PUSH勉強会9回目
PUSH勉強会の9回目を、Bun5さん(@bun5jp)と阿佐ヶ谷のピッツァフォルノカフェでやってきたよ。
また、この客変な機材を広げてコーヒー一杯で粘りやがってと思われてるだろうな。すみません…
変な機材じゃない!
モテアイテムやといいたいところやな…
阿佐ヶ谷駅から近くて、いいお店ですよ。今日もまた行くんですけどね…
Bun5さんは映像関係のお仕事をしてみえる。写真もとられるんやね。
前のKurtさんにしてもそうやけど、若くてイケメン。
Ableton PUSH2がモテアイテムということは間違いない事実やな…
あれ、イケメンが持つからモテアイテム?
自分やったら変な機材?顔面格差は厳しいな。
心を強く持って生きるわ…
Bun5さんは、VJをやりながら、PUSHを使いたいとのこと。
まずは聞き取り
はじめていらっしゃった方でも、2回目の方でも必ず聞き取りはする。
VJで音楽をつけるということだから、それを見せてもらった。
リアルタイムで生成しながら作るんやね。自分の周りの映像関係の人はテレビの人は多いけど、VJの方はおらんので、お話伺って勉強になったわ。
Touch designerをつかってみえるのね。
自分の周りはMax For Liveが多いからな。そういう意味ではいままで参加された方とはちょっと違う。
みんないろんなバックグラウンドあって面白いね。
トラブルがあったときの対策なんかの現場でのノウハウなんか聞かせてもらって、時代は変わってもみんないろいろ用意されてるんやなと思ったね。
前回の記事はこちら
普段はTraktor使って、曲をつないだりDJとしてのアプローチが多いということやった。
自分、Bun5さんに「毎日どれくらい時間使えます?」って伺ったんね。
実際、毎日使える時間把握できれば、これくらいまでは説明しても大丈夫とかわかるやんか。
22:00すぎに帰るからとおっしゃってたから、まあ60分位やろうね。明日の準備やら、出張あったらもっと減るかもしれない。
Bun5さんはVJしながらリアルタイムで操作されたいとおっしゃってたから、PUSHに関しては機能を反復練習して覚えることと、機能を類推することをやってもらおうと思った。
操作、暗記するのも大事なんだけど、考え方を理解したら他にも適用できるからね。
共通性を考えることはどんなものでも学ぶことを容易にさせるはずや。
今回はリアルタイムで操作することを考えると操作に関しては最低5回はやる必要があると考えた。
Ableton Liveは使ってらっしゃるんで、基本的な操作はご存知なんやよね。
じゃあ、実際に曲使いながら一緒に覚えていこうということになった。
やったこと
- DrumrackのキットとDrumHitsの概念
- マスターにリミッターを挿すこと
- 作業効率を考えて、デフォルトに保存する方法
- 拍の概念
- テンポの設定
- スクエアと3連系
- 跳ねる、バウンスとは
- ためる、つっこむとは
- クリップの削除
- Drumrackに読み込み
- Browseの機能
- Clipの機能
- ナッジ 突っ込む、溜めるの表現
- レングス 音価の理解
- ベロシティ
- FINE
- ループレングス
- 一括削除
- ノートリピート
- 音価の変更
- スイング
- 個別にクオンタイズ
- 全体にクオンタイズ
- Asio4ALLについて
- レコーディング時にクオンタインズ
- オートメーション
- オートメーションの削除
- ミュート
- selectを使って一括変更
- パラメーターの初期化
- エフェクト読み込み Drumrack全体にエフェクトを掛ける
- 一音一音にエフェクトを掛ける
- Add Track
- Add Device
- デバイスの概念
- サウンドとインストゥルメントの概念
- ミックス
- グローバルミックス
- マスター
- キー
- スケール
- モジュレーションホイールとピッチベンドの切り替え
- インサイドする作り方
- メロディックシーケンサー
- メロディックシーケンサーのグリッドの意味
- Live10でのCapture
- Live10でのMIDIノートの表示
Bun5さん、明日から動画加えていくので、これないよーってあったらおっしゃってください…
クリップを録音し直すのはDelete押したほうが早いです…
4回の平均値で、テンポは決まります。shiftキーを押すと微調整です。
ここは説明してませんけれど、これもshiftキーを押しながら微調整ということで操作は共通です。
Browseが基本ですね。
特に、Live10では、グリッドがClipで見えるので、わかりやすくなります。3連符が1/8T Tはtrippletです。
6連符が1/16Tです。
Selectを使うほうがライブの場合は間違えないかもしれませんね。
機能キーは、押しながら、パッドを選択ですね。とにかくハイライトに注意です。
こちらも上と同じですね。Quantizeキーを押してから、パッドを押すです。全体のQuantizeはキーを押してください。
追記:2018/12/03
Bun5さん、時間内で説明できませんでしたが、chokeの設定です。Chokeとは、排他的に働くことです。ハイハットはオープンとクローズは同時に鳴らすことが出来ません。今回は、デフォルトのDrumrackのキットで作っていただいたので、必要ありませんでしたが、ご自身でキットを作る際には必要になります。
こちらの記事に、ドラムのパーツと機能について説明してあります。
リアルタイムのパフォーマンスで不安な場合は、こちらを使うと良いと思います。
パラメーターの初期化もDelete押してノブに触れたら大丈夫です。ボリュームなども初期値に戻せます。
意外に間違いやすいです…触れるだけです。オートメーションが記録されている場合は、小さなドットが付きます。
shift+Automationキーで一時的にオフにしたものを復帰させます。ここ、説明する時間がなかったので、また試してください。申し訳ないです…
Bun5さん、LoopLengthの操作は、始点を押したまま、終点を押すです。他のモードで音価を変更するときも同じですね。ここは苦手だと思うので、慣れてください。笑
あと、その小節だけ再生する場合はダブルタップです。
これは説明できませんでした…ただ、使用頻度は高いので覚えてください。
Limterの掛け方を説明しましたが、もちろん他のエフェクトでも同じことができますよー。
ごめんなさい。ここは時間が押していたので、2回しかやってもらってなかったですね。展開を作ったりするのにも役に立つと思うので、しっかり練習しておくと、ライブの時安心だと思います。
特に、クリップを確認したり、クリックを聞いたりする時に使います。shiftキーは右クリックみたいなものだと覚えておけば大丈夫です。
数少ないselectキーを使う動作です。他にselectを使う動作は音を鳴らさずに入力する場合と一括選択の場合です。これを覚えておけば大丈夫です。
以下の記事は、Bun5さんは読んだほうがいいと思います。即興する時は迷ってはいけないので、覚える時に理詰めで仕組みを理解したほうが忘れてもリカバリーできます。
以下の記事に、Asio4ALLの記事が載っています。最悪オーディオインタフェースが死んでも代替手段を用意しておけば切り抜けられる可能性は高いと思います。
Bun5さん、以下はベースやコード、メロディ関係の打ち込み関係の動画です。
追記:2018/12/03
Bun5さん、動画は32ノートシーケンサーで、ループセレクターを出す方法ですが、Melodic Sequncerでも同様です。shift+Layoutでループセレクターが出てきます。
わかったこと
Bun5さんは普段映像関係の仕事をされている。概念を理解するのは早いおかたや。ライブでAbleton PUSH2を使うのであれば、一つの概念を理解したら、他の操作も同じような概念で適用できないか問いかけてみることにした。
まあ、言語学習と同じやよね。一つの言葉知っていれば、他の言葉もこんなんかなって類推できるのと同じよ。
Bun5さんもシャープやったな。凄いなと思ったのが、Selectキーを使っていくやり方で、一括でナッジしたりする方法あるんだけど、これ、ライブだと複雑になりますよねと聞いたら、こっちは使わないとおっしゃった。
全部わかる必要もないし、自分に必要なものを選択してそれに習熟することって大事やよね。
Bun5さん、譜面が得意ではないということだったので、4分、8分、16分音符などの概念を説明して、これ普段グリッド幅は16固定にしませんかと提案した。ある程度慣れてきたらグリッド変えていけばいい。
ライブで拍の頭がシーケンサー上で変わってしまうと、操作ミスをする可能性も高まる。一日60分がBun5さんの使える時間であるならば、自分に必要な機能をとびきり上手に使えるようになることがいい。
で、Bun5さんには、Ableton Live10にアップデートしましょうって話をした。
最終的にBun5さんは、4トラックのテクノのトラックをオートメーションを駆使して作れるようになったのね。
これ、凄いことだと思わん?
しかも、ドラムなんか、突っ込むとか溜めるとかの概念を理解したら、ドラムはかすかにヒップホップ的なんだけど、クールなシーケンスフレーズのベースが蠢いてるみたいな格好いいフレーズを作ってらっしゃった。
Bun5さんは構造捉えるのが得意なんやと思う。普段DJ的なものでつなぐのが中心と言っている方がこれだけ作れるのは本当に凄いことだよ。
で、Ableton Live10だと、Ableton PUSH2でClipキーを押すと画面が見えるのね。
Bun5さんは今は譜面は苦手だと思うけど、Live10にして毎日それこそちょっといじったらそんなのすぐ読めるようになるよ。
譜面を楽に読めるようになったら、得られる情報は桁違いや。字が読めるのと、読めないのがどっちがええって話や。読めるのがええに決まってる。譜面読めるのは、忙しい社会人であればあるほど重要やと思う。
行き詰まった時に譜面が読めたらスランプを抜けられることが多いからね。生活が忙しくても音楽を続けられると思うんんやよ。
そして、PUSHあったほうが、Ableton Live理解するのは簡単だなと思うようになった。これだけのこと、教えられてもAbleton Live単体では無理だと思う。
PUSHは音楽を学ぶのに適した楽器や。
他のDAWと違うことはたくさんあるけど、PUSHと一緒に学んだらAbleton Liveを使いこなすのは楽になる。もちろんPUSHで全部できるわけじゃないよ。でも、多くの部分を作ることが出来る。
これはメリットだと自分は思うな。
Bun5さんが今後早くつくれるようになるには
Ableton Live10にしてください。笑
CaptureやCropが出来たら、作れる数が圧倒的に増える。試行回数が多くなればなるほど習熟するはずです。
32ノートシーケンサーが使えるようになったら、ギターのタブ譜が使えるんですね。
で、この記事で紹介したこの本を使ってください。
そうすると、スケールの意味やコードの仕組みがわかるようになります。
Drumrackを使って音の長さと音符の対応関係がわかるようになっていきましたから、あとは音程だけです。
タブ譜だけでもメリットありますけど、この本は度数で書いてあるんですね。
度数についての説明は、また次回にしますけど、これが分かれば自分でコードもどんどん作れます。
そして、PUSHにあるスケールの意味も理解できるんで、作れるものが一気に広がります。
Max For Liveもライブでかなり使われるでしょうから、Ableton Live10にしない理由がないです。笑
追記:2018/12/04 Bun5さんはLive10にアップデートなさったとのこと。出来る人は仕事が早い…
Bun5さん、Ableton Live10の最大の目玉機能はCaptureです。良いフレーズができたらCaptureです。
あと、勉強会でも話したように、Clipがものすごく使いやすくなりました。MIDIならノートが現れます。
細かい調整は、長押しするとズームされるのでわかりやすくなりました。
Captureしたあと、そのフレーズだけ切り取るにはCropを使ってください。shiftキーを押しながらだと、ループが微調整ですから、やりやすいですよ。フフフ…
あとですね。トラック名を長押しすると、アーム状態(録音可能状態)になるので、録音ボタンおせばすぐとれます。
勉強で意外に皆さん気づいてなかったので、紹介しておきます。Drumrackと考えが同じなんです。ハイハットが選択してある場面を想定していただけばわかりますかね?
感覚的に分かりにくい、ミックスモードのところです。
Ableton Live9でも出来るはずでしたが、なぜ出来なかったやつですね。私の方では動きましたものね。是非楽しんでください。笑
追記:2018/12/12
Bun5さん、アレンジメントビューでもAbleton PUSH2は使えます。ライブを想定するとセッションビューのほうがいいかもしれませんが、普段の制作でPUSHを使ってもメリットあるはずです。
コメント
何故か「REASON」の検索から来ましたカゴシマニア(https://twitter.com/comkagoshimania/)と申します。
私はiOS版のlaunchpadしか使っておらず、ハードウェアのパッドはKORGのnanokeystudioのみですが、
濃い内容、とても参考になりました!
こんな勉強会を続けてらっしゃるなんて…尊敬いたします(´;ω;`)
今後もちょくちょく見させていただきますね!
はい、単なるパッド好きですが。笑
REASONも大好きで長らく愛用していました。お役に立てたら嬉しいです!