野方 らーめん くまくら 期間限定の煮干しつけ麺は濃厚だがツルツル行ける
暑い。口を開けば暑いとしか言っていない。
完全な夏バテである。
今日は何をしても集中できそうにないので、外で食べることにする。食べて回復しないと。
ちょっと前にポスティングがあったラーメン屋に行ってみよう。彼女とラーメンを食べに行くことにした。
「くまくら」である。野方はラーメン激戦区北口にも南口にも多くのラーメン屋が軒を連ねているが、それぞれ個性がある。
このくまくらは、塩トンコツが売りなようである。
なのだが…
季節限定煮干しつけ麺というのがあるので試してみることにした。
追加のトッピングはチャーシュー。
店内ではスカが掛かっていた。木がふんだんに使われており、清潔感がある。
厚めのチャーシュー。
麺はモチモチしている。中太麺。光沢が美しい。
つけ汁には、コクと甘みを出すためか玉ねぎが入っている。これがなかなかにうまかった。玉ねぎ油をいれる塩ラーメンはどこかで食べたことがあったが、その応用だろうか。
スープを口に含むと一気に煮干しの味が広がるが、濃厚すぎることはない。
厚切りのチャーシューはそのまま食べてもいける。味がしっかり入っている。
うまいなあ。
期間限定のメニューでこれだけ完成度が高いのはよく研究しているのだろう。濃厚だが、くど過ぎないというのは非常に難しいバランスだと思うのだ。
彼女は塩ラーメンを注文。
互いにどんぶりを交換して食べる。
塩トンコツというのもあまり多くないと思うが、匂いも気にならず、濃厚だが、雑味がなくすっきりした後味。
つけ麺とラーメンという違いもあるし、トンコツと煮干しという材料の違いもあるのだが、作り手の主張がはっきりあると感じた。
濃厚だが雑味がなく、すっきりとは矛盾する表現だ。
これは、非常に難しい事をやっている。
長所はおうおうにして欠点でもある。
几帳面であることは、細かすぎるということに繋がる。
おおらかであるという事は、無神経であるところに繋がるかもしれない。
それぞれの素材を活かしながら、長所だけを引き立てようと言うのは、至難の技だろう。
実際には、短所をマスキングするための確かな技術がある。
つけ麺の場合だと、玉ねぎがそれだろう。煮干しも行きすぎるとえぐみがあるので、それを玉ねぎと合わせる事で感じさせない。
長所を伸ばして欠点をなくすのは、良いところを殺してしまう事が多い。
殺すのではなくて、組み合わせる事で調和させる。
それがうまくできれば、もっと良い仕事ができるはず。よいヒントになった。
ごちそうさまでした。また、来ます。
夜総合点★★★☆☆ 3.5
クーポンはこちら
コメント