iRig BlueBoardを導入しました。ペダルについては悩んできました…
ワウペダルを使いたいものの、現在の自分はライブをすることはなく、レコーディングしかギターは弾かない。PC環境でできるだけ完結させたい。そして、私のメインの楽器はAbletonPUSH2で、できればそちらでも使いたい。そういう観点で、MIDIフットコントローラーをいろいろ試してきました。
ここ数年でフットコントローラーもNektar PACERと、iRig Stomp i/oと導入したのですが、私の使用用途ではiRig Blue Boardが最高でした。
iRig BlueBoardのいいところ
軽い・小さい
軽い。これはめちゃくちゃ大きいです。Nektar PACERやiRig Stomp I/Oは重かった。これならギターケースにも簡単に入れられます。
MIDIノートを出力することも出来るのでMIDIラーンさせたりすることでいろいろ悪いことが出来ますね。キースイッチを割り当てることもできますし、このサイズならデスクの上においても圧迫感ないです。
剛性に関して言うとPACERやiRig Stomp I/Oのほうがありますけど、充分な剛性があります。ラバー製なので、マルチのような踏み心地を求めるなら、PACERやiRig Stomp I/Oでしょうね。クリック感はないものの、しっかり踏んだことはわかります。
小さいのは持ち運びが楽ですし、配置の自由度がありますね。おっさんだけどもやしっ子だから、荷物は1gでも軽いほうがありがたいです…
Bluetooth接続ができる
今の私はライブをやることはない。ライブやるならレイテンシーが気になりますが、このくらいのレイテンシーなら慣れたら弾けます。iPhoneにつないで、プログラムチェンジをガンガンやるようなら厳しいでしょうけど、私はライブをやるわけではないですしね。充分です。
ケーブルが多いだけ、電源周りのトラブルも起こりやすいですし、掃除も大変。設置の自由度も増すのはありがたい。
使わない時にちょっと動かすのが気軽にできるのは嬉しいです。
携帯と接続したり、PC接続する時にペアリングすればいいだけで配線の手間がないのはいいですね。これが一番の売りだから当然なんですけど…
電池駆動が可能
単4電池で動くので、場所を選びません。欲を言えば、USBで充電できると電池切れの心配なくて最高なんですけどね。でも、どこででも手に入れられる電池で動かせるのは、安心感あります。
汎用性が高い
それこそ、DAWのトランスポートなんかMIDIラーンさせたらギターやベース弾きながら録音したりするのにも使えますね。これは便利。ギターやベースを弾く時モニターなどノイズ源からできるだけ離したりするのも楽ですね。いちちいち長いUSBケーブルなんかつなぐのは面倒すぎます…
iOSにもMacにも使えるのはポイントは高いです。レコーディングはPC,外ではiOSという方にも便利。
MIDI CCとMIDI NOTEを出力できるので、決してIK製品に使用法は限定されないです。私みたいに、どっちかというとDAWの機能拡張として使うことが多い人にはいい。汎用のMIDIコントローラーとして使えるのは大きなメリットですね。
iRig BlueBoardの面倒なところ
設定が面倒
これはWindowsの人と、Macの人では面倒さは違います。
Macで旧バーションの場合はちょっと面倒くさいです…私はMacなので、そちらでの顛末を書いておきます。
iRigBlueboardをMacでBluetooth MIDI接続をしようとする場合、ファームウェアアップデートしないといけないんですね。
で、電池ボックスをあけたところに、MicoUSBがあれば、Windowsとつないで、アップデートが出来るんだそうです。
なんだか、調べたところによると、パーツの関係上Windowsマシンじゃないとアップデートできない。え、これマイクロUSBがついてないんですけど…
絶望や!
そう思ったんですが、やり方はありました。ちょっと古めの機材なので、情報が整理されてないんですね。
普通にペアリングして使えると思っていたのでちょっと戸惑いました…
AppstoreでiRigBlueboardUpdaterというものをダウンロードしていただければ解決です。
iPhoneに接続して、そこからBluetooth接続してファームウェアをアップデート。そこからはMIDIスタジオでBluetooth接続すればいいです。このあたりはBluetoothMIDIの場合みんな同じなので苦労はしないかと。
Mac上のiRig BlueboardソフトウェアではiRig Blueboardを認識しない
いやあ、これにハマりました…
どうあっても認識しませんでした。SCANボタンがそもそも押せない。解決方法はあります。
iOS版をインストールして、Aボタンを押しながら電源を押すと、携帯で認識できます。基本的にiOSで使うことメインに考えているんでしょうが、Macの方もなんとかしてほしいですね。エクスプレッションペダルのキャリブレーションとバックライトの調整をしたかったので困りました…
立ち上げるときも注意が必要
Macと接続する場合、Bを押しながら立ち上げるA~DまでMIDIノートを吐き出すモードになります。
Cを押しながら立ち上げると、A~DまでがMIDICC20〜23に設定されます。
まとめ
ちょっと古い機材ですが、AbletonPUSHを拡張するのに便利な機材だなと思いました。PUSHは慣れると鍵盤なしでも鍵盤的なプレイも出来る。それなのに、エクスプレッションペダルをつなげるためだけに鍵盤を置くのもバカバカしいですしね…
iOSにつないで、Amplitubeを鳴らすために作られたものだと思うんですけど、PCベースで音楽制作をしている人には色々使いでがあります。
汎用MIDIコントローラーなので、Amplitubeだろうが、BIASだろうが、Neural DSPのものだろうがコントロールできます。
私はFender大好きなので、Amplitubeがメインですが、他にもNeural DSPのものと、LIVE付属のAMPを使います。あれ、Softubeなので、Amproomと同じなんですよね。なかなかいいです。
そして、汎用MIDIコントローラーということは、いろんなパラメーターをアサインできます。シンセ弾く時にフィルターアサインしたり、エフェクトのオン・オフに使ったりもできます。LIVEだとMIDIマッピング簡単に出来ますしね。
トラック切り替えなんかに使ってもいいですし、Livelooping的な使い方も出来ると思います。
空間系なんか、マルチやコンパクトエフェクターよりPCだといろいろ出来ますし、ギターサウンドを拡張するのにも役に立ちます。
私はPUSHの演奏性を高めたかった。これはコンパクトでぴったりハマりましたね。
PUSHでオルガン的なプレイする人がいるのかどうかわからないですけど、オルガンやるならエクスプッションペダルは絶対にいりますしね…
PUSHは、タッチストリップでモジュレーションホイールとピッチベンドを切り替えなければいけないので、リアルタイムでシンセのように弾くのは難しかったのですが、Touché SEでかなり演奏性はあがりました。
これに加えて、iRig Blueboardを加えることで、エクスプレッションペダルを使えるようになり、MIDIラーンをすればアレンジメントビューのトランスポートなんかも足元で行えるようになる。
PUSHを中心とした演奏して録音したい人にとってのシステムはできたんじゃないかと思います。
コンパクトなシステムを作ることを考えていました。落ち着いたらまた移動が多くなるかもしれませんし。
時間がかかったけれど、自分にとって使いやすいシステムができました。長かった…
ギタリスト、ベーシストの練習用としてもよし、DAWの操作性を上げることにも使える。エクスプレッションペダルも接続できる。PCにもつなげる、携帯にもつなげる。そしてコンパクトと地味ですが、非常に生産性を上げてくれます。iRig Blueboardは楽しいですよ!
追記:2022/07/19
今はメインでこれを使ってます。ついに銀パネのTwinを処分しました…
追記:2022/07/18
M1MacでAppleのMIDIスタジオで認識させようとしたものの、認識しなかったのですが、KorgのBluetooth MIDI Connectを使えば問題なく認識されました。
Abletonでステップ入力したい人なんかにも便利かもしれないですね。一応やり方を書いておきます。
環境設定で以下のように設定します。
MIDIマップモードスイッチを押します。
MIDIステップ入力をアサインします。
メリットは手を離さずにステップ入力できることでしょうか。今だとサステインペダルくらいしか使えないキーボードが多いので、活用できるかもしれません。
64パッドでコードの押さえ方を覚えたものの、リアルタイムで弾くのはキツい。テンションコードなどで片手で弾くのがキツいという場合にも足を使えたら楽かもしれませんね。
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