パッド研究会を再開しました。
第5回のパッド研究会をてらしまさんと自宅で行いました。
てらしまさんに相談した
パッド研究会でいろいろやりたいことはあるのだけれど、うまくやるにはどうしたらいいか。
レジェンド級のボンクラなので、一人で考えてもうまいかないのはわかっている。
自分をわかってますね。フフフ…
誇ることではないですね…
実際やりながら問題点を考えていくほうが早い。
まずは小さく初めて改善する。
どうしたら良いかと、ご近所のてらしまさんに泣きついて手伝ってもらいました。てらしまさん、ありがとうございました…
PUSHやMaschineなどの操作がわからないことについては研究会をオンラインでやることに決めました。
64パッドのコードワークは、YouTubeLIVEやZoomを使って、複数人でやったり動画を組み合わせてやるという方向性がすでに決まった。
実際集まってやるもので決まってないことを相談したかったわけです。
GW中のお忙しいところ、ご足労頂きありがとうございます…
ざっと二人で考えただけでも用意しなければならないものはかなりあることがわかりました。
- 対面でやる時に必要なもの
- 講義的なものやるならプロジェクター持っていく?
- ホワイトスクリーンの有無確認
- 電源タップ
- スタジオなら借りられないか確認
- 過去は全然足りなかった
- USBケーブル各種を持っていく
- USB-C
- USB-B
- USB-A
- オーディオインターフェースがない場合どうする?
- オーディオケーブル
- ミニステレオ→ミキサー変換
- オーディオインターフェースから
- スタジオを使う場合はミキサーの入出力数確認する必要あり
- AbletonLinkなどを使うなら、Wifiルーター
- テーブルどうする
- USBハブ
- セッションやるならPS-1などフットスイッチ
- ADAT接続できるものを持っていく?
机などの問題
パッド研究会の目的の一つに、PUSHやMaschineと言ったパッド系の機材を試してみたい人が気軽に触れることができるようにするというのがあります。
ただでさえ、高い機材で、買う前に何が向いているか知りたいですよね。
楽器屋でPUSHなんかおいてあってもPCにつながってなかったりするところもかなりあります…
高機能なMIDIコンだけにその場で触ったことがない人が使えるかというと無理です。
Maschineにしても、触ってすぐ理解できるかというそうではない。分かる人が誰かそばにいて、すぐに聞けるという形でなかったら使うのは無理ですよね。
パッドがメルカリでアホみたいに売られてるのはそういう現実があるのだと思ってます。
で、触りたい人が自由触れるようにパッドを広げたらどうか試してみました…
ZaorのVisonOというデスクを使っているのですが、画面を見ながらやることを考えると、全部のMIDIコンはおけない。ドロワーまでフルに使っても演奏を考えると全然面積が足りない。
MIDIコンはPCがないと設定が出来ないものがほとんどなので、スペースがあっても無理。スタンドアローンのもの扱う以外だと難しい。
幅1559mm,奥行き850mmでも全てを有効活用できるわけではないんです。
今回、てらしまさんは別のデスクでMacBook Proを設置とAbletonPUSH2を設置してもらってなんとかやりました…
全部のMIDIコンを持っていくのは現実的でないですね。しょんぼりや…
てらしまさんに、外でやるときはテーマを絞って、事前にどれを持っていくか告知したらとおっしゃっていただきました。そりゃそうですよね…
そしてパッド系機材を全部つないで試してもらおうと思ったらPC3台あったほうがいい。
画面見える必要があるのとハブの問題があるからです。
自宅なら簡単につなぎ替えることができるんですが…
こんな大きな机を用意できるような練習スタジオがあるのか…
触ったことがない機材を触って遊んでもらえるようにするには操作が分かる人がそばにいないといない。当然私ですよね。
進行役的な人が外でやるなら一人いたほうがスムーズに出来ますね。これもてらしまさんに指摘していただきました。
まあ、機材をさわれる時間を分けてもいいんですけど。要検討です…
セミナー的なものをやるなら、プロジェクターもあったほうがいい。プロジェクターはあるけど持っていくのは流石にしんどい。
会議室のようなところでミキサーやスピーカーを持っていったほうがいいのかは考える必要がありますね。会議室は音響面では結構うるさくなっちゃうから、どうか。
自宅の倉庫に01Vもあるし、小さい屋外イベントならできるようなスピーカーもあります。何年も使ってないんで、動くのかは確認しないとだめですけど…
持ってきてもいいんですけど、もう、スペースもない。手間は大変なことになりますね。前日仕事休まないと無理ですね。もっとうまい方法考えないとだめですね。
追記:2022/05/06
カラオケのパーティルームでバンド機材が置いてあるところで都合が合う場所はあるかも?
— レン (@tokyophotograp2) May 6, 2022
テーマを絞った形式だと音量上げなければレンタルの会議室を借りればプロジェクター使いやすいかも?AppleStoreのセミナールームやジーニアスバーをイベントに借りるとかいかがですか?
ギターフレンズ、パッドフレンズのレンさんからお知恵を貸してもらいました。いつも助かります。カラオケは考えてなかったです…
機材の搬入・搬出の問題
てらしまさんに「これ一人でもっていくの無理ですよね…」と当然のご指摘が。
リュックひとつ、スーツケース2つなら運べなくはないですけど、まあ、無理がありますよね…
全部持っていってセットアップするとしたら、スタジオなら1時間前には入ってセットアップしないといけない。それでも足りないかも。
以前のパッド研究会で、電源タップや、ケーブル類が不足したことがあるので、このあたりも参加される方に持ってきてもらうことも考えるけど、ある程度は準備したほうがいいですね。
楽器屋が機材準備して使わせてくれんかと思っちゃいますね…
やってみて色々問題点が見えてよかったです。
せっかくなので遊んでもらう
ということで、構想は即時に頓挫しました…
まあ、はじめからうまく行かないということはわかってたからいいんですけどね。
でもせっかくセットアップしたので、てらしまさんにいろいろ触ってもらいました。
ATOM SQ
ATOM SQをてらしまさんは高評価。今回は、Studio Oneを使うのではなく、Ableton上で全てのMIDIコントローラーを使いました。
てらしまさんが「AbletonPUSH2は楽器とは思えない。Finderみたい」とおっしゃったことが印象に残りました。
実際、64パッドで鍵盤的なプレイをしないなら、PUSHではオートメーションが一番使うんではないでしょうか。それならATOM SQで十分という方も多分います。
パッドより鍵盤を弾きたいという方もいるはずです。パラメーターがオートマッピングされて、よく使う機能はカバーしている。
コンパクトでセッティングが簡単。Studio Oneでも使えるという意味でもAbleton PUSH2との比較対象としておいておきたかった。
パッドより鍵盤のほうが簡単な場面はあるので、そういうときのために使ってもらいたかった。
鍵盤でやれは良いものとパッドでやれば良いものってそれぞれあるんだというのが私の結論ですね。
ATOM SQはMacroのパラメーターは特に設定しなくても自動的にアサインされますし、スケール支援機能もある。トランスポートもありますし、何よりコンパクトです。
さっとオクターブも変更できますし、USB-C一本で接続できる。
買ってもいいとの評価でした。PUSHユーザーの意見ですから貴重ですよ!
Scalerとか、普通の鍵盤で使ったほうが楽なものはATOM SQを使うのはありだと思います。私は併用してます。
Linnstrument
MPEの可能性を見てもらうときに、パッドでフルにMPEを使える機材は今の所Linnstrumentしかない。64パッドの欠点を克服する機材としても見てもらいたかった。
個人輸入が一番手に入れるには早いでしょうけど、これもハードルは高い…
64パッドを楽器として使おうとしたときに最後に行き着く機材だと思います。
Note PBなんかてらしまさん面白がってましたね。WavetableはMPEに対応しているので、色々と音を出して遊んでもらいました。
正直、MPEで演奏にさっと使えるのはポリプレッシャーくらいしかないと思ってます。かなり練習しないと、ピッチベンドなんかは使うのは難しい。
これは、触りたいという方がいたら持っていく形にしたほうが良さそう。
かなり練習して、ペダルスティール的なフレーズ弾けるようになったんですけど、こういうのはオンラインのコードワークの勉強会や動画でやったほうがいいですね。
見てもらったら、多分びっくりすると思います。
あと、意外にオルガンがいけるんです。プレッシャー情報をエクスプレッション・ペダルに割り当てられますからね。え、それならオルガン弾くって?そうですか…
Linnstrumentだけで何回も研究会はできるんですよね。正直言って。まあ、でもニッチ過ぎますね。
マニュアルも全部訳したので、操作がわからない方がいたら説明はできるでしょうし…
Maschine
「フィンガードラムをやるなら、64パッドではなくて16パッドでやりたい」とてらしまさんがおっしゃっていたのですが、パッドに関しては一番高評価でした。16パッドの中では一番打感が好みのようでした。
Abletonにつなげてコントロールできるモードなんかも見てもらえばよかったですね…
Touché SE
PUSHやパッド全般に共通する問題としては、高速で演奏するのが難しいことや、ピッチベンド、モジュレーションホイールの問題があります。
パッドを楽器として使おうとしたら、この問題は避けて通れない。Linnstrumentは多くの問題を解決していますけど、入手の困難さもあります。
そして、MIDI CCやモジュレーション、ピッチベンドを指だけでコントロールできるからといって、それだけでうまくいくわけではないんですね。
で、それをかなりの部分で解決できるのがTouchéです。
てらしまさんにパッドをいじってもらいながら、Touchéでいろいろ遊んでもらいました。
動かし方でMIDI CCを表現力豊かにできるのコントロールので、面白い。パッドの可能性を拡張してくれます。
てらしまさんには、ストリングス系統と後はNoisyのプリセットを触ってもらいました。なかなかエグい音をてらしまさんは出していました…
Ableton PUSH2
私のPUSH2とてらしまさんのPUSH2を比較しました。
多くで言われていることですが、ノブのトルク感はかなり違いますね。またパッドの感度、数値上同じでもやっぱりばらつきを感じましたね。
電源がないと、ほぼ画面が見ないと使えないのは改めて電源なしで見て感じました。屋外では怖いですね。パフォーマンスのときはモバイルバッテリーを持っていこうとの思いを強くしました。Maschine mk3は明るいんですよね。パフォーマンス向けなのはAbletonPUSH2なんですけどね…
これ、即興だとちょっとこわいよねと言う話をしました。私のパッドは大分摩耗してました…
てらしまさんは、PUSHは制作用の機材として使うのが主で、パフォーマンスは考えていないとおっしゃってました。
てらしまさんのAbletonPUSH2は新品交換されたものなんですけど、一度トラブルあるとなかなかね…
Launch Control XL
で、ノブの比較の意味でこちらも触ってもらいました。
こっちのほうがノブのトルク感は一定ですし、縦フェーダーがあるのは制作でもパフォーマンスでも便利ですしね。
実際にパフォーマンス目的で今度は使ってもらおうかなあ。
結論としては、やっぱりそれなりに長い時間触らないとわからないねということになりました。ネットで見たことがあっても実物を触らないとわからない。特にLinnstrumentやTouchéは使って初めて可能性がわかると思います。
となると、やっぱり使える誰かがセットアップして、ついているのが一番いいんですよね。再確認できました。
セッション開始
せっかくですし、二人でセッションやろうということになりました。
てらしまさんからご提案頂いて、普段使わないメロディックシーケンサーでテクノ的なものを二人でやりました。フリジアンでダークなテクノを。
交代に1トラックずつ入力していく形でいろいろと。
私はドラム担当。てらしまさんが上モノ。
セッションやる場合は、生楽器や演奏が得意な人だけが楽しめる形は避けたいので、こういう形もできてよかったですね。
で、てらしまさんが、Linkをためしてみたいということで、二人で同時にトラックを作っていくことに。が、トラブルが…
トラブル発生
てらしまさんのPCで、Abletonの新規ファイルが作れない。
こりゃ、削除して再インストールするしかないねとなりました。
その間、私が基本的なトラックを打ち込み、ギターを弾き、ベースを弾き、Touchéを使ってストリングスを打ち込みました。ギターやベース用意しておいてよかったですね。Liveloopingとほぼ近いかたちでやりました。
今回はモーダルなテクノと1コードのディスコ的なものになったけれど、コード進行なんかこちらで決めてしまって参加者みんなで作るのはありですね。
アベイラブルノートスケールとか、アルペジオとかこちらで提案してもらうのならできそうです。
やるまで無理かと思っていたんですけどね…
てらしまさんは、PCでファンキーなクラビネットを打ち込んでくれました。残念なことにミキサーがなかったので私が演奏して作ったほうだけ。しょんぼりや…
こういうのも、動画に残しておけばよかったかなあ…
Fixed Lengthの使い方とか、切り取り方、シンクなんか見たらわかるもの結構あるはずなので。もちろんプライバシーの問題もあるのですが、自分の操作だけカメラで撮るなんかはできなくはない。
あと、遠方の方でもZoomで参加してもらうなんかこともやったら楽しんでもらえるかもしれないですね。スペースの問題もありませんしね。
もともとはもっとBPM遅かったんですけどてらしまさんがBPMをあげてくれました。
ForceもMPCもLink使えるし、セッションよりのときはAbleton Linkを使ってもいい。
自分ひとりでやっているとき考えが変わりますね。良かったです。てらしまさんがいなかったら、Ableton Linkを使おうと思わなかった。
そして、音楽もこういう形にならなかった。はじめはディスコ的なものじゃなかったんですけどね。ありがたい限りです…
オーディオも追従するので、なかなか面白いです。
で、楽しかったんですけど、これ、外でやるならモバイルWifi契約しないとだめですね。ゲストスピーカーを招くといっても、ご足労願えない場合ももちろんある。今、こういう状況でもありますしね…
打ち上げ
いやあ、楽しかった。3時間の予定だったけど、あっという間に時間が過ぎてしまいました。びっくりや…
自宅だと時間制限がないのがいいですね。気がついたら5時間以上経ってた。
終わってから二人で近所のホルモン焼き屋に食べに行きました。
せっかくご近所に引っ越してみえたので、大阪らしいものを。
お酒を飲みながらゆるゆるセッションしていたので、打ち上げではお酒は飲まずに。
参加していただく方が、研究会の後に交流できるような形がとれたらいい。音楽を続けやすくなるきっかけを作れたら嬉しいですね。
セッションやパッドを触れる機会を設けようと思うと、多くの人数では出来ないです。わかっていたことでもありますけど。
換気などの問題を考えても10人くらいまでが限界ですかね。
セミナーみたいな形だと聞いたけど何も出来なかったという形になりがちです。フォローアップもないのがほとんどだったら、そりゃ普及はしないですよ。
まあ誰もやらないんなら、自分がやればいいだけですしね。
実際に手を使わないと覚えられないですし。
操作の説明なんかはオンラインでやって、記事にしたり動画にすればいい。
そうすれば、遠方の方や、子育て中、介護、病気だったり、いろんな事情がある人でも参加できるはず。無理なく音楽を続けるなんか、普通に考えたら無理。だからこそ、諦めたくはない。無理を無理ではないものとしたい。
今回、二人でやったわけですけど、これはこれでありですね。
ゆっくり話せますし、いろいろ遊んでもらえることもできた。自分ひとりだと出ない発想もたくさんもらえました。家だからギターやベースを弾くことも出来たわけですし。
少しずつ拡張できるように準備を整えていきます。
てらしまさん、お忙しい中ありがとうございました!
たくさん話せて、色々遊べましたね。
また、遊びましょう。次はもっとディープなところもいいですね。笑
パッド研究会、楽しいですよ。
個別で操作などを説明する勉強会もオンラインで来週から再開しますので、ご希望の方はTwitterのDMか、ブログのお問い合わせからメールいただければ幸いです。無料です。
外のスタジオで集まる場合はスタジオ代を折半して頂く形にさせてください。
さ、課題はいっぱいあるけど、ゲストスピーカーを招いたり、外のスタジオでできるように準備をしていきます。
今の状態では対面で拡張するのは無謀だとわかったのは収穫ですね。コツコツやっていきます…
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