MODO BASS2が出てしばらく経ちました。
Ezbass、Trilianと並んでベース音源の中で人気があるものだと思います。楽しいのよ…
初代のMODO BASSでも十分凄かったので、正直お持ちの方は慌ててアップデートされる必要はないと思います。
でもベース音源お持ちでない方は、購入しても楽しめるのではないでしょうか…
まあ、でもこういうオールド・スクールなソウル・ファンクをやるなら無料のCSで使えるプレベでほぼ事足りてしまう気がしますね…
細かい奏法解説などはYouTubeや他の方の記事をご覧いただくとして、ソウル・ファンク大好きおじさんの激推しポイントを書いておこうと思います。
正直、MODO BASSのときと同じなんですけどね…
セールの時にTotal Studio Maxで買ったほうが安いことが多いです。B-3X,MODOBASS,T-Racksなども入っているし、MIXBOXも入ってますからね。ブラックフライデーの期間に買うことがオススメです…
オールド・スクールな音に出来て最高
まあ、どういうことが出来るかはこちらの動画をご覧いただくとわかりやすいですかね…
全て音源はMODO BASS2でやってみました。フラットワウンド弦のサウンドが異常にリアルということがわかるんじゃないでしょうか…
ソウル・ファンク、R&B好きのおじさんは失神してしまうのではないかな…
こういうのをやることにするか。エレクトリックベースやドラムの打ち込みやりたいという人もいたし。
— うりなみ (@urinami) March 14, 2024
ホーンの打ち込みとかは別に需要ないから良いか。
MIDI関係で生楽器の打ち込みやるときにつかう基本的なツールは説明できるな。 pic.twitter.com/1nOcrllrnP
オルガンはIKのB3です。リバーブはSunset Studio ReverbとSoftubeのSpring Reverbを使いました。大体Ik MultimediaとSoftubeあればなんとかなる。
Softubeはおっさんの期待を裏切らない…
ドラムはEzdrummer3を使いました。
SoftubeのHarmonicsはこういうベースに掛ける最終兵器だと思います。凄く良いんだけど、あんまり使っている人いないですね。地味だからかな…
ギターだけ生ですね。ボーカルはサンプル。あとはPUSH3で演奏して作りました。ざっと作ってから修正ですね。
Morning Jam
— うりなみ (@urinami) March 17, 2024
Ableton12で格段にドラムが打ち込みやすくなった。
ストリングスやホーンセクションも前までだと細かい打ち込みはきつかったけど、非常に快適に。
まあ、こういうオールド・スクールなものでレイドバックしているものを打ち込む意味があるのかと言われたらあれだけど…
IKのMODO… pic.twitter.com/phM7Y1vXuE
70年代まではプレベ、フラットワウンドを使う人が多かった。それを模したサウンドですね。
古い弦で、フラットワウンドだと音量が急激に減衰するのでフレットに当たるアタックもラウンド弦と全然違いますね。
そしてハイアクション、古い弦。こういう設定が出来る音源は他にないです。他のソフトだといろいろ工夫しないと古い質感に出来ないのものが、簡単にMODO BASS 2では可能です。いやあ、めちゃくちゃです…
ほとんどのベース音源はサンプル音源なわけですしね。
モデリング音源であるMODO BASS2は奏法によっての音質変化が他の音源とは違う。
そもそもラウンド弦しか収録していないベース音ががほとんどで、フラット弦のサウンドであることはオールド・スクールなサウンドに占める割合が大きいですしね。
ミュートがあるのも大きい。もこもこサウンドにしてくれます。
録音したら自分がベース弾いてるのと大きく差はないかな。自分はわかるけれど、他の人だとわからないかもと思ってしまいますね。
あ、全てのホーンとストリングスはSession Horns Pro2とSession Strings Pro2です。
いろいろ持ってるんですけど、ファンクやソウルだとディスコフォールがあったり、軽いのでSpitfireより使ってますね。フォールはエンベロープをいろいろ整形してます。
Ezbassも凄いけど、やっぱりMODO BASS2の優勝やな…
— うりなみ (@urinami) March 19, 2024
ちゃんと打ち込むとフラットワウンドで死んだ弦のスラップの音になるからもう何がなんだか…
ピッキング位置もCCで描くとそういう音になってる。
やる意味があるかどうかわからないけど、ちゃんとミューとしてスラップするとMODO… pic.twitter.com/gpky0gjEYb
こういう古臭いスラップなんかなかなか他の音源で作れない。まあ、打ち込みでそんな物を作らないですか、そうですか…
追記:2024/03/23
MODO BASS2,SoftubeのHarmonics,VCA Compressorで実験。70年代サザン・ソウル風。
— うりなみ (@urinami) March 23, 2024
グリスはもうちょっと追い込んで粘っこく出来そうだけど、フラットワウンドで古い音にはなってるな。どうなっとるのや…
Pushならリアルタイムで弾けるから人から見たら気持ち悪そう…… pic.twitter.com/7bOa0f4MTJ
グリスもちゃんとフラットワウンドの音になってますね…
こういうサウンドの肝は、Harmonicsだとよくわかりました…ずっと研究してきたことが多分わかった。弾いたらもっとらしく出来ます。こういうのもどっかにまとめるかな。需要はないけど…
追記:2024/07/23
スライドビブラート。普通の縦方向にするビブラートは異なり、フレットをまたいでビブラートするスライドビブラートは、一線を画したリアルさです。ファンクベーシストだとVerdine WhiteとかLucky Scottの得意技ですね。
やろうと思ったら、こういう感じのものも打ち込めますね。凄すぎる。
ヒップホップバンドがスライ風に作ったらどうかみたいな遊び。
— うりなみ (@urinami) July 20, 2024
こういうのやるならMODOBASSは本当に凄いんですけどね… pic.twitter.com/WVWwdatziu
MODO BASSとの違い
スラップがもっとリアルになったのと、ミュートがもっとらしくなったところですかね。
ですが、MODO BASSのときでも十分らしく出来ました。
ウッドやモデルが増えた。フレットレスベースが収録されたし、既存のベースでもフレットレスを選択できるようになったので、そのあたりを使いたい人はMODO BASS2にアップグレードする価値があると思います。
Ezbassとの違い
Ezbassに比べると圧倒的にモデル数が多い。拡張パックを購入せずとも主要なエレクトリックベースのモデルはカバーしています。
まあ、ソウル・ファンクやるなら、プレベがあればなんとかなるので、こういうジャンルが好きな人だとMODOBASSでしょうしね。
ジャズベとスティングレイまであればオールド・スクールなものなら足りるから充分以上ではあるんですけど。
奏法の打ち込みの簡単さはEzbassがダントツです…
また、EzkeysやEzdrummer3との連携は強力です。
MODO BASS2との大きな違いはフレーズの使いやすさです。
MODO BASS 2ではフレーズも付属するようになりましたが、正直いって曲に使えるようなものではないです…
こうやって打ち込みするんだよというキースイッチやアーティキュレーションの見本のような感じですね。
Ezbassはシーケンサーが付属しており、移調も簡単。一方、MODO BASS2はシーケンサーを持っていないので収録されているフレーズを移調したりするのはDAW側でやる必要がある。
より簡単に使いたい、自分でベースラインを考えるのはしんどいという人はEzbassですね。
作曲支援に使えるすぐ曲に出来るEzbass。細かく奏法面を追い込んでいけるMODO BASS 2という違いです。
Ezbassはシーケンサーも持っていますし。内蔵のシーケンサーで打ち込みはしやすい。スライドやグリスなどキースイッチやCCを駆使しなくても内蔵シーケンサーで使えるのは強みでしょうか。
MODO BASS2は純粋に音源ということですね。
まとめ
異常にマニアックな音源です。ミュートの掛け方や弾く位置によって音色が変わったりと、知識があればあるだけ楽しめる。
ですが、知識がなくてもベタ打ちでもそれなりの形になるのは凄いですね。サンプル音源とは全然違う挙動になる。マシンガンサウンドにならないですし。
打ち込みで古いベースサウンドが作れるなんてことは無かった。時代は変わりましたねえ。
打ち込みするくらいなら弾いたほうがいいと思ってやってきましたけど、BPMやキーが変わったりする時に録音するより便利なことが多い。
時間がないときにたくさん作らなきゃいけない場合は、もう自分で演奏することにこだわらなくてもいいなと思いました。
そして、打ち込むことでわかることって結構あるんですよ。研究のために大量にフレーズを打ち込んでいます。
こういうサウンドにする時、自分はスネアのスペースを作るようにしているなとか、あるいはプルだったら何処で弾くか。ゴーストノートの音量をどうするか。オクターブのフレーズなんか弾くならどれくらい粘っこく弾けるよう後ろにしているか。
こういうフレーズならブリッジで弾くとか、演奏するときにやっていることを意識化出来る。BPMによってどの程度溜めるのかとかね。同じフレーズでも弾き方は変わる。こういう遊び方が出来るのは楽しいですねえ…
ブラック・ミュージックはドラムとベースの割合が大きい。私のようにオールド・スクールなソウル・ファンクが好きな人でも楽しめる懐が深い音源です。
MODO BASS2,なかなか楽しいですよ!
追記:2024/07/23
追記:2024/09/14
オールド・スクールなファンクやソウルが好きな方にはおすすめです。オルガン・ベースもらしい感じになって楽しいです…
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