Abletonの0キーはDeactivateキーです。無効化するキーなのですが、なかなか便利ですよ…
無効にできるというと言うことは色々な機能を持っているわけですね。これらを使いこなすと快適にAbletonを使えると思います。
- クリップなどのミュート
- MIDIノートなどのミュート
- デバイスの無効化(ミュート)
- トラックの無効化
では、使い方を見ていきましょう。
クリップなどのミュート
クリップのミュートは構成を作ったりするときに非常に便利…
1は特に使うわね。MIDIでもオーディオでも使えるわね。
— うりなみ (@urinami) February 11, 2024
特にループブレイスを使えば、まとめてその範囲をミュートすることが出来るわね。
ボーカルだけ残したいときなんか、一括オフにしてからそこだけもう一度0キーを押せばいいのよ。… pic.twitter.com/xV43cSjtqN
ダンスミュージックの常として抜き差しで盛り上がりを作ったりしますよね。こういうときに0キーはめちゃ便利です。
セッションビューで作る時なんかは、まずサビやChorusというものを色々加えて作ってしまう。
それをアレンジメントビュー持っていって、クリップをミュートしたり、トランジションを加えたりして作るのは便利です。ヒップホップや今様R&B作ったりする時なんかに重宝してますね。
分割して削除していくことも出来ますけど、0キーなら戻すのも簡単。スケッチ段階だとこっちのほうが有効なことも多いと思います。
もちろん応用方法は無限にありますね。
ロックやファンクなどで複数楽器で成り立つリフを作ったりするときなんかにも便利なんですよ…
とりあえず、ざっとリフっぽいものをインプロで右チャンネルに録音。左もインプロで録音。音が被ってるところを0キーでミュートとかね。
スライやThe Isley Brothersなんかは立体的なリフの作り方をしていたりしますよね。そんな事言われても若い人は困っちゃうか…まあ、そうなんですよ。
一人でやろうとした時、こういうやり方したらなかなか楽しめましたね。よくやります。更にスクラブなんか使うと自分では演奏しないタイミングだ弾いたりしたり出来ますからね。
テオ・マセロ的なアプローチやと思ってます。テープ的な編集時代からあるテクニックですけど、楽しめますね…
MIDIノートのミュート
これも便利です…
ポップスなんかだとパートごとにドラムのパターンが変わったりしてもいいですが、ファンクや今様R&Bなどでパターンが激変したららしくないですよね。
そういうジャンルだとキックやスネアの一貫性はあったほうが良いこともある。テクノなんかもそういったアプローチ、多いですよね。
そういうときに使ったらどうでしょう。
2も便利ね。一つのドラムのパターンが出来たとするわよ。
— うりなみ (@urinami) February 11, 2024
でもブリッジ以外ではハイハットはなってほしくない。
そういう場合は
全選択して、除外したいものをshift+0すれば、それ以外がミュートになるわよ。… pic.twitter.com/xLEPcNrVJ6
クリップを開いてMIDIノートを全選択。Shift+クリックすれば、そのノートは除外されます。
Abletonには他のDAWにはほとんどある、「これ以外を選択」がない。
ですので、こういう考えかたができると楽になりますね。
Abletonの編集機能の弱さは使い始めの頃、こりゃ駄目だと思った記憶があります。頭が固いですね…
こういう使い方もありますよ。ハイハットだけオフにするとか。
ドラム音源だとハイハットのアーティキュレーション10個使って打ち込みとかやったりするのにそこだけオフするのにいちいち選択してたらだるすぎますよね。禿げます…
全選択して、スネアとキックを除外(shift+クリックして0)したら早いですよね。小さなことですけど、毎日やってると大きな時間になると思います。
逆にイントロだったらスネアだけオフにするとか。もともとのクリップをコピーすることで一貫性がありながらバリエーション作れますよね。
他にも、バックビートの2拍目だけ0キーで無効にして半テンにしたりとか。さっと試せますね。
デバイスの無効化
3も便利ね。Abletonにはエフェクトの一括オフはOptions.txtなどを使わないと出来ないけれど、0キーを使えば一発で無効にできるわ。
— うりなみ (@urinami) February 11, 2024
エフェクトありなしでどうかと言うときにも使えるわよね。… pic.twitter.com/zYG8vV15rn
デバイスとはエフェクトやインストゥルメントの総称ですが、エフェクトを一括でオフにしたりするのに0キーが使えます。エフェクトを全選択して0です。
エフェクトなかったらどうなんだろうとか確認するときにも使えますね。ミックスのときに使うことが多いですかね…
あと、オン・オフのアクティベータが小さいのでクリックするのが大変ですけど、これならデバイス選択して0でオフに出来るので、マウスの移動を減らせます…
小さい工夫ですけど手がしんどい人にはオススメです。
トラックの無効化
トラックを無効化するときにはこのアクティベーターを押す必要がありますが、これも0キーで代用できますね。
ちょっと応用ですけどパラレルプロセッシングをラックではなくて、Auxで使いたい人はいらっしゃるんではないでしょうか…
特に他のDAW使っている人からしたらこっちのほうが楽かもしれないですね…
Ableton、ミキサーも独自仕様なので…
レベルを厳密に管理したい人はRack使うより精密に出来ますしね。
サチュレーションやコンプをプリセンドしてというのはドラムでやったりしますよね。
そういうときに一気にオフにしたいときなんかshift+クリックでトラック選択して0キーすれば簡単に出来ますね。
0キー、使えるとなかなか便利ですよ…
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