PUSH勉強会2回目
今日は阿佐ヶ谷のデニーズでNさんとPUSH勉強会の2回めを行った。
今日は、もうひとりみえるはずだったのだけれど、予定が合わなかったのでNさん(@pupu900)との情報交換にした。
都内にみえる予定があったとのことなので、お借りしていたミキサーを返すのとお茶を飲むことにした。
来週以降は、シャカリキMONKEY荒削り(@RUNOMI69 )さん、Beatflask(@s_ngn)さん、ぢゃぽん(@djapon)さん、そりゃないよマル(@maruonelove )さんの4人のなかで、やりたいことを聞いた上で遊んでいきたい。
スペカンさんが都内に来たときにはちょっと頑張ってPUSHを覚えて貰う予定なので、もう年内の日曜日はほぼ埋まるかな。
デニーズは良かった。分煙だし、デスクはしっかりしていて不安はない。ファミレスだと急に予定が変更になっても仕事をして帰ったらいいわけだから、そういう意味でも気軽にできる。
勉強になったこと
今回はPUSHの勉強に絞るということではなかったので、NさんがカスタマイズしたMPD218の感度について教えてもらった。
Nさんが今回試したかったのは、MPCソフトウェアがバージョンアップして、他のコントローラーでMPCソフトウェアを使えるかどうか。
私も昔はMPCを使っていたし、パッド研究会をやっている以上、現行のコントローラーについては最低限の知識があったほうがいいと思うので、いくつか質問した。
PUSHでMPCソフトウェアをコントロールするのは難しい
トランスポートは完全に使えるわけではない。メトロノームは動作するし、ミキサー部分などはある程度動くが不完全な対応。
Q-LINKがうまく使えれば、かなり便利だろう。
けれど、一つ一つMIDIラーンさせなければいけないから、ソフトウェアだけ手に入れても使うのは難しい。使うなら、Ableton Live上で動かしたほうが楽そう。
そう考えると、MaschineはやはりMIDIコントローラーとしては相当に優秀だということがわかった。簡易的だけれど、表示もされるそうだし。
16パッドのコードの問題
Maschineのコードセットは、これ、あの曲からとったとわかる特徴があるコード進行が多い。
Maschineで曲を作る場合は、コードセットにして、適当にいい感じのコードを繋げて作るのが基本だろう。
そういう意味では自分がやった叩いて覚えるコードとスケールは失敗だった。
Maschineのワークフローを無視したやり方だった。
理屈がわかればMaschineのコードセットだけでも相当面白いことができると言うことを示したかった。
サンプリング以外にも踏み出そうと思った時に、手がかりになるような物があればいいと思ったわけだ。
そのため、最低限の度数、マイナ-3種、ダイアトニックなどは説明した。
これがわからなければ、コードを作ることができないし、ベースラインを考えることもできないからだ。色んな曲を分析するためのツールを提示した所で終わった。
で、MPCを触らせてもらって、シャカリキさんが、ベースラインやコードが凄く作りにくいとおっしゃっていたのがよくわかった。
MPCのコードセットのようなものは更にわかりにくかった
問題点としては、通常のコードの表記と異なること。11と一般的には書くところを普通に4と書いてあったり、コードを勉強しようとした時に挫けそうな表記だった。
16パッドで狙ったものを作ろうとしたら理屈がわかっていないと作るのはかなり難しいのだ。
叩いて覚えるシリーズではそれを解消したかった。
XTCばりに変わったトライアドが沢山コードセットにアサインしてあったり、オンベースになっているコードが多かったり、ちょっと、普通じゃないコードが多かった。
知識があれば使えるけれど、そうじゃなかったら、これじゃないと思う人は多いんじゃないか。
おそらくMaschineの方が簡単だろう。
PUSHももう少しISOMORPHICモードの解説をするべきか?
Ableton PUSH2の場合、ISOMORPHICモードで弾けないボイシングはクロマチックに変えていくことで簡単に対応できる。
シャカリキさんがやりたいと言っていたようなものは、ISOMORPHICモードで弾いていくのでかなり作れる。
叩いて覚えるコードとスケールでやったような内容をPUSHで書いてもいいのかもしれない。
視覚的に理解できるので、PUSHは理論の習得コストが低い。
トライトーンサブやエンハーモニックなものも見てすぐわかる。
操作を超えた説明がいる
実際、コードやスケール、リズムなどについては優れた本もたくさんあるので、それを活用できるようにするのがいい。コストの面でも。
自分で何を勉強したら作りたい音楽を作ることが出来るかというところまでいけるのが理想だ。操作がわかっても、音楽の知識がないと作りたいものは作れない。
この音楽が何からできているのか、PUSHで分析できるように記事としても書いてもいくことが、障壁をへらすことになるか。
押して覚えるシリーズは譜面を使わないようにできるだけ努力して書いた。
が、譜面が読めるようにしたほうが自分でも作れるし、応用は効く。
PUSHを弾こうシリーズは、極力で簡単に弾けるようにして特徴を強調したようなプレイにしている。
これも譜面を使えたら、Cantaloupe islandのマイナートライアドの使い方とゴスペル的なプレイの共通点も簡単に理解できるはず。ブルース的な奏法との共通点も理解しやすくなるはずだ。
PUSHで理論書と譜面が使える状態になることを考えると、ちょっと荷は重いが、やってみる価値はあるか。全部は無理にしても、入り口だけでも説明はできるかもしれない。
32パッドシーケンサーやメロディックシーケンサーで説明したら、難しいだろう付点や複付点なども耳で理解しやすい。
こういう説明もしたほうがいいんだろうな。
結果的に音楽を作れるようになるので、PUSHのプレイヤーは増やせるのではないか。いろんなハードを見ることでも、色々勉強になる。今回は勉強会ではなかったけれど、記事を書くときの参考になった。
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