全くの初心者が指ドラム(フィンガードラム)をやるのに知っておきたいこと 第7回 MPD218の設定
いやはや、暑いな。自分は先週から出張にいっていて、ようやっと東京に戻ってきたんやけどもう夏バテみたいや…
じゃ、ここから最大の難関のMIDIノートナンバーの設定や。これができれば、iPhoneでもiPadでも叩ける。Mac持っている人ならPC版のGarageBandでも叩けるからね。そして、この設定ができるようになったら、他のドラム音源でもパッドで叩ける。
MIDIラーンと言うのが機能にあるものならこのドラムマップというのは考えなくてもええんやよ。
ただMIDIラーンがソフトウェア上でない場合は、設定していく必要があるね。残念ながら、GarageBandにはないんやね。
前回の記事はこちら
ドラムマップとは
今まで、ドラムマップってのはちゃんと説明してこなったんで、ちょっと説明するね。ここは理屈編だから、飛ばしてもいいよ。
普通MIDIで管理する時、1つのトラックは1つの楽器が基本なのね。
例えばピアノだったらピアノのトラック。それに音の高さや長さのデータがあるという感じなのね。
ドラムは一つの楽器ではあるけれど、ドラムセットという楽器は、いろいろあるよね。ハイハットやタムやクラッシュシンバルやライドというように複数の楽器からできてるから、ピアノや、他の音程がある楽器とは扱いが違うよね。1トラックに様々な楽器があるわけやから、それぞれの音に楽器を割り振ってる。
それが今までレイアウトで説明してきた、謎の番号のことなのね。
サンプラー系統のソフトの場合、MIDIラーンがなくても使える場合がある
たとえば、Korg gadgetとかiMPCとかの場合は、MIDIラーンが出来なくてもPADつないでたたける。
というのは、16パッド型のサンプラーは基本的にサンプルをどこに配置するか設定できるからね。
そういう場合はMPD218を半音階のモード(クロマチック)にして使うとええよ。その場合は、ハッドの左隅が最低音になることに注意して。
うまく音がならない場合、オクターブを調整することでうまくいくからね。16パッドのサンプラー型のソフトがある場合は、やり方あるということ。MPD218ならReason Liteが付いてるから、Kongが使える。あ、Live liteついてて、Drumrack使えるなら、Liveが一番いいかな。
この講座でiOSへの接続が終わって、気力があったらやってみるね。
MPD218の設定 まずソフトをダウンロード
AKAIのサイトからダウンロードしてくれ。
MacもWINも操作は基本的におんなじ。でも間違いやすいポイントがたくさんあるんや…
これ、USBで接続しただけだと認識しないからね…
MPD218をソフトに認識させる
File→MIDI setupでMPD218とMPD218Editorを通信できる状態にしなきゃいけない。
こういう画面でINPUT OUTPUTともにMPD218を選択して、適用してね。この画像にはMPD218がないのは、出張先にMPD218を持ってなかったからや…すまん。
MPD218本体のプリセットを読み込む
これが一番みんな混乱すると思うんで解説するね。
MPD218マニュアルより引用
これ、ちょっとわかりにくいんと思うんやけど、プリセットというのがMPD218にもともと入ってるのよ。それが、1バンク16あるのが、3バンクあるから48のレイアウトが格納できるってことなんや。
一応、マニュアルでもさらっと解説してあるけれど、わからんかった人おると思うよ…
MPD218 ユーザーガイドより引用
これ直感的にわからんよね。パッドが一つ一つのパッドを指してるんではなくて、16のパッドのレイアウト1つが48保存できるということです。
MPDはBANKが3つある。BANK1つずつに16のレイアウトが格納できる。
PADBANK Aに16のレイアウト、PAD BANK Bに16のレイアウト、PAD BANK Cに16のレイアウトが入れられるってことやな。
本体側でレイアウトを切り替える場合、PAD BANKでどのパッドバンクか選択する。A,B,Cのどれかね。それからPROGRAM SELECTを押しながら、PADを押して呼び出す。
作ったのに呼び出せんという時は、PADBANKを間違えとると思うよ。慌てんとやってみてね。
これ、わかってるひとには当たり前のことなんやけど、そうでないひとには難しいよな・・・
レイアウトにあわせてMIDIノートナンバーを打ち込む
はい。それから、ノートナンバーを打ち込んでいく。
いままで説明したレイアウトのノートナンバーを参考にして打ち込んでくれ。Garagebandなら基本的に音が出せるからね。
Ko-neyさんレイアウトから派生したスペカンさんレイアウト
クロスレイアウト
バーティカルレイアウト
ジャズレイアウトや
レイアウトについてはこちら
MPD218にデータを送る
ま、さっき仕組みを解説したからわかるかと思ったら、パッドフレンズ、初心者殺しの罠が待っとるんや…
これ、Saveってやっても、MPD218にはデータ送られないからね。MPD218Editorで作った、レイアウトのデータがPCにセーブされるという意味だから。
MPD218にレイアウトのデータを送るには「Send to Hard Ware」を選択する。もともとあるプリセットを置き換えることになるな。
MPD218 マニュアルより引用
まあ、これでSend presetを押したら、MPDにレイアウトのデータが送信できる。
MPD218とiPhone、iPadの接続
NOTEREPEATキーを押しながら、カメラコネクションキットに接続してくれ。
これで、Garageband立ち上げて、ドラムを選択してくれたら演奏できるね。
おつかれさん。
いやはや、たいへんやったね。ここが一番面倒くさいんだよ。ここからは楽しい指ドラムやね。
MPD218はreason Liteが付いてるから、Winのユーザーでもつかえると思ったけど、Live liteも付属してるのね‥・
それなら、Live Liteで説明しようかな。WinのユーザーはDrumrackを使えば簡単やし、応用が利くんやよね。Reasonも好きなんやけど、多分Liveの方が簡単だし。
それはDrumrackの使い方シリーズに本当に基本的なレイアウトの使い方を説明することにするね。
次は、指ドラムのルーディメンツである5フィンガートレーニング、2フィンガーダブル、ムーブというものについて書きたい。こういう練習していたら上達するというのがわかったというのは凄いことなんやよ。確立された楽器じゃないからね。
指ドラム、楽しいな!
付属ソフト考えると、圧倒的に安いな… Live liteとReasonあったらフィンガードラムはじめてやるのに足りないことはないと思うよ
本格的にフィンガードラムやって、クリックは聞かせたくないとか、そういうのやったら4アウトの物を買えばええと思う。Winで安価。低レイテンシーで使えるものとしてはいい。レイテンシーが詰められるのが指ドラムとしては一番いいんやよ。
4アウトだと23000円くらい。2アウトのsoloが11000円に比べるとおそそ2倍するな。指ドラムだけじゃなくて、ギターや歌もやってみるなら勧める。自分は一応Focusriteは持ち出し用に持ってて、USB2.0としてはレイテンシーが安価で詰められるのしっとるからね。
SteinbergのURシリーズも持ってるんだけれど、USB3.0 のハブにつないだときに安定しなかったから勧められない。自分、固有の環境の問題かもしれんけどね…
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