さ、飛ばしていくか。
前回までで、好きなコードを変換する方法をみてきた。
前回までは、Drumrackにサンプルを配置していくいわば普通のやり方だったよね。
Drumrackはサンプラー「みたい」なものと言ったけど、それ以上のものというのはパッドにインストゥルメントやMIDIエフェクトを読み込めるところにも特徴がある。Maschineのコードセットと同じようなことができるんやよ。でも、Maschineのコードセットより悪いことができるね。フフフ…
じゃあ、Maschineと比べてどんなメリットがあるか。いろいろあるよ。
- 128アサインできるので、やろうと思ったら、Maschineより多くのコードをそれぞれのパッドにアサインできる
- それぞれのパッドにエフェクトを読み込めるので、音色変化が簡単
- MIDIエフェクトでとても悪いことが出来ます。
こういうところやろうね。
じゃあ、実際やってみようか。
今回は、Live10 suite付属のElectricを使うことにした。C1にアサインするよ。
こうなるね。
当たり前だけど、これだと単音しか出ない。絶望や…
あきらめるなパッドフレンズ。Ableton LiveにはMIDIエフェクトというものがあるんやよ…
MIDIエフェクトの中から、ChordのMajor Chordを選択する。そしてC1にドラッグアンドドロップする。
はい。そうすると、こうなる。弾くとCmajのトライアドがなるね。Majorコードのshift1の+4というのは、ルートから半音4つ分だから。Eだね。Shift2の+7はルートから半音7つ分。だからGだね。この要領で自分の好きなコードを作っていけばいいよ。だから、やろうと思ったら、ものすごくたくさんのコードをプログラムできるな。
でも、「え、C1に入ってるのに、C3再生してるじゃん」と思ったパッドフレンズもおるわな。
I.Oセクションをおして確認しよう。
ReceiveがC1になっている。このReceiveはパッドの位置。Playは実際の音だったね。だからC3から始まるトライアドになる。
んじゃ、C#1、ここにマイナーコードいれてみようか。メジャーのダイアトニックを全部配置することにしてみよう。
ということは、
C,Dm,Em,F,G,Am,Bdimだね。
コードが不安やったら、みてくれ。ダイアトニックコードの説明がしてある。
じゃあ、やってみようか。次は、C#1の位置にDmを配置したいわけだよね。
まあ、とりあえずC1の内容を隣のパッドにコピーして変換しよう。Ctrlキー(Macはoption)押しながらC#1にドラッグしてくれ。
こうなえるね。C#1に配置したけど、playはC3になっているから、当然同じ音や。
Dmにしたいわけだから、PlayはD3にする必要がある。
そして、MIDIエフェクトのMajor Chordを変更すればいいね。
これは前回サンプルでやったのと同じでPlayはカーソルキーの上下で半音変更できるね。
で、MIDIエフェクトを見ると、Minor Chordってなくて絶望するかもしれないが、慌てるなパッドフレンズ。
作ればええんやよ…
短3度はルートから半音3つ。なんで、shift1を+3stにする。stはsemitoneの略と覚えるとええよ。
こうした。で、Minorのトライアド、今後もアサインする可能性あるよね。
だから、保存しておこう。
Major ChordのShift 1を+3に変更したら、Minorコードの右上のフロッピーディスクのアイコンを押して名前をMinor Chordとしておこう。
これで、今後楽だね。
よし、じゃあ、順番にC,Dm,E,F,G,Am,Bdimと作っていくよ
はい、作りました。これが設定したやつだね。
Bだけディミニッシュなので、Minor Chordを改造して5度を半音下げた。
Shift 2を減5度にしたいわけだから+6stにする。
そしてさっきと同じくフロッピーディスクのアイコンを押して、Diminished Chordとしておいたよ。
はい。出来ました。
でも、これだと、コードが重なって不快やな。更にChokeで音が重ならんように設定しよう。
でもこれだけやとつまらん、叩き語りする時にメロディもひけたらええよね。でも、鍵盤はわからん…
大丈夫やパッドフレンズ。Ableton Liveにはわけのわからんエフェクトがたくさん揃ってる。自分ならこうするという一例をあげてみるよ。
G#1にC1のパッドをコピーした。それからコードを削除。まあ、メロディらしいものを生成することにしようか。で、Midiエフェクトのランダムとin Scaleを選んだ。
Randomは文字通り確率やね。47%の確率で、右からの7つの音を選択するというようにしてある。
ちょっとスケールの知識があったりしたら、右のIn Scaleをメジャーペンタントニックにするとか、コードトーンにしてアルペジオにするとかいろいろできるよね。
MIDIエフェクトはもっといろいろ使い方があるし、無茶苦茶なこともできる、Macro使ってキーを変えるとか、本当にやり方次第で使い方は無限にあるね。
今回は、コードの弾き語りをしながら、押すタイミングだけ指定すればメロディを生成してくれたら、指一本でコードも弾けるし、もう一本指を使ったらメロディが弾けることになる。
Ableton Liveの面白いところは、このRackというの自由度が凄く高いところやね。自分、昔Reason使ってたんだけど、あれと同じような自由さがあるね。
DAWの面白いところは、演奏できなくても、考えたらいろいろやり方が開発できるところやね。
さ、次回はPUSHの64パッドにアサインする方法を考えてみようか。もうそんなに難しくないね。
Drumrack、使いこなせると楽しいな!
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