吉祥寺 SCRATCH 今も変わらない店内でコーヒーを一杯
彼女と吉祥寺に出かけた。
ここのところばたばたしていたこともあるけれど、ちょっとのんびりしたいねと。
時間があればあるだけ仕事をしてしまう悪癖は変わらない。自分ひとりなら体力の限界まで働く。
余白を作ることが下手なのである…
部屋の模様替えをしていて、彼女のものがもっと使いやすいように収納を考えようということになってぶらついた。
疲れたし、ちょっと休みたいねと。
というわけで、懐かしいこの店に向かった。
SCRATCHである。
吉祥寺に住んでいた頃によく行ったカフェ。吉祥寺はカフェが多いのだけれど、よくここに通っていた。
McIntoshのアンプがあった記憶があったら、まだあった。
私はコーヒー
彼女はナシゴレンと紅茶
この空間はとにかく落ち着く。
外は今年一番の寒波。
コーヒーが沁みる。
今も昔も生活に余裕があったことはないが、吉祥寺に住んでいた頃は特に余裕がなかった。
自分の能力を遥かに超えた仕事を抱え込み、走り回った。
結果的にそれが自分を鍛えたとも言えるけれど、失ったものは大きかった。
今も可動しているアンプを見ながら考えた。
自分は今でも変わらず動けているのだろうか。
「また、どうしようもないこと考えてるんでしょ。」
「いや、どうしようもなくはない。いや、どうしようもないか…」
「うーは、大体、ご飯のときに無駄に哲学的になる…ご飯に対して失礼。」
「いや、無駄はないんでは…でも、ご飯は美味しく食べないとね。」
何物も変わらずにはいられない。
失ったものは戻らない。それが生きているということだ。変わらないものなど望まない。
ちゃんと生きないとな思った。ありがとうね。
もう少し、のんびりしてから帰ろうか。
ごちそうさま。また、来ます。
SCRATCH (ダイニングバー / 吉祥寺駅、井の頭公園駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.4
コメント