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かっこいいコード進行108 篠田元一

音楽
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かっこいいコード進行108 篠田元一

PUSH勉強会では、『ギターで覚える音楽理論』をテキストにして勉強しています。

せっかくAbleton Liveを使っているわけだから、それでも使える物がいい。Scalerは優れてます。

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でも、せっかく覚えた理屈をたくさんの例を見て覚えられたらもっと勉強になるよなと思っていました。

PUSHでコードを覚える方法については、Scalerの記事がそのまま応用できます。

素晴らしい点を紹介します。学ぶスピードが全く違うはずです。

SMFがダウンロードできる

Scalerでも別にコードはドラッグ&ドロップできるんだから十分便利です。

でも、『かっこいいコード進行108』は、メジャー編とマイナー編に分かれている。キーはCとAmなので譜読みの負担が最小限に減らしてあるんですね。

いいのが、テキストに基本形のボイシングが載っていて、MIDIファイルは違うようになっていたりするんですね。

え、それ、デメリットじゃないの?って思うかもしれないですけど、メリットだと思います。ボイス・リーディングや良く使うテンションを考慮してある。素晴らしいです。

ボイス・リーディング、うまくいかないとコード進行そのものはあっていても、全然感じが出ないとかあるじゃないですか。

鍵盤やるひとやギターやる人はたくさんの曲をコピーして自然にボイシングやボイス・リーディングをマスターしていくと思います。

でも、PUSHは完全4度チューニングですからね。しかも同一弦でベースは発音出来ないわけですから、似て非なるものです…

他の楽器をやったことがある人なら、知っている曲をもう一度弾き直すとか、勉強の仕方はあります。

でも、64パッドがはじめての楽器だった場合、ちょっときついですよね。譜面バッチリという人はAbleton PUSHは選ばないと思うんですよ。

できれば、ピアノロールがあって、譜面があればなおいい。譜面なんてひらがなよりは絶対に楽ですから慣れですよね。

ピアノロールになれて、譜面をみるのでもいいと思うんです。そして、MIDIファイル再生すればPUSHはパッドが光りますからね。コードは一度覚えたら、鍵盤より応用利かせるのはずっと簡単ですしね。

で、『かっこいいコード進行108』はボイス・リーディングを意識したデータなので、これを弾けるようにしたら、自然とボイスリーディングも身につけられると思います。

もちろん、コードを弾くことに興味がないとしても、SMFをクリップにしてユーザーライブラリーに保存しておくのでも有効ですよね。

iRealProを使うのもいい方法ですけど、SMFなら、Ableton Liveにドラッグアンドドロップするだけですしね。

マイナー・キーが多い

多分、マイナー・キーって勉強したことないとすごく身につけるのが難しいと思うんですよ。実際には3種類のマイナー・スケールから派生してるから、慣れてないと、アベイラブル・ノートスケールをさっと判断するのも難しい。

そして、実際にはメジャーキーでも部分的にマイナーに転調しているようなとき、マイナー・キーそのものをやっていないとわかりにくい。

ドミナント7thのテンションが、b13とか、b9が来てるってことは、ああ、これはマイナー系から派生したのかってわかるかどうかは大きい。

インプロするときやアレンジするとき、作曲する時に便利なツールじゃないですか。

『ギターで覚える音楽理論』は本当によく出来ていて、ちゃんとこういうのを段階を追っていったら理解できる。

でも、理解できるのと出来るは別じゃないですか。たくさんの例が、しかも曲の形であったら身につけるのは早い。

『かっこいいコード進行108』でたくさんの例をみたらもっと学びやすいと思います。両方共、キーをCもしくはAマイナーにしてくれてあるので。

面白い進行が多い

ジャズをやってきた人だと、元ネタわかってニヤッとする所もあると思います。イパネマの娘からコード進行取ってあるのがあったり見ても楽しいですね。

がむしゃらにコピーするよりずっと早くコードのボキャブラリーを増やすことが出来ると思います。

あと、代理コードやセカンダリー・ドミナントやオンコード、パッシング・ディミニッシュ、ピボット・コードをたくさん使ったりしてあって、普段ハーモニーが複雑な音楽を聞いていない人でもこういう手法があるんだというのは学びやすい。

セカンダリー・ドミナントの説明行く前に、『かっこいいコード進行108』使って、PUSHで打ち込む練習したり、弾いたりしてもらったりして遊んでるんですが、セカンダリー・ドミナントって言葉をしる前に、見たことも聞いたこともあるという状態が出来て、すばらしいなと思いました。

コードを覚える一番の方法は、多分実際に使って作ってみることだと思っています。

PUSHの操作を覚えるのと同時に、ハーモニーの知識も増やしていけたら、いろいろ出来ること増えて楽しいですよね。

まとめ

ボイス・リーディングに配慮したボイシング。

マイナー・キーが多い。

SMFが手に入る。

転調などについて簡潔な説明があると、ハーモニーを学びたい人には持っていて困らない。知ってるよという人でも、自分の刺激になるところはあるはずです。

ハーモニーなんか一生かけて学び続けるものだから、いろんなものあってもいいと思うんですよね。

テキスト1冊だけでやるより、複数使っていたほうが多面的に見られますし。というか、絶対無理ですからね…

理屈でコードは覚えたし、リハモもちょっとは知っている。

でもジャズはそんなに聞かないし、演奏もちょっとしんどい。

譜面はきついとなると、勉強したくてもなかなか出来ないと思います。

実際、生活あるなかで学ぶのは大変ですもん。

『かっこいいコード進行108』はそういう人にはすごくいい。そういう人が学ぶのを助けてくれると思います。

ハーモニーもわかると楽しいですね!

ボイス・リーディングを徹底的にやったり、譜面を書く課題もあるのでいいですね。

とは言え、これ、ジャズにも興味もない人がやったらしんどすぎるなと思って勉強会で使うのはやめました…

課題が多くて私は好きです。

Ableton PUSH2だと音域の問題があるので、右手で低音弾いたりしないとダメなパターンをあぶり出すことが出来ていいです。こんなポジションで弾かなきゃいけないのかと、発見がある。

こういうのは好きな曲だけやっていてもカバーできないので。

ちょっとパッドの見え方が変わることがあって嬉しいです。

ギターの指板の見え方が変わるのと同じような楽しさあります。

やっぱり、簡潔でわかりやすい。情報の整理の仕方が素晴らしいです。

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