Abletonの最大の特徴のひとつであるWARPモードは、BPMが違うものでもピッチを保持してくれたり、テンポが違うものを合わせてくれる機能。WARPはAbletonの初代からあります。今では当たり前だけれど、先進的だったのよ…
日本だとヒップホップにAbletonを使う人は少ないですが、海外ではヒップホップで使う人も結構います。
そういう人たちはWARPの変態的な使い方をしている人が多い。
独特の質感変化をさせることができるからでしょうね。
WARPモードにはそれぞれ特徴があるのですが、ドラムなどでよく使われるWARPモードはなんといってもBeatsでしょう。
ピッチがあるものやコードなどはComplexやComplex Proがうまくいきますが、想定されているものと違うものに使っても面白い質感になります。
今回は高度な使い方ではなくて、基本的な使い方です。
やり方
- WARPモードでBeatsを選択します
- PreserveでTransientを選択
- Transinetループモードをオフ
- トランジェントエンベロープを下げます。
#Abletonだより
— うりなみ (@urinami) February 19, 2024
おばあちゃんよ。
以前にDrumbussは便利という話をしたわね。でもAbletonだとWARP周りでタイトにすることも出来るのよ。
クリップのオーディオタブでトランジェントループモードをオフにして、トランジェントエンベロープの値を下げればいいのよ。… pic.twitter.com/OXkQu0Hjtj
コンプやゲートなどを使ったのとはまたちょっと違う感じでパツパツになりますね。波形を録音すると違いがわかります。打点というかアタックの持続時間を長くしたい人はゲートを使ったほうが良いですね。
一応理屈としてはTransient(音のアタック部分)を残して、次のアタック部分までエンベロープを急峻にしているということでしょうね。無音を挟んでるわけですし。気になる方はResamplingして波形を確認すると違いがわかると思います。
結果的にゲートに近い感じになりますけど、独特の点というか、ぶった切り感が出るのが特徴ですね。タイトにして遊ぶことも出来て楽しいんではないでしょうか。
なかなか香ばしい日本語で絶望された方も多いんではないでしょうか。…
ゼロ交差はゼロクロスポイントと訳してくれ。と言ってもそれでも宇宙語ですね…
でも、わからなくても問題ないです。
ループ前進、ループ往復はサンプラーなどで音を伸ばすためにやっている仕組みと似たような感じですね。この文言から判断すると。
ループ前進は小さい音が連続して続いて、ループ往復は逆再生、再生なので、シンセ的なものに使ったらもしかしたらうまくいくのかもしれないですけど、全く使い道がわかりません…
何か面白い使い方あったら教えて下さい…
普通に打楽器系などで使う場合はBeats,ループオフがスタンダードな使い方。エンベロープの値を下げるとタイトになる。ここを押さえておけば大丈夫です。
ドラム以外のソースに使うのもありですね。
これもよく使われるテクニックね。
— うりなみ (@urinami) February 19, 2024
本来ならComplexやComplexProで使うのが適切な素材をWarpモードをBeatsにして、トランジェントループモードをオフ、トランジェントエンベロープを変形させているわ。
アイデア次第で何でも出来て楽しいわね… pic.twitter.com/xqCJC1yiMS
WarpモードをBeatsにして、トランジェントループモードをオフ、トランジェントエンベロープを変形させてます。オルタナティブR&Bなんかでも使えそうな感じになりますね。
生楽器の場合は、WarpモードはComplex Proでやらないとオーディオクオンタイズは不自然で気持ち悪くなるので(と言ってもプレイヤーならComplex Proでも気持ち悪く感じる人、結構いると思いますが…)、それ以外を使う方は少ないと思いますが、あえてこういうモードにして使うのもありですね。
生楽器でタイミングだけが問題の場合は、クオンタイズ掛けるより切ってスクラブしたほうがより望ましい効果になることが多いです。
WARPはモードによって音色が激変するので、それぞれの特性を知っておくと楽しく遊べます…
普通にタイトにするならDrumbussを使うほうが楽ですね。
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