コードを分解して覚える重要性 全音下のハーフディミニッシュを使おう
前回の記事と考え方は同じ。
動画みてもらったらわかると思う。
Ⅱm7(b5)-V7(b9,b13)-Im7
今回は、マイナーの場合のボイシングを書いておくね。マイナー251だね。
前回と違うのは、2度がハーフディミニッシュになっている。トニックがマイナーになっていることだね。
で、ちょっとマイナー・キーの場合はテンションも変わってくるんだよね。
理論的な説明は、PUSH勉強会ではやってるんでよかったら、参加してな。
まあ、でも別にⅡm7-Ⅴ7(b9,b13)-Imaj7って弾くのもたくさんあるからね。練習するときには両方共やっておくといいと思うよ。流れで演奏できるようにする必要があるからね。
まず、最初のDm7(b5)は、Dを弾いてから+短3度の上のマイナートライアドで弾いてる。
D+Fmで弾いている。
つまり、R+短3度上のマイナートライアドはm7(b5)はハーフディミニッシュになるってことだね。テンション入れるなら、マイナーadd9にしたら11thになる。ちょっと覚えておくといいかもね。add9thコードについてはまた取り上げる。
前回、メジャー7th作るときにやったのと同じやね。
で、最後はCm7(9)というコードやね。
これはこう考えて弾いてる
R+7と短3度上から始まる5度を省略したメジャーセブンス。
この場合は、左手でCとBbと弾いてるね。
で、右手は、Eb,G,Dという構成音で弾いてる。あ、これは別にオクターブ上に持っていってもいいからね。どのコードも転回形を使うのは自由やよ。
ネオ・ソウルみたいにしたいひとは、コードトーンをできるだけ近接するようにすると雰囲気出ると思うよ。まあ、まずは基本的なの覚えましょう…
考え方については、ここでも説明してある。厳密なアッパーストラクチャートライアドの定義だと駄目なんだけど、左手(低音)をR+3,R+m3,R+7,R+maj7と分類して、上に3和音と考えるともっと簡単にコード弾けるんだよ。
ギターのボイシングなんか分類するとこういう感じだね。鍵盤でも同じような考え方する。
全音下のコードを弾くことで7thのテンションを作る
で、G7(b9,b13)は全音下の、ハーフディミニッシュを弾いてる。
R+全音下のハーフディミニッシュ=7th(b9、b13)やね。
もちろん、初めに弾いたDm7(b5)のフォームをFから弾いてもいいよ。できるだけいろんなフォームを覚えてもらいたいからね。
コードのダイアグラム
Dm7(b5)
度数でいうと、R,b5,7,m3
G7(b9,b13)
度数でいうと、R,7,b9,3,b13
Cm7(9)
度数でいうと、R,m3,5,7,9
ただ、意識としては左手でR+7弾いて、右手で短3度上の5度省略したmaj7弾いてると考えたほうが実用的かな。
減5度(Db)に行った場合はお待ち下さい。ちょっとこれ、動画も撮るし手間かかるんですよ…そりゃみんな作らんわな…
G7=Db7だから、ベースを減5度にしてもなりたつ
追記:2019/03/26
考え方は前回と同じだよ。
ドミナント7thが成り立つのは、トライトーンである3度と短7度の音があればいい。G7でいうと、FとBだよね。
Db7って、Fが3度でBが7度になる。だから、交換可能なんや。
じゃあ、さっきのコード進行Dm7(b5)-G7(b9,b13)-Cmaj7(9)のコード進行のG7(b9,b13)のベースをDbに変えてみるよ。
Db,F,Ab,B,Ebだね。R,3,5,7,9 つまりG7(9)になる。
つまり、R+3度上からはじまるハーフディミニッシュは7th(9)コードになるということだね。
上のコードも動かせる
3度上から始まる減5度をを含んだコード、全音下から始まる減5度を含んだコードを弾くことで、いろんなドミナント7thコードを作り出せるってことだよね。
ということは、ルートを変えずに上のコードを動かしてもOKだよ。コード動きをつけたいときなんか、自分はやるな。ネオ・ソウルのギターなんかもこういうのよくやるよね。ネオ・ソウルというか、ゴスペルの技法だと思うけど。
ちょっとやってみたよ。2拍で動くパターン。2小節見てね。
ベースはGのまま。初めはBm7(b5),次にFm7(b5)を弾いてるね。コードネームでいうと、G7(9)→G(b9,b13)と動いている。
前回やったのmaj7(#11)でも当たり前だけど適用できるからね。即興するときの基本的なツールでもあるから覚えておくと便利やと思うよ。
あと、これ、意識してもらいやすいように、Ⅱm7(b5)と同じ形で弾いてる。実際演奏するならもっとボイス・リーディング考えてスムーズにしてもいいけど、今回は理屈の理解だからね。おのおの実験してみてくだされ…
半音の動きがあって美しいね。
ゆっくり弾いてあるよ。
PUSH勉強会では、いちいち理屈も説明しているのでかなりの量になってしまってる。実際、こういう曲ではこう弾くとか実例も出してるからね…流石にそこまで記事にすると量が多くなりすぎるんで、まずは基本的なところから。
こういう、曲でよく使われるボイシングを覚えていくと楽しいな!Ableton LiveとAbleton PUSH2はハーモニー学ぶののに向いてるよ。
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