全くの初心者が指ドラム(フィンガードラミング)をやるのに知っておきたいこと 第2回 ドラムセットの各パーツの名前を理解しよう。
今回はドラムを叩いたことがある人にとっては不要な知識や。飛ばしてもらっても構わんよ。
ドラムセットの各パーツの名前を理解してもらうのが目的。
なぜ、こんなことをするか。レイアウトは変更したほうが叩きやすいから。
前回の記事はこちら
レイアウトを変える合理的な理由
何故か。今後、指ドラムやる際に、レイアウトをみんな選んでいくことになる。レイアウトは複数切り替えるのが合理的や。
これは、自分の指ドラムの先生のスペカンさん(@MPC2Z )に教えてもらってなるほどと思ったんやけどね。
ドラマーは、曲調によってもセッティングを変える。
ジャズドラマーだったらライドを叩きやすい位置にするのは普通でしょって言われて、目からウロコやったよ…
これ、スペカンさんの凄いレイアウトやな。
生ドラムやと難しくないけど、指ドラムだと超絶的に難しい。
スペカンさんはレイアウトを物凄く柔軟に考える。
とくに今回のフラムとキックのコンビネーションは今のフィンガードラミングの技術としては現代の最先端だと思うよ。
まったくもって普通のレイアウトとは違うな。
でも、これ、普通のレイアウトやったら叩けない。というか、このレイアウトでも叩けるのは驚異的やよ。
ね、レイアウトが全く違うことがわかるよね。
ドラムキットの名称と音を知らないとレイアウトを変えることが出来ない。
この講座でやるGarageBandでもドラムマップというのにのっとって、16パッドの配列をしていく必要があるんよ。
今回の講座ではMPD218で設定していくけれど、流れとしてはこの記事と同じになるよ。
ドラムキットのパーツの名称
Wikipediaより引用
まあ、これが一番普通のドラムセットと言えるね。
本当は、フィンガードラマーも生ドラムはちょっと叩いてみると学習できることが多いから、叩いてみるとええと思う。
一応、Wikipediaのリンクを貼っておくね。音色などもあるから、生ドラム叩いたことない人は聞いてみるとええと思うよ。
まずは1のバスドラムからみよう。
バスドラム
「ベースドラム」「ベードラ」「バスドラ」「キック」と呼ばれる。
もう、混乱するよね。ドラムマップというMIDIの規格ではBass Drumと表記されるね。
Maschineなどのキットで、Kickと書いてあったら、バスドラムと同じこと。ペダルで演奏する。
これがドラムキットの中では最低音を担う。4つうちとか言われる場合、今だと、キックを4分音符で踏むのを指すな。ファンクドラマーだったら4つうちって言ったら、ライドかもしれないけれど。
物理法則通り、口径が大きければ大きいほど低音が出る。バスドラムは1つの場合と2つの場合がある。2つの場合を2バスといったりするね。
キックはリズムの印象を変えたり、非常に重要な楽器。特にスネアドラムと、キックでリズムの印象は大きく変わる。キックだけでジャンルがわかるものもある。サンバキックとかね。
また、今のダンスミュージックだと、キックはレイヤーしたり、サイン波をキックとして使ったり、様々な使われ方をする。
こういうのを覚えておくと、エレクトロなキットを選ぶときにわかるようになるからね。
ドラムマップでは
- Acoustic Bass Drum
- Bass Drum 1
と2つのバリーションがあるね。
フロアタム
床に置くから、Floor tomだね。音程としては、バスドラムの次に低い。「フロア」、「フロアタム」と呼んだりするね。
口径が大きければ大きいほど低いということを覚えておけばわかりやすいんちゃうかな。
ドラムマップではLow FloorTomとHigh Floor Tomがこれにあたるな。ドラムは、呼称が統一されてないのが、ドラム叩かないひとにはわかりにくいと思うんやよね…
フロアタムは今だとフィルで使うことが多いんちゃうやろうか。
古いロックなんかだとフロアで8分で刻むこともあるけれどもね。
ドラムマップでは
- Low Floor Tom
- High Floor Tom
と2つのバリエーションがある。
スネア
キック、スネア、ハイハットはドラムキットの中で使用頻度が高い。
ハイハットが高音を担当、スネアが中音を担当、キックが低音を担当とざっくり理解するといいと思う。
ハイハットを使わず、ライドを使う場合もあるけれど、ハイハットよりは使用頻度は落ちる。生ドラム系統でない場合は、ライドの使用頻度は一気に落ちるとおぼえておくとええかな。
機能としてはバックビート(アフタービート、オフビート)を強調するのに使われることが多い。2拍目、4拍目やな。もちろんフィルインにも使ったりする。
ドラムマップでは
- Acoustic Snare
- Electric Snare
とバリエーションが2つある。
今の音楽だと、スネアの代わりにクラップ(手拍子)で置き換えることも多い。ドラムマップだとHand Clapという名前になっとるね。
実際、こんな単純なものじゃなくて、スネアドラムは多様な奏法がある。みていこう。
オープン・リムショット
スネアドラムのリム(縁)をドラムのヘッド(皮)と同時に叩く奏法。
オープン・リムショットの音色が入っているものと入っていないもので分けられていることが多い。
オープン・リムショットは甲高い音がする。ドラマーはジャンルによってリムの掛け方を調整している。
ドラムマップではオープン・リムショットの定義はない。
クローズド・リムショット
スティックをヘッドに接触させてリムを叩く奏法。ボサノバとか静かな曲で使われるといえばわかるやろうか。サイドスティックともいうよ。ドラムやらない人だと混乱するよね…
ドラムマップでは
- Side Stick
と表記されるね。
スネアは演奏方法で多様な音色が出せる。ロールにも種類があるけれど、まず基本はこれだとおぼえてくれたらいいかな。
トムトム
まあ、ドラマーはタムというかな。
口径が大きいものが音程が低いんやったね。このドラムキットは右利きで、音程が高いものがハイハット側、低いものがフロア側にセッティングするのが普通。機能としてはフィルインとして使われることが多いと思う。音程差があるから、メロディックにもプレイできる。
まあ、バーナード・パーディーみたいに違う人もいるけれどもね。
ドラマーによって個性がすごく出るね。メタルやハードロックの人だと要塞のようにタムがたくさんある人もいる。昔のジャズドラマーだったらタム一つ、フロア1つみたいにシンプルなセットもある。
ドラムマップではHigh tom,Mid tomという名称になっている。
厳密に言うとこの4つ。ハイタムに2つのバリエーション、ミドルに2つのバリエーションがあるということやね。
- High Tom
- HighーMid Tom
- Low Mid-Tom
- Low Tom
床に置くフロアタムとそれ以外のタムがあると理解したらええんちゃうかな。
ざっくりいうと、これもフィルで使うことが多いな。初心者向けやからざっくりいくよ。
ハイハットシンバル
小さなシンバル2枚使ったパーツ。多様な奏法がある。
機能としては、一番細かいパルスをドラムセットで表現することが多い。いわゆる8ビート(これも妙な言葉やけど、話を進めるために使うよ。)はハイハットを8分音符で刻むことからわかるかな。
ペダルを踏むことで、ハイハットが開く。そのためドラムマップでは3つの音色が割り当てられている。
踏むと響かない音、開けると響く音。シンセだったりすると、Decayというパラメーターで調整することが多いのも覚えておくといい。
ドラムマップではこのような名称になっている。
- Closed Hi-hat
- Open Hi-hat
- Pedal Hi-hat
- クローズドハイハットは、シンバルを閉じてスティックで叩く奏法。
- オープンハイハットは、シンバルを開いてスティックで叩く奏法
- ペダルハイハットは、ペダルを踏んで、音を鳴らす奏法やな。
ジャズで2拍、4拍に踏んだりする音で知ってるかも。
ドラマーだとフィルイン叩いてるときにハイハットを踏んだりするけど、ドラムを叩かないひとには馴染みがあまりないかもしれない。
他にも生ドラムでは、ハーフ・オープンとかシンバルの開閉具合を分けて叩く。
ドラム音源によっては(Addictive Drums2やBFD)、ハイハットの開閉をアサインできるものもある。
ハイハットの代用としてタンバリンが使われることもあるな。モータウンとか。
ドラムマップでは
- Tambourine
という名称やね。
これはフィンガードラミングやるときには特に覚えておきたいんやけど、この3つの奏法は同時に出来ない。
生ドラムだとこれは物理的に不可能なのはわかるね。そのため、チョークグループというのを設定するのが一般的。
概念を理解するにはこの記事を見てもらうとわかりやすいんと違うやろうか。
クラッシュシンバル
機能としてはアクセントを付けるときに使うもの。サイドシンバルとも言う。
これも個性が分かれる。エフェクトシンバルにはチャイナシンバルやスプラッシュシンバルなどがある。
奏法上の特徴としては、クラッシュシンバルを叩く場合、キックを一緒に踏んで、アタックをつけることがほとんどだと初心者のパッドフレンズは覚えてくれるとええんちゃうかな。
ドラムマップでは
- Crash Cymbal 1
- Crash Cymbal 2
2つのバリエーションがある。
エフェクトシンバルでは
- Chinese Cymbal 濁った音 響く
- Splash Cymbal 高い音 響くのは短い
2つがドラムマップでに用意されているね。
ライドシンバル
ライドはシンバルでも、クラッシュより口径が大きいことが多いな。フロアタム側に設置するのが一般的。
機能としては、ハイハットと同じで最小パルスを表現することが多い。ハイハットで8分音符を刻むように、ライドで8分音符を刻むこともある。
ジャズだと、刻むのはライド中心。
ライドは部位の叩きわけで音色が異なるため。ドラムキットでも3つの音色が割り当てられている。
- Ride Cymbal 1
- Ride Cymbal 2
- Ride Bell
ライドはハイハットより響くな。バリーションが2つ、奏法でカップ(ベル、中央部のもりあがった部分)を叩き分ける。カップは高い音がする。8分音符の裏でカップを叩いたりするのはファンクドラマーはよくやるね。
シンバルについて、フィンガードラミングで知っておくとええのはこれくらいかな。とりあえずWikipediaのリンク貼っておくね。
こういう楽器の基礎知識は知っているのと知らないのとでは大きな差がつく。別に指ドラムで生ドラムを模倣する必要があるかといったら別やけど、考え方は物凄く応用できるからね。
本当、真面目にやりたかったら、スペカンさんに習うのが早いよ。コスト考えると一番それがおすすめやけどね。時間を買う事ができるからね。
指ドラム、面白いな!
スペカンさんのサイト
スペカンさんのレッスンの料金、場所など
スペカンさんのYoutubeチャンネル。まあ、自分が習っている先生だから、いいと言うのは当然だけどさ、指ドラムやる人なら登録して見たほうがいい。考え方まで喋ってくれてるのスペカンさんくらいだからね。自分が書いているようなノウハウより、考え方のほうがずっと大事やよ。
自分のレッスン体験記。自分は事故でポンコツなんで、フィンガードラミング以前のところから教わっている。スペカンさんの引き出しの多さにびっくりするんちゃうかな。
2018/07/05:追記 一覧できるものやね。
wikipediaより引用
追記:2018/08/05
ノートナンバー以外はスペカンさんの動画見てもらうのがわかりやすい。特にハイハットの音色の違いはドラムを叩かない人には理解するのがむずかしいところだし、タムの音程差など聞いてもらうとはっきりわかるんじゃないかな。
それにしても、この音量バランスと脱力は凄いな。力むと汚い音になるけど、ライドの音がめちゃくちゃ綺麗でびっくりするね。ハイハット奏法ごとにはっきり音色の差をつけてくれてるけれど、これ、スペカンさん楽勝にやっているけれど、こういうのでドラマーの実力よく分かるんやよ。
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