いろいろ実験してきて、わかったことがあるのでメモです。
マジでメモなんで、皆さんのお役には立たないと思います…
ラウンド弦は1960年代に開発されていたが、ソウル・ファンクなどR&Bではかなり長い間フラットワウンドが主流であった。
最もよく使われていたのはプレシジョン・ベース。ジャズ・ベースはJerry Jemottが有名だが使用者数はプレベに比すと少ないか。プレベでないならジャズべがほとんどいうことが多かったように思われる。
James Jamersonの影響は甚大で、プレベとアンペグB-15がソウル・ファンクのベースでもっとも用いられているセットアップだった。
フィリーのRonnie Bakerもプレベ。
ディスコ前期のベースはRonnie Bakerの影響も大きい。Ronnie BakerもJamersonと同じく、ミュートなどを使用していた模様。
相当デッドなサウンド。DIを使っていたかはわからない。70年代はさすがにDIを使っているサウンドだが、初期はどうかはわからない。
PIRの後任者のMichael Foremanが初めてラウンド弦を使ったとの記述あり。シグマスタジオは70年代初期にはJH-400を使用していた。開発者Grover C. “Jeep” Harnedについてはこちら。
録音物と考えるとコンソールなども考慮にいれざるを得ない。古いコンソールについての日本語の記述がある書籍はこちら。
いつも素晴らしい動画を作っているpdbassさんのRonnie Baker特集。古いソウル、ファンク系ベーシストの特集もあるので為になります。
フラット・ワウンド、後乗りが特徴と的確な分析です。
この年代のベースはドラムに対して後ろのものが多いので、その年代を意識した曲で明らかに違う乗り方してると残念な感じになってしまいますね。
VerdineとかLuckyScottとか、ごく一部の人が前乗り(と言っても、曲によります…)で基本後ろなんですよね。キックとベースを聞くとよくわかりますね。
Willie Weeksもキャリア初期ではプレベの使用が多かったように思われる。Donny HathawayのLiveでは62年のプレベとアンペグを使っていたことが、BASS PLAYERの記事にあり。
オールド・スクールやるならフラットワウンドじゃないとダメだよとの発言もあり。そうですよね…
Chuck RainyもプレベとアンペグB-15の時代は長い。
南部のDuck Dunnもプレベ。ピッキングが強いのでミュートを使っていたかはわからないが、写真から判断するに初期はミュートを使っていたと判断できる。
James BrownバンドのBernard Odumもプレベ。エンドースされていてVOXのベースを使っていたとの情報あり。弦は当然フラット弦。
追記:2024/01/16
同じく、James BrownバンドのFred Thomasは親指弾き。
Fred Thomasも親指弾き。他の映像は親指以外も使っていたように思うけど…https://t.co/JfGaEB7S3N
— うりなみ (@urinami) January 16, 2024
Isley BrothersのMarvinも親指弾きしている動画がある。奏法の1つとして60年代に確立していたのかもしれない。日本人では体格的にこういった弾き方は難しいだろうが…
Hi-SoundsのLeroy Hodgesはプレベとジャズべの併用だったとのこと。
Willie Mitchellがフェンダーベースしか弾かせなかったとの話が、ベースマガジン2018年9月号にある。ロイヤル・スタジオも機材の配置は絶対に変えなかったとのこと。スタックスもロイヤルスタジオも劇場を改装したことも影響があるかもしれない。
ニューオーリンズのGeorge Porter JRはテレキャスターベースで異端。プレイスタイルもピックや親指で弾いたりと、ギタリスト上がりということもあるかもしれない。機材の詳細は公式サイトでリストがある。
ただ、プレベも結構使っていた。何回かライブを見たことがあるが、その時は全てプレベだった。
Bootsyはライブ映像などを見る限りは初期はジャズベ。インタビューなどではギターでベースラインを弾いていたというコメントもあるが、音源では当然ベースを弾いている。
CrusadersのWilton Felderもプレベ。サックス仕事よりベースの仕事の方が耳にする機会は多いかもしれない。テレキャスターベースとの併用らしい。
MotownでI want you backを録音した時はテレキャスターベース、フラットワウンド、B-15だったとのこと。テレキャスターベースは生産数がかなり少ないはずだが…
ベースアンプで録音していたとの記述あり。
ハウスバンドがあるようなスタジオではベースアンプも使うのは一般的かも。
ギター・マガジン、ベース・マガジン、サンレコはKindle Unlimtedでバックナンバーも読める。
日本語情報ではなかなかないソウル・ファンク系ベースなどの情報はNo trebleではかなりアクセスできる。
Talk Bassも世界中のマニアが全人口の99.99%にとってはどうでもいいどの弦をつかっていたかなどの話題で激論を交わしている。楽しい…
貴重なインタビュー、資料などにあたることもある。まさかの本人降臨、演奏動画などがあったり、クレジットの間違いが訂正されたりすることもあって、なかなか侮れない。
25年の歴史があるのは強い。直リンクが出来ないようなので、検索エンジンで調べてみてください。
60年代、ファンク・ソウルベースはプレベ+アンペグB-15でほぼOKだが、70年代になると多様化する。スラップなどワイドレンジでないと対応できない奏法が増えたこともあるのだろう。もちろん大音量化も関係がある。
奏法面ではスラップも増えるが、1曲通してスラップというスタイルは少ない。アクセントでプルだけ使うようスタイルやシンベなどとの棲み分けもある。ピック弾きはロックと違ってまずもって使われない。
Anthony Jacksonなどの例外はあるものの、常にピックで演奏していたというプレイヤーはほとんど見当たらないように思う。
モータウンのレコーディングもしていたCarol Kayeはピックで演奏するが、スタジオ・ミュージシャンであったこと、R&Bが主戦場であったわけでもない。
とにかく60年代、ソウル・ファンクはデッドだった。ジェマーソンの影響がとにかく大きかった時代で70年代もその影響はかなり続いたのではないか。
ベースの初期出荷で貼られていた弦はかなり長い間フラット弦だったことや、Louis JohnsonがQuincyにレコーディング、フラット弦を使うように指示されたというエピソードもあるので、思っている以上にフラット弦のプレイは多そう。
Jamersonがフラットワウンドでノイズを出さないので、エンジニアには喜ばれていたという記述もある。
他でも、フラット弦でのスラップと思われるプレイも大きい。
Larry Grahamはスラップで影響力があるプレイヤーだったが、一曲を通してスラップをするようなプレイヤーは少なかった。ジャズベというチョイスも少数派かもしれない。
なかなかにうるさいAcoustic360など選択していたことも独特か。
あとはJerry Jemmottもジャズベですね。
Motownはラインでのレコーディングがほとんどだったので、ベースよりDIの方がサウンドへの影響は大きそう。
70年代は、ファンクベース的にはスタイルが多様になった時期でもあり、個人ごとに見た方がいいかもしれない。
アクティブベースが増えたことや、Jamerson以降もっとも影響力をもったMarcus Millerの登場などがあるため。
日本語のソウル・ファンクベースに関して奏法で参考になる書籍は2つ。
竹内さんの書籍は分析が独自の観点で素晴らしい。日本のテキストでは珍しい観点で取り上げられている。
莫大な採譜量がないとこうは書けない。年代的には70年代までカバーしており、ソウル以前のR&B以降のスタイルはかなりカバーできる。
ソウル以前のR&Bとなると、ウッドがかなりの割合を占めるためだろう。こういう本ならギャラいらないから翻訳したいなあ…
メジャーコード上でブルーススケールをベースで弾くなんてことはソウルやファンクでは常套句だが取り上げているのは少ないのではないか。
フィルなどで用いる9thがらみのフレーズはナチュラル・マイナーの6th抜きと解釈しているのも面白かった。自分はドリアンの6度抜き、もしくはブルーノート・スケールに2度を足したものと解釈していた。
付属音源も元ネタがわかるとニヤッとできる。こちらはレビューしてもいいかも。ずっと売れてほしい。竹内さんの書籍はどれも勉強になる。
David Hoodなど取り上げてない人などの分析をしておいてもいいかもしれない。取り上げてあるスタイルの中にDavid Hoodが演奏したと思しき譜例はあるのだけれど。
David Hoodの動画などはNAMMのサイトにある。全編英語のインタビューだが、勉強になる。これだけ詳細に自らの言葉を語っているものは書籍、Webなどでも存在しない。
追記:2024/01/14
David HoodがRespect Yourselfの時に使ったベースは1961年制のJazzbassとのこと。
Trafficのライブなどで使っていたものらしい。となると、ミュートがかかっていた可能性は高い。
歴史的に保存しようとする意図があるので、サイト全体が貴重な資料の宝庫でもある。
Fameはスタジオのサイトが充実しており、機材リストなどもある。往時と当然変化しているだろうが、わかるところもあり。
タッチ・ミュートなどファンクベースでは重要なテクニックなどが取り上げられている異常にマニアックな本(褒め言葉です!)。
JBバンドのBernard Odum,Charles Shrellなどを取り上げられている時点で大勝利。
Jimmy 前田さんの異常な(褒め言葉です!)レベルの古いスタイルの再現度は読者を置いてきぼりにしていってないか心配になるレベル。音色、奏法、機材の理解のレベルが異常(褒め言葉です!)。
こんなのが母国語で読めるのは英語圏を除いたらドイツ語だけ。
絶版だが、機材や譜例など貴重な資料がまとまっている。再販してほしい。ベーシストだけではなくてエンジニア、プロデューサーにも役に立つはず。
アレンジャーがJamersonのベースラインを採譜して、それを自分の曲に使っていたって、考えられます?
譜面を見ると、Jamersonの超解釈力がわかって面白いところがたくさんあります。
ミュージシャンなら号泣する内容です。けっしてCarole Kayの立場を下げるものではないと強く言っておきます。どちらもグレイトなベーシストです。
同著者による愛に溢れた一冊。電子化したがもう1冊欲しい。それぞれの楽器の分析があるのでベースには限らず勉強になる一冊。
ITBでやるとしたら
DIの問題は大きい。RNDのDIを使っているけれど、MOTOWN DIの方がいいか。
RNDIはクリアでベースの音がしっかり録れるけれど、そもそも今のベースの音はそんなに好みでもないから、初めから味付けがあるものでもいいのかもしれない。古いサウンドにする時には加工せざるを得ないし。
スラップしたり、ギターに使ってもいいので、なんでも使える印象。
友達のところで、AvalonとUAD610でも弾き比べしたが、610は好みだった。AvalonよりはRNDIで、RNDIよりはUAD610が自分の好み。ただ、味付けはかなり濃い。
ITBだけど、入り口だけはもうどうしようもないので、ここは考えたい。
MotownDIは試奏する機会があったら試す。マイクプリとしても使えることを考えると610なのだけれども。
追記:2024/05/09
610を友だちのところから借りてきたので使って演奏した。フラットワウンド、パームミュートあり。Harmonics,TAPEは掛かっている。ファットな感じだとRNDIよりこっちかなあ。RNDIはスッキリして上質だから、70年代的なものやるのにはRNDIのほうがいいかも。
フラットワウンド+610とパームミュートが一番らしい感じになりそう。まあ、普通にプレベ弾いたほうが良いんだけど… pic.twitter.com/JJtnMtl6GO
— うりなみ (@urinami) April 16, 2024
Ampegのプラグインは、IK,UADから出ている。UADはBrainworks開発なので、Pllugin Allianceと同じものか。
3000円ちょっとなので、Amplitubeを購入して、Ampegのものを購入するより安い。
モータウンサウンドならDI中心となる。IKの方が個人的には扱いやすかった。
DIサウンドの場合、モータウンはAltecの卓を使っていたので、プラグインならSoundtoysのRadiatorを使うのが正当なアプローチなのだろうが、SoftubeのHarmoicsの方がらしく作れた。HarmonicsのTubeが非常にらしい感じになる。卓というか、コンプ感というか、サチュレーションなんだけれども。
フィルターとCharacterがあって使いやすいだけかもしれないが。
帯域でサチュレーションを掛けられてパラレルでできるので複雑な工程がこれ1つでできる。Saturnなども便利で好きだったけれど、こういうサウンドを作る時にはHarmonicsが目を見張るくらい良かった。
歴史をしらべて、出来るだけ忠実にシグナルフローを考えてみるが、だめなら代用できないか考える。プラグインと実機は結局のところ違うのだから、ヒントになればいい。
HarmonicsのDTCは仕組みは全くわからないのだけれど、薄く使うと、古いサウンドにうまく機能した。
Soundtoysのものは時々バンドルがセールになることがあるので、気に入った人はそういう機会に買ってもいいかも。 Altec 1567Aのチューブのエミュレート。サチュレーションです。
追記:2023/10/10
ギターの動画ですが、ベースに使ってます。掛け録りしました。いい感じになりますね…
追記:2023/10/18
フラットワウンド、パームミュートでAMPEG B-15とDIにHarmonics+TAPEで。かなりそれっぽくなった。
モータウンは録音技術は先進的だったこともあるが、FairchildやPultecもあった。ただ、注意するとしたら、60年代のコンプはトータルで掛けるものが多かったろうということ。
8トラックでもめちゃくちゃ先進的だった時代に個別トラックで今のように潤沢にコンプが使えたとは考えにくいからだ。
テープサウンドの影響は当然のことながら大きい。サチュレーションも倍音付与の効果もあると同時に、コンプの効果を得ていたと考えるのが自然だろう。
MOTOWNはAMPEXで、アメリカのテープサウンドを求めるならAMPEX系統のプラグインを選ぶのがうまくいくか。8トラックのうち1トラックをベースにあてていたのは相当先進的だったはず。
当然クロストークもあるので、今のようにステレオイメージが広いなんてことはない。テープは非常にサウンドへの影響は大きい。
ロイヤルスタジオもそうだった。低音に対する意識が根本的に違うこともあるのかも。
コンプに関してはAltec 436Cの方がらしい感じになるかもしれない。
Fairchildなどが影響を受けたとされているが、影響関係などは調べられてない。フラットワウンドはそもそもコンプがかかってるような感じはあるから、相当なコンプサウンド。
ストリングス、ホーンなどは別録りであったことが多いことを考えると二重、三重にテープコンプはかかっていたことだろう。
ジェマーソンの本でVUメーターに赤がつくくらいで録音していたということはサチュレーションをかなり求めていたということか。ハイ落ちしていくこと考えると納得できる。
ジェマーソンの本についていた、ベースがマルチから抜き出してあるものを聞くと、かなりコンプがかかったサウンド。
プラグインだとシェアウエアでAnalog Obsessionが出しているYALAか、Black Rooster Audioが出しているOmniTec-436Cか。
日本語でのレビューはほぼ見かけなかった。YALAは強力。2000年代のヒップホップのベースなんかにも使えそうな感じがある。
追記:2024/05/09
Analog obsession YALAを使用した例。
Analog Obsession、一回サーバーの攻撃で配布はやめてしまっていたけど、Patreonで復帰していたので愛用している。
— うりなみ (@urinami) May 8, 2024
YALAは笑っちゃうくらい凄い。ドラムに使ったけど、何にでも使える。
ソウル・ファンクおじさんは洋の東西を問わず使ってる人が多い。 pic.twitter.com/0rdm9uSVha
ベースとドラムに使用。ベースはMODOBASS2で打ち込んだ。ちゃんと打ち込んでオールドスクールに出来る唯一のベース音源かもしれない。アタック固定、レシオ固定だが問題ないですね。
南部はプレイヤーと一緒にヒップホップ製作していたのもあるから、当然といえば当然かもしれない。
弦はフラット弦以外の選択はない。フラットワウンドならではの独特のコンプがかかったようなサウンドはラウンド弦では得られない。
フレットノイズの少なさ、ボトムの太さなどはラウンド弦では難しいように思う。
ミュートはつければいいが、無理ならパームミュートで。現代のベーシストはそちらで対応するのが多いのかも。ネオソウル期はかなりそういうベーシストが多かったように思う。
いろいろフラットワウンドも試して良かったのはダダリオのフラットワウンド。
フラットワウンドはただでさえテンションが強いものが多いので、自分は040から始まるECB84を現在使用している。普通は045の方がいいのかも。
今のベースはネックが強くないこともある。演奏性はLa Bellaよりダダリオの方が好みだった。輪郭もはっきりしていて、スラップなどしてもいけるような柔軟さもある。
本当は弦高を高くして、太い弦で弾きたいが、もう手も持たないのでフラットワウンド、パームミュート、AmplitubeのB-15、アクティブのベースでトレブルを絞るような形で実験中。
ECB84でのプレイ。ネオ・ソウル的なものならアクティブでいけるけれど、パッシブのほうが感じはでるよなあ…
F#m7|G7sus4(9,13)|G#m7|A7sus4(9,13)|
— うりなみ (@urinami) August 23, 2023
「Roy Ayers味があるコード進行だけど、シンセで弾いてたやつで2000年くらいのなんだっけ」というLINEが友達から来てたので考えていたんですけど、Beanie SigelのDon’t Stopですかね…
半音進行とハイブリッドコードを合わせるとらしくなりますね。 pic.twitter.com/01lJqk6O7C
ディスコ的なローミッドに特徴があるものもいける。これはパームミュート掛けずのプレイ。
Envelope Followerでベースをダッキング。
— うりなみ (@urinami) September 10, 2023
コンプだとトリガーのソースによってはうまくダッキングできなかったり、コンプそのもののエンベロープでうまくかないことがあるけど、Envelope Followerを使えば色々コントロールは出来る。
EQ8に2つマップして実験。#ableton pic.twitter.com/PK6IrvJSUJ
こっちはもろ60年代的な作り方。DIはRNDI、キックの感じは60年代的ではないけど、曲調は60年代的に。
ミュート、フラットワウンド。ベースアンプは使わず、Harmonicsで質感を加えた。モータウン的な質感を狙ってYALAをトータルコンプに使っている。
TAPEコンプもかなり掛かっている。THDはピークで3db以上。平均では1.5くらいを狙った。ipsは15、クロストークそれなり。AMPEXタイプがやはりらしい感じにはなる。
渋滞しがちな中低域もそれほどカットしていない。ギターのボイシングや鍵盤のボイシングでスペースを作るアレンジ。
そもそも60年代だと今みたいなサージカルなEQはないから音色やアレンジでなんとかすると考えた方がいいのかも。時間軸でかぶるところをうまく処理しているのだとやはり思う。
ギターもベースもテープコンプしか掛けていない例。
テープコンプのみというところも多かったはず。スタックスは長らく2チャンネルしかなかった。ノーコンプでテープコンプや卓のサチュレーション(コンプ)を活用していたのが60年代サウンドの要諦ではないはないか。
追記:2023/11/09
今使っているフラットワウンドに使って書きました。弦とミュートが一番サウンドに影響があるんじゃないかと思ってます。弦高下げて細い弦でもらしい感じになることがわかってきました。
追記:2024/04/16
610,フラットワウンド、パームミュートで演奏。Harmonics,DBX160を使った。コンプは正直どれを使ってもそれなりの味になると思う。フラットワウンド、パームミュートとサチュレーションが鍵であるように思う。DIは自分だとすごく違いがわかるけれど、オケで聞いたらあまり差は感じないかもしれない。
ベースはサンプル音源。EQやサチュレーションを工夫すれば、らしくはできる。弾いた方が早いけど…おそらく方向性は間違ってない。
こういうクリーントーンでもモダンじゃないのにはやっぱりええですね… pic.twitter.com/FZZE51rMVS
— うりなみ (@urinami) September 26, 2023
DBX160使って割とパツパツにした70年代半ばくらいのサウンドも作れる。フラットワウンドでも作れる。この記事は長くなりすぎそうなので、70年代編は余裕があったらそこで細かいセッティングなどは書く。
DBX160に関しては70年代後期からは自分が思ってた以上に使われていたようだ。
Paul Jackson Jrのインタビューなどでも70年代の機材ではDBX160が使われていたことはわかっていたが、思った以上にDBX160の使用頻度は高い。
ギターに使うのは意外な印象。スネアのイメージが強いが、ベースにあれだけ使われているとは思わなかった。
Jimmy Millerのインタビューでは10dB以上GRしていたとか俄には信じがたいコメントがあったが、どうもパラレルで処理していた模様。
英語が苦にならなければ、FUNKNSTUFFは激おすすめ。
粗悪な画質、テロップもなかったりするが、R&B業界のレジェンドたちが長尺のインタビューに答えていたりする。話は盛ることが多いとしても、知らない事実も結構わかったりする。プレイヤーが取り上げられる時は注意して聞くと、機材が解ったりすることもある。
より、60年代的なサウンドによせるならラベラのフラットワウンドになるんだろう。以前はプレベに張っていた。何本かプレベをダメにした…
普通のネックなら045くらいでないとキツそうではある。
ミュートはプレベならパーツを探せばあるが、それ以外ならスポンジなどで代用か。ただ、ピッチの問題もありなかなかうまくいかない。
購入して実験してもいいかもしれない。出来るだけ機材は増やしたくないので、簡単に着脱できるものだといいのだけれど。
みんな当時は弦高が高いだろうが、ローアクションでないと自分は弾けない。プレベで弦高が高く、B-15というのが基本線。
音源ではミュート、ゲージ、弦の古さが選べるMODO BASSがぶっちぎりで再現度は高い。弦の古さとミュートは大事。Duck Dunnにしても60年代のベーシストはとにかく弦を変えないこともポイントだろう。
ベース音源で古いサウンドにしたい場合はMODO BASSが一番らしくできそう。
モデリングなので、死んだ弦などのエミュレートができること。ミュートがかなりらしく掛けられること。Ezbass、Trillianは残念ながらモダンなのでらしくない。
追記:2024/05/09
CSなら無料でプレベが使えるから、これでいいのでは無いかと思う。
追記:2024/05/09
プラグイン、MODOBASS2でどういうセッティングにしたかなど説明。動画もいろいろ。Youtubeでは設定について比較しつつ喋りました。
ただ、Ezbassは新しく出た音源はディスコ期のベースサウンドでかなりマニアックな仕様。Hagstromのベースなんて実機でも触ったことないよ…
NIのScarbeeはプレベあるもののラウンド弦なので、60年代ソウルサウンドというのとは違う。
新しく出たPRIME BASSは音色は素晴らしかったが、いかんせんモダン寄りなので、60年代風にするにはかなりEQする必要がある。
70年代になるが、テレビ番組のMidnight Specialは生演奏が多いので機材の特定などの参考になる。ロック系だけではなくソウル・ファンク系の出演も多い。
バスドラムなどにミュートがないことが多かったのもよく分かる。あっちはユニオンの問題があるので、レコーディングメンバーがそのまま演奏していることはほぼないが、機材のトレンドはわかる。
バンドの場合はもちろん分かる。
もっと古いサウンドを研究したい場合は、Blues&Rhythmなども参考になる。こちらは雑誌です。
機材ばかりではないので、ブラック・ミュージックの歴史に興味がある人向け。
残念ながら電子書籍はないので、通販で買うしかない。
執筆陣は世界屈指のR&Bリサーチャー。あたおかの人たちが書いている。戦前(第二次大戦前ですよ!)ブルースの新発見とか、世界中のブラック・ミュージックファンの狂気を煮詰めた作りが最高です…
1968年のPercy Mayfieldの歴史的インタビューとか、編集方針がぶっ飛んでます。大好きだ…
追記:2024/01/14
フラットワウンドのベース音源もある。
AcousticSamplesからJazzBassのフラットワウンドの音源が出たようだ。プレベのほうがこういうジャンルでは人気があるだろうけれど。
2024/07/10
こういうジャンルが好きな方にはたまらないのではないでしょうか…
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