7Gさんに、跳ねさせる時の打ち込み方法の質問をいただいていたので、忘れないうちに書いておくよ。
Abletonではやり方が2種類があるのね。
- Grooveを使った方法
- クオンタイズのアマウントでコントールする方法
Grooveを使った方法は以下の通り。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2023/01/d0a548e1e530e04eedbe1fbb1240d316.png?resize=497%2C1024&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2023/01/eb63baa6ab535790d3d0936cbf34086e.png?resize=487%2C1018&ssl=1)
跳ねもので慣れてないと混乱するのは、基準音符とこの後の謎数字だよね…
このSwing 8th66と書いてある8と66という数字の意味ね。
このSwing 8thの8は、八分音符を基準にしたものということ。
Swing 8th66の66は、跳ね方の度合いの強さと思ってくれたらいいかな。
シャッフルは連続する音符の比率を基本的に2:1にする様に(もちろん無数のバリエーションあるけどさ)練習するよね。プレイヤーは。シャッフルにしたかったらこれを選べばいいね。
いや、Eddie Taylorシャッフルこそ真のシャッフルや、J.B Lenoirのシャッフルこそ至高という人もおるやろうけど、まあ、それは勘弁してくだされ…
そんな人でAbleton使っている人がいたら友達になりましょう。怖いから文通くらいからで…
この66:34という比率にすると、いわゆる普通のシャッフルになるよね、近似値だけどさ。2:1に近いわけだから。でもこのSwing 8th66って数字でもきっちり三連符2つ分の長さにならないのよ。68の方が近いかな。
まあ、だから大体こういうものかと思っていい感じになるものを適用するのがGrooveのポイントではないでしょうか。耳をつかって確認すればいいだけですしね。
他のGrooveデータ、そもそもこの66とか、そういう数値にならないものもあるからね。
ではどういうものか見てみましょう。ここは考え方なんで、別にそういうのが気にならない人は読み飛ばしてください…
八分音符のベタうち。八分音符だから1小節を8つ分割したものだよね。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2023/01/81c69d4583aeeb2f2426394c4e02b50b.png?resize=1024%2C379&ssl=1)
Swing 8th 66を適用するとこうなります。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2023/01/e3c18bc25a0a82433eb1d950d62b1170.png?resize=1024%2C673&ssl=1)
Swing 8th68を適用してみましょう。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2023/01/1f9ecf0f695300340443e234cf615a2e.png?resize=1024%2C674&ssl=1)
こうなります。なので、大まかな目安として使えばいいのでは。
もし、正確に発音位置を切りたいなら、クオンタイズでやればいいです。これがもう一個の方法ですね。
cmd+shift+Uでクオンタイズの設定を開く。基準音符の三連符系統にして、アマウントを100%にする。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2023/01/3780a65655364b6e825046912d0f5988.jpg?resize=1024%2C678&ssl=1)
はい。そうするとこうなります。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2023/01/77b92a3df1929cd5b1267e825b3f4359.png?resize=1024%2C660&ssl=1)
はい。クオンタイズは発音タイミングを修正するものだよね。グリッドに合わせるわけで、音の長さではない。設定で開始にしているので、こうなります。
跳ねさせる時に長さまで修正したいという人はGroove使えばいいってことですね。
ドラムなら問題ないけど、ピアノなどでどうするのって人もいるかもしれない。ドラムや打楽器の場合は発音タイミングがあってればいいけど、ピアノなど音の長さも大事ですよね。
Johnny Johnsonのピアノの跳ね方を研究でしたいのに、できない。DAWはマジでダメ。絶望や!
そう思うかもしれないけど、大丈夫やよ…
そういう時はこうすればいい。クリップビューのlegatoを押します。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2023/01/58da3166a8aa64e942d957ccdef1c69b-1.png?resize=1024%2C303&ssl=1)
レガートボタンを押せば次の音符の頭まで伸ばしてくれるからね。これで安心やな…
AbletonでJohnny Johnsonの跳ね方を研究している人が実在したら友達になりましょう。
怖いので、文通くらいから…
矢文とかでもいいかな…
そんなの聞いてる人でDAW使っている人いたら怖いですね。
いちいちノートの長さを調整するの面倒臭くて毛髪が危険という人もいるよね。DAW、難しすぎる…
大丈夫やよ。そういう場合は自分好みの跳ね方なんかを作ってグルーブとして保存しておくといいね。
右クリックして「グルーブを抽出」を選択。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2023/01/1e5a07fc1531909fd2782c0d7ecd494a.png?resize=1024%2C253&ssl=1)
そうすると、グルーブプールというところに抽出されるんで、そこから、ユーザーライブラリにD&Dすればいいですね。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2023/01/295843faf0c77b44d8b9b3555486e8c1.png?resize=1024%2C432&ssl=1)
いろんなものからグルーブデータは抽出できるから遊びまくれます。楽しい。自分は各楽器ごとにグルーブデータ抽出してるね。ハイハットだけとかね。
EDM的な音色でEarl Palmerのグルーブを抽出してハイハットに適用なんて、時代を超えた遊びができます…一番やばいのはあんたでは?言わんといて…
打ち込みが多い人なら、ハイハットなんかのパターンをMIDIデータとしてクリップに保存しておいてもいいかもしれないですね。
追記:2024/05/12
Ableton12でクオンタイズが変更になりました。
2024/07/12
Ableton12.1でグルーブクオンタイズが即時に適用されるようにできるようになりました。大きな変化です…
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