海老トマトクリームパスタとLouis Jordan



海老トマトクリームパスタとLouis Jordan

梅雨明けだが天候が安定しない。

仕事も立て込んでいるし、疲れが溜まっている。

仕事が終わったら飲みに行くかと思っていたところ、彼女から終電に間に合わないから遊びに行っても良いかとの連絡。

構わない。では、迎えに行こう。

流石に疲れた顔をしている。

お疲れさま。何か食べたいものある?

「ごめん、ちょっと考えるのもしんどいの」

酷い顔してるね。

「酷い顔ってなに」

彼女がむくれる。

まあ、そういうこともあるだろう。

部屋に一緒に戻って、ちょっと休んでいるようにいう。買い物してくるから軽く飲んでてよ。眠かったら寝てても良いよ。

さて、何を作ろうか。

疲れているときはうまいものを食えば良い。大抵の得体の知れない不安は飯を食えばおさまるもんである。

では海老のトマトクリームパスタを作ろう。

材料

  • ワイン 魚介の臭み取りにも。まあ、私も疲れてるから飲みますよね。酒は百薬の長ですし。健康思考。
  • 海老 茹でてない海老 殻が必要なんで
  • 生クリーム クリーム系パスタはアホみたいに簡単 適当
  • ニンニク これはたくさん必要
  • 鷹の爪 多少は辛味も必要
  • 玉ねぎ 適当
  • トマト缶 適当
  • ベーコン 適当
  • パセリ 適当
  • 塩 適当
  • 胡椒
  • パスタ ソースの味を絡めたい場合は表面積が大きい太麺が基本となるが、なかったんで、細麺。ストックがそうだった。

さて、部屋に戻ると化粧も落とさず寝ている。風邪ひくよ。楽なものに着替えて寝なよ。

では、飲みながら作るんである。

海老は殻を剥く。背ワタがある場合は取り除く。殻はできれば大きめにとっておく。後で取り出すときに面倒だから。有頭海老があればよかったんだけれど、まあ、あるもので作りましょう。

軽く白ワインをふったが、これは好み。臭いが気にならないなら別に良い。

まあ、それなりに煮込むので、その間に酒は必要なのだが…

玉ねぎの切り方。食感を残すためにある程度大きく切る。みじん切りするときの基本だが、縦に切れ目を入れて根元は切らない。その後横に切れば簡単にみじん切りになる。

ニンニクは包丁の背で潰してから両端を切り落とす。こうすると簡単にニンニクの皮は剥ける。

香りがあるもので覚えておくと良いのは、炒める際は先に炒めることだ。

あとは、体積が小さくなるように切ると、味は強くなる。油と触れる面が大きくなるから当然だが。

今回はニンニクの香りはつけるが、辛さはそれほどではなくしたいのである。胃も疲れてるだろう。

鷹の爪は切ってないものを持っていたものを買っておくとよかろう。

ニンニクは普通に切った。鷹の爪はそのまま使う。

オリーブオイルは多めに。ニンニクが焦げないようにする。

次に辛味を入れたいので、鷹の爪、海老の殻、ベーコンを投入。

ベーコンは動物性の出汁みたいな役割とおもっていれば良い。油で炒めて、煮る。カレーであろうが、麻婆豆腐であろうが同じである。

海老は魚介類。クリームは乳製品。三種の出汁が入るので、まずくなりようがない。ベーコンがない場合はコンソメを足しても良いだろう。この三種のバランスで味を考えると調整出来て面白いんである。

次にタマネギ。タマネギは糖化するまで炒める。カラメル状と呼ばれるものだ。野菜の甘みを引き出すために、ソテーでも焼き色をつけると同じと覚えれば応用が効く。肉でも茶色にするのが基本。

タマネギの色が変わったら、トマト缶を投入。ワインはこの時入れた。液体系統は後に入れるのが基本だが、酒は最初。沸点を高めることと、味が入りやすくなるため。しっとりした感じにしたい時は後。クリームはだから後になる。風味が飛ぶのも防げる。

海老はすぐには入れない。長時間煮ると身が硬くなってしまう。

アルコールを飛ばしつつ、少し煮る。基本的に無水に出来るものは出来るだけ無水に近い方が美味い。

よし、音楽を聴こう。彼女は眠っているからiPhoneで聞く。

こんなときはなんだろう。Louis Jordanかな。

Louis Jordanは楽しいんである。ジャンプブルースは、ジャズの人からもブルースの人からも、今ひとつ人気がないのであるが、当時の人にとっては最新のダンスミュージックである。

Louis Jordanは子供の頃通っていた陶芸教室の小倉先生に似ている。小倉先生は陶芸とサックスという全くお金にならないものを愛していたんである。家にやってきてはおじさんと二人でアーチー・シェップを聞いたりしていた。昼間からアーチー・シェップはやばいやろ…

おじさんと二人で酔っ払って、最高だなアーチー・シェップはとか言ってるわけである。そりゃ、あそこんちはやばいって言われるのまさに必定だったのである。

私がエリートクズになったのは、このような幼少期からの劣悪な環境もあるな。クズは一日してならず…

Beatはどえらい番組である。

これ、ゲイトマウス・ブラウンがハウスバンドのリーダー。ピーコック時代からレコーディングにはブランクがあるけれどバリバリですね。

アーチー・シェップはこんな人です。

ふたりともアーチー・シェップが大好きだった。今考えると偉いなと思うのは、ちゃんとジャンプブルースも掛けてくれたことだな。ジャズばっかりじゃ音楽はないと。まあ、ふたりともダメ人間だったけれど、大好きだった。ルイ・ジョーダンとアーチー・シェップにも自分はつながりを感じるのだ。

やっぱり、アーチー・シェップ格好いいな。良い感じで酔っ払ってきたましたよー。

彼女が起きてきた。

「何変な顔してるの?いい匂い。なに作ってるの?」

変な顔はもともとだよ。

あなた、パスタ好きでしょ。もうちょっと掛かるし、キッチン狭いから飲んでなよ。化粧落として休んでたら。

目が覚めたら、パスタを茹でようと思っていたので、いいタイミングである。

クリームソースの作り方

アルフレッド・ソース(クリームソース)はアホみたいに簡単。

トマトクリームソースはアルフレッドソースにトマトが加わったものなので、ちょっと違うがアルフレッドソースの作り方がわかっていればできる。

アルフレッドソースは生クリームに、パスタの茹で汁を加えて、煮詰め、塩を加える。これだけである。バター、チーズを加えても良い。トマトクリームパスタだとちょっと濃すぎると思ったのでバター、チーズはカットした。旨味の乳製品部分が強くなりすぎてしまう。

煮詰めると濃厚な旨味を持ったソースが出来る。小麦も必要ない。だって、パスタを茹でると出るデンプンと合わせるとクリームの油が合わさって乳化する。

パスタを茹でるコツはただ一つ。大量のお湯で茹でること。お湯が少ないと、温度変化が大きくなり、火の通りが一定でくなる。

塩の加減は好みだが、海水くらいで。こう覚えれば計量する必要はない。塩分が多い方がモチモチした食感になる。

パスタを茹でるのと同時に、海老とクリームを入れて火にかける。

加えながら煮詰める。塩、胡椒を適量加える。

パスタが完全に茹で上がる前に、ソースに加えて煮る。そうすれば、味も入る。

あとは盛り付けるだけである。

うん。盛り付けるの下手だな…

さ、食べよう。

「深夜のパスタって罪悪感あるけど、テンションあがるね」

いや、君が何を言ってるかわかんないよ。ま、でも喜んでもらえるならいいかな。

では、今日は、ルイ・ジョーダンの日だ。

さ、楽しもう。Louis Jordanが老いも若きも気にしないから、集まって楽しもうって言ってるんだからさ。

「なんか、うーってよくわかんない音楽聴いてるね。パッド全然出てこないでしょ?」

やる音楽と聴く音楽が同じわけじゃないよ。

パッドから音が出るわけじゃないんだよ。そもそもね…

そして、ルイ・ジョーダンはメイシオまで繋がるホンカーの系譜の祖だよ。変じゃない。

何笑ってるの。

「いや、よくわかんないけど楽しそうだね」

まあ、楽しいかな。パスタは?

「普通に美味しいよ。本当、料理できるんだね。ふかしてるのかと思ってた」

そりゃどうも。ま、趣味ですしね。

「でも、もっと海老の味がある方が好みかな」

了解。んじゃ今度はもう少しベーコン減らして作るよ。

「やった」

ん?まあ、よくわからんけど、良かったね。

それにしても、彼女はよく喋るんである。

海老の味が強いほうがいいと言ったのによく食べるね。

明日は休日、私は変わらず仕事はあるけどちょっとのんびりしつつ、過ごしますかね。さ、みなさんも。Let the Good time roll!

 











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