの調整もMoveも速いですけど、そこはPUSHの方が64パッドあるので圧倒的に速いです。PCの画面で見るとCropがさっとキーで出来るPUSHは便利ですね。

ですが、持ち出し用のコントローラーと考えたら結構良いですよ。外で細かいことはしないし、ちょっとノブがあると便利かなというところはMoveでアサインされていることが多いですし。

このレイアウト、え?と思いませんでした?

どういうことか。MoveにはPUSHの64パッドのDrumrackに相当する32パッドモードがあります。

Control Liveモードでしか存在しないわけですけど、Copyが結構簡単に出来ますので気に入ったキットから配置を変えるのも容易です。

PUSHももちろん簡単にできるんですけど、機能キーが硬いのでちょっと面倒くさい…

ここはMoveの方が気軽にやる気になりますね。ミュートも簡単です。

ただ、フィンガードラムするとPUSH3の感度が良いことをあらためて感じました。

MoveのContorl Liveモードは、Drumsampler,DrumrackシーケンサーはほぼMoveスタンドアローンと同じ操作感でいけます。

ステップを押して入力。ボリュームでベロシティコントロール。ステップを押して左右でナッジ。これだけでもかなり快適だと思います。

しかし、PUSHのDrumrackの機能は改めて圧倒的だと思いましたね…ここはメチャクチャ速い。PUSH2でも同じなんですけれど。

左右のパンニング、ノートリピート、音価の変更、probabilityの設定。自分がPUSHで価値を感じているところはここだなと思いました。

ただ、Moveは機動性が武器。これにPC持っていってちょっとPCで修正しようというなら十分な機能だと思います。

微調整はあとにして、まずはアイデアに没頭しようとWebサイトの惹句にありますけど、あくまでスケッチと考えたら必要十分な機能だと思います。

ただ、私にはPUSHは必要だなと感じました。Drumrack使うのやめたらいらないかもしれないですけど、もうそれだとAbleton使う意味がほぼないということですしね…

ピアノロールの操作性

Moveの編集と同じです。ステップを選択して、左右でナッジ、エンコーダーで長さを調整。

ただ、これ正直そんなに私は使わないだろうと思います。

PUSHでも使い方を説明するのにコントローラーでの操作は知っているけれど、自分で制作するときにはやりませんし…

ただ、この編集に関してはジョグダイヤルがあるPUSH3が圧倒的に速いです。マウスとキーボードでなく編集したい人はPUSHですね。

クリップモードに切り替えてノブだけで、ベロシティ、ピッチ、ノートの長さ、ナッジ、スタートポイントの移動が出来ます。

ただ、速度を考えるだけならPCなんですよね。やっぱり。

ノートのナッジなんかはPCで操作したほうがどうあっても速いですから。

あえてMoveでやる必要もないと私は感じています。

出先のステップ入力などには便利そう

これは全然思っていなかったんですけど、かなり便利では…

外で突然MIDI修正する必要が出たときなんかマウスでやるより素早く出来ますし。

クロマチックを使っている人なら、LaunchpadよりMoveの方がノブもあるし便利だと思います。

左手でMoveでコードを押さえて、PCのカーソルで音価変更。

PUSHを外に持っていくのはキツイし、演奏もな…というときに便利では。

MoveのサイズならノートPC開いて左側にMove配置というのは結構行ける気がします。検証してみます。

パンはコントロールできないがボリュームはコントロールできる。

これはそういうものだと覚えておけば良いんだと思います。Moveスタンドアローンと同じ仕様です…

セッションモードに入って、ステップでトラック選択してボリュームでコントロール。

あくまでざっとしたバランスをMoveでとって細かいところをPCというのは合理的です。

PUSHでもミキサーのコントロールは出来るんですけど、正直そんなに使わないですしね…

PCでやったほうが速いし、問題はないかなと感じました。

私がConsole1を使ってることもありますし、オートメーションの事を考えるとUtilityでコントロールすることが多いと思うので実用上問題になることはないんではないかと…

キーが柔らかいのはいい

実際並べて少し検証してみたんですけど、PUSH3よりCaptureはやりやすいです。軽いので手に負担がかからない。

鍵盤とMoveを使うような人だとかなりCaptureを使うようになるんじゃないかと思いました。

そして、Shiftキーを使うのはどうなのかと思ったんですけど、一番使うだろうクオンタイズは片手で出来るんですね。いいなと。小さいから片手で出来るわけですね。

パラメーターは考えてあった

8つのノブにパラメータが自動的にアサインされる。

使用頻度が高いものがMoveのノブにアサインされるわけですが、コンプはMoveスタンドアローンだとAttackがアサインされていないんですね。そしてRatioもない。

プリセット選んで、微調整だけという作り。

これはこれで、簡単に音色変化を得られるので良いんですけど、流石にこれはAbletonで使うときに不便ですよね。

でも、Control Liveモードではレシオ、RMSなどの切り替え、アタック、リリース、DRY/Wetと主要なパラメーターがアサインされているので、素早く使えます。

コントロールできないところはマウスなどで操作する。そう思っておけば快適に使えると思います。

サポートされていないがPUSH3と併用すると快適

これは全然思わなかったので意外でした。

Quantize、PUSH3とMoveで別の設定にしておけるんですよ。

たとえばPUSHでは自然にしたいからAmountを50%にしておいて、Moveは100%にするとかね。

PUSHで画面にセッションビューを写しながら、パッドはノートモードというのがあるんですけど、これやるより、Moveをセッションモードにしておけば快適にセッションビューもも使えますよ。

切り替えに慌てませんし。

あと、PUSHより奥行きがないので、右手で演奏しながらノブをいじるのも楽です。 これは実際に自分の環境で使うまで実感できなかったです。

UNDOなんかまずPUSHでやらないんですけど(機能キーが固いので)、Moveならさっと出来ますし、Deleteも楽です。

え、意外に行けるんだなというのがComtrol LIVEモードを使った印象です。

Contorl Abletonでは16pitchesは使えないが、スタンドアローンでは発見あり

Control Liveの検証にMoveスタンドアローンモードの話を入れるのもあれですけど、スタンドアローンモードにだけ16pitchesというモードがあります。MPC的な事が出来るモードですね。

16pitches,実はオクターブのアップダウンも出来ることがわかってしまいました。無茶な遊びが出来てしまう…

ということはシンセなどのサンプルを使えば1トラックにつき16トラック増やそうと思えば増やせちゃいますね。

生楽器などでは厳しいですけど、シンセなどはピッチを上げても問題ないことは多い。悪いことが出来そうですよ…

まとめ

思った以上にMoveはアサインしてあるパラメータが割り切っていました。そして良く練られている。

PUSHがどれだけ高機能で複雑であるかも感じましたね。

私はDrumrackの速さは他では代替出来ないと思っているんですけど、Moveも改めて使ってみてPUSHはべらぼうに早いと感じていますね。

Moveも相当早いんですけど、PUSH程は早く出来ない。Maschineもそこそこ速いですけど、PUSHとは全く比較にならないですから。これはパッド数に起因するものだからどうあっても仕方ないんですよね。

Moveはエフェクトを掛ける時、PUSHより工数少なく出来るところもあるんですけどね。Mixerへの切り替えがいらないので。

PUSHややっぱり64パッドと機能キーを多く持っているのは強いなと思いました。

あとは、感度。これは店頭で触った時は、まあ、PUSH3の方がいいなと思ったくらいでした。ですが、実際長時間触ると、Moveとは全然違う。PUSH3は現在最高峰の感度を持つパッドです。

パッドを楽器として追求したい人はPUSH3の方が良いでしょうね。

PUSH3のいいところが良くわかりました。

意外な驚きはPUSHとMoveを組み合わせ使うというのはありだなということ。かなり快適です。

配置するならこうだろうか。PUSH3のノブはやはり遠い。Console1の配置は考えたい。

Control LiveモードはMoveのコンセプトから行ったら、出先で使うのがメインで、あくまで補助的なものだと思うんですけど、それでも十分実用的だと感じました。

出先にMoveとPC、それとTonex oneくらいあったら全然ギター中心の音楽なんかだとライブからレコーディングまで出来てしまいそうです。

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ただ、MoveはPUSHのフル機能に慣れている人より、コントローラー持っていない方や、Ableton初心者の方のほうがより楽しめるんじゃないでしょうか。

あとは、もう自分のワークフローが確立している人にもいい。出来ること把握していれば、PCを使うところとコントローラーでやるところを判断出来るでしょうし。

殆どはPCでやったほうが速いんだから、Moveでちょっとつまみあればいいという人にも良さそうです。

全然Control Liveは期待せず、おまけだと思っていたのでびっくりしました。

今日のビート

今日はControl Liveモード中心で特にMoveの使い方を覚えたわけではないんですけど、疲れてたのでMoveで普通やらんやろうことをやってやろうと思ったらソウル・ジャズと言うかゴスペルっぽいものになりました。

Moveでやる意味ないんでは…

昨日のG−funk的なものからエライ振り幅ですね…

嘘くささをリバーブで誤魔化したり、Drumsamplerのキットをライドに変えたりしました。

今回新しくMoveスタンドアローンで覚えたことはそれかな。難しくなかったです。

今回は3連にグリッドを変えたんですけど、ドラムもフィンガードラムしてそのままキャプチャしただけなのであんまり変わってるところはないですね。

ピッチ変えたりしようかと思ったんですけどちょっと勢いが失われそうだったので。

明日はちょっとお休み頂いて、引き続きControl Liveの検証か、サンプルなどを持ってくる形にしましょうかね。

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