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新米フェスとProfessor Longhair

楽しい自炊と音楽
この記事は約11分で読めます。

秋がやってきた。秋といえば新米である。となると、やらねばなりますまい。新米フェスを…

kiyosawaさんにいただきました。また日本酒送ります。新潟のお米、実に美味かったです…

新米フェスとは新米を心置きなく堪能する祭り。

そのために新米を楽しめる食材で存分に喰らおうという試みである。

食材のチョイスはご飯が進むものというただ一点。読者のみなさまに置かれましても、ぜひ自宅で開催することを強くオススメする。

生きていれば日々の生活に倦むことは避けられない。が、こういうハレの空間に身を置くことで、日々をまた新鮮に捉えることが出来るのだ。

歳を重ねること、経験を積むことは悪いことではない。が、慣れは飽きに繋がりがちだ。飽きは主体性を少し失うことでもある。

主体的に生きる。どんなときでも人は前進することが出来る。

自然の恵みに感謝することで自然と人間のつながりを意識する。そのための新米フェスと言えよう。

新米を楽しむために、今回はオールスター級のメンツを用意した。往時のヤンキースも真っ青なメンツである。

この豪華なラインナップといったら…

お米と言ったら日本酒ですよね♪コメへの敬意と収穫の感謝と考えると欠かすことはできまい。

え、うりなみさん、飲みたいだけでは?フッ、気がついても言わないのが優しさよ。そういうこと言う人はモテません…

コメはできれば土鍋で炊きたい。主役は新米なのだから。

固めに炊きました。これも好みで。ツヤツヤですね。

では、今回の新米フェスに登場してもらう綺羅星の如きラインナップを紹介しよう。みなさまもそれぞれのスター級食材を用意してぜひ楽しんで欲しい。

エントリーNo1は梅干しである。

塩で漬けてあるものなので、いつまで経ってもカビない。塩分的にはややおじさんには注意が必要だが、お祭りですしね…

亡くなったギターの師匠の奥様が漬けていた梅干しである。ビンテージもの。

粥で味わうことも考えたが、あえてのチョイスである。

漬物はやはりフェス感と考えると外せない…

華やかさだけではなく、地に足についた選択は今後の期待感を増す上でも重要だ。冒頭に梅干しが来る意外感。期待は否が応でも高まるものである。

オールスター軍団で、華やかそうに見えないけれど、大事な場面で小技も使えれば、意外に長打もある。打率はいま一つだが出塁率が高いバッターのようなイメージか。

エントリーNo2はあおさいりだし巻き

え、このコーナ、レシピ、分量は書いてなかったけど、一応あったんじゃないのって?そういうときもある。あんまり細かいこと気にしてると毛髪が危険ですよ…

あえて卵を漉さず、野趣あふれるだし巻きに。

お弁当の主役クラスであり、酒の肴としてもトップクラスのだし巻きをあえて2番手に配置。食べる順番も楽しみの一つだ。超攻撃的2番打者みたいな感じね。

新米フェスとなると当然飲まねばならぬ。

古来より祭祀と飲酒は関わっていた。歴史を感じるためにもぜひ日本酒は用意してもらいたい。長い歴史に思いを馳せつつ一献傾ける。大人の嗜みと言えよう。

え、飲みたいだけでは?すみません。理由をつけて飲みたいだけです…

新米にあわせるなら日本酒がベスト。まあ、お酒はどの食材とあわせてもベストだけどね…

日本酒でやや味を濃いめに作っただし巻きを食べて流し込む。実に旨い…

長時間のフェスを楽しむためには箸休め的なチョイスもやはり必要だろう。

歳をとって、以前ほど飲めなくなったとしても問題ない。なあに、一杯の価値が上がったと思えば良いのだ。楽しむことはいつだって出来る。

今回の日本酒はこれ。Sさんにいただいた。ありがとうございます。美味しかったので、思ったより飲んでしまいました…

新潟の米で新米フェスをするなら、新潟の酒というのも良いチョイスだろう。しかし、どうして米と水で作ってるのにこんなに旨いんでしょうね。意味不明すぎる。

おっと、フェス序盤なのでペースを抑えながら行こうか。

今回、日本酒を冷やすのを忘れていたのだが、こちらのぐい呑があれば数分で冷酒を楽しめる。

ミスを楽しむのも大人の嗜みだ。大人の嗜みと言っておけば大体良い気がしますね…

しかし、まだまだスターたちが待ち構えているのである。フェス感凄いですね…

エントリーNo3は辛子明太子である。海の幸にも感謝。

全方位に感謝。マジ感謝。マジ感謝って言うと全然敬意がないような気がするのはなぜでしょうかね…

むしろ腹立たしいまでありませんか…

たらこにするべきか迷ったのだが、ご飯が進むというコンセプトから辛子明太子をチョイス。今回フェス開催してわかったんですが、やっぱり魚介系各種揃えるのはいいですねえ…

No4はいくらの醤油漬けである。

いくら。奥さんはバター掛けて食べてた。意外に行けるらしい。バター醤油ご飯は北海道の人に教えてもらった。おじさんには危険な食べ方ですけどべらぼうに美味かったです…

プリン体が多そうなものは大体コメに合うということだろう。ここで臆してはならない。

そんなに食べられないけれど、いくらでも食べられそうな気がするのは、新米のマジックか…いくらだけに。

いい感じで酔っ払ってきたよ。ダジャレはおじさんの嗜み。許すのが多様性。大人の嗜みである。

さて、何を聞こうか…

お祭りだからね。やっぱりこれかな。

世界各地に祭りはある。豊穣を祈ることは全人類に共通している。昔の祭りはもっと喜びをもって迎えられていたことだろう。季節とともに人は生きて来たわけだから。

謝肉祭と言えば、リオのカーニバル。そしてマルディグラ。

しかし、プロフェッサー・ロングヘアはいつ聞いてもとんでもないな…

ニューオーリンズはとんでもないミュージシャンの宝庫であるが、フェス(フェスはプロフェッサー・ロングヘアの相性)は誰にも似ていない。フェス以前、フェス以後となるくらいのミュージシャンである。

この突出した個性が、ニューオリンズの個性でもあるところは一体なんだろうと思う。

突出した個性がその地域の伝統になる。なんという厚みだろうか。

フェスのグルーヴは汎カリブ海の音楽だなと強く感じる。

そして、この曲のそのものが、マルディグラ、ニューオリンズの文化の多様性を表しているのも面白い。

お国自慢というか…その土地に強く根付いている音楽の強さを感じずにはいられない。

フェスの音楽は、ニューオリンズでしか生まれなかった音楽であることは間違いないが、フェスにしかそれはできなかっただろう。

ブルースがベースにあるのは間違いない。が、2セル、クラーベの導入がどうやって発想できたのだろうか。ニューオリンズ・クラーベと呼ばれるものがあるくらいなのだが、これはフェスがいなかったら存在したのだろうかと思う。

こんなの聞いたら飲まずにはいられんね。聞かなくても飲むけど。

どうでもいいが、プロフェッサー・ロングヘアは全然長髪ではありません。もともとはダンサー、後年はギャンブラーとして生活していた。え?!
Dr.Johnの伝記でそのファンキーな生き様が生き生きと語られています。全人類買うと良いと思います。

そして、フェスの音楽は楽しいのだ。踊らずにはいられない。

楽しむことは難しいことだなと感じることが増えた。簡単なことで喜びは失われる。
ますますそうなっていくだろう。

AIがある時代に人間がやる意味はあるのだろうか、ずっと考えている。

過去の自分と比較し、他の誰かと比較する。

だが、フェスの音楽は違う。生の喜びに満ちている。

楽しむことは本来誰にでも出来る主体的なことなはずなのに。

そんなときには、自分が好きだった音楽を聞き、飲むのだ。こうなりたい。そういう思いがあれば、自分がどんな状況であれ楽しめるはずだ。

フェスはどんなに苦しい状況であってもなんというか、余裕があるのだ。

ヒットがあったのは50年代。Dr.Johnの伝記を読むとギャンブラーとしてして生活している時期が長かったはず。でも風を切ってヘラヘラ笑っているようなスタイリッシュなところがありますね。カッコいい。

歌い方も独特だし。これ聞けばわかりますね。全然悲壮感ないですね。最高すぎる…

ジャケットからして楽しい。このとぼけた感じがフェスの魅力である。全編でDr.Johnがギターを弾いている。もともとギタリストだから当然なんだけど、初めて知ったときはびっくりしました。昔のミュージシャンは高いレベルのマルチプレイヤーだったりします。

苦しむこと、生きること、不完全な人間であることはむしろ強みではないか。AI時代に突入してますます思う。

小さな楽しみをくだらないこととするのは容易い。そうすることで、どんどんと生きることを窮屈にしてしまう。だから、楽しむのだ。

視点を変えることは、世界を変えることでもある。

原曲はBig Jay Big Jay McNeely 野太いサックスが最高です。こういうの聞くと小洒落たサックスを1秒で倒せるんだろうなと思います。この曲もゴスペルからの引用が多いと言われてます。Highway Qc’sのバージョンも興味があれば、是非。

原曲では別れの予感があり、悲しみを明るく振る舞うことで逃れようとしているような趣がある。

では、フェスのバージョンを聞いて下さい!

3連になってますしね。このとぼけたファンキーさが最高なんですよ。このアルバムは弟子のDr.Johnが全編にわたって参加している。歌詞も原曲とまあまあ違います…

割とどうでもいい感じに歌ってるところが最高ですね。別れの予感、切なさとか全然ない。最後シュビドゥビとか歌ってますからね。余裕があるというか、余裕がありすぎですね。

いやあ、飲まないとね。楽しいなあ。

この圧倒的な楽しさ。感情を開放しているのがソウルミュージックの特徴で、フェスの音楽をソウルとは言わないだろうけれど、この開放感は圧倒的だ。

もう一曲聞こうか。

しかし、この曲慰めてるようで、そうでないんである。「恋人が帰ってこなかったら、俺の手を取って歩かないか?」となかなか悪い歌なんである。やりたい放題。ファンキーですね。自分に忠実に。大事なことです。

これも大人の嗜みであるといえよう。言えないですね…

感情というか、欲望を開放しすぎじゃないですかねえ…あれ、いい話を書いてたはずなのに…

いい酒と音楽、飯があれば、苦境にあっても楽しむことは出来る。

新米フェス、なかなか良かったですよ。

なかなか生きるのは難しい時代ですけど、小さな楽しみを忘れずに行きたい。音楽と料理も良いものですよ!

このコーナーは常に酔っ払って書いているので、後で読むと自分でも驚くミラクルなコーナーです。

夜も新米フェスを開催したので、後で写真でも貼っておきます。あんまりひどい文章なら書き直します…

タンパク質が多すぎると、ご飯が主役ではなくなると思ったので、鰤の刺身を少しだけ。

やっぱり味が濃いものを少量というのが新米フェスには良さそうですね。

皆様も開催されたら是非オススメの食材を教えて下さい…


あ、最後のお茶請け、おかきでキメてやりました…

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友達に貰った。旨くてびっくりしました。

そんなに食べらないけれど、美味しいもの少しという人にはオススメです。手土産にも良さそうですね。

お茶は玄米茶にすればよかったです。画竜点睛を欠くとはこのことですね。明日も開催するか…

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Dr.Johnがフェスをいかに敬愛していたかわかる。ニューオリンズから離れて暮らしていた時期は本当に辛かっただろうなと思ってしまいます。

フェスが部屋でマリファナ吸うので奥さんに怒られていたとか、なかなか他では聞けないエピソードが沢山あって楽しいです。ファンキーに生きないとなあ…

Sさん、ありがとうございます。美味しく味わって飲んでいます。

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