PUSH勉強会7回目
PUSH勉強会7回目を2018/11/25、beatflaskさん(@s_ngn )と阿佐ヶ谷のピッツァフォルノカフェでやってきたよ。もう、ピッツァフォルノカフェには足を向けて眠れやんな。後で記事書くよ。ゆったり出来てええお店やよ。
beatflaskさんはパッド研究会の第2回にも参加してくれたんや。
beatflaskさんは多趣味な方で、DJでもある。第2回の時も操作についての質問していただいた。
自分がヘボで上手に説明できやんくて、心苦しかった。
今回は絶対使えるようになってもらいたいなと思ってこっちもかなり準備して臨んだ。
まずは聞き取り
beatflaskさんは段取りが上手い人なんやなと思った。なんか、PUSH勉強会来てくれる人、みんな異様に仕事できる感じの人ばっかりなのよ。これ、ちょっとびっくりするけどね…
問題点の切り分けが早い。これはkurtさんにも感じたことやけどね。自分が足りないと思っていることを理路整然と話してくれる。フフフ…、知識はあるけど知恵がない永遠の無能の自分とは大きく違うよね…
beatflaskさんは仕事が忙しくて、一日30分位しか音楽に時間をとることが出来ない。
でも、その中で自分で音楽をやっていきたい。自分とおんなじや。
Twitterで事前にやり取りして、やりたい内容については聞いとった。サンプルをできるだけ使わず、ウワモノを完成させられるようなりたいと。
でも、自分はボンクラやから、beatflaskさんの意図を正確に読み取っていない可能性がある。
まあ、「私がなんで怒っているかわかる…?」と言う言葉を人生で何度も投げかけられてきたからね。こ、心が痛い…
作ってらっしゃるプロジェクトファイルを見せてもらいながら改めて話を聞いたよ。
今まではサンプル中心、アレンジメントビュー中心で作業されていて、トラップのアプローチをするにどうすればいいということだった。
忙しい中で時間捻出して勉強されているbeatflaskさんのアプローチは、ああ、この人仕事めっちゃ出来るんだろうなと思った。ぢゃぽんさんも博識やったし、時間管理超うまそう。マネージャーとして有能やろうなと思ったわ。
beatflaskさんは、ヒップホップのトラックメイクもされる。
コードは弾きたいけどわからないからと言ってたけど、綺麗にコードを抜いて別の音色にされてた。
昔の邦楽だと、カラオケ用になったりしてるのあるやんか。
そういうものからええ感じのコードを弾いてる部分を抜いて、Audio to MIDIを使ってMIDIデータにして違う音色にして、展開部の雰囲気を変えてらっしゃった。
beatflaskさんは、時間がない中でしっかり勉強されたんやと思う。
部下に欲しい…ええとこに勤めてみえるからとても無理やけど、一緒に仕事したら気持ちいい人やわ。
雇うのはとても無理なんで、一緒に遊んでください…
30分しか時間使えないなかで、beatflaskさんは、出来ない中でも出来ることをしっかり考えてみえる。
その上で自分が前進していこうと思っている。そういう人は自分の仲間や。
忙しい人が時間作ってるくれる意味がわからんほどボンクラではないつもりやからね。
beatflaskさんは構造化が得意な人だということはじっくり話して良くわかった。
理解して応用するのは得意な人やよね。
だから、自分がbeatflaskさんに貢献できるとしたら、今後得る情報を体系化出来るように手伝いやな。音楽の言葉をbeatflaskさんに翻訳する。まあ、自分の本業や。
やったこと
- DrumrackのキットとDrumHitsの概念
- マスターにリミッターを挿すこと
- 作業効率を考えて、デフォルトに保存する方法
- 拍の概念
- スクエアと3連系
- 小節の概念
- 3連符とは
- 6連符とは
- ドラムセットの機能
- スネア、クラップの機能
- キックの機能
- パルスを表現する楽器としてのハイハット
- Capture
- ループ範囲の設定(ループセレクター)
- ループ範囲の微調整
- CROP
- テンポ設定
- ナッジのやり方
- レングスの調整の仕方
- FINEのやり方
- 突っ込む、溜めるとは
- テンポに応じて感じ方は変わる
- ベロシティの調整
- Duplicate各種
- 一括して変更
- 一つだけデリート
- 一つだけQuantize
- Deviceの機能
- Clipの機能
- Clipのデリート
- UNDO
- REDO
- オートメーションの掛け方
- MIXキーの概念
- 一音だけリバーブを掛けたりするやり方
- デバイスの読み込み方
- 32ノートシーケンサー
- 32ノートの編集
- 32ノートのでの音価の変え方
- Scaler
beatflaskさん、抜けているところがあったらまたおっしゃってください。明日以降、動画を加えていきます。記録してあった範囲で書いてます。もうちょっと動画ほしいとか、記事欲しいというところがあったらおっしゃってくださいね。
お手数掛けてすみません…
beatflaskさん、3連符は1/8T、6連符は1/16Tです。拍数を確認したり、MIDIデータを確認するのはClipキーを押してください。
追記:2018/11/27 作りました。MIDIデータやサンプルを見るときにはクリップです。グリッドを意識するだけでもかなり制作は楽になると思います。
追記:2018/11/27
beatflaskさん、特に裏ノリなど言われるものは、一般的にドラムの場合、8で刻んでいるハイハットの裏が表より相対的にベロシティが高いことを意味します。気に入ったブレイクビーツなどをAudio To MIDIにしてみて、ベロシティ情報を視覚化するのも勉強になると思います。
もし、それぞれのキーの意味がわからなくなったら読んでください。考え理解したらbeatflaskさんなら迷わなくなると思います。
beatflaskさん、ハイライトに注目してください。PUSHで大事なのは、ハイライトが選択されていることに気づけば迷いません。
一音だけ掛ける方法です。クラップでやった方法です。Automateここでは押していますが、押さなくても出来ます…
結構使うと思います。
ここは次回できたら、やります。はねものと呼ばれたり、バウンスと呼ばれたりするものを作る時に使います。2つある音符で、均等に並んでいる音符の後ろの音符をどれくらい後ろにするかということですが、聞いたほうがわかりやすいですね…わかりにくかったら、次回おっしゃってください。サンプルでよく使われるものなどで説明します…
ループ範囲の設定です。使用頻度が高いので、是非覚えてください。
追記:2018/11/27
これもよく使うようになると思います。楽器を足したものの、クラップだけミュートしたいとか、ドラムのバランスを考える時に使います。
長い小節のパターンを作る時は、こちらを使いましょう。
すみません。こちらも説明しきれませんでした。ループを倍にするときの方法です。
Cropの方法はまた動画作ります… Loopの調整も作ります…
追記:2018/11/27 作りました。
ここ、私が操作して、beatflaskさんに操作してもらいませんでした。ドラムの分析の時にBPMの把握は重要なので、聞く時にこまめにテンポをPUSHで見るクセをつけるといいと思います。
ここも説明できませんでした。はじめからクオンタイズを掛けたい場合は、こうせっていして叩いたほうが早いかもしれません。
ここも説明しきれませんでした…サンプルの試聴や、クリックのボリューム調整はshift押しながら右端のノブです。
クリップを作り直す場合です。
追記:2018/11/27
Drumrackと共通性があるのだけ理解してください。次回以降、こちらをかなり使います。
高速に作ることを考えると、コードフォームを覚えて、Capture,それから32ノートシーケンサーで調整が最も早く出来ます。
コードは全部弾いて、それから、Captureしたものです。Captureしたときの問題は、Loop調整と、Cropでした。ここでは一連の操作をやってあります。微調整はshiftキーを押しながらです。基本的に切り出したい小節数は決まっているはずなので、Loop Positionを調整します。再生しながらやっていくのが簡単なはずです。
こちらの記事に、ドラムセットのパーツの機能があります。スペカンさんの動画も合わせてご覧になると、ドラムのパーツの音がわかると思います。
わかったこと
beatflaskさんは、準備万端な方で、勉強したところを付箋を貼ったり、勉強した資料をファイリングしたりされていて学ぶことに関して完璧に出来てる人やった。、自分は一日30分で学び続けるための方法現実的に出来るようにすることに集中した。
beatflaskさんはトラップが好きなんやよね。
自分、トラップは普通に知ってるというレベルで、当たり前だけどトラップを作るためのハウツーみたいなのは出来ないよ。でも採譜は出来るからね。
で、一応50曲くらいか、採譜して準備しておいた。
beatflaskさんに必要なのは、PUSHの使い方やAbleton Liveの使い方じゃない。音楽を分析するときの考え方や。beatflaskさんは譜面は読めない。ここはPUSHがあれば簡単に説明できるし、理解できる。ボトルネックを簡単に解決できるんや。
トラップって、スクエアなリズムや3連、6連などが混在するハイハットなどがあって、音色は808みたいな特徴はある。
じゃあ、これをbeatflaskさんが作ろうしたときにはどうすればいいのか。
初めは上モノを作れるようになりたいとおっしゃってたけど、自分はまずドラムやなと思った。
PUSHは音楽を学ぶための道具としてはものすごく優れているので、まずはキックとスネアの位置関係から考えてみることにした。
スクエアなリズムと3連系等の混在は別にブラックミュージックでは当たり前や。ドラムとしては自然。
ジャンプブルースなんかやとよくあるよ。
T-bone Walkerなんかは70年前くらいにそういうアプローチしてるわな。
でも、これって、尺度がないとわからない。
beatflaskさんには退屈やったと思うんやけど、まず、スクエアな8分や16分と3連系、6連系の違いを言葉でも、音でも、視覚でも理解してもらった。
自分が打ち込んで、それを聞いてもらった。そしてPUSHでグリッドを変えつつ、視覚的に理解してもらった。1/8Tが3連符、1/16Tが6連符やからね。
まあ、beatflaskさんにはだるいやろうけれど、基本機能に関しては、最低3回は同じことやるように操作してもらった。次は2回か1回でもええかもしれやんな…
PUSHやとちゃんとディスプレイに分解能が表示される。だから譜読みの負担は少ないんやよ。
そしてDrumrackシーケンサーを使いながら、グリッドが変わるごとに拍がどこの位置になるかを確認してもらった。
beatflaskさんは、言葉がわかったらどんどん出来るタイプの人や。
これが、どういう名前がつけられているということを知らないだけの話やからね。DAWや機材を作れるのと、音楽を理解しているのは全く別の話やからね。そういう障壁なら壊せる。
だから、リズムに関しての音楽用語を説明しつつ、実際に打ち込んで聞いて理解してもらった。
まあ、理解の早い事早いこと…
一つ操作説明と概念説明が終わる度に、初期化してPUSHで作ってもらったんやけど、スピードが早い。
突っ込む、溜める、ジャストなどループ範囲指定しながら調整してもらったんやけど、1ヶ月やったら(900分)やったら相当作れるだろうね。
beatflaskさんが今後時間短縮して作れるとしたら
beatflaskさんは、DJやから色んな音楽を聞いて見えるんやよ。
で、譜面が苦手なだけや。
だから、キックとスネアで基本的な枠組みを作ってから、ノートリピートをうまく組み合わせるようにしたら、リズムに関してはかなり分析できるはずや。
Captureつかってやってもらったんだけど、ああ、耳いいなと思ったよ。
スネアがジャストに近い位置じゃないといい感じに聞こえないテンポ設定や、曲調の場合、きっちり叩けてた。楽器やったことがない人ジャストに近い位置で叩くのは相当難しいと思うんやけどね。びっくりしたわ。
少ない時間で作っていくとしたら、やっぱりこういうダンスミュージックはドラムが圧倒的に大事やからね。まず、ドラムを作るのに慣れようと話をした。
スネアやクラップはバックビートを担うことが多くて、そこにはエフェクティブな処理がされることが多い。で、エフェクトの掛け方を説明して、また初期化してやってもらった。
キックとクラップはCaptureを使ってなまらせて、ハイハットは打ち込み。オートメーションを駆使するという形で最後作ってもらった。スクエアと3連、6連系を組み合わせてハイハットはやってくださいと言ったら、サクッと出来てたな。頭いいわ…
beatflaskさんは、フィンガードラムやったほうがいいというのが自分の結論や。スペカンさんに習うといい。
追記:2021/08/12
お金で時間を買える人には勧める。
特にリズムに比重が多い音楽やんか。上モノのコード理論的なものは、次回以降説明するけど、リズムが格好悪かったら成立しないタイプの音楽を作ろうとされてる。
そういう場合、もちろんPUSHで緻密に打ち込みする事はできるけど、使える時間を考えるとフィンガードラムを学ぶことは今後作れる量を増やせるし、音楽を分析的に聞けるようになるから。
最後にPUSHで割とジャズっぽいことを演奏して、こういうのPUSHでできるんやって説明して、beatflaskさんが作ってくれたドラムと合わせた。beatflaskさんのビートええ感じやったよ。やっぱり、DJやから蓄積あるんやね。
Scalerを使えば、コードについてはかなりカバーできるし、リズムがわかったら実は32ノートシーケンサーは音程が違うだけだから使える。習得コストを考えると、Drumrackをマスターしてから32ノートのシーケンサーやったほうがマスターしやすいはずや。
ディグリーネームがでるScalerの使いこなし方がわかったらbeatflaskさんなら自分で作れるようになるわ。
打ち込んだコード見えるからね。
追記:2018/11/27
beatflaskさん、Scalerでコード進行を打ち込んでから、64パッドで見たらコードは見えます。
ピアノロールでFoldすれば、音名が見えますから、音名見てから再生すればいい。早くて無理って?フフフ、テンポを極限まで遅くすればいいんですよ…
今度はScalerをつかって、コードを打ち込むことと、そこからベースを作っていくことを考えようと話をした。
まとめ
kurtさん、ぢゃぽんさんのと一緒に遊んでもらったときにも感じたんやけど、セミナーと個別は両方ないとダメやな。
ざっとした知識や交流はセミナー形式はええよね。でも、個別でやるのがないと使う人は増えないよ。個々の問題を解決できる場所はいる。
自分の機材で、自分が作ろうするとする音楽をやっていく中でどうするか知りたいんや。まあ、自分みたいな永遠の無能やと皆声かけやすいやろ…
DAWを変えるのは本当にしんどい。なんで、自分らが機材やプラグインを買うのか。
それは、新しいことがより簡単に出来ると思うから買うわけで、欲しいのは機材やプラグインじゃないよな。
音楽を作って前より出来るってことや。
Scalerなんかは特にPUSHと組み合わせたら自分でもコードをかなり学べるからね。
やー、それにしても自分のほうが勉強させてもらってばっかりや。
beatflaskさん、コーヒーとお菓子、ごちそうさまでした。
次回の宿題は、4小節のパターンを説明した技法全部つかってやってみてください。次回はScalerを使って、コードの考え方や、教則本を使える方方法を説明します。
Ableton PUSH2,使えるようになると楽しいな!
追記:2018/12/12
アレンジメントビューでも使えます。セッションビューを使うのが普段、大変なら無理せずアレンジメントビューで使うようにされるといいです。クリップ選択してTABキーでアレンジメントビューに持っていけるので、ラフスケッチのみセッションビューという使い方でもいいと思います。
PUSH勉強会は、私うりなみが主催する勉強会で、費用は無料です。お茶代と、楽器を録音する場合は、スタジオ代を私と折半という形でやっています。
PUSHの使い方を勉強したい方、購入したい方など一緒に遊びましょう。PCとPUSH、イヤフォンをお持ちください。
12月の予定が決まったら、次回もやろうかと話した方にまた日程の候補お知らせします。
今の所、新たに一人申し込んでいただいています、これからは週に1回、一人が限界かなと思っています。申し訳ないです。使える人を増やすのが目的なので、短時間でさっとやるのは意味がないかなと感じました。
一曲仕上げられるようになるまで何回かにわけてやるのがいいかと思っています。
今の所12月は11月勉強会に参加してくださった方が全員参加してくださるということになっているので、参加表明されている方がスケージュル合わない場合に新たに申し込んでいただいた方が参加できるかという形になります。
あそんでやってもいいよという方は、Twitterかメールでご連絡ください。
まあ、平日の昼間とかなら時間出来ることありますんで、Twitterでも告知しますね。
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