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AutoFilter単体で実用的なEnvelope Filterを作ろう

Ableton
この記事は約10分で読めます。

突然ですが、皆さん、ワウは好きですよね。ワウが好きということはEnvelope Filterも大好きなはずです。ワウはラーメンと並ぶくらいの人気があるエフェクターであると言っても過言ではない。

ファンクだとまあ、掛かってないものがないくらい掛かってますよね。他ジャンルからは信じられないでしょうけど、サックスに掛けたりもしますしね…

ワウについて語っていたら、永遠に話が進まないので、話を戻します…

かつてブログでもEnvelope Followerを使ってEnvelope Filterを作る方法を取り上げました。

まあ、でも単体で出来ると便利ですよね。Suiteしか実用的に使うのは難しかったわけです。

でも、これで大丈夫。

ちょっと前に発見した技を使えば、Auto Filter単体でも実用的なEnvelope Filterになりますよ…

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いわゆるエレクトリック期のマイルスはワウを積極的に活用した。BeatlesよりMilesは売れると確信していたという記述をみて、Milesはやっぱりぶっ飛んでるなと思いました…
そんな世界線はファンキーすぎますね…
1970年のワイト島もいいですよ…Keith JarretとChick Coreaのダブルキーボードでそれはもうワウワウしてます…
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全人類が読むといい本ですね。脳内マイルスがあなたに語りかけるようになってくれるはずです。

AutoFilterの問題点

動画をご覧いただければおわかりになると思うのですが、Envelopeをいじっても掛かりが弱いし、Utilityを使うと歪んでしまう。

絶望ですね…

ですので今まで、Envelope Filterを使ってフィルターのカットオフポイントを動かしてきたわけですね。

まあ、こっちのほうが細かいことは出来るんですけど、Suiteしか出来ないわけです。他のエディションの皆さんは絶望ですね。

でも、大丈夫です!今回の方法なら全てのエディションで実用的に使えます…

Envelope Filterってどんなもの?と思われる方はこちらの記事を御覧ください。ファンク系必須エフェクトです。

AutoFilter単体で実用的にEnvelopeFilterとして使う方法

やり方もなにもという感じですけど、これだけです。簡単で安心できますね…

あとはゲインを上げればOK、MIXは100%で良いでしょう。

フィルターのトリガーとなる信号を、インターナルサイドチェインで増幅して、Gainをあげます。掛かり方を強くするわけですね。

動画をご覧いただくとわかると思うのですが、初期設定だとエレピにほとんどフィルターがかからないですね。

全然ファンキーじゃない…これはモテないです。

信号として使うものをゲインをあげることで実用的に使えます。

では、ここからはちょっとEnvelope Filterとしての使い方を考えましょう。

Envelope Filterとして使う時に重要なパラメーター

では、パラメータについて見ていきましょうか。

と言ってもそんなに難しくはないです。注意するのはこのあたりです。

好みのフィルター、タイプなどを選び、音を鳴らしながら、カットオフポイントとレゾナンスの調整して、エンベロープなどを調整すれば良い。

とはいえ、パラメーターの意味を知ってるほうが楽しめると思うので書いておきます…

Envelope関係

まずは左側です。

  • Envelopeは入力信号の振幅によってフィルターの周波数を動かします。左側は周波数の低い方向に、右側が周波数の高い方向に動くということですね。これで範囲を決定します。
  • Attackはフィルターがピークに向かって動くスピードです。遅ければゆっくり掛かります。
  • Releaseはフィルターがピークから戻るスピードです。

LP.HPなどフィルターの種類

では、真ん中のカーブです。Envelope Filterとして使うなら、LPとBPの使用が多いと思います。ハイパスも実機だと選べるものありますね。

Stevieも愛用していたMu-TronはLP,BP,HPもある。どうでもいいが、ビンテージのものはイメージに反して音量が下がるというガバガバ仕様だった。ノイズも凄い。opt isolatorというものが使われていたらしいが、他とどう違うかは勉強中。Higher Groundに使ったと書いてあるのと、マイクに使ってもええよと書いてあるのもポイントです…
  • 一番左がLP(ローパスフィルター)ローを通すということはハイカットですね。ベースなんかに使うときはローが消えたら困りますよね。
  • 左から2番めがHP(ハイパス・フィルター)ハイを通すということはローカットです。
  • 次がBP(バンドパス・フィルター)バンドですから、幅ですね。中域に曲をつけるものですね。ギターのワウペダルなんかBPフィルターでやるとらしくなりますね。
  • ノッチフィルター(ノッチフィルター)ノッチは切れ込みの意味 補正用に使うことが多いのでは…
  • MORPH(モーフフィルター)飛び道具です。フィルターの種類をMORPHパラメータで切り替えます。これ選択すると、他にはないパラメータが出てきます。
超飛び道具。うまい使い方あったら教えて下さい…Abletonの面白いところはやりすぎなところですね。これはファンキーすぎると思いますけど…

なんでも良いから実機を触ると、掛かり方のポイントもわかっていいと思います。触ったことなくてイメージ通りのものを作るのは難しいんではないでしょうか…

Mu-Tronの使い手というとBootsy Collinsもそうですが、最近はTru-Tronという新型を使ってるみたいですね。

今でもハチャメチャに歪ませていて、ファンキーです。こういう爺さんになりたい…

新しいTru-Tronはファンク度数を上げるためにより鋭いQにしたらしいです。PAは泣いちゃいますね…

エレクトリック・ベースにエンベロープフィルターを掛ける革新的なスタイルで、これがファンクのイディオムとなった曲です。この時25歳かな。JB’s参加が19歳だから早熟なミュージシャンでもあります。Mu-Tron音痩せするのがわかるんじゃないでしょうか。なので、多くの場合は歪ませまているのもポイントですね。
この時代だと、ベースのほうがキックより下を担っていることが多いわけですけど、そういう意味でも異質です。

フィルターのタイプ

ファンクやりたい人だとPRDが一番使用頻度が高いと思います。12,24はフィルターの切れ味ですね。24のほうが切れ味は良いですけど、切れ味が良いから音楽的というわけではないのが面白いところですね。

まあ、触ってもらったらわかるんですけど、一応説明しておきましょう。

[Clean]これはすべてのフィルタータイプで使用できます。歪まないので、クリーンなサウンドには良いです。

[OSR]イギリスの珍しいモノシンセで使用されているフィルターをモデリングしているとのこと。OSCARということはわかってるんですけど、実機を触ったことはないですね。
選択するとDriveパラメータが出ます。歪ませられます。ハードクリッピングタイプというように、なかなか悪いです…

[MS2]MS20フィルター。歪ませられます。 ローパスとハイパスで使えます。こっちはソフトクリッピングとのこと。でも悪いです。

フィルターの特徴がわかるんじゃないでしょうか。ファンク系シンセベースなどは設定はシンプルな分、フィルターの違いははっきり現れます。

[SMP]回路はカスタムデザインで特定のハードウェアに基づいていません。 MS2回路とPRD回路の両方の特徴を持ち、ローパスフィルターとハイパスフィルターで使用できます。どっちにしても悪いです…

[PRD] Moogのラダーフィルターですね。ファンクならこれです。ローパスフィルターとハイパスフィルターで使用できます。悪くて最高です…

Moogですね。ファンクではシンセベースはMoogとARPの人気が突出しているのもこれを聞くとおわかりでは…ファンクのみならずシンセベース史に残る演奏です。Bernie Worrellのシンセのプレイは非常にクリエティブなので、どこかで特集したいです。
高速でバウンスしているギターもモジュレーションが掛かっていますね。ハーフタイムで普通に感じてるところにゴスペルの影響を感じずにはいられないですね。
MiniMoogのモデリングだが、フィルター単体も使えるのでなかなかに悪いこと出来て楽しいですね。ファンク、シンセ系についての動画など大量にあります。

Filter Frequency関係

見たらすぐわかるんですけど、一応書いておきますね。

  • Freq フィルターのカットオフポイントです。ソースによって気持ちいいポイントは違うので音を出しながら確認ですね。
  • Res レゾナンスです。カットオフポイントの近くを強調します。Clean以外だと100%以上にすると自己発振します。Abletonのフィルターがいかにやばいかわかるかと… フルテンにすると、「ピー」という音がしますね。
  • Drive クリーン以外で出てきます。Moogの歪みなどはなかなか楽しいではないでしょうか。馬鹿みたいに歪むところがAbletonですね。Driveが最大+24dBというのはやっぱり蛮族で最高ですね…普通ここまでやらんやろ…
Envelopeについての説明があります
シンセなどの例

追記:2024/05/13

エクスプレッションペダルを使ってマッピングするところ。ワウとして実用的な周波数帯などに付いて書いてあります。

まとめ

これでチャカポコ言わせたり、ミョンミョン言わせちゃって下さい。

これなら、introやliteでもAutoFilterは使えるので、ファンクが捗りますね。

AutoFilter、楽しいですよ!

追記:2024/04/22

Ableton友の会の三井田くんと話していて、ワウやエンベロープフィルターの名演も書いておいたほうが良いよねとなったので、動画を加えておきます。

シカゴのマルチホーン奏者。最初期にフィルターを使った人でもある。バップなども楽勝でこなすが、何と言ってもこのトーンが野太くて最高です…
ファンクギターのワウの使用例としては必修。ミュートを掛けたままワウを開閉などファンクギターの重要な奏法が学べる。
Herbie先生のこれもあげないわけにはいかないですね。
ギターもそうですけど、ドラムにもフィルターらしきものが掛かってますね。管楽器だろうが、ドラムだろうが声だって何に使ってもええんやとわかるんではないでしょうか。肉声のようにワウを使うFreddieはJimi Hendrixと並ぶ名手だと思います…

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