PUSH勉強会4回目
今日は阿佐ヶ谷のスターバックスで、DJ-SHY/Takashi Nakaoさん(@tnakao317)さんとPUSH勉強会をしてきたんや。遊んでもらって楽しかったよ。
スタバでMacでドヤリングというのが流行った時代があった。もう古いな…
これからはPUSHや。モテアイテムであることは間違いない。注目を集めていたからね…まあ、邪魔だよという冷たい目線とか言ったらあかんよ…うう。間仕切りあるようなところで電源つかえるところ探します…
PUSH、バスパワーだと画面見にくいので…
DJ-SHYさんはどすこいラッパーズというグループで活動されてみえる。どすこいラッパーズのTwitterはこちら(@dhs_1_2_3)
どすこいラッパーズの楽曲はこちら
スペカンさんにフィンガードラム習ってるから、パッドフレンズでもあるな。
スペカンさんのレッスンについてはこちら
劇伴作ったりもされてる現役のトラックメイカーやな。
Ableton PUSH2は使ってみえるけど、普段はアレンジメントビュー中心で制作されているということ。
DJ-SHY/ Nakaoさんと自分へのメモ
まずは聞き取り
DJ-SHYさんはPUSHでいろいろ作れる音楽の幅を広げたいということやったな。
DJ-SHYさん、トラック作ってらっしゃるけど、楽器も理論もわからんと。
耳だけでコードも作ってるとおっしゃってたけど、まあ、謙遜かなと思っていた。
内声部美しく動いてるようなコード進行作ってたからね・・・
作る音楽の幅を広げるためには、まず、DJ-SHYさんがどのような形で音楽を作っているかを教えてもらうことが早いと考えたよ。
まず、どすこいラッパーズの3枚のシングルのデータを見せてもらった。鍵盤は一切使わず、PCだけで完成させると。マジやった…耳が本当にいいん人いるからね。そういう人ってことや。
話を伺うと、ドラムを作るのが一番時間が掛かるということだった。
コード進行などの知識は、すぐに向上させるのは難しいよね。
まず、ボトルネックになっているところを解消できるならやったほうが時間できるよね。
時間出来たら意欲あるんやから勉強する時間が取れる。そうしたらできるようになるはずや。
だから、ドラムトラックを効率良く作れる方法から考えて、それから、コード進行やベースラインを作るときの考え方を説明することにしたんやよね。まあ、一回では無理だから、何回かでやろうという話になった。
DJ-SHYさんは普段アレンジメントビューで制作されている。
PUSHは基本的にはセッションビューを扱うための楽器だから、セッションビューを無理なく普段の作業に組み込めるように考えた。
ドラムは1トラックずつキック、スネアを打ち込むスタイル。シンバルやハットなどはループを組み合わせる。キックなんかは音色的に足りないならレイヤーするというスタイル。
ドラムはわからないから…とおっしゃるけれど、わからないところを正確に認識して、できるところを切り分けでやってらっしゃて、できるビジネスマンやなと思ったよ。
お名刺頂戴したにもかかわらず、自分は名刺も持ってきてなかった…
AbletonKKにお邪魔したときにも、名刺忘れとったわ。うりなみさん名刺を作ってこないとな…
フフフ、こんなところでも無能さを発揮したよ…
DJ-SHYさん、またLive10にアップデートしてください。
納期がタイトな時Captureつかえるのと、ClipでMIDIノート見えるとかなり時間が短縮できると思います。
今後込み入ったものやる時、マルチクリップで編集できると大幅に時間短縮できると思います。ファンクのホーンのフレーズを作ったりする時に重宝するはずです。
あと、私の動画すべてLive10で撮ってますので、Youtubeのチャンネルなどでご覧頂く場合、手間を減らせるからです。
こういう機能です。
やったこと
- AddTrack
- Adddevice
- テンポ設定
- Fixed Length
- ループの長さを倍にする
- ベロシティの調整
- Stepの調整
- Fineの調整
- ナッジ
- トラックを録りなおす場合
- 3連符とスクエアの違い バウンス、スイングなどの言葉
- 表、裏など言葉
- 個別のノートの編集
- 複数ノート一括選択して編集
- LoopLengthの設定
- ループをConvertして切り刻んで、simplerで演奏する方法
- Scale設定
- Isomorphicモードの運指
- Isomorphicモードでのコードフォーム
- オクターブの関係
- コードを弾くときの考え方
- クロマチックモード
- キーの変え方
- 調号とキーの関係
- コピーの仕方
まず、ドラムの打ち込みがとてつもなく時間が掛かるとのことだったので、Drumrackを使ったやり方を説明した。
基本的にグリッドに沿ったものを中心で、そうでない場合は演奏して細かく編集されているということだった。
効率がよく全体像を作るなら、基本的なキックとスネア、あるいはクラップを打ち込んでしまって、ループしているものを聞きながらナッジしたりベロシティを変更していくのが時間短縮になると考えた。
DJ-SHYさん、ごめんなさい。これ説明するべきでした。覚えてください…
こちらも、何故かうまくいかなかったけど、操作自体は説明したとおりです。こちらもまたご自宅で確認なさってください。撮ってみました。
DJ-SHYさんは知識がなくても耳があるし、自分なりに論理だって考えられているので、これはこういう言葉だと説明したら早かった。
耳がある人なら、実際にループさせながら作ったほうが早いんやよ。自分の目的はPUSHフレンズを増やすこと。できる人を増やすのには最短の手段をとったほうがええからね。
バウンス、はねものなどと言われるものがどういうものか概念を説明。
耳では全部わかっていらっしゃったので、言葉を知ったら全部できるようになった。
ループセレクターなんかはわかってしまえば非常に便利だけれど、マニュアルはわかりにくい。
実際、トラックメーカーに要求されるのはドラムをいかに格好良くできるかだろうし、ドラムがちゃんとしてないところにいくらやってもダンスミュージックとしては機能しないと、フィンガードラマーの自分は思う。
コードとスケールについて
ダイアトニックでのコードを使った曲が中心だったので、簡単に弾き方を説明。
DJ-SHYさん、これは3度で書いてあります。
今日説明したのは4度の方ですが押さえ方が単純なのはこちらです。アイデアが尽きたというときはこちらを試してみてください。
で一通り、PUSHで、うまくスケールを指定すれば、コードを作れることを説明。全部の理屈を説明しなくても、自分のツールボックスを増やすことはできるやん。使えば使うほど上手になる。Ableton PUSH2楽器やからね。
ただ、DJ-SHYさんは、ファンクを作る必要性があるとのこと。これはダイアトニックで作るのは正直難しいんや。
この問題についてはちょっと考えてた。
できることとできないことをきっちり示すのは、教える人間がやらなあかんことやよね。
メジャーキーでサブドミナントマイナーを弾いて、これはIn keyモード(Isomorphicモード)では弾けないことを4度のクロマチックモードでメジャーを表示して手元を見てもらって弾いてみて理解してもらった。
あと、クリシェも。ピアノが美しいのも好きとおっしゃっていたので。
ただ、ファンクなどは使われるコードも決まっているので、7th系統のコードは次回の勉強会でやろうということになった。
コピーのやりかた
DJ-SHYさんが思っている音楽を作るには、正直ある程度勉強しないと難しい。
ただ、PUSHを使えばかなりのところ時間短縮ができる。
PUSHなら、MIDIデータを再生すれば、押している音が「見える」。
DJ-SHYさんは耳があるので、勉強するなら、MIDIデータを購入して、PUSHで再生するのも一つの手だろうと話をした。
コードを覚えるにも、譜面を覚えるより、ピアノロールとPUSHの視覚的に見えることを利用して、関係性を覚えたほうが作成スピードは上がるだろうし、体系化に長けているというのはお話してわかった。
そこまでいけば、譜面を読めるようになるのは時間はかからない。
そして、譜面がわからなくてもキーはわかるという話を。
Scaleを押すと、実はCycle of Fifthの順番で並んでいるので、これで、シャープとフラットの数を数えればキーはわかる。
特にファンクなんかは使われるスケールも決まっているので、音源流しながらコピーしたりジャムしたりしたら、自分の中に蓄積される。
耳がある人なら、こういうちょっとした知識があったら一気にやれることが広がるよね。
スペカンさんにDJ-SHYさんは習っているので、リズム譜の読み方を覚えてもらうのと、Ableton PUSH2のDrumrackのシーケンサーで徹底的に打ち込めるのを次回お会いできるときまでの宿題にした。
実際、譜面を読めると得られる情報量が一気に多くなるので、センスだけで行き詰まるのを回避できる。
その時までにAbleton Live10にアップデートしてもらえたら、ヘ音記号は読めるようにできる。32ノートシーケンサーなら、ノートモードそのままで、音価を変えることができる。つまり、音程も音価も「見える」わけだ。
ベースとドラムの関係性がわかったら様々に展開できるため。応用できるはず。
まとめ
勉強会はやっぱりマンツーマンでやるのがいい。
作っているものを見せてもらったり、実際に一緒に作りながら操作は必ず自分でやってもらうという形がマスターしやすそう。
DJ-SHYさんは耳が出来ているし、ロジカル。
熱心だから、やる範囲を限定したら何回かでジャンルが限定されていたらかなりいろんな物を作れると思う。
PUSHを分析できる道具としてつかえるように出来れば、一気に面白くなるはず。
全然理論がわからなくても、譜面が読めてコードワークできるようなところまで作れるようになってもらったら、PUSHがいかに音楽を学ぶ道具として可能性があるか、わかってもらえるんちゃうかな。
本当、理屈は知ってるとツールボックスが増えるんやよね。
自分が思ったものを作ろうとする時に、ちょっとだけでも知ってるだけで、違うものが作れたら楽しいよね。プラグインは陳腐化しても、考え方は古びない。
PUSHとAbleton Liveがあったら、学ぶ障壁を減らせると思うんや。
Ableton PUSH2、楽しいから、時間あったら遊びに来てな!
DJ-SHYさん、コーヒーごちそうさまでした!
ちなみに、Ableton PUSH2勉強会、11/18の13:00からは空いてます。12月はちょっと無理かも。次もやると話したDJ-SHYさんとは12月やりますが、あとは未定です…
12月はできるのって話を頂いてるんですが、予定見えないんです。流石にこれ以上本業に穴開けられないんで…
PUSH勉強会を外でやっていた時には重宝しました。カフェで打ち合わせしたりする時にも便利ではないでしょうか…
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