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M2TM ChordsはStackより高機能で便利

便利なM4L
この記事は約8分で読めます。

Ableton12の大きなアップデートはMIDI変形ツールや生成ツールといった新機能が加わったことです。

今までと違って、生成ツールなどでユーザー定義したものが使えるようになりました。M4Lで作ったものを使えるようになったと言うことですね。

え、今までのM4Lデバイスと何が違うのと言うと、トラックにいちいち立ち上げずに使えるということですね。MIDI Toolから使えます。

生成ツールのなかなかから呼び出す形となる。

そのうち面白いものがでてくるだろうなと思っていたんですけど、出てきました。

今回紹介するM2TM CHORDSはなかなか便利です。€15ですけど、十分その価値はあると思いました。

Ableton12のSuiteかM4LがあるStandardしか使えないのがちょっと残念なところですかね…

M2TM Chords

コード進行版のM2TM Progressionsもあります。こっちもまたレビューします。人によってはこの2つあればかなりのことができるんじゃないでしょうか…

M2TM Chordsの便利なところ

なんといっても、コード進行をローマ字で打ち込めるということです。

Ableton12でStackというコード生成ツールが使えるようになったのですが、コードタイプを選択するタイプでモーダルなものを作る以外には使いにくい。

M2TM CHORDSなら簡単です。高速で打ち込めますね…楽しい。

純正のSTACKもコードは作れるのだが、sus4系が多かったり、調性音楽を作るのに向いていない。また、コードは画面左下に表示されるので視認性も良くない。
基本的な4和音などないわけではないが選択までに時間が掛かる。転回型も作れるのだが、Stackで作成できるコード一般的なものが少ないため、実用的ではない。

鍵盤できる人にもメリットはたくさんあります。

ベタ打ちの方が良いジャンルとか、入力した後、クオンタイズしてベロシティ揃えるよりタイプしたほうが速い場合はありますよね。

また、出先で鍵盤使えないときなんか便利では?

コード打ち込んでしまえば、メロディはPCキーボードで打ち込むことも出来ますしね…

鍵盤は出来ないけれど、コードの知識はあるというノン・キーボディストのプレイヤーにも嬉しいんじゃないでしょうか。マウスで入力するより速いですし。

M2TM Chordsで出来ること 純正のStackより優れているところ

インストールなどちょっとフォルダにコピーしたりする必要があるので、M4Lとは少し異なるので、マニュアルはご覧になったほうがよろしいと思います。

最新バージョンではダブルクリックしただけでもインストールできましたけれど。

純正のStackに比べると、こういうところが違います。

  • ローマ字で入力できる(最大のメリットです。鍵盤を弾けない人にとっては、コードネームで一気に打ち込むことが出来るので、超時短になります。)
  • コード進行をまとめて打ち込める(Stackと違ってコードを正確に指定できる)
  • 実用的である(omit,テンションコードなどを打ち込むことが可能)
  • 転回型を簡単に作れる(実用的なコードだから、Stackより打ち込むのが速い)
  • 移調が簡単にできる(Stackと違って、コードネームで記載されるのも便利なところ)
  • オープンボイシングを作ることが出来る。
  • ルートレスボイシングが作ることが出来る(アンサンブルなら、ベースに任せてルートは省略するのは普通なので、手間を省けます。)
  • ベースをダブリング出来る(ピアノ弾き語りなどでは、ルートをダブリングするのは普通なので、鍵盤弾けない人が打ち込むときには重宝すると思います。)
  • スムーズなボイスリーディングを作ることが出来る(ストリングス、パッドなどで便利、ボタン一つで自動でやってくれる)
  • 繰り返し指定が出来る。(前もって、8小節や16小節の進行を打ち込むことが出来る)
  • 同一音をレガートモードで繋げることが出来る。(ストリングス、パッド、コーラス、ホーンセクションなど持続音が続く場合には非常に便利では…?)
  • コード進行を打ち込んだ分をループにしてくれる(長さを調節する必要がない)
  • 音価の入力が記述できる(2分音符、4分音符、付点8分音符などが入力できる)

実際、どういうところが便利なのか動画に撮ってみました。強力なのがよく分かると思います。

他にも、コード進行そのものを打ち込めるものなどあるようなので、いろいろ試してみます。

インストール、フォルダにAmxdファイルを移動するとあるのですが、ダブルクリックでも問題なく出来てます。

なかなか可能性ありますね!

特に、同一音が続く場合にLegatoにしたりする機能や、スムーズなボイスリーディングを作る機能と組み合わせたらなかなかおもしろいことが簡単に出来そうですね。

Glissandoなど組み合わせたら強力な機能があります…
四度堆積コードなども作れる。2つのオルタードテンションが入ったものなどは作れないようだが、可能であった。こちらに記入はないが、13thなども入力できた。アボイドの11なとは省略されていたが、そういうところまで考慮されているのかは不明です…

追記:2024/07/28

ナチュラルテンション+オルタード・テンションも作成可能です。

初めに4和音を指定してから、オルタードテンションを指定すればオルタード・テンション2つも作れます。マニュアルには書いてないコードも入力できます。

Sus2なども記述できる。これも書いてなかったけど出来ますね。

追記:2024/07/29

音価なども記述できます。これあるとかなり便利だと思います。

  • 「:」 2分音符
  • 「;」 付点8分音符
  • 「.」 4分音符

4分の4拍子で全音符を表現したかったら C79::など記述すればいいということですね。

「::」2つで4分の4拍子の全音符を表現出来ます。ざっとした進行ならこれで打ち込めちゃいますね。

右下の「Loop」のLボタンでコードを打ち込んだ分の長さをクリップの範囲にしてくれる。

追記:2024/08/31

M2TMChordsのデバイス版が出ました。M4Lであることは同じですが、MIDITOOL(生成、変形ツール)ではないのでAbleton11Suiteでも使用可能となっています。

Suiteである必要はあるのですが…

Ableton11ですでに安定したシステムを構築されている方や、Ableton12のMIDIToolsは必要ないけれど、コード入力だけしたいという方には嬉しいのではないでしょうか。

メリットしては、MIDIマップが可能なので、多用される方にはMIDITOOLSより高速に作業出来るかもしれません。

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