PUSH勉強会71回目
PUSH勉強会の71回目をMeguさん(@CymaSonic0 )と行ったよ。
2019年59回目。
前回の記事はこちら
コードやスケールを理解するだけじゃなくて、実際使えるようにするために、弾く、分析するという過程を細かくやろうとMEGuさんと相談した。
楽器をやってきたわけじゃないと、コードの作り方がわかっても聞き分けることはなかなか難しい。
でも、弾けるものは聞きとれる。
MEGuさんは初め勉強会に参加されたときには譜面も全く読めなかったし、楽器も出来なかった。
でも、このコードはなんですかと言ったら、メジャーやマイナーの識別はできるようになった。
地道に弾く練習をMEGuさんは続けてきたからね。
正しく訓練すればだれでもできるようになる。
フィジカルな練習と、耳、コードやスケールをしっかりマスターするためにエチュード使ってやることにした。
まあ、むっちゃ細かくやった。それだけの価値はある。大変だけど、他の楽器よりは大変じゃない。そしてリターンは本当に大きいんだよ…
やったこと
- 1625
- 6が7thなのはジャズでは普通
- 3も7thなのはジャズでは普通
- なぜ、このコード進行を覚える意味があるのか
- コントラファクトとは
- 様々な曲の一部になっている
- 6にオルタードテンションが来ることが多いのは、マイナーに解決するから
- なぜ4分音符からやるか
- サブディビジョン
- 4分音符がベース
- ブルース進行を練習するときの注意点
- リズム・チェンジ
- エクステッド・ドミナントとは
- コードをメロディに展開したのがバップの手法
- メロディでコードを感じさせるには
- 7thから3rdへの解決
- 3rdから7thへの解決
- ターゲットノートに半音下のアプローチノートの装飾するパターン実例
- 2つのクロマチックアプローチを使った装飾の実例
- 3rdと7thがガイドトーン
- リズミックバリエーション
- アナライズ
- まずはメトロノームは使わない
MEGuさん、頭パンクしそうになりましたね。
わかるとできるは違うんです…
でも、わかればいずれできるようになります。
大丈夫です。ちゃんとしたやり方をしていけばできるようになりますから。
練習は一生するもので、一週間で練習課題一つ弾けるようになったら強力なテクニックと、考え方が身につきます。
1週間やるだけでも指が動くようになるのを実感できると思いますよ。
まずは、サウンドを覚えてください。
暗譜してからメトロノームは使います。初めにメトロノームを使ったら悪い癖しかつかないと思います…
私は中指を最初に使っていますが、それは人差し指と薬指を使えるように考えているからです。
追記:2019/06/22
Youtubeにも上げてあります。出先で復習しやすいように、そちらでも解説がしてあります。
ただ、これも低音域だと人差し指からスタートしたほうが弾きやすかったりします。手とパッドの距離の関係で弾きやすさは変わります。
ですので、気が遠くなると思うんですが、覚えたフレーズをオクターブ変えて弾いてみるとわかると思います。
ただ、P4(完全4度のチューニング)はオクターブ上げ下げしてもフォームは変わりません。
これはギターと違う大きなメリットです。
よく見たらお気づきになると思うんですが、できるだけ左右の手を均等に使っています。
高速に弾く時は片手だけでは無理なんです…
できるだけポジション移動を少なくなるように弾いています。コードとメロディーを同時に弾くときのポジションはまた別で覚えたほうが簡単です。それもまた、解説します。
勉強会は私の時間の都合がありますので、どうしてもサラッとした説明になってしまいますので、追加解説作りました。
たった16音ですが、全てに意味があります。
コードとメロディの度数を意識していくと今まで聞いてきた曲も体系だって整理されます。
あとで、全部アナリゼ添削します…
追記:2019/06/22
しました。やってみると、特に譜読みが楽になってくるのを実感できると思います。
譜面なんて、日本語読めるなら楽勝です。読めないのは読んでる量が足りないから。
私達が日本語を覚えた時で、たくさんひらがなや漢字を書いたのと同じ。量はいりますけど、みんなできるようになりましたよね。あれと同じです。
4分音符だけなので、リズムの難しさはないはずです。
こんなの必要とするのは、私と、MEGuさん、カバさん、クニチアさんやマルさんくらいですかね…
でも、ギターやピアノより早く、ハーモニーの感覚は発展すると思います。
フィンガリングが楽だから。
練習していくと、音を聞いたらパッドが浮かぶようになります。
視覚と聴覚を一致させる訓練なので、時間が掛かるのは当然です。慌てなくても大丈夫です…
一日に4小節しか覚えられないと思うかもしれないですが、一年なら1460小節です。
ある程度やると共通点も見えてきますからどんどん早くなりますし、崩し方も覚えられます。
基礎は適用範囲が広いから基礎なんで、応用よりずっと難しいことが多いです。慌てて変な癖がつくほうが怖いです…
追記:2019/06/22
サラッと解説したこと、復習しやすいように記事作りました。動画多めです。
追記:2019/06/24
8小節目までの動画を作っておきました。
追記:2019/06/27
MEGuさん、ついにテロップが入りました。ものすごく低レベルなところから動画の質をあげていきます…編集時間もったいないのですが、ミスしすぎて取り直すより編集したほうが早いということがわかりました。
ページまとめたほうがいいかはまた、相談しましょうか。MEGuさんの引っ越しがおわるまでバタバタされてるでしょうし、どちらがやりやすいかはおっしゃってくださいねー。
追記:2019/07/17
Meguさん、13小節目から16小節目です。
14小節目1拍目のC#は左で弾くことも出来ます。私は右手、左手のオルタネイトを崩さないほうがリズムを崩さないのでこう弾いています。パッドの右側で演奏する場合は、左手で連続して弾くことも出てきますが、それはそういうフレーズのときに練習するようにしています。選択肢を多くすると迷うので、単純にできるところは単純にしてます。
Meguさん、解説です。
A7のフォームの見方を変えると、フレーズも覚えやすく、弾きやすくなるかもしれません。
こういうのはフォームを覚えた上で、一度12キー弾いてみると身につきます。手形をパッド上にいくつも思い浮かぶようになる頭の訓練がいるということですね。
追記:2019/07/18
Meguさん、初めのCメジャーの5度から3度には右手首を前に回転させるように弾いています。できるだけ左右均等に指は使ったほうが早く弾けるといいましたが、これは片手で弾いたほうが早いです。親指も使ってます。親指を使わないやり方も練習してもいいと思います。
コードを弾く時に低音から順番に弾くのと同じなので、慣れるとコードを弾きながら崩してメロディを弾く時にも使えます。
Meguさん、18小節目、Ebのメジャートライアドの第一転回形を弾いていて、えって思ったかもしれないですが、これはA7(b9,#11)を想定してます。Ebがアッパー・ストラクチャー・トライアドです。
オルタードスケールを想定してアドリブするのもありですが、こうやってアッパー・ストラクチャー・トライアドを考えて弾くのも楽しいですね!
考えたこと
いやあ、正直、ここまでAbleton PUSHでやる必要あるのかと自分でも思わなくもない。
でも、やっぱり、PUSHは音楽を学ぶのに適した楽器なんだよ。
理解がこれだけ容易な楽器であるなら、それを実際にできるようにするまでの情報は書きたい。
需要がないなんか、もうどうでもええわ…
勉強会に参加してくれた人が前進できるんだったらいい。
これは自分の無理なく生活に音楽をできるという人を増やす試みなんだから。
今まで、音楽を学びたいけれど、学ぶのが難しかった人はたくさんいると思うんだよね。
理由はいろいろあるやろ。みんな生きるのは大変や。
生活が忙しかったり、楽器をやるのがしんどかったりさ。
でも、学ぼうと思ったときに学ぶ方法はあるんだよ。
多くの人はPUSHでジャズができるなんか思ってないと思う。
複雑なハーモニーを作ることもね。
あるいはリズムに興味がある人もいるかもしれん。
でも、できるよ、どれも。
メロディも、ハーモニーも、リズムも学べる。
勉強しようとした時、鍵盤やギターや管楽器、ドラムをやれるかというと難しいから諦める人が多いと思うんや。
家に楽器を置くのは難しいよね。
Ableton PUSH2ならおけるよね。ここ数年、自分はホテルが一番時間を過ごした場所なんだけど、それでもなんとか音楽は出来たよ。
そして、習得コストを低くできる。
一日仕事や勉強、家事で疲れ果てても、音楽と向かい合う時間があれば生きられるという人はいるはず。
ちょっとでも楽しめるようなことを書いていけたらなと思う。
Ableton PUSH2でジャズも楽しいな!
追記:2019/06/21
もう、自分が学んできたジャズ的な手法、全部パッドでやるのを書こうかなと思いました。勉強会ではちょくちょく説明してるんですが、自分ができる限界もある。
パッドで学びたい人たちのために、MIDIデータ、ピアノロール、動画なんか用意したら、各々発展させられると思うんんですよね。
動画も増えたんですけど、ハーモニーやスケールに関しては、PUSHで書く人がいないんですよね…
記事書くのは結構しんどくなってきてるので、動画で撮りっぱなしとかがいいんですかね。
なにかいいアイデアがあれば、教えてください…
コメント
はじめまして。いつも勉強になるし楽しく拝見させていただいてます。
自身の理論は独学ですのでジャズともなると崇高なものと思う節があり、pushで(というかパッドで)
理論体系と用語が学べれば、こんな有り難いことはないと思い
初めて書き込みさせていただきました。
そも「無理ない生活」というタイトルに反して、率先して無理をされているようにもお見受けしてしまうほどに
丁寧で、数多くの記事を作成されているお姿に感服いたします。
そして記事が多岐にあまりにも豊富でなおかつ、その一つ一つがableton Liveについて自分が知らなかった操作法だったり気になっていた音源についてだったりと為になるものが多く、
脇見やリンクの行き来する機会が多すぎて毎度お腹いっぱいホクホク気分で御記事群と向き合わさせてもらっています。
ありがとうございます。
個人的なミッションとしては、こちらのブログから理論体系とパッドフォームを用語から逆引きできるように整理したいという気持ちがもたげてますが、無理ないほどでどうかこれからもよろしくお願いします。
ツイッター使ってないのですがいずれまたツイッターアカウントでDMさせてください。
Bahohaさん、はじめまして!
かなりジャズよりの事をAbleton PUSH勉強会ではやることもあるんですよね。でも、これ、需要あるんかなと思いながらやっています。笑
パッドでハーモニーやスケール学べると、鍵盤よりずっと手軽ですよね。
学ぶのが簡単だから、せっかくずっとやってきたジャズをパッドでやれるようにしたいなと思ってやってます。
コードトーンの修飾なんか、Ableton PUSH2だと簡単に出来ますしね。こういうのはネタに事欠かないので、勉強会でやったら少しずつ記事にしていきますね。
用語もある程度まとまったら、まとめ作った方が良さそうですよね。どうするか考えてみますね。相当な分量があるので、本当は別サイトにするか、電子書籍にした方が良いのかなと思ってます。笑
勉強会ではもっと突っ込んだこともやってるんですけど、記事に書ききれなかったりして、今回補足動画を入れたんですけど、勉強会に参加してない人で興味がある方にとっては、どういう形がいいかなと考えています。
よろしかったら気軽に勉強会に参加して下さい。使える方が増えれば増えるほど情報も増える。そうすれば無理なく音楽を続けられる人が増えて嬉しいです。笑
ツイッターだと比較的早く返信出来ますが、メールの方がBahonaさんが便利なようでしたら、気軽にご連絡ください。メールで質問される方や、リクエストされる方も結構いらっしゃいますので。
パッドでジャズやりたい人が増えて嬉しいです!
それにしても暑いですね。ご自愛くださいね。
リソース満杯の動画、何度も停止&再生しながらノートにまた書き込みで汚くなった(笑)譜面と突き合わせて写してゆきました。いつもいつも大変なボリュームのコンテンツの作成、ありがとうございます。
ジャズのバックグラウンドどころか、音楽の基礎知識も怪しい私に根気よく教えてくださる懐の深さに日々感謝しかありません。
>大丈夫です。ちゃんとしたやり方をしていけばできるようになりますから。
この言葉を信じて、疑わず、仕事の合間を縫ってはPushに毎日取組中です!
すごい分量ですもんね。笑
今、UST、テンションについての資料が作り終わったら、こちらの作成に戻りますのでお待ち下さい…
素晴らしく進歩されてますよ!
一番はじめはメジャー・スケールを弾くのですら大変だったんですから。
しんどいなと思ったら、勉強会のはじめの頃の記事をご覧になると、進歩している実感を持てると思います。