世界が新しく見える事 | 無理ない暮らし
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世界が新しく見える事

無理ない暮らし
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当たり前のように見えていたものが全く別のものに見えることがある。

それはものが変わったのではなくて自分が変わったと言うことだ。

世界が違って見えることはなんだ。

今までにも同じような経験をした。

語学を学んだ時の経験だ。

語学を集中的に勉強した人だったら経験したことあると思うのだが、突然今まで意味を持たなかった言葉が翻訳することなしに理解出来る時がある。

初めは少しずつ。それが次第に増えてくる。

奇妙な話だが、そうやってやっと、外国語を喋る人間を同じ人間であると認識出来たのだ。

もちろん、人間であると言うことはわかっているのだが、現実感が希薄なのだ。

しゃべること、聞くこと、書くことに脳のリソースを使っていたからだ。

もう一つはギターのフレットボートの捉え方が変わった時だ。

初めにギターでジャズを学んだ時に習ったA先生はアベイラブルノートスケールを徹底的に練習させる人だった。

初めは全然アドリブにも使えないし、こんなのだったら、片っ端からコピーした方が出来るようになるんじゃないかと思っていた。

それからA先生が体調を崩して、教えることをやめて、自分の師匠となるO師匠に教わることになった。

O師匠が、とにかくアルペジオとペンタトニックの使い方が上手かったのだ。

複雑なコード進行でも余裕を持って演奏する人だった。

コルトレーンのnaimaがいかに変なコード進行かは聴いていただければわかると思うのだが、ペンタトニックとトライアドでのアプローチを教えてくれた。

唖然とした。当時の自分はスケールでしか考えられなかったから、全く世界が変わって見えた。

「スケールがうまく使えないんです。」

と言ったところ

「スケールはアルペジオが固まったもので、スケールがほどけたのがアルペジオ。」

と言われた。当たり前のことで、聞いたことがある言葉だったけれど、世界が変わった。

これも、スケールをA先生が徹底的に訓練してくれたからわかった事だ。

O師匠から学んだ最大のことは、サウンドするものからスケールは作れるということ。自分で世界を変えられるという事だと思った。

時が経つにつれ、自分がわかっていなかっただけで、A先生が言っている事もO師匠の言っていることと同じことだったとわかった。

アルペジオにテンションを加えたらスケールになる。A先生も、スケールのサウンドを正しく覚えろと何度も教えてくれた。

ブレッドボードとハーモニーが繋がったとき、フレットの上にハーモニーの海があるように感じた。

世界は意外とシンプルだ。

まあ、シンプルに見えたからと言って良いプレイが出来るかどうかは全く別の話ではあるのだけれど。

世界を変えるのは、思っているほど難しくない。

何かを学ぶ事。
出来れば徹底的に学ぶ事。
自分と違う視点の人から学ぶ事だ。

誰かを変えるのは無理でも、自分の世界を変えることは出来る。

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