叩いて覚えるコードとスケール 番外編第3回 Maschineでコード譜を使うには
出張から帰ってきてちょっと疲れたわ…
音源作らないなら、全然余裕で記事書けるんやけどな。ホテル以外ではPCだけで暫く記事を書いてたんやけど、なれたら意外にいけるな。
でも、そういう時は、ああ、鍵盤あったら便利やなと思った。
Maschine使ってるのにコントローラーより鍵盤がほしいというわけのわからない状態になっとったな。
この叩いて覚えるコードとスケールは基本的にリアルタイムで演奏することを前提にしているから、ChordはChord setだったり、それぞれのスケールを設定してHarmモードで1-3-5とかにして、コードを弾くという形にしていた。
で、ちょっとMaschineのなかで他のモードと違う挙動するのがあるのね。今回はこれを説明するな。
Chromaticモードは挙動が違うけれどメリットがある
このメリットは、とりあえずコード譜があれば、そのコードを入力できるということなんや。
スケールのタイプをChromaticにしてくれ。それからChordはHarmonizerに。
これ弾いてもらったら分かるけれど、同じコードの形が半音ずつずれた形になっているね。クロマチックだけ挙動が違うんよ。
例えば、これがメジャー・スケールを選択して、Harmモードにしたらどうなるか。1-3-5を選ぶとこうなる。
Cmajでやってみたピアノロールね。
Cm,Dm,Em,Fやね。
これはCから始まる1,3.5だから、C,E,G
次はDから始まる1,3,5だから、D,F,A
次はEから始まる1,3,5だからE,G,B
次はFから始まる1,3,5だからF,A,C
一方これは、ChromaticでHarm、Majで弾いたもの
C,C#,D,D#のトライアドやね。こういう形で同じコードを半音移動する形でパッドを叩いて演奏できる。
だからね。パッドフレンズが好きな曲をネットで検索したりするよな。そうするとコードネームが出てくるんで、そのコードを選択して叩けばコード進行を再現出来るな。
はい。終わり。とやってもええんやけど、このtypeっての普通のコードの表記と違うのもあるから、簡単に説明しておこうか。あと使い方。
Octave
はい。文字通りオクターブ。自分は無理矢理にピアノ弾き語り風にやるならこれでベースラインいれたりする方法を開発して悦にいってたんやけど、甥に「うーさん、ピアノ弾いたほうが早いやろ」とマウンティングされたで。まあ、そうやけどさ。
Perfect 4
完全四度。自分はリフに使うかな。
Perfect 5
完全5度。ロックとかで使われるパワーコードはこれやな。Maschineでギターのロックをやるひとがおるかどうかわからんけど。ギター音源選んで、歪ませたりしてもたのしいかもな。
Major
メジャーコード。トライアド。ルート音名、Maj 、maj 、△とかかかれる。ルート音名が多いと思う。
自分は分数コードとかに無理やり使えるんじゃないかと思うけど、普通に使うなら、一時転調とか、半音のメジャーコードの非機能的な連結でつかうんちゃうか。
非機能的って言われてしまうけど、超格好いいつなげ方とかあるな。
ビートルズもそういうのあるし、XTCとか無茶苦茶やな。叔父さんが、「これ変やぞ、うりなみ」って聞かせてくれてぶっ飛んだな。
トライアドはトライアドの美しさあると思うよ。自分は。
Minor
マイナーコード。m 、- 、minて書かれるやつ。ジャズだと-で書いてあるのが多いと思う。
トライアド。やっぱり分数コードでパッドフレンズは使うことになると思うけどな。分数コードはまた項を改めて説明する。
Suspended4
sus4ってかかれるやつやね。ロックだったら。sus4弾いて、次にメジャーコード弾くみたいのはたくさんあるな。みたいな流れがあるから組み合わせて使うことが多いと思う。自分はハービー・ハンコックごっこして遊ぶな。sus4はモダンなものやるときにはかなり重要なコードだから、押して覚えるシリーズでじっくりやります。
Major7
4和音。△7とかmaj7とかM7とかかかれるやつ。メジャー7th。爽やかやな。ハウスなんか、メジャーやマイナーの平行移動で作られているのが多いな。まあ、コードをサンプリングして弾いたらこれ、格好ええなってなったんやろうな。実際、ピアノで同じ音程差で弾くのはだるいんよ。これ、Maschineだったら楽勝やからね。
Minor7
4和音のマイナー。m7とか-7とか書かれるな。これもハウスでもよく使われるな。ヒップホップの人はマイナーコードが異様に好きやな。平行移動は、鍵盤では不自然やけど、ギターは簡単。
Dominant7
ドミナント7th 。7と書かれるかな。C7とか。これはⅡmーⅤ7とかで使ったりするのでみんなおなじみと思うけれど、3コードのブルースなんかは全部基本ドミナント7thやな。ジャズやとドミナントを4度進行させたり、またやるけれど、解決したいコードに半音上のドミナント7thを置いたりすることが多い。自分はフィンガードラミングでファンクのコード進行作るんなら、ドミナント系統で作るかな。
Dominant9
一応ここからテンションあり。
C7(9)とか表記されたりするコードやな。機能としてはドミナント7thと同じ。テンションについてはまた説明する。
これは7thの次にくる、ナチュラルテンションの9thが入ったパターン。ファンクが好きな人なら、9thの響きはおなじみやな。一気にテンションはいるとジャズっぽいと感じるかもしれんな。
Min7b5
m7b5とかø書かれるなこれ、マイナーⅡⅤとかで使われるやつやね。ハーフディミニッシュともいうやつやね。Dm7(b5)とかこういう形で書かれるね。
Diminished7
dim、dim7、○とか書かれたりするな。4和音のディミニッシュ。ディミニッシュは一応説明したけど、半音でコードを上がってく時に使ったり、ドミナント7の代理で使ったりもする。このあたりはインプロのときやアレンジの時に使えるんで、またいずれ細かい説明はする。
Augmented
#5、+5、+、aug、Augとか書かれるかな。ジャズとかブルースだとイントロに使われることもおおいし、クリシェ(コードの構成音が半音ずつ変化する進行)で使われることは多い。
ここまでやろうな。普通に使うのは。これで、パッドフレンズもコード進行を調べたら演奏できるようになる。
こういう理論覚えるのには曲を作るのが一番やけど、好きな曲を打ち込むのええと思う。そして、余裕があったらピアノロールを見るとええと思うよ。度数がわかれば再現できるしね。
コードもスケールも分かると楽しいな!
今度から出張の時はこの子を連れて行こうと思う。Maschineのコントローラ運ぶのはだるすぎたよ…
基本的に自分はメロディ弾くのもコード弾くのもPUSHでやるんよ。
microkeyはベース音源とかのキースイッチにしか使ってないんやけど、曲作る時にマウスでやるより早いしね。
まあ、Ableton Liveで打ち込んでMIDIクリップ書き出してからMaschineに書き出すのが今やと便利かな。
なぜなら、Maschineのファイルでやり取りしたり、ピアノロールを講座のためにMaschineにデータをうつさなきゃいけないからね…。
ワイアレスは正義やよ。iPhoneやiPadにつなげるのは本当に便利です。
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