Ezbassは楽しい | 無理ない暮らし
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Ezbassは楽しい

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機材・ソフト
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ベース音源は、Trilian、MODO BASS、Scarbeeなどそれなりに持っているんですが、Ezbassを導入したらこれがまた面白かった。いままでのベース音源と全然考え方が違うんですね。

はじめは他のソフトと同じ様にDAW上でキースイッチを駆使したような打ち込みをやっていました。

新しい音源でスライドは確かに簡単だし、リアルではある。でも、ベース弾いたほうが早いかもしれないくらいの評価でした。

ベース音源って、手元にベースが無い時に使うことが自分の場合は多かったんですね。あと、自分が弾けないようなものでスケッチに使う。

ブルースやソウルやファンク、ジャズが好きなわけです。古いやつが好きなわけですから生演奏したほうが良いに決まっている。

でも、EZbassはベースが弾ける人でも、持っているとメリットたくさんありますよ…

豊富なフレーズと検索機能

Ezbassと、Trilian、MODO BASS、Scarbeeなどとの大きな違いの1つは、MIDIデータを豊富に持っていることですね。

ジャンル、プレイスタイル、リズムなどで絞り込める。下段に対応するフレーズが表示される

ベースが弾けない人の場合、フレーズづくりに困りますよね。そういう場合強力にアシストしてくれます。

ジャンルからフレーズの絞り込みが可能なので、このジャンルの典型的なフレーズってこういうのかとわかるはず。それだけでも取っ掛かりになりますよね。

絞り込み方法も、Tap2Findなどは、マウスをクリックしたら、そのリズムに合わせてフレーズを検索してくれます。検索方法は1つではなく、MIDIデータに合わせてフレーズを検索してくれる。どうやったら合うベースラインを考えればいいのかと困る人には嬉しいですね。

単なるベース音源のレベルを超えてます…

また、楽器特有の奏法がわからなくても、豊富なMIDIデータを見たら音と奏法の関係が一致するはずなので打ち込みも上達するかと。

Audio Trackerはベースを弾ける人にも便利

Audio Trackerは、オーディオデータをMIDIデータに合わせて変形してくれる機能です。これ、精度は完璧ではないんですけど、ジャンルによっては結構行けると思います。

ベースで弾いたものを、Audio TrackerでMIDIデータにした。修正はGrid Editorで行った。部分的にLinnsturumentでも弾いた。

動画は、ベースを弾いたものをAudio TrackerでMIDIデータにして修正しました。

ギターでも変換できますから、ベーシストだけではなく、ギタリストにも嬉しいんじゃないでしょうか。

メイン楽器で入力できるのは楽ですよね。精度はもちろん完璧ではないんですけど、鍵盤で打ち込むより早い方は多いのではないでしょうか。

まだ、便利なところはあります。キーが変わっても問題ないことですね。

曲を作ってるときに、キーが変わることはままある。

もちろんオーディオにしてピッチを変更してもいいですけど、トランポーズすると音質は変わってしまう。開放弦入ってるフレーズなんかは気持ち悪いなと思うことがあります。

とにかく曲を早く仕上げたい場合なんかに役に立ちますね。

ベースのお気に入りフレーズなんか譜面でたくさん持っているので、それを移植しても遊べそうです。

自分が好きなフレーズや、よく使うフレーズなんか登録しておけば形にするのは早い。どうせ後で差し替えたりするんだから、全体像見えたほうが楽しく早く作れますね。

強力なフレーズ変形機能

これが他の音源と圧倒的に違うところです。ToontrackのEzkeysなんかと共通するところですね。

もともとあるコード進行をクリックで別のコード進行に変形することが出来る。

フレーズをコード進行に合わせて変形することが出来ます。

良いフレーズがあったら、コード進行に合わせてフレーズをインサイドするように変更してくれます。

これ、結構メチャクチャな機能で、例えばStudio Oneならコード進行がコードトラックで打ち込めますから、それをEZBASSに読み込めば、フレーズが完成する。

例えば好きな曲があったとします。コード進行はネットなんかでも調べられますよね。

Studio Oneだと鍵盤一切使わずにコードを入力できますから、これをそのままEZBASSに持っていけば、コード進行にあわせてベースラインまで作ってくれるということです。

しかも恐ろしいのは、コード進行を作ってから、フレーズをどんどん入れ替えていくことが出来るわけです。

同じコード進行でも色んなジャンルのスタイルで弾き分けてくれるわけですから、アイデア枯渇することはない。

ベースを弾ける人でも、自分があまり知らないジャンルなんかだと、ああ、こういうアプローチもありかと考えること出来ると思います。

また、Transitionという機能も強力です。

Transition,Amの部分をMedium2で適用。5度と7thの音が追加されている。

要するに、次のコードに合わせて変形してくれるということですね。上の例では、5度と7度が追加されている。スライドでつなげたりクロマチックでアプローチしたりしてくれます。

ベーシストがやるような手法で変形してくれるということです。もともとあるMIDIフレーズをいくらでも変形できる。

Amountで手数を増やしたり、活用方法は色々あります。

Ezkeysなんかと組みわせて使うと、コード進行がわからなくてもそれこそ伴奏まで出来てしまう。

Abletonユーザへの注意点

アレンジメントからMIDIデータを直接Ezシリーズに持っていこうとすると、なぜかD&D出来なくて絶望という方もいらっしゃると思います。

大丈夫です!

これはAbletonの仕様なんです。

一度デスクトップなどに保存してそこからD&Dすれば問題ありません。Studio Oneなら一発で出来るんですけどね…

やり方を追記。

なお、Ezシリーズ間では問題なくファイルはD&D出来ます。よく使う進行なんかはまとめてEZKeysに入れておくと便利ですね。私は採譜したものやコピーしたデータをEzkeys2に入れてあるので死ぬまで多分コード進行のネタには困らないです…

Trilian,MODO BASSとの比較

個人的には奏法を細かく指定できるMODO BASSが大好きなんですけど、弾くほうが早かったなということが多かった。打ち込み相当リアルに出来るんで楽しくなっちゃうんですよね…

それでも古臭い音にするには最高だと思う。

古臭い音にするには最高。死んだ弦なんか選べますし、ミュートして超デッドな音にも出来る。需要ないですか?マジで楽しいですよ。

Ezdrummerとか、IKのFAMEと組み合わせるとサザン・ソウルサウンド作れますよ…

そもそもきつくミュートがかかってて、フラットワウンドで左手ミュートするようなものは他の音源ではないわけです。下の動画はフラットワンドで、ミュートというか、ゴーストを入れてい弾いたやつですね。

MODO BASSは、奏法はリアルな一方で、オケに埋もれるというのはあります。存在感はTrilianのほうがある。

ベースアンプ、エフェクトなんかもあるので、これ1つでエレクトリックベースの音作りが完結できるのはメリット。ベースの種類も豊富です。自分はAmplitubeをMODO BASSに使うことが多いですね。

ウッドベースは未だにTrilianを一番使う。音の存在感は一番あるように思います。

まあ、でもTrilianも問題があって、アタックが遅い音源があったりするんで、打ち込んだあとにオフセット調整しないと使い物にならないものもありました…

MIDIではジャストで打ち込んでいても、オーディオにすると明らかにアタックが遅かったりするものもあります。

リアルタイムのプレイは無理というのも結構ありますね。

音色は多いけれど、キースイッチがないような音源もある。スライドが遅すぎる問題もあります。まあ、調整できるけど、ダルいですね…

私はもうちょっと古臭い音があると嬉しいけど、それでもTrilianは高品質だと思います。

意外に使われないけど、シンベも良いんですよ。総合音源なんですよね。チャップマン・スティックなんか入ってるのはTrilianだけでしょう。

シンベをTrilianで使っています。Omnisphereを持っている人はもっと活用できるのもメリットですね。

Ezbassは収録モデル数は2つと少ないけれど、エレクトリックベースの存在感、リアルさではTrilanにもMODO BASSにも負けてない。Dampingってパラメータでデッドなサウンドにも出来ますし、古臭い音にするのもいけます。

誰も求めてないですか。そうですか…


追記:2022/02/21

そういっても、みんな、ロニー・ベイカーやジェマーソンのような超デッドサウンドが欲しい人もいるはず。EZBASS,できます。楽しいですよ…

EzbassでDampingのパラメータを調整してデッドに。

音色は2音色と少ないですけど、DIで出してからアンプシミュレーター使えば問題ない。素のまま使うということは実際、殆ど無いでしょうし。

何より、フレーズ生成機能やMIDI変形機能はこの2つにはない。

拡張パックもどんどん出てきている。作曲の強い味方になってくれます。

ちょっと注意するところがあるとしたら、EZBASSのフレーズをDAWに持っていくのはあとのほうが良いんですよね。

Grid Editorの打ち込みで修正するほうが、DAWでキースイッチを設定するより遥かに早く出来ます。スライドなんかGrid Editor使えば簡単。DAWで打ち込めるけど、面倒くさいです…

そして何より強力な編集機能が使えるのは大きいです。

追記:2024/01/31

EZDRUMMER3も相当強力です…

この3つ組み合わせたら、生音系の基本的なリズムセクションは作れちゃいますね…

まとめ

Your personal bassplayerとなかなか挑戦的な惹句がウェブサイトに載ってるんですけど、その名に恥じないプラグインです。

個人的には、EZBASSにフレーズストックしておけば、作るときに大幅に時短できますね。

ベースの打ち込みの手間が膨大でした。ベタ打ちしたら全然リアルじゃないものが多いですからね…

EZBASSは圧倒的に早い。

キー換えても楽なのは便利。

ベースをMIDIデータでストックしなかったのは、キーが変わるとキースイッチ以外をコピーしなきゃいけなかったからその手間を掛けるのが面倒だったからです。

でも、EZBASSなら全く問題ない。

技術的に弾くのが難しいものは、テンポを落として弾いてから修正していく形にすれば、一番気になるタイミングなどの打ち込みが格段に楽になる。

スライドが簡単に出来るのも新世代だなと思いました。

Ezbassで打ち込みも楽しいですね!

追記:2024/01/23

古いサウンドが好きな人は読むと楽しめるかもしれません…

追記:2022/02/15

覚えておくと便利なショートカットキーなど

細かい編集をする場合は、Ezbass上のGridEditorで行うわけですが、ショートカットキーなどを覚えていないと面倒くさいです…

マウスオーバーすると、ショートカットキーは表示させるんですけど、載ってないのもありますのでまとめておきます。

Grid Editorで覚えておくと便利なショートカットキー

ズーム関係

  • 縦方向の拡大・縮小 Option+マウスホイール
  • 横方向の拡大・縮小 Option+shift+マウスホイール
  • 横にスクロール Shift+マウスホイール
  • 縦にスクロール マウスホイール
  • 小節の頭に移動 cmd+左右

オクターブの入力、細かい音価の入力なんかのときに覚えておくと楽ですね。

入力関係

  • ポインターツール選択 1
  • ペンシルツール選択 2
  • スプリットツール選択 3
  • スナップオンオフ(入力次グリッド吸着)G
  • ノートの横への移動 option+左右
  • ノートの縦への移動 option+上下
  • オクターブの移動 option+shift+上下
  • コピー cmd+C
  • ペースト cmd+V
  • カット cmd+X
  • 複製 opiton+ドラッグ
  • ノートをまとめる J
  • ミュート M

トランスポート関係

  • 再生 Shift+スペース
  • MIDIレコーディング R
  • メトロノームオン・オフ K

option+カーソルは覚えると便利。オクターブの移動なんか覚えておくとステップ入力するときなんかも便利ではないでしょうか。そして、マニュアルに乗ってない中で特に便利なのは、optionドラッグだと思います。。

デフォルトだとプレイヘッドを移動してペーストしなければいけない。しかもDAWと違って、空白部分をクリックしてもプレイヘッドが移動しません。繰り返しが多いフレーズなんか作るときなんかは重宝すると思います。

また、意外に便利かもしれないのではノートをまとめるJですかね。ソングトラックのAmountで手数を増やしたものの、選択してJを押せば1つのノートに出来ます。

また、バリエーションを作るときにMも便利です。

Shift+スペースを覚えるだけでもストレスは減ると思います。

追記:2022/02/15

キースイッチ一覧

ゼロからDAWに打ち込む場合はキースイッチ知ってると便利ですね。日本語マニュアルになかったので付け加えておきました。

ポリフォニーA-1
ハーモニクスA#-1
スラップB-1
中指、ダウンC#0
ノートリピートD0
ラウドミュートD#0
ゴーストノートE0
スライドダウンF0
スライドF#0
スライドアップG0
レガートG#0

スライドなんかはDAWに移動したMIDIデータ見たらやり方は分かったんですが、GridEditorで編集したほうが楽そうです。ヘルプを押せばキースイッチの上の一覧は出てくるんですが、これ以外のキースイッチも実は存在します。ちょっとずつ書いていきますね…

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